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マリーは、隣の兄へ冷たい眼を向けると、ド派手なベッドカバーが、かかったベッドに座り、分厚い本を広げ読み始めたが…周りを見渡し…
「だめだ!落ち着かない。」
と半泣きで、鼻をグズグズいわせ、壁に張り付き、聞き耳を立てる兄ケントに
「お兄ちゃん、そんなんで、隣の音なんか聞こえるわけないじゃん!」
「マリー…静かにしろ。王命なんだ。ここで頑張らないと、500年続いた我がベルトワーズ子爵家が、潰れるんだぞ。」
マリーは、兄のその様子を遠い眼で見つめ…
「なんでよ。何でこんなことに…」
涙ぐみ、また周りを見渡し…大きく溜め息をついていた。
なぜならここは…ちょっと身分の高い方々が、お楽しみの為に利用する…お宿だったからだ。
なにが嬉しくて、実の兄とこんなところに入らなきゃいけないの。
こんな事に至った理由を思い出し、情なくて涙どころか、鼻水まで出てしまった。
ベルトワーズ子爵家は、確かには、長ーい歴史があるが、大した家柄ではない。
もともと私の住むロレーヌ国は、この大陸一番の貧乏国、そしてその国の末端貴族であるわがベルトワーズ子爵家は…言うまでもなく貧乏で、 それでもどうにかやってこられたのは、亡くなった両親のおかげだった。だが、その両親が流行病で相次いで亡くなり、残されたのはちょっと天然の祖母と、人は良いのだが、ギャンブル好きの兄と自分の三人。働かなければ食べていけないのがこの世。どう考えても自分しかいない。一応貴族なのだが、町の居酒屋でバイトの身。今はどうにか食べてはいけるが、このままではいずれ行き詰まるのは目に見え、私は密かに、来年度から女性文官を採用すると酒場で聞いた噂に、すべてをかけ、猛勉強を始めていたところだったのだが…
あれは‥二週間程前の事だった。
兄が家に帰るなり
「王命だ!!」と叫ぶと
「俺の肩に、国の未来が掛かるような仕事を戴いた。」
「王命?なんでお兄ちゃんなんかに…」
「そりゃ!俺が優秀だからに決まっているからだろう!」
あの時、自分でも飲みかけのお茶をよく噴出さなかったなぁと感心する。
優秀って、毎日、ルーレットやトランプに興じる人が…はぁ~優秀ですか。はいはい。
「……取り敢えず、なに?」
兄は私の態度に些か気分を害したようだったが、王の側近である、ユベーロ伯爵からこう言われたそうだ。
「わがロレーヌ国は、この大陸一番の歴史を持ち、王家は神の子孫だとも言われる、由緒正しき血筋をもつ方が治められる国だ。だか、いささかお金に事欠いて、国民に辛い思いをせていることに陛下は、日頃から心を痛めておいでだった。そこで国民の為、先日ある策を練られた。それは…ほんの少しだ、ほんとにほんの少しだ。隣の大国エフレン国との貿易で、ちょっと多く金額を頂戴したのだ。エフレン国は資源に恵まれた大国だ、これぐらい笑ってくださると思っていたら…賠償金を請求された。それも王子であらせられるラファエル様が、お出ましになられるほどのお怒りを買ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・
かいつまんで話すと、要するに、お金持ちの国、エフレン国との貿易で、ちょろまかしたら、バレちゃって、この始末どうしてくれると叱られたらしい。エフレン国と関係が、うまくいかなかったら、ただでも貧乏なローレヌ国、想像しても恐ろしいことなる。ビビったうちのロレーヌの王が考えたのが…今わが国にお見えのスキャンダルに事欠かない、エフレン国王子ラファエル様の弱みを握り、どうか穏便に…と話しをつけたいと考えたというわけだ。
何を考えているのか、うちの王様は…それって脅迫だよ…おいおい。
あぁ…自国の王の浅はかさに、また涙が出る。
王宮に入る前に、王子様は熱い夜を過ごされたかったのだろう。この宿にお泊りになった、それをチャンス!!と食いついたのはわが兄。ここにお泊りになると言うことは…すなわち女性と過ごされる予定だ。それも王子の女性の趣味から考えると、かなりの大物の女性との火遊びが考えられる。まさしく、喉から手が出るほど欲しいスキャンダルが出てきそうなのだ。だがこの二週間、王子に張りついている兄なのだか…さすがにプレイボーイ、なかなか尻尾を掴ませない。こうなったら、もっと近くにと言うことで、王子様のお隣の部屋に、ユベーロ伯爵の力を借りて、このお宿に入ったのだが…でもひとりでは、入れなくて、妹の私まで巻き込み、そして……この状態だ。
うまく隣の部屋には、入れたけど…どうすんのよ。
それにしても隣の部屋の王子様は、女性に大してマメなんだろうなぁ…。
部屋から流れる曲は、生演奏。
さっきボーイが運んで行ったのは、男性が女性を口説く折の定番…シャンパンと苺。
・・・今宵もですか、王子様。
本当!馬鹿馬鹿しい!
