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3、変革のシトリン
208、青王の婚約者選定・決着〜アーサーの禁断の果実
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「これはこれはアーサー陛下。本日もご健勝でなにより。お声も大きくて離れていても聞こえました。おっと、ご機嫌ななめでいらっしゃる? 槍はいけませんね、離しましょう」
しれっとした顔でモンテローザ公爵が近くに来ている。
「お前、これはどういうことだ。モンテローザ公爵令嬢は……あっ、あの男、何か喋ってるぞ。俺に許可なく俺の婚約者と話すな」
「臣下からは、先ほどのご説明が全てでございますが。娘も健康になりましたゆえ、お望みであれば再度の婚約を手配してもよろしゅうございます」
「めちゃくちゃだ……!!」
「はっはっは、よく言われ申す」
モンテローザ公爵はのらりくらりとしている。
これは口先であれこれ話していてもアーサーがやり込められるだけになる。――アーサーは悟った。
「カタリーナ嬢?」
「は、はい。アーサー陛下」
アーサーはカタリーナに視線を落とした。
カタリーナは、おろおろとしていた。
もうその気まずそうな顔で真意はわかるが、儀式のようなものだと割り切って、アーサーはつづけた。
「カタリーナ嬢は、あの男に情があるか」
目の前のカタリーナの顔がふわああっと赤くなる。
「そうか」
(俺はまるで道化者ではないか。なんだこの役回りは。モンテローザ公爵は俺に恨みでもあるのか?)
アーサーは情けない気分になった。
「ええい……むかつくやつめ」
「おや陛下、おやおや陛下」
するりと手袋を脱ぎ、アーサーはモンテローザ公爵に投げつけた。
「あとで覚えていろ」
「陛下のお相手は辞退させていただきます」
――俺の心ももう限界だ。
アーサーは注目されているのを全身で感じながら、ダンスフロアに立ち入った。
お前はどんな感情でそこにいるのか。
お前は結局、誰かに嫁ぐ義務を持つ令嬢なのか。
――だというなら、その相手は。
ダンスを止めてアーサーに注目するペア。
どこか期待する様子で見守る貴族たち。
親友である空王アルブレヒトが、拳を握りしめて自分を見ている。あの眼差しは「応援してますよ。やったれ」と言っているのだ。
――おお、我が友よ。俺はもうこの想いを我慢できぬのだが、この状況はむしろ周りが我慢するなと言っているようなものではないか? もういいんじゃないか?
――だって、『モンテローザ公爵令嬢』なのだろう?
父親のモンテローザ公爵が公の場でそう言ったのだから、アーサーが手を伸ばして『俺の婚約者』だと宣言しても、誰もおかしいと言わないだろう?
「モンテローザ公爵令嬢はこの俺の婚約者である。ずっと……ずっとだ」
会場中に響く声で宣言して、アーサーはリッチモンドの手から自分の初恋の少女を取り戻した。
ひんやりとした体温。
力を入れたら砕けてしまいそうな頼りない手首。
可愛い、守りたいという想いがこんこんと湧いてくる。
「……」
過去と同じ、困った様子の唇がはくはくと何かを言おうとしている。
過去と違うのは、アーサーがそれを見て「預言者だ」と認識してしまうことだった。
似ているのではない。本人だ。
――このような見せ物のような状態は、さぞ嫌であろう。
アーサーの預言者は、余裕ぶっていても小心なところがあって、落ち着いていても内心はおろおろしていて、堂々と冷笑していても怯えていたり恥ずかしがっていたりするのだ。
――なんだ。俺たちは外面を飾りまくっていて、実に似たもの主従ではないか。
そして、俺は今その主従の一線を越えようというのだ。
「お前は可愛い格好が似合うな」
横抱きに抱き上げてダンスフロアから連れ出し、アーサーは微笑んだ。
「モンテローザ公爵がなぜこのようなド阿呆な真似をしでかしたかは知らんが、俺はもう婚約者を手放さないぞ」
「へ……陛下」
困っている。困らせている。
どうしたらいいのかわからない、という気配が痛々しく、不憫で、アーサーはその境遇に同情した。
「なあ、俺の預言者ダーウッド……俺の婚約者、アレクシア」
「……っ」
狼狽える瞳をじっと見ていると、自分がとんでもない大悪党になった気がしてしまう。
わぁわあと騒がしい会場を離れて、アーサーは婚約者を『預言者の部屋』に送り届けた。
ベッドに座らせると、完成された一枚の絵画のように美しい。そのまま飾っておきたいくらいだ。
「お前のことはよく知らんし、おそらく可哀想な境遇なのだと思うが、俺がお前を幸せにするので、俺と一緒にいるといい。俺がお前を好きなのはわかっているだろう」
親友である空王アルブレヒトからは、もっとスマートな女の口説き方を教わっていた。
アーサーはいくつものフレーズを思い出して、全部を却下して、自然と出てくる言葉を口にのぼらせた。
「……アレクシア。俺は、そう呼びたい。ずっと呼びたかった」
目の奥が熱くなる。
拒絶されたらどうしようという想いが胸にある。
一方で、長年抱え込んで拗らせた情愛は堰を切ったようにあふれて、暴れ狂って、止まらなかった。
「あ……、アーサー、さま。いけません……」
熟れた林檎のような頬で、臣下の声で線を引こうとする預言者の手首をおさえこむ。
「いけなくない。俺がよいと思うので、よいのだ」
――なぜなら俺は、神様だから。
アーサーは神のように傲慢に笑み、寝台に体重をかけて彼女を押し倒した。ぎしと、軋む音はそれまでの関係が壊れる音のようで、罪深い。
「お前の王はお前を欲している。従うように」
これでは暴君だ。
自覚しながら、アーサーは臣下の唇を荒々しく奪った。
初めてのキスは甘やかで、禁断の果実の味がした。
しれっとした顔でモンテローザ公爵が近くに来ている。
「お前、これはどういうことだ。モンテローザ公爵令嬢は……あっ、あの男、何か喋ってるぞ。俺に許可なく俺の婚約者と話すな」
「臣下からは、先ほどのご説明が全てでございますが。娘も健康になりましたゆえ、お望みであれば再度の婚約を手配してもよろしゅうございます」
「めちゃくちゃだ……!!」
「はっはっは、よく言われ申す」
モンテローザ公爵はのらりくらりとしている。
これは口先であれこれ話していてもアーサーがやり込められるだけになる。――アーサーは悟った。
「カタリーナ嬢?」
「は、はい。アーサー陛下」
アーサーはカタリーナに視線を落とした。
カタリーナは、おろおろとしていた。
もうその気まずそうな顔で真意はわかるが、儀式のようなものだと割り切って、アーサーはつづけた。
「カタリーナ嬢は、あの男に情があるか」
目の前のカタリーナの顔がふわああっと赤くなる。
「そうか」
(俺はまるで道化者ではないか。なんだこの役回りは。モンテローザ公爵は俺に恨みでもあるのか?)
