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00プロローグ②

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僕は、10年前普通の高校生でした。
しかし、ある日帰る途中に道路に猫がいて車が来ていたので助けようとしたら僕が引かれて死んでしまいました。

その時の痛みや辛さは今でも覚えています。

目を開けるとそこは、綺麗な美少年が僕のほうを覗きこんでいました。
流石に1回目なのでおどろき「ぎゃあああ」と叫びましたね。

まぁその後少し落ち着きサミュエル様と話をしました。

「貴方の魂は、穢れがなく綺麗だったので10年分だけですが貴方が今居た世界の人物の体に貴方の魂を入れてあげましょう。」

「えっ?そんなことできるんですか?」

「はい。私の力不足で10年だけですが・・・」

サミュエルは、美しくもしょぼくれた顔をし目を伏せた。

「それは有難いのですがそんなことしたら元々その体に居た人の魂は、どうなるのですか?」

「魂が抜けて転生所にいき転生します。」

「そこで提案なのですがもうすぐ寿命で亡くなる人の体にはいるのはいかがでしょう?」

「もうすぐ寿命で亡くなる人ですか・・・?」

コクン。とサミュエルが頷いた。

「それならば魂が寿命でなくなり抜ける10秒くらい前に入ればその人の魂は、規約通り転生所に行き転生することが出来るのです。」

サミュエルによると転生できるのは極1部の人だけらしい。

「分かりました。それでお願いしてもよろしいですか?」

「はい!勿論でございます。」

「貴方の入る体は89歲の老人です。なれないことも多いでしょうが頑張って生きてください。また、運が良ければお会いしましょう。」

そして老人の体に入ることになったのです。

目を開けるとそこに知らない人が「おじいちゃん!」と泣いていました。

それと同時に頭の中に89年分の記憶がすりこまれていきました。
中には戦争の記憶もありました。

そして僕は、布団から起き上がり皆のおどろいた顔に向かって「もう大丈夫だよ。」といいました。

これが第2の人生10年間の始まりです。
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