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17強制依頼っぽい
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「本当にやるんですか講座?だいたいみんなやれば良いのにってくらいで教えるほどの事でもないと思うんですけど」
「ぅん?やるのは朝のあれで良いんじゃないか?この際だから言っておく。冒険者は領民から嫌われる事が多い仕事だ。普通にしていれば何と言う事は無いんだが、魔物相手に戦うのだから一般の人間から比べれば力は圧倒的だ。得物もあるしな。そんなヤツラの中にはバカ貴族にでもなったみたいに傍若無人に振舞うヤツもいる。衛兵にとっつかまるヤツはまだ良い。そこまでは行かずに我儘放題迷惑を掛けるやつなんかが長い事迷惑を掛け続けると、『また冒険者が悪さをした』って言われる訳よ。こうなればその個人じゃない。冒険者全員悪者にされちまう。しかし冒険者なのに領民から好かれる方法を示したヤツがいた。カーシスだ。農民から気軽に声を掛けられて、野菜なんかを土産に貰う冒険者は他にはいない。稼ぎにしてもそうだ。10級の中どころか8級にもカーシスの稼ぎを継続して真似できるヤツは多くない。人当たりと稼ぎを両立した人間がいればそれを真似させれば良いと組合は考えた訳だ。正直言えば組合はお前らにカーシスの人当たりを真似させたいんだな。厄介事だけ解決させる集団から、みんなに愛される集団にってな。流石に今朝のあれには驚いたが街中での評判はそうしても良いと思えるくらいだったんだぞ」
「コイツすげぇ奴だって事ですか?」
凄くないよ。別に人嫌いじゃないから農家さんたちと仲良くなっただけだし、目的はステータスアップと金だからね。褒められる事じゃないんだよね~
「組合はそう見たんだろうな。毎度毎度討伐報酬上級払い何って言うのはそうあるもんじゃないからな」
「??討伐報酬にも区分けが合ったんですか?」
「あぁ?知らなかったか?ある程度長い事やってる奴しか知らないから無理も無いか。組合の人間も水だけ飲んで生きてる訳じゃないからな。俺たちの持ち込んだモノを商人に売って利益を上げるんだ。その利益が魔石しか持ち込まないのと他の素材も持ち込むのでは変わってくるだろ。だから報酬にも差が出る訳だ。魔石しか持ち込まないのは下級だな。当然下級より上級の方が割り増しにもなる」
「じゃあ皮とかも持っていくと」
「当然上がる。カーシス、お前さんは肉屋にマルッと売って魔石しか持ち込んでないが、肉屋とは取引以外でも組合どうしの金の動きから出る上がりがあるから、お前の報酬は上級なんだぞ」
知らなかった。ってかシステムの説明も無しってどうゆう事よ。組合として問題なんじゃない!?
「あのさ、聞きにくい事なんだけど皆は討伐報酬はいくら貰うの?」
「銅貨2枚かな?」
「ヤスッ!!」
「組合からすれば、一番儲かる肉が無いし皮も無ければそこらが限界だろう。それだけにこいつらは日に何匹も狩る必要があるし、狩れば狩るほど武器屋防具の方にも金が掛かる。まぁ儲からんのも無理は無い訳だ。逆に今までのやり方からお前のやり方に変えれば、組合も冒険者も商人(あきんど)も儲かって街の人間は安く肉が食えるし治安も良くなるってんで、組合はお前のやり方に変えたがってんだよ」
そこまで解かってて何で自分らでしないよ!!仕事しろ組合。
「良く分かんないけど、カーシスのやり方をやれって事だけは解ったぞ」
「でも皮に傷付けないって、どうやれば良いのさ」
「だからの畑の手伝いなんだよ。皮も肉も傷付けない様に獲るには首とか頭みたいに食べ無い使え無い部分を攻撃して倒すんだけど、今まで狙ってた胴より的が小さくなるし固くなるから今より力が要る。でも魔獣相手にすると装備が傷むから魔獣相手に訓練したんじゃ損をする。でも畑仕事は鍬や鋤は貸して貰えるし畑を耕したり重い物を運んだりするから勝手に力が付くんだ。昼食も貰えるから大漁でも無い限りは畑仕事の方が、鍛えられた分とつながりと言うか縁みたいな分も入れると儲かるかもしれないけどね」
「嘘だろ!?」