あぁ!!もう我慢ならない!帰る!
「お兄ちゃん!私バイトがあるから、もう帰るよ!」
「マリー!もう少し頼むよ。」
縋り付くように頼む兄を振りほどきながら、「もう、いい加減にして!」と
怒鳴り、ドアを開けた。
ガタン!!!
静かな宿に、扉を勢いよく開けた音が響いたが、頭に血が上った私はそんなこともう知った事じゃないとばかりに、縋り付く兄に「もう、終わり!帰るの!!」と叫ぶと、兄は訳のわからない言葉を発しなから青褪め、頭を激しく横に振った。
その姿の情けなさにふぅ~と溜め息をつき、私は兄から出口へと視線を移して…今度は私が青褪めた。
そこには、なぜだかプラチナの髪に、青い瞳の王子様が……立っていらした。
と、となりですよ、あなた様の部屋は…と口に出そうだったが、青い瞳が驚いて見開いていたのが、だんだん細くなり、私を見て、後ろの兄を見て、そして最後に私の腕に縋る兄の手を見て
「お嬢さん、お困りですか?」と……お、仰った。
声が出ない。
兄は王子様の迫力に…
そして私は写真で見るより、何倍もカッコイイ姿に…
言葉を発しない、私たち兄妹に…
「女性に無理強いをするのは、いかがなものかなぁ。」
と言って、私に縋りつく兄の手を捻り上げた。
ど、どうしよう。でもあなたのスキャンダルを掴む為に、あなたを張ってましたと言えない、ぜっ~たいに言えない。そんなことを言ったら、国は…いや私の家は…潰れる!
ゴックンを唾を飲んで、出た言葉が…
「あ、ありがとうございます。でも、もう大丈夫ですわ。その手を離してやってくださるかしら。」
内心はビビリながらも、ヒィヒィ言っている兄に向かって、遊びなれた風に
「ケ、ケリー。もうお遊びは終わりよ。本気にならないと言うから、お付き合いしたのに残念だわ。」
ここで、そうここで、にっこりだ!にっこり笑って、王子様に
「ごめんなさい。いつもはもっとあっさりとお別れできるのに、ご迷惑をおかけして」
またここでにっこり。よ、よし!いい感じだわ。もういいよね。お兄ちゃん、引き上げたいよ。あぁぁ…微笑みすぎて顔が引き攣る、げ、限界!
