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3、変革のシトリン
195、モンテローザ公爵は空国のブラックタロン家当主と恋仲ですの。カピバラくん、いちゃいちゃですの?
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カタリーナは同じくらい無垢な笑みを返してくれた。
「姫殿下、私は姫殿下の有能で忠実な学友ですの」
「まあ、うれしいですわ」
「ですから、偶然知ったとても貴重な情報をご報告するのですが」
「まあ、なにかしら」
「モンテローザ公爵令嬢は、実は生きていらっしゃるようなのですわ」
すこし前なら「なにをばかな」と言うところだが、今のフィロシュネーは真実を知っている。
(あら? カタリーナ様、ご存じですの?)
フィロシュネーは動揺しつつ、「わたくしは存じませんでしたが、そんな噂がありますのね?」と平静を装って返した。
「ええ。私は姫殿下の有能で忠実な学友ですから、情報を共有するのですが」
「ぜひぜひ、共有してちょうだい」
カタリーナは味方アピールが激しい。
フィロシュネーの目には、カタリーナの笑顔に「こんなに仲が良いのですから、応援してくださいよ」というおねだりが見て取れた。
「私をアーサー陛下の婚約者候補に推薦し、アーサー陛下のお気に召していただけるようにと指導してくださっているのは、モンテローザ公爵なのですわ」
「あの公爵ならお兄様の好みにもくわしそうですわね」
「そして、モンテローザ公爵は、空国のブラックタロン家当主と恋仲ですの!」
「っ!?」
今、すごく変な発言が聞こえた――フィロシュネーは気持ちを落ち着かせるためにハーブティーで喉を潤した。美味しい。
「ふう……」
ソラベル・モンテローザ公爵は言わずと知れた青国の大貴族。
不老症で、サロンメンバーでもあるウィスカ・モンテローザ公爵夫人の夫だ。彼女への接し方は、まだ改善されていない。
フェリシエン・ブラックタロンは、爵位を没収された空国の名家。
ハルシオンの騎士であるルーンフォークの兄であり、呪術の才能に秀でていて、ダーウッドが書いた『移ろいの術の使い手』リストに名前があった。
両者はともに男性である。
紅国では社会的に認められているらしいが、青国と空国では、同性の恋愛はかなり珍しい。
想い合う二人がいても、堂々と付き合うとはいかない。露見すると批難されたり仲を引き裂かれたりすることも多い。
青国と空国の市場に出回る恋愛物語も、「幸福な結末にしてはいけない」「禁忌の結末は悲劇で終わらせないといけない」という暗黙の了解があり、描かれた恋人たちは駆け落ちの果てに心中したりするような終わり方だ。
しかし、それだけに『いけないとわかっていても惹かれ合う、情熱的な恋』『世界中に認められなくても互いを選ぶとうとさ』『打算なき、純粋な想いだけで成る真実の愛』といわれ、自分自身が家のしがらみをよく知っている乙女たちには人気なのだ。
さらにいうなら、同性愛が認められている紅国ではそんな恋人たちが幸福な結末を迎えたり、最初から同性愛が当たり前な世界観の恋愛物語がたくさんつくられている。
そんな紅国の本が青国と空国にも流通するようになってきたので、乙女たちは「同性愛はこれからは当たり前ですの!」「応援しますの!」という価値観を高めている……。
「萌えですわ」
「燃えですわ」
と、もえもえしているのである。
フィロシュネーは今日この時点まで、「そういう物語もありますのね~」くらいの認識だったのだが。
(身近な殿方に、そんな関係が……待ってシュネー、聞き間違いかもしれないわ。落ち着いて。それに、モンテローザ公爵の奥様であるウィスカ様のお立場はどうなりますの。やだ、気になりますわ……)
カタリーナは「すごい真実を明かしてしまいました」という顔である。
淑女らしさ溢れるたおやかな仕草で、フィロシュネー同様にハーブティーを飲んでいる。
「ふう」
吐息は、高揚を落ち着かせるような気配があった。
「カタリーナ様。わたくし、さきほどのご発言を正しく聞き取れなかったみたいなの。申し訳ありませんが、もう一度おっしゃって? くわしく。くわしくお願いよ」
フィロシュネーはどきどきしながらおねだりした。こんな気分になるのは、初めてだった。
「申し上げますわ、姫殿下」
カタリーナが熱のこもった眼で見つめてくる。
この令嬢は、思っていたのとはなんか違う性格なのかもしれない。そう思うフィロシュネーの耳には、もう一度へんな発言が聞こえた。
「あの二人は恋仲ですの。暇さえあれば船の上で密会して、いちゃいちゃですの! モンテローザ公爵は親しげにブラックタロン家当主を『カピバラくん』と呼んでましたの。そして、令嬢の話をなさっていたのです。生きている様子の話しぶりだったのですわ」
「か、カピバラくん……」
いちゃいちゃですの?
