最強転生者が神になるまで

甲斐源氏

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猫耳族のミレイ登場

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 オレは、この国の公爵様の領都スピカに向けて出発することにした。そんな時ふと、馬車から手を振っていた少女のことを思い出した。


“確か~、あの馬車は領主様の馬車とか言ってたよな。ってことは、あの少女は公爵様の娘ってことか?” 


 村を出てしばらく歩いているが、あまり通行人がいない。本当に道があっているかどうか気になってきた。


“リン。スピカまでのマップを頼むよ。”

“了解です。マスター。”


 頭の中に浮かんだマップで確認すると、スピカの街はもう近い。


“普通に歩いて2日、走れば1日かな?”


 そんなことを考えながら先を急いだ。夕方近くになってスピカの街についた。街は強固な城壁で囲まれている。オレは、門番にギルドカードを見せて中に入った。


「お前はピッツデリーから来たのか?」

「はい。そうですが、何か?」

「ピッツデリーで盗賊が50人捕まったそうじゃないか? しかもドンキ一味だって聞いたぞ!」

「そうなんですか? オレは冒険者って言っても、薬草採取が専門ですから。」

「それが一番安全だわな。ハッハッハッ」


“ピッツデリーの盗賊の件がもう知れ渡っているのか~。”


 夕方の時間にもかかわらず、街の中にはたくさんの人がいた。まるでお祭りでもしているかのように、街のいたるところに屋台もある。それにしても店が多い。


“この街は凄く盛ってるな~! 服屋だけで何軒あるんだ? それに、おしゃれなレストランもあれば食堂もあるし。なんか、原宿や渋谷を思い出すよな~。”


 オレは情報を仕入れるために冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドはどこも同じだ。冒険者達がたくさんいる。しかもほとんどの人達が酒を飲んでいる。オレがキョロキョロしていると、一人の女性が声をかけてきた。女性を見るとビキニアーマーだ。目のやり場に困ってしまう。


「あなた、見ない顔ね。」

「ええ。今日来たばかりですから。」

「可愛い顔してるわね。宿は決まってるの?」

「これから探そうと思ってます。」


 オレがそんな話をしていると、仲間だろうか、他の女性も話に入ってきた。


「なになに? 何を話してたにゃ? あっ、僕はミレイだにゃ。よろしくにゃ。」

「ミレイ! 私が先に声をかけたんだから、邪魔しないでよ。私はアリサよ。よろしくね。」


 ミレイの頭を見ると、猫耳が出ていた。


“この人、獣人族なんだ~。でも、アリサって子は人族だよな~。それにしても本当に僕っ子がいるとはな~。”


「オレはケン。宿屋ってどこにあるか知ってる?」

「あんた、冒険者っぽくない話し方ね。歳はいくつなの?」

「16だけど。」

「なら年上じゃない。私は14よ。」

「僕は20にゃ。でも、人族なら13ぐらいにゃ。」


 オレは完全に相手の方が年上のつもりでいたが、どうやらこの世界の女性は成長が早いようだ。アリサは年相応だが、ミレイの胸は年の割に大きい。


「あなた、今、私とミレイの歳を聞いて胸を見比べたでしょう?」

「いや。そんなことしないから。」

「嘘ばっかり。」


 オレ達が話をしていると、酔っぱらった冒険者が絡んできた。


「アリサ! お前、俺が誘っても断るくせに、こんな男がいいのか?」

「飲みすぎよ。ケビン。」

「うるせえな。このBランク冒険者のケビン様にお説教か? 偉くなったもんだな。」

「ケン。こんな人は放っといてあっちに行きましょ。」

「待てよ! こらっ! この色男様!」


 ケビンがオレの腕を掴んできた。


「すみません。オレがここに来たのがいけなかったんですよね。本当にすみませんでした。」


 オレは敢えて大げさに謝った。すると、ケビンは興味が無くなったのか自分の席に帰って行った。オレの対応を見て、アリサが大声で言った。


「あなた、情けないわね~。男でしょ! どうやら私の思い違いだったようね。もっと骨のあるやつだと思ったのに! Bランクって聞いて怖くなったんでしょ! 情けない!」

「まあ、まあ。相手はBランクにゃ、怪我がなくてよかったにゃ。」


 アリサは怒ってギルドから出て行ってしまった。残ったオレをミレイが慰めてくれている。


「ケンは宿を探してるにゃ? なら、僕が案内するにゃ。」

「お願いするよ。」

「僕についてくるにゃ。」

「うん。」


 ミレイは、落ち込んだ振りをしているオレの顔を見て噴き出している。オレ達はギルドを出て、ミレイのおすすめの宿に来た。


「この宿が安くて、しかも料理が美味しいにゃ。僕もここに泊まってるにゃ。」

「ミレイはこの街の人じゃないの?」

「僕はいろんな街を旅してるにゃ。」

「アリサさんと一緒に?」

「アリサはこの街で知り合ったにゃ。」

「ケンはどこから来たにゃ?」

「記憶がないんだ。気が付いたらピッツデリーの近くにいたんだけどね。」

「記憶喪失にゃ。かわいそうにゃ~。」


 オレとミレイは宿に入っていった。


「ミレイちゃん。お帰り。えっ?! 男を連れてきたの? うちは連れ込み禁止だよ!」

「違うにゃ!誤解だにゃ!」

「オレ、この街に来たばかりで困っていたら、ミレイさんにこの街で一番いい宿があるってここに連れてきてもらったんですよ。」

「まあ、そうだったの。ごめんね。ミレイちゃん。お詫びに今日の晩御飯、おかずを1品おまけするから許してね。」

「気にしなくていいにゃ。いつも世話になってるにゃ。」


 ミレイって子は物凄くいい子だ。顔もかわいいし、胸も大きい。何よりも親切だ。少し意識してしまいそうだ。


「オレはケンと言います。よろしくお願いします。」

「私はローズよ。宿代は一泊2食付きで銀貨五枚ね。」


 オレはお金を渡して部屋に行った。何故かミレイが部屋についてきた。


「やっぱりどの部屋も同じにゃ。」


 ミレイは部屋を見渡して一人で納得している。そして、ベッドに座ると話しかけてきた。


「この後どうするにゃ?」

「今日はもう遅いから、このまま寝て、明日から活動するつもりさ。」

「なら、明日街を案内してあげるにゃ。」

「頼むね。」

「まかされたにゃ。」
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