「では、私共は引き上げますわ。」と最後にもう一度、力を振り絞って微笑むと
まだヒィヒィ言っている兄の腕を引っ張り、ドレスを翻しあたふたと逃げだした。
そんなマリーの姿を呆然と見送ったラファエルだったが、クスリと笑うと
「とてもこんなところに出入りするような女性ではなさそうなのに…」
と言いながら、今宵の相手が待っている、隣の部屋のノブに手をかけたが…
また、振り返り…ドレスを翻し、あたふたと逃げだすその後ろ姿を見つめていた。だが、その姿が、視界から完全に消えてしまうと、小さく何か言って、大きな溜め息を吐くと、ドアの向こうで待っている女性のために、無理やり口角を上げた。
「だめだ!落ち着かない。」
と半泣きで、鼻をグズグズいわせ、壁に張り付き、聞き耳を立てる兄ケントに
「お兄ちゃん、そんなんで、隣の音なんか聞こえるわけないじゃん!」
「マリー…静かにしろ。王命なんだ。ここで頑張らないと、500年続いた我がベルトワーズ子爵家が、潰れるんだぞ。」
マリーは、兄のその様子を遠い眼で見つめ…
「なんでよ。何でこんなことに…」
涙ぐみ、また周りを見渡し…大きく溜め息をついていた。
なぜならここは…ちょっと身分の高い方々が、お楽しみの為に利用する…お宿だったからだ。
なにが嬉しくて、実の兄とこんなところに入らなきゃいけないの。
こんな事に至った理由を思い出し、情なくて涙どころか、鼻水まで出てしまった。
ベルトワーズ子爵家は、確かには、長ーい歴史があるが、大した家柄ではない。
もともと私の住むロレーヌ国は、この大陸一番の貧乏国、そしてその国の末端貴族であるわがベルトワーズ子爵家は…言うまでもなく貧乏で、 それでもどうにかやってこられたのは、亡くなった両親のおかげだった。だが、その両親が流行病で相次いで亡くなり、残されたのはちょっと天然の祖母と、人は良いのだが、ギャンブル好きの兄と自分の三人。働かなければ食べていけないのがこの世。どう考えても自分しかいない。一応貴族なのだが、町の居酒屋でバイトの身。今はどうにか食べてはいけるが、このままではいずれ行き詰まるのは目に見え、私は密かに、来年度から女性文官を採用すると酒場で聞いた噂に、すべてをかけ、猛勉強を始めていたところだったのだが…
あれは‥二週間程前の事だった。
兄が家に帰るなり
「王命だ!!」と叫ぶと
「俺の肩に、国の未来が掛かるような仕事を戴いた。」
「王命?なんでお兄ちゃんなんかに…」
「そりゃ!俺が優秀だからに決まっているからだろう!」
あの時、自分でも飲みかけのお茶をよく噴出さなかったなぁと感心する。
優秀って、毎日、ルーレットやトランプに興じる人が…はぁ~優秀ですか。はいはい。
「……取り敢えず、なに?」
兄は私の態度に些か気分を害したようだったが、王の側近である、ユベーロ伯爵からこう言われたそうだ。
「わがロレーヌ国は、この大陸一番の歴史を持ち、王家は神の子孫だとも言われる、由緒正しき血筋をもつ方が治められる国だ。だか、いささかお金に事欠いて、国民に辛い思いをせていることに陛下は、日頃から心を痛めておいでだった。そこで国民の為、先日ある策を練られた。それは…ほんの少しだ、ほんとにほんの少しだ。隣の大国エフレン国との貿易で、ちょっと多く金額を頂戴したのだ。エフレン国は資源に恵まれた大国だ、これぐらい笑ってくださると思っていたら…賠償金を請求された。それも王子であらせられるラファエル様が、お出ましになられるほどのお怒りを買ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・
かいつまんで話すと、要するに、お金持ちの国、エフレン国との貿易で、ちょろまかしたら、バレちゃって、この始末どうしてくれると叱られたらしい。エフレン国と関係が、うまくいかなかったら、ただでも貧乏なローレヌ国、想像しても恐ろしいことなる。ビビったうちのロレーヌの王が考えたのが…今わが国にお見えのスキャンダルに事欠かない、エフレン国王子ラファエル様の弱みを握り、どうか穏便に…と話しをつけたいと考えたというわけだ。
何を考えているのか、うちの王様は…それって脅迫だよ…おいおい。
あぁ…自国の王の浅はかさに、また涙が出る。
王宮に入る前に、王子様は熱い夜を過ごされたかったのだろう。この宿にお泊りになった、それをチャンス!!と食いついたのはわが兄。ここにお泊りになると言うことは…すなわち女性と過ごされる予定だ。それも王子の女性の趣味から考えると、かなりの大物の女性との火遊びが考えられる。まさしく、喉から手が出るほど欲しいスキャンダルが出てきそうなのだ。だがこの二週間、王子に張りついている兄なのだか…さすがにプレイボーイ、なかなか尻尾を掴ませない。こうなったら、もっと近くにと言うことで、王子様のお隣の部屋に、ユベーロ伯爵の力を借りて、このお宿に入ったのだが…でもひとりでは、入れなくて、妹の私まで巻き込み、そして……この状態だ。
うまく隣の部屋には、入れたけど…どうすんのよ。
それにしても隣の部屋の王子様は、女性に大してマメなんだろうなぁ…。
部屋から流れる曲は、生演奏。
さっきボーイが運んで行ったのは、男性が女性を口説く折の定番…シャンパンと苺。
・・・今宵もですか、王子様。
本当!馬鹿馬鹿しい!