フィロシュネーは腹の見えないソラベル・モンテローザ公爵と陰鬱なフェリシエン・ブラックタロンが「いちゃいちゃですの」と言われるコミュニケーションを展開する光景を思い浮かべようとした。
ぜんぜん思いつかない。けれど、いちゃいちゃしているのだという。
「やだ……そう。いちゃいちゃですの……」
おててを繋いだり、見つめ合ったり、ぎゅってしたりなさるのかしら。
「――そんなことをなさっていますのね?」
フィロシュネーの中で、妄想が事実のようになっていく。
「そもそも、私は分家のお兄さまに言い寄られていたのです。私のほうが身分が上ですが、名誉ある外交官職の肩書きを獲得したので、両親に私と娶せてくれるように頼むよ、と言われていたのです。私もお兄さまのことは好ましく想っていたのですが、彼は職を失ってしまい、とても落ち込んでいました」
その『名誉ある外交官職』のお兄さまとは、わたくしの知っている人物ではないかしら――フィロシュネーはふむふむとカタリーナの表情を探った。ほんのりと頬を染めて語る表情は、アーサーについて語るときよりも甘酸っぱい気配をのぼらせている。
(えっ、……ねえ……あなたの本命はそちらなのでは~?)
フィロシュネーは笑顔を引き攣らせた。
政略結婚が当たり前の貴族社会とはいえ、あちらもこちらも、どうも拗らせている……。
「あのモンテローザ公爵は、『かわいそうだねえ。復職させてあげたいが、アーサー陛下の決定ならばご本人の気持ちを変えないといけないねえ。ところであの陛下は女性経験が浅く、妹姫によく似た白銀の髪と青系の瞳を持つ華奢でか弱い令嬢がたいそう好みなのだ』と焚き付けるのです」
不思議なことを言っている。
それではまるで、アーサーの好みがモンテローザ公爵令嬢に由来しているのではなくて、フィロシュネーに由来しているようではないか。
「あちらからすると、反対派閥の妃を裏で操れるようになると美味しいのでしょうね。アーサー陛下も美しく貴い方ですし、優しい方ですし、最高権力が魅力的なので私にとっても良いお話だと思ったのです」
カタリーナはおっとりと優雅に――ぺらぺらと話す。口を挟む余地がないくらい、滑らかに話しつづける。
「アーサー陛下ははっきりと初恋の婚約者さまに未練があり、想い続けていらして、一途なご様子。でも、その想い人は亡くなっている方ですもの。申し上げにくいですが、生きている私には未来があるので、そこは諦めて、仲を深めていこうとおもったのです」
カタリーナの瞳には、不満があった。
「……と思っていたところ、生きているようなのです。しかも、姫殿下も応援してくださらない気配……私の気持ちがわかりますか?」
「姫殿下、私は姫殿下の有能で忠実な学友ですの」
「まあ、うれしいですわ」
「ですから、偶然知ったとても貴重な情報をご報告するのですが」
「まあ、なにかしら」
「モンテローザ公爵令嬢は、実は生きていらっしゃるようなのですわ」
すこし前なら「なにをばかな」と言うところだが、今のフィロシュネーは真実を知っている。
(あら? カタリーナ様、ご存じですの?)
フィロシュネーは動揺しつつ、「わたくしは存じませんでしたが、そんな噂がありますのね?」と平静を装って返した。
「ええ。私は姫殿下の有能で忠実な学友ですから、情報を共有するのですが」
「ぜひぜひ、共有してちょうだい」
カタリーナは味方アピールが激しい。
フィロシュネーの目には、カタリーナの笑顔に「こんなに仲が良いのですから、応援してくださいよ」というおねだりが見て取れた。
「私をアーサー陛下の婚約者候補に推薦し、アーサー陛下のお気に召していただけるようにと指導してくださっているのは、モンテローザ公爵なのですわ」
「あの公爵ならお兄様の好みにもくわしそうですわね」
「そして、モンテローザ公爵は、空国のブラックタロン家当主と恋仲ですの!」
「っ!?」
今、すごく変な発言が聞こえた――フィロシュネーは気持ちを落ち着かせるためにハーブティーで喉を潤した。美味しい。
「ふう……」
ソラベル・モンテローザ公爵は言わずと知れた青国の大貴族。
不老症で、サロンメンバーでもあるウィスカ・モンテローザ公爵夫人の夫だ。彼女への接し方は、まだ改善されていない。
フェリシエン・ブラックタロンは、爵位を没収された空国の名家。
ハルシオンの騎士であるルーンフォークの兄であり、呪術の才能に秀でていて、ダーウッドが書いた『移ろいの術の使い手』リストに名前があった。
両者はともに男性である。
紅国では社会的に認められているらしいが、青国と空国では、同性の恋愛はかなり珍しい。
想い合う二人がいても、堂々と付き合うとはいかない。露見すると批難されたり仲を引き裂かれたりすることも多い。
青国と空国の市場に出回る恋愛物語も、「幸福な結末にしてはいけない」「禁忌の結末は悲劇で終わらせないといけない」という暗黙の了解があり、描かれた恋人たちは駆け落ちの果てに心中したりするような終わり方だ。
