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ナギトールのダンジョン(2)
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11階層からコボルトやシルバーウルフを相手にしながら、2人の魔法の訓練をした。オレが最初にやった時のように、全身の魔力を早く動かす練習からだ。2人とも最初は苦労していたようだが、17階層まで降りてきたころにはかなり上達していた。
「どうだったにゃ? 今の火魔法はなかなかじゃなかったかにゃ?」
「私の水魔法の方が威力があったよ。ねえ? ケン兄。」
「2人とも大分上達してるよ。」
そうこうしているうちに、20階層の扉の前まで来た。
「今日はここで休もう。明日、ボスに挑戦するぞ!」
「分かったにゃ。今夜は僕が2番目でいいにゃ。」
「いいえ。私が2番目にするから、ミレイ姉は先に休んで。」
「その必要はないんだ。オレ、結界の魔法を覚えたから、今日からはみんなで寝よう。」
「ホントにゃ?」
「ケン兄、すご~い!」
干し肉を食べた後、全員で一緒に休んだ。なぜかオレはミレイとローザに挟まれている。翌朝、朝食を食べた後、20階層の魔物に挑戦することにした。扉を開けると、中にはコボルトキングとシルバーウルフキングがいた。どちらも体が大きい。それに、かなり身体能力が高そうだ。
「ローザ。僕がシルバーウルフキングを相手するにゃ。ローザはコボルトキングにゃ。」
「うん。」
ミレイは強化された身体能力を生かして、一気にシルバーウルフキングに駆け寄った。その手には炎の魔法を付与した剣を持っている。シルバーウルフキングが左側に飛び避け、ミレイに向かってジャンプした。ミレイは咄嗟に剣を横一文字に振る。すると、剣から炎の斬撃が飛んでいき、シルバーウルフキングの足に直撃した。シルバーウルフキングは足を引きずっている。
「ミレイ! 今だ!」
ミレイは大きくジャンプして、上段からシルバーウルフキングに切りつけた。すると、シルバーウルフキングの身体は2つに分かれ、光の粒子となって消え、大きな魔石が残っていた。
「やったな! ミレイ! 上出来だ!」
「ケンのお陰にゃ。」
一方、ローザはコボルトキングに遠距離攻撃で矢を放っている。だが、コボルトキングはそれを長剣で叩き落していた。コボルとキングが一気にローザとの間合いを詰めた。ローザは手を横に振り魔法を発動する。
「アイスカッター」
すると、たくさんの氷の刃がコボルトキングの身体を切り裂いていく。そして、コボルトキングも光の粒子となって消えた。その後には輝く魔石が落ちていた。オレは2つの魔石を空間収納に仕舞って、2人の頭をなでた。
「2人ともよく頑張ったな。すごくよかったよ。」
「褒められたにゃ。」
「嬉しいにゃ。」
「ローザ! マネしなくていいにゃ!」
ローザが笑いながら舌を出している。ミレイはそんなローザを後ろから抱きかかえている。
「ローザ。可愛いにゃ。」
その後、オレ達は再び魔法の訓練をしながら、21階層へ進んだ。21階層にはオークがいた。ラッキーだったのは、オークを倒した後、ドロップしたのは魔石でなく肉だったのだ。
「久しぶりのお肉にゃ。ケン。早く食事にするにゃ。」
食いしん坊のミレイは、自分で手から炎を出して焼いて食べている。オレとローザは小食なので、少しずつ焼いて食べた。
「美味しい! ケン兄。このお肉すごく美味しいよ!」
「そうだな。でも、食べたら22階層に行くから、早く食べちゃって。」
「分かったにゃ。」
その後、ミレイもローザもどんどん魔法が上達した。もしかしたら、ゲームのように、戦闘を経験することで、レベルが上がっているのかもしれない。
「ケン。29階層にゃ。今日はここで休むにゃ。」
「そうだな。でも本当に2人は強くなったよ。」
「ケン兄のお陰だよ。」
ダンジョンに来てから、寝るときはミレイもローザもオレに体を寄せてくる。温かいから別に構わないが、ミレイの場合は柔らかいものが当たるので少しもやもやする。そして翌日だ。
「多分中にいるのはオークキングだけど。どうする?」
「僕達2人で相手するにゃ。」
「なら、危なくなったらオレがやるから。」
扉を開けて3人で中に入った。思った通りオークキングがいた。オークキングからは闘気が溢れ出ている。
「ローザ! 後ろから弓矢で援護するにゃ!」
