勇者のママは今日も魔王様と

蛮野晩

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勇者のママは今日も魔王様と

第三章・あなたが教えてくれました。 私の目に映る世界は色鮮やかで美しいと。7

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「ハウスト、もう、ぅ……」

 初めての快感に翻弄され、思わず足を閉じて首を横に振る。
 待って、いやです。彼を見上げて訴えました。
 目には薄っすらと涙が滲んでしまい、こんなことで泣いてしまうなんて恥ずかしい。
 しかし、そんな私の必死な訴えに彼が喉奥で小さく笑う。
 まるで楽しんでいるかのようなそれに少しムッとするも、彼は口元に薄い笑みを刻む。

「そんな顔をするな。誘われているかと思ったんだ」
「誘う? ……っ、そ、そそそんなつもりじゃ!」

 ハッとして閉じていた足を開けました。
 だって、私の足がハウストの手を挟んでいて、まるで逃がすまいとしているようだったんです。咄嗟の行為だったとはいえ恥ずかしい。
 でも今度は自分から足を開いてしまって羞恥に顔が真っ赤になる。でも閉じることもできなくて、どうしていいか分からずに唇を噛んで身を縮こまらせました。

「すまなかった。困らせるつもりはなかったんだ」
「……いじわる、です」
「悪かった。許してくれ」

 ハウストはクスクス笑いながら謝ると、私の頬を指で撫でてくれる。
 その甘やかな愛撫はまるで子どもを宥める時のもので、嬉しいけれど、ちょっとだけムッとしてしまいます。

「……子ども扱いしないでください」
「今度はそれか、我儘だな」
「……わ、私はもう、あなたと出会った時のような子どもではありません」
「そうだったな、お前は美しい大人になった。では、大人扱いするとしよう」
「え? あっ……! ハウストッ!」

 突然、性器への愛撫が激しさを増しました。
 他人から与えられる強い快感に翻弄され、足の指先まで甘い痺れが走る。

「ああッ、ん……、ぅ!」

 昂ぶりはやがて限界に近づき、気がつけば彼の手によって達せさせられていました。

「あ、……わたし……」

 ハアハアと呼吸を乱して呆然としてしまう。
 ぼんやりとハウストを見つめると、目が合った彼はにこりと笑いました。

「気持ちよさそうで何よりだ。次はこっちか」
「ひぁっ、あッ!」

 思わず声が裏返りました。
 だって白濁で濡れた指が私のお尻の割目をなぞったんです。

「ハ、ハウスト、なにをっ」
「分からない、なんて言わないでくれ。ここに入れたい」

 ここだ、と指の腹で後孔を撫でられる。

「っ……!」

 直接的に口説かれて私の顔が熱くなる。
 恥ずかしい。でも嫌じゃないのです。

「あっ、うぅ……ぅ」

 後孔の淵を円を描くようになぞられて全身が縮こまる。
 嫌じゃないのに未知の感覚に体も頭も混乱してしまいそうです。

「大丈夫だブレイラ。直ぐに慣れる。痛みはない、気持ち良くなるだけだ」
「で、でもっ、でも……! あっ、うぅ……っ」

 指が少しずつ私の中に入ってきました。
 未知の感覚に私の体がカタカタと震えてしまう。
 震えを止めなければと思うのに上手くできません。

「ち、ちょっと待って、まって、ください……」

 必死に呼吸を繰り返します。スーッと大きく息を吸って、ハーッと吐く。こうすれば体の強張りが取れてくれるかと思ったんです。
 でも、やっぱり上手くいかなくて申し訳なさに俯く。

「す、すみません、ハウスト……」
「ブレイラ、お前はやはり愛らしい」

 ハウストは優しく言うと、私の額に口付けてくれました。
 不思議ですね。あれだけ深呼吸したのに、これだけで私の体から強張りがとれていく。
 ハウストは片腕で私の体を抱き締めながら、後孔を犯す指をゆっくりと動かしだす。

「あ、うぅ、……ん」

 気が付けば指の本数が増やされ、内壁を優しく擦られる。

「んっ、あ……ぅ……」

 妙な刺激を感じ、背筋にゾクゾクした甘い痺れが走りました。
 最初は違和感と異物感しかなかったのに、後孔が解れていくにつれ、そこに微かな快感が混じりだしている。

「ああッ!」

 不意に強烈な快感が走って背筋を逸らしました。
 神経を直接嬲られたかのような強烈な快感に訳が分からなくなる。

「ハ、ハウスト、さっきのは……」
「お前が気持ちよくなる場所だ」
「き、きもちよくって、……あっ、ま、まってくだ、さ、ンッ、ああッ!」

 ハウストの指が私の奥にある弱い所を重点的に攻めだしてしまう。
 内壁を擦られ、指の腹で押されるだけで体が熱くなる。甘い痺れにビクビクと反応してしまう。
 ハウストは指を動かしているだけなのに、はしたなく反応してしまうことに泣きたくなる。

「素質があるんじゃないか?」
「う、ひど……」
「酷くないだろう? 褒めているんだ。気持ち良くなることは悪いことじゃない」
「ハウスト……、ん、ああッ!」

 与えられる快感に馬鹿みたいに声をあげてしまう。
 下半身が溶けてしまったように、全身が快感に犯されている。
 体が熱いです。火が灯ったように熱い。

「うぅっ、あ、あっ、……あ、ンンッ」

 背中が反れて晒した喉元に舌を這わされ、痕を残すような口付けをされる。
 唇にも口付けが欲しくて、「ハウスト……」と名を呼んでみました。
 でも残念ながら乞う声は聞こえなかったようで、ハウストは首元に顔を埋めてしまう。

「ん、あ、……んッ」

 くすぐったさと気持ち良さに身じろぐと、ハウストは後孔から指を引き抜きました。

「ああっ」

 引き抜かれた刺激だけで背筋に甘い痺れが走る。
 先ほどまで指を咥えていた後孔がヒクヒクと動き、それが物欲しげに蠢いているようで恥ずかしい。
 堪らずに太腿を擦り合わせましたが、膝裏に手を入れられたかと思うと腰を持ちあげられました。

「ハ、ハウスト! み、見ないでくださいっ!」

 腰を浮かされたことでハウストに後孔を晒すような体勢をとらされました。
 せめてと手を伸ばすと、その手が邪魔そうに払われる。
 行き場のなくなった手が彷徨い、仕方ないのでシーツを握り締めます。

「ハウスト……」

 不安を隠し切れずに名を呼ぶと、ハウストはシーツを握り締める私に気付いてその手に触れてくれました。
 大丈夫だとばかりに慰められてほっと安堵しましたが、顔を上げた先でハウストが衣服を脱ぎすてる。
 鍛えられた体躯が露わになり、逞しい下腹部にはそれに見合う肉棒がそそり立っていました。

「ぅっ……」

 指とは比べものにならないそれに顔が引き攣ってしまう。
 無意識に逃げようとする私にハウストは気付き、「どこへ行くつもりだ?」と小さく笑いました。

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