しかし、それだけに『いけないとわかっていても惹かれ合う、情熱的な恋』『世界中に認められなくても互いを選ぶとうとさ』『打算なき、純粋な想いだけで成る真実の愛』といわれ、自分自身が家のしがらみをよく知っている乙女たちには人気なのだ。
さらにいうなら、同性愛が認められている紅国ではそんな恋人たちが幸福な結末を迎えたり、最初から同性愛が当たり前な世界観の恋愛物語がたくさんつくられている。
そんな紅国の本が青国と空国にも流通するようになってきたので、乙女たちは「同性愛はこれからは当たり前ですの!」「応援しますの!」という価値観を高めている……。
「萌えですわ」
「燃えですわ」
と、もえもえしているのである。
フィロシュネーは今日この時点まで、「そういう物語もありますのね~」くらいの認識だったのだが。
(身近な殿方に、そんな関係が……待ってシュネー、聞き間違いかもしれないわ。落ち着いて。それに、モンテローザ公爵の奥様であるウィスカ様のお立場はどうなりますの。やだ、気になりますわ……)
カタリーナは「すごい真実を明かしてしまいました」という顔である。
淑女らしさ溢れるたおやかな仕草で、フィロシュネー同様にハーブティーを飲んでいる。
「ふう」
吐息は、高揚を落ち着かせるような気配があった。
「カタリーナ様。わたくし、さきほどのご発言を正しく聞き取れなかったみたいなの。申し訳ありませんが、もう一度おっしゃって? くわしく。くわしくお願いよ」
フィロシュネーはどきどきしながらおねだりした。こんな気分になるのは、初めてだった。
「申し上げますわ、姫殿下」
カタリーナが熱のこもった眼で見つめてくる。
この令嬢は、思っていたのとはなんか違う性格なのかもしれない。そう思うフィロシュネーの耳には、もう一度へんな発言が聞こえた。
「あの二人は恋仲ですの。暇さえあれば船の上で密会して、いちゃいちゃですの! モンテローザ公爵は親しげにブラックタロン家当主を『カピバラくん』と呼んでましたの。そして、令嬢の話をなさっていたのです。生きている様子の話しぶりだったのですわ」
「か、カピバラくん……」
いちゃいちゃですの?
フィロシュネーは腹の見えないソラベル・モンテローザ公爵と陰鬱なフェリシエン・ブラックタロンが「いちゃいちゃですの」と言われるコミュニケーションを展開する光景を思い浮かべようとした。
ぜんぜん思いつかない。けれど、いちゃいちゃしているのだという。
「やだ……そう。いちゃいちゃですの……」
おててを繋いだり、見つめ合ったり、ぎゅってしたりなさるのかしら。
「――そんなことをなさっていますのね?」
フィロシュネーの中で、妄想が事実のようになっていく。
「そもそも、私は分家のお兄さまに言い寄られていたのです。私のほうが身分が上ですが、名誉ある外交官職の肩書きを獲得したので、両親に私と娶せてくれるように頼むよ、と言われていたのです。私もお兄さまのことは好ましく想っていたのですが、彼は職を失ってしまい、とても落ち込んでいました」
その『名誉ある外交官職』のお兄さまとは、わたくしの知っている人物ではないかしら――フィロシュネーはふむふむとカタリーナの表情を探った。ほんのりと頬を染めて語る表情は、アーサーについて語るときよりも甘酸っぱい気配をのぼらせている。
(えっ、……ねえ……あなたの本命はそちらなのでは~?)
フィロシュネーは笑顔を引き攣らせた。
政略結婚が当たり前の貴族社会とはいえ、あちらもこちらも、どうも拗らせている……。
「あのモンテローザ公爵は、『かわいそうだねえ。復職させてあげたいが、アーサー陛下の決定ならばご本人の気持ちを変えないといけないねえ。ところであの陛下は女性経験が浅く、妹姫によく似た白銀の髪と青系の瞳を持つ華奢でか弱い令嬢がたいそう好みなのだ』と焚き付けるのです」
不思議なことを言っている。
それではまるで、アーサーの好みがモンテローザ公爵令嬢に由来しているのではなくて、フィロシュネーに由来しているようではないか。
「あちらからすると、反対派閥の妃を裏で操れるようになると美味しいのでしょうね。アーサー陛下も美しく貴い方ですし、優しい方ですし、最高権力が魅力的なので私にとっても良いお話だと思ったのです」
カタリーナはおっとりと優雅に――ぺらぺらと話す。口を挟む余地がないくらい、滑らかに話しつづける。
「アーサー陛下ははっきりと初恋の婚約者さまに未練があり、想い続けていらして、一途なご様子。でも、その想い人は亡くなっている方ですもの。申し上げにくいですが、生きている私には未来があるので、そこは諦めて、仲を深めていこうとおもったのです」
カタリーナの瞳には、不満があった。
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