「うん。」
ミレイが剣に炎の魔法を付与して切りつける。オークキングはそれを大剣で受け止めた。そこに、ローザが矢を放った。オークキングは片手でそれを叩き落す。今度はミレイが右手を前に出し、火炎放射器のように炎を手から出した。だが、オークキングは鼻から大きく息を吸い込み、口から息を吐いて炎を消してしまった。
「ローザ。同時に魔法攻撃をするにゃ。」
「うん。」
「アイスカッター」
「ファイアーアロー」
オークキングの頭の上に現れたたくさんの氷の矢が、オークキング目がけて放たれた。同時にミレイの放った炎の巨大な矢がオークキングを襲った。偶然の産物かもしれないが、炎と氷が重なり合い、大きな爆発が起こった。
「ドッドッドッガーン」
水蒸気が辺り一面に立ち込めている。水蒸気がおさまると地面にオークキングが倒れていた。そして、オークキングは光の粒子となって消え、巨大な肉がドロップしていた。
「ヤッタにゃー! オークキングを倒したニャー!」
「今の魔法は、わざと爆発するように狙ったのか?」
「違うにゃ。偶然にゃ。」
「ミレイ姉と私の複合作戦! 大成功!」
ダンジョンに来てよかったと思う。ともに食べ、ともに寝て、ともに戦って、ローザが完全に打ち解けてくれるようになった。なんか、本当の仲間、家族になったような気がした。
いよいよ31階層だ。31階層からは昆虫系の魔物だった。カマキリや蜂や芋虫、蝶などの魔物だ。普通の昆虫と違うのは、その凶暴さと大きさだ。とにかくでかい。特に厄介なのは蜂だ。群れで襲ってくる。
「僕、虫は嫌いにゃ。」
「私は大丈夫。森で育ったから。」
ミレイもローザも武器を使わず魔法で討伐している。最初は剣や弓で攻撃していたが、虫から出る体液がすごく臭かったのだ。
「ケン。そろそろお風呂に入りたいにゃ。魔物の体液で臭いにゃ。」
「私も臭いのやだ。ケン兄。何とかならないの?」
「自分にだったら『クリーン』の魔法があるけど、人で試したことないんだよな。」
「試してみるにゃ。」
ミレイが服を脱ぎ始めた。
「待て待て! 服のままでいいから。」
オレは2人に『クリーン』をかけた。すると、匂いもなくなり、風呂に入ったように奇麗になった。
「ケン。ありがとうにゃ。」
ミレイがオレに抱き着いてきた。
「ずる————い! 私も————!」
ローザまでオレに抱き着いてきた。
「ほら、そろそろ先に進むよ。」
「どうだったにゃ? 今の火魔法はなかなかじゃなかったかにゃ?」
「私の水魔法の方が威力があったよ。ねえ? ケン兄。」
「2人とも大分上達してるよ。」
そうこうしているうちに、20階層の扉の前まで来た。
「今日はここで休もう。明日、ボスに挑戦するぞ!」
「分かったにゃ。今夜は僕が2番目でいいにゃ。」
「いいえ。私が2番目にするから、ミレイ姉は先に休んで。」
「その必要はないんだ。オレ、結界の魔法を覚えたから、今日からはみんなで寝よう。」
「ホントにゃ?」
「ケン兄、すご~い!」
干し肉を食べた後、全員で一緒に休んだ。なぜかオレはミレイとローザに挟まれている。翌朝、朝食を食べた後、20階層の魔物に挑戦することにした。扉を開けると、中にはコボルトキングとシルバーウルフキングがいた。どちらも体が大きい。それに、かなり身体能力が高そうだ。
「ローザ。僕がシルバーウルフキングを相手するにゃ。ローザはコボルトキングにゃ。」
「うん。」
ミレイは強化された身体能力を生かして、一気にシルバーウルフキングに駆け寄った。その手には炎の魔法を付与した剣を持っている。シルバーウルフキングが左側に飛び避け、ミレイに向かってジャンプした。ミレイは咄嗟に剣を横一文字に振る。すると、剣から炎の斬撃が飛んでいき、シルバーウルフキングの足に直撃した。シルバーウルフキングは足を引きずっている。
「ミレイ! 今だ!」
ミレイは大きくジャンプして、上段からシルバーウルフキングに切りつけた。すると、シルバーウルフキングの身体は2つに分かれ、光の粒子となって消え、大きな魔石が残っていた。
「やったな! ミレイ! 上出来だ!」
「ケンのお陰にゃ。」
一方、ローザはコボルトキングに遠距離攻撃で矢を放っている。だが、コボルトキングはそれを長剣で叩き落していた。コボルとキングが一気にローザとの間合いを詰めた。ローザは手を横に振り魔法を発動する。
「アイスカッター」