あぁ!!もう我慢ならない!帰る!
「お兄ちゃん!私バイトがあるから、もう帰るよ!」
「マリー!もう少し頼むよ。」
縋り付くように頼む兄を振りほどきながら、「もう、いい加減にして!」と
怒鳴り、ドアを開けた。
ガタン!!!
静かな宿に、扉を勢いよく開けた音が響いたが、頭に血が上った私はそんなこともう知った事じゃないとばかりに、縋り付く兄に「もう、終わり!帰るの!!」と叫ぶと、兄は訳のわからない言葉を発しなから青褪め、頭を激しく横に振った。
その姿の情けなさにふぅ~と溜め息をつき、私は兄から出口へと視線を移して…今度は私が青褪めた。
そこには、なぜだかプラチナの髪に、青い瞳の王子様が……立っていらした。
と、となりですよ、あなた様の部屋は…と口に出そうだったが、青い瞳が驚いて見開いていたのが、だんだん細くなり、私を見て、後ろの兄を見て、そして最後に私の腕に縋る兄の手を見て
「お嬢さん、お困りですか?」と……お、仰った。
声が出ない。
兄は王子様の迫力に…
そして私は写真で見るより、何倍もカッコイイ姿に…
言葉を発しない、私たち兄妹に…
「女性に無理強いをするのは、いかがなものかなぁ。」
と言って、私に縋りつく兄の手を捻り上げた。
ど、どうしよう。でもあなたのスキャンダルを掴む為に、あなたを張ってましたと言えない、ぜっ~たいに言えない。そんなことを言ったら、国は…いや私の家は…潰れる!
ゴックンを唾を飲んで、出た言葉が…
「あ、ありがとうございます。でも、もう大丈夫ですわ。その手を離してやってくださるかしら。」
内心はビビリながらも、ヒィヒィ言っている兄に向かって、遊びなれた風に
「ケ、ケリー。もうお遊びは終わりよ。本気にならないと言うから、お付き合いしたのに残念だわ。」
ここで、そうここで、にっこりだ!にっこり笑って、王子様に
「ごめんなさい。いつもはもっとあっさりとお別れできるのに、ご迷惑をおかけして」
またここでにっこり。よ、よし!いい感じだわ。もういいよね。お兄ちゃん、引き上げたいよ。あぁぁ…微笑みすぎて顔が引き攣る、げ、限界!
「では、私共は引き上げますわ。」と最後にもう一度、力を振り絞って微笑むと
まだヒィヒィ言っている兄の腕を引っ張り、ドレスを翻しあたふたと逃げだした。
そんなマリーの姿を呆然と見送ったラファエルだったが、クスリと笑うと
「とてもこんなところに出入りするような女性ではなさそうなのに…」
と言いながら、今宵の相手が待っている、隣の部屋のノブに手をかけたが…
また、振り返り…ドレスを翻し、あたふたと逃げだすその後ろ姿を見つめていた。だが、その姿が、視界から完全に消えてしまうと、小さく何か言って、大きな溜め息を吐くと、ドアの向こうで待っている女性のために、無理やり口角を上げた。
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