「朝スツールさんにも話したんだけど、昔の偉い人が鍬や鋤の使い方は武器に似ているって言って、農兵に鎧を付けさせて荒地を開墾させたらしいんだよ。毎日そんな事をした農兵は戦争で上級騎士と渡り合うほど強かったとか」
「そんな事って・・・」
「僕の実家はリードなんだけど、どこ掘っても石だらけの荒地が畑なんだよ。そこを耕してるおっちゃんとか戦争でも結構活躍してるって聞いたから嘘じゃないと思うよ」
「それに組合でも認めるほどこいつは稼いでもいるし、今の話が嘘でも見習わせたいだろうな」
実践付だよ。知識としたら小説だか漫画だかからだけど、リアルに強くなるのは間違い無いしリードの農兵は皆精強なのも事実だから、無駄なレベルアップさえしなければ強くなれるんだし、金に余裕があるなら訓練所をジムみたいにして使えば良いだろうけど、低級の貧乏冒険者には収入も付属する方が良いに決まってるからな。
「この話はゴレオの剣のみんなには伝えるんですか?」
「そのつもりだ。本当は終わってからとも思ったんだが、これから言って来るわ。それと、次回試験用にトロイとゴレオの希望者は、しばらくカーシスにつける事なるだろうから仕込んでやれや」
「僕の意見は?」
「仕込みに具合よっては次からこいつらにやらせるから一回で済むぞ。そうじゃなければお前に聞きつづけるか指導させるか、冒険者が荒くれのままか?」
「俺はカーシスの特訓を受ける」
「俺も」
「僕も」
「私も」
そう言う事じゃなくて!僕はやること決定なの?良いじゃん個人個人でやれば。畑行って農家のおっちゃんおばちゃんと仲良くなって仕事するだけだよ。害獣狩りなんか俺より上手い人一杯いるでしょ?何なら肉屋のおっちゃんに解体の仕方教えて貰えば良いじゃんか。
「こいつらの目は節穴じゃなかったって事だ。ふぁははっ」
「笑い事じゃありませんよ」
弟子採りイベント何ってこんな序盤から起きるもんじゃないと思う。
「ぅん?やるのは朝のあれで良いんじゃないか?この際だから言っておく。冒険者は領民から嫌われる事が多い仕事だ。普通にしていれば何と言う事は無いんだが、魔物相手に戦うのだから一般の人間から比べれば力は圧倒的だ。得物もあるしな。そんなヤツラの中にはバカ貴族にでもなったみたいに傍若無人に振舞うヤツもいる。衛兵にとっつかまるヤツはまだ良い。そこまでは行かずに我儘放題迷惑を掛けるやつなんかが長い事迷惑を掛け続けると、『また冒険者が悪さをした』って言われる訳よ。こうなればその個人じゃない。冒険者全員悪者にされちまう。しかし冒険者なのに領民から好かれる方法を示したヤツがいた。カーシスだ。農民から気軽に声を掛けられて、野菜なんかを土産に貰う冒険者は他にはいない。稼ぎにしてもそうだ。10級の中どころか8級にもカーシスの稼ぎを継続して真似できるヤツは多くない。人当たりと稼ぎを両立した人間がいればそれを真似させれば良いと組合は考えた訳だ。正直言えば組合はお前らにカーシスの人当たりを真似させたいんだな。厄介事だけ解決させる集団から、みんなに愛される集団にってな。流石に今朝のあれには驚いたが街中での評判はそうしても良いと思えるくらいだったんだぞ」
「コイツすげぇ奴だって事ですか?」
凄くないよ。別に人嫌いじゃないから農家さんたちと仲良くなっただけだし、目的はステータスアップと金だからね。褒められる事じゃないんだよね~
「組合はそう見たんだろうな。毎度毎度討伐報酬上級払い何って言うのはそうあるもんじゃないからな」
「??討伐報酬にも区分けが合ったんですか?」
「あぁ?知らなかったか?ある程度長い事やってる奴しか知らないから無理も無いか。組合の人間も水だけ飲んで生きてる訳じゃないからな。俺たちの持ち込んだモノを商人に売って利益を上げるんだ。その利益が魔石しか持ち込まないのと他の素材も持ち込むのでは変わってくるだろ。だから報酬にも差が出る訳だ。魔石しか持ち込まないのは下級だな。当然下級より上級の方が割り増しにもなる」
「じゃあ皮とかも持っていくと」
「当然上がる。カーシス、お前さんは肉屋にマルッと売って魔石しか持ち込んでないが、肉屋とは取引以外でも組合どうしの金の動きから出る上がりがあるから、お前の報酬は上級なんだぞ」
知らなかった。ってかシステムの説明も無しってどうゆう事よ。組合として問題なんじゃない!?