アーサーは情けない気分になった。
「ええい……むかつくやつめ」
「おや陛下、おやおや陛下」
するりと手袋を脱ぎ、アーサーはモンテローザ公爵に投げつけた。
「あとで覚えていろ」
「陛下のお相手は辞退させていただきます」
――俺の心ももう限界だ。
アーサーは注目されているのを全身で感じながら、ダンスフロアに立ち入った。
お前はどんな感情でそこにいるのか。
お前は結局、誰かに嫁ぐ義務を持つ令嬢なのか。
――だというなら、その相手は。
ダンスを止めてアーサーに注目するペア。
どこか期待する様子で見守る貴族たち。
親友である空王アルブレヒトが、拳を握りしめて自分を見ている。あの眼差しは「応援してますよ。やったれ」と言っているのだ。
――おお、我が友よ。俺はもうこの想いを我慢できぬのだが、この状況はむしろ周りが我慢するなと言っているようなものではないか? もういいんじゃないか?
――だって、『モンテローザ公爵令嬢』なのだろう?
父親のモンテローザ公爵が公の場でそう言ったのだから、アーサーが手を伸ばして『俺の婚約者』だと宣言しても、誰もおかしいと言わないだろう?
「モンテローザ公爵令嬢はこの俺の婚約者である。ずっと……ずっとだ」
会場中に響く声で宣言して、アーサーはリッチモンドの手から自分の初恋の少女を取り戻した。
ひんやりとした体温。
力を入れたら砕けてしまいそうな頼りない手首。
可愛い、守りたいという想いがこんこんと湧いてくる。
「……」
過去と同じ、困った様子の唇がはくはくと何かを言おうとしている。
過去と違うのは、アーサーがそれを見て「預言者だ」と認識してしまうことだった。
似ているのではない。本人だ。
――このような見せ物のような状態は、さぞ嫌であろう。
アーサーの預言者は、余裕ぶっていても小心なところがあって、落ち着いていても内心はおろおろしていて、堂々と冷笑していても怯えていたり恥ずかしがっていたりするのだ。
――なんだ。俺たちは外面を飾りまくっていて、実に似たもの主従ではないか。
そして、俺は今その主従の一線を越えようというのだ。
「お前は可愛い格好が似合うな」
横抱きに抱き上げてダンスフロアから連れ出し、アーサーは微笑んだ。
「モンテローザ公爵がなぜこのようなド阿呆な真似をしでかしたかは知らんが、俺はもう婚約者を手放さないぞ」
「へ……陛下」
困っている。困らせている。
どうしたらいいのかわからない、という気配が痛々しく、不憫で、アーサーはその境遇に同情した。
「なあ、俺の預言者ダーウッド……俺の婚約者、アレクシア」
「……っ」
狼狽える瞳をじっと見ていると、自分がとんでもない大悪党になった気がしてしまう。
わぁわあと騒がしい会場を離れて、アーサーは婚約者を『預言者の部屋』に送り届けた。
ベッドに座らせると、完成された一枚の絵画のように美しい。そのまま飾っておきたいくらいだ。
「お前のことはよく知らんし、おそらく可哀想な境遇なのだと思うが、俺がお前を幸せにするので、俺と一緒にいるといい。俺がお前を好きなのはわかっているだろう」
親友である空王アルブレヒトからは、もっとスマートな女の口説き方を教わっていた。
アーサーはいくつものフレーズを思い出して、全部を却下して、自然と出てくる言葉を口にのぼらせた。
「……アレクシア。俺は、そう呼びたい。ずっと呼びたかった」
目の奥が熱くなる。
拒絶されたらどうしようという想いが胸にある。
一方で、長年抱え込んで拗らせた情愛は堰を切ったようにあふれて、暴れ狂って、止まらなかった。
「あ……、アーサー、さま。いけません……」
熟れた林檎のような頬で、臣下の声で線を引こうとする預言者の手首をおさえこむ。
「いけなくない。俺がよいと思うので、よいのだ」
――なぜなら俺は、神様だから。
アーサーは神のように傲慢に笑み、寝台に体重をかけて彼女を押し倒した。ぎしと、軋む音はそれまでの関係が壊れる音のようで、罪深い。
「お前の王はお前を欲している。従うように」
これでは暴君だ。
自覚しながら、アーサーは臣下の唇を荒々しく奪った。
初めてのキスは甘やかで、禁断の果実の味がした。
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