すると、たくさんの氷の刃がコボルトキングの身体を切り裂いていく。そして、コボルトキングも光の粒子となって消えた。その後には輝く魔石が落ちていた。オレは2つの魔石を空間収納に仕舞って、2人の頭をなでた。
「2人ともよく頑張ったな。すごくよかったよ。」
「褒められたにゃ。」
「嬉しいにゃ。」
「ローザ! マネしなくていいにゃ!」
ローザが笑いながら舌を出している。ミレイはそんなローザを後ろから抱きかかえている。
「ローザ。可愛いにゃ。」
その後、オレ達は再び魔法の訓練をしながら、21階層へ進んだ。21階層にはオークがいた。ラッキーだったのは、オークを倒した後、ドロップしたのは魔石でなく肉だったのだ。
「久しぶりのお肉にゃ。ケン。早く食事にするにゃ。」
食いしん坊のミレイは、自分で手から炎を出して焼いて食べている。オレとローザは小食なので、少しずつ焼いて食べた。
「美味しい! ケン兄。このお肉すごく美味しいよ!」
「そうだな。でも、食べたら22階層に行くから、早く食べちゃって。」
「分かったにゃ。」
その後、ミレイもローザもどんどん魔法が上達した。もしかしたら、ゲームのように、戦闘を経験することで、レベルが上がっているのかもしれない。
「ケン。29階層にゃ。今日はここで休むにゃ。」
「そうだな。でも本当に2人は強くなったよ。」
「ケン兄のお陰だよ。」
ダンジョンに来てから、寝るときはミレイもローザもオレに体を寄せてくる。温かいから別に構わないが、ミレイの場合は柔らかいものが当たるので少しもやもやする。そして翌日だ。
「多分中にいるのはオークキングだけど。どうする?」
「僕達2人で相手するにゃ。」
「なら、危なくなったらオレがやるから。」
扉を開けて3人で中に入った。思った通りオークキングがいた。オークキングからは闘気が溢れ出ている。
「ローザ! 後ろから弓矢で援護するにゃ!」
「うん。」
ミレイが剣に炎の魔法を付与して切りつける。オークキングはそれを大剣で受け止めた。そこに、ローザが矢を放った。オークキングは片手でそれを叩き落す。今度はミレイが右手を前に出し、火炎放射器のように炎を手から出した。だが、オークキングは鼻から大きく息を吸い込み、口から息を吐いて炎を消してしまった。
「ローザ。同時に魔法攻撃をするにゃ。」
「うん。」
「アイスカッター」
「ファイアーアロー」
オークキングの頭の上に現れたたくさんの氷の矢が、オークキング目がけて放たれた。同時にミレイの放った炎の巨大な矢がオークキングを襲った。偶然の産物かもしれないが、炎と氷が重なり合い、大きな爆発が起こった。
「ドッドッドッガーン」
水蒸気が辺り一面に立ち込めている。水蒸気がおさまると地面にオークキングが倒れていた。そして、オークキングは光の粒子となって消え、巨大な肉がドロップしていた。
「ヤッタにゃー! オークキングを倒したニャー!」
「今の魔法は、わざと爆発するように狙ったのか?」
「違うにゃ。偶然にゃ。」
「ミレイ姉と私の複合作戦! 大成功!」
ダンジョンに来てよかったと思う。ともに食べ、ともに寝て、ともに戦って、ローザが完全に打ち解けてくれるようになった。なんか、本当の仲間、家族になったような気がした。
いよいよ31階層だ。31階層からは昆虫系の魔物だった。カマキリや蜂や芋虫、蝶などの魔物だ。普通の昆虫と違うのは、その凶暴さと大きさだ。とにかくでかい。特に厄介なのは蜂だ。群れで襲ってくる。
「僕、虫は嫌いにゃ。」
「私は大丈夫。森で育ったから。」
ミレイもローザも武器を使わず魔法で討伐している。最初は剣や弓で攻撃していたが、虫から出る体液がすごく臭かったのだ。
「ケン。そろそろお風呂に入りたいにゃ。魔物の体液で臭いにゃ。」
「私も臭いのやだ。ケン兄。何とかならないの?」
「自分にだったら『クリーン』の魔法があるけど、人で試したことないんだよな。」
「試してみるにゃ。」
ミレイが服を脱ぎ始めた。
「待て待て! 服のままでいいから。」
オレは2人に『クリーン』をかけた。すると、匂いもなくなり、風呂に入ったように奇麗になった。
「ケン。ありがとうにゃ。」
ミレイがオレに抱き着いてきた。
「ずる————い! 私も————!」
ローザまでオレに抱き着いてきた。
「ほら、そろそろ先に進むよ。」
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