「あのさ、聞きにくい事なんだけど皆は討伐報酬はいくら貰うの?」
「銅貨2枚かな?」
「ヤスッ!!」
「組合からすれば、一番儲かる肉が無いし皮も無ければそこらが限界だろう。それだけにこいつらは日に何匹も狩る必要があるし、狩れば狩るほど武器屋防具の方にも金が掛かる。まぁ儲からんのも無理は無い訳だ。逆に今までのやり方からお前のやり方に変えれば、組合も冒険者も商人(あきんど)も儲かって街の人間は安く肉が食えるし治安も良くなるってんで、組合はお前のやり方に変えたがってんだよ」
そこまで解かってて何で自分らでしないよ!!仕事しろ組合。
「良く分かんないけど、カーシスのやり方をやれって事だけは解ったぞ」
「でも皮に傷付けないって、どうやれば良いのさ」
「だからの畑の手伝いなんだよ。皮も肉も傷付けない様に獲るには首とか頭みたいに食べ無い使え無い部分を攻撃して倒すんだけど、今まで狙ってた胴より的が小さくなるし固くなるから今より力が要る。でも魔獣相手にすると装備が傷むから魔獣相手に訓練したんじゃ損をする。でも畑仕事は鍬や鋤は貸して貰えるし畑を耕したり重い物を運んだりするから勝手に力が付くんだ。昼食も貰えるから大漁でも無い限りは畑仕事の方が、鍛えられた分とつながりと言うか縁みたいな分も入れると儲かるかもしれないけどね」
「嘘だろ!?」
「朝スツールさんにも話したんだけど、昔の偉い人が鍬や鋤の使い方は武器に似ているって言って、農兵に鎧を付けさせて荒地を開墾させたらしいんだよ。毎日そんな事をした農兵は戦争で上級騎士と渡り合うほど強かったとか」
「そんな事って・・・」
「僕の実家はリードなんだけど、どこ掘っても石だらけの荒地が畑なんだよ。そこを耕してるおっちゃんとか戦争でも結構活躍してるって聞いたから嘘じゃないと思うよ」
「それに組合でも認めるほどこいつは稼いでもいるし、今の話が嘘でも見習わせたいだろうな」
実践付だよ。知識としたら小説だか漫画だかからだけど、リアルに強くなるのは間違い無いしリードの農兵は皆精強なのも事実だから、無駄なレベルアップさえしなければ強くなれるんだし、金に余裕があるなら訓練所をジムみたいにして使えば良いだろうけど、低級の貧乏冒険者には収入も付属する方が良いに決まってるからな。
「この話はゴレオの剣のみんなには伝えるんですか?」
「そのつもりだ。本当は終わってからとも思ったんだが、これから言って来るわ。それと、次回試験用にトロイとゴレオの希望者は、しばらくカーシスにつける事なるだろうから仕込んでやれや」
「僕の意見は?」
「仕込みに具合よっては次からこいつらにやらせるから一回で済むぞ。そうじゃなければお前に聞きつづけるか指導させるか、冒険者が荒くれのままか?」
「俺はカーシスの特訓を受ける」
「俺も」
「僕も」
「私も」
そう言う事じゃなくて!僕はやること決定なの?良いじゃん個人個人でやれば。畑行って農家のおっちゃんおばちゃんと仲良くなって仕事するだけだよ。害獣狩りなんか俺より上手い人一杯いるでしょ?何なら肉屋のおっちゃんに解体の仕方教えて貰えば良いじゃんか。
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