280 / 384
4、奪還のベリル
274、我々は、月隠にレクシオ山を登るつもりだ
しおりを挟む
――生命力と魔力を吸われるのが『懐かしい』とは?
フィロシュネーが理解しかねていると、ダイロスは続きを話してくれた。
「懐かしさ……なにかを思い出せそうで思い出せぬ感覚。わしは、どうも気になって気になって。合流した弟子と一緒に魔法で自分の中の記憶の断片を引き出せぬかと、あれこれと試したのじゃ」
「自分の中の記憶の断片を引き出すとは、興味深いですね。それってつまり、自意識が思い出せない記憶でも、体の中にはあるという理論なのでしょう」
ハルシオンが相槌を打っている。なんだか難しそうなお話だ。
フィロシュネーはこのお話で『前世の記憶』を連想した。
思い出せないだけで、みんなの中には前世の記憶があったりする? ……なんて。
「うむ。試したところ、なんとわしの中には誓約魔法で封印されている記憶層があったのじゃ」
「わあ、それは面白い!」
ダイロスとハルシオンが盛り上がっている。
どういうこと? フィロシュネーはちょっと考えてみた。
「ダイロスさんは魔法で記憶を封印されていて、それに気づいた、ということですの?」
「うむ。それも、恐ろしく腕の立つ魔法使いに」
「まあ」
「全てではないのじゃが、わしは一部の記憶を引きずり出すことに成功したのじゃ」
弟子と一緒に記憶を引きずり出したというダイロスは、びっくりすることを言った。
「わしは以前、レクシオ山から神々の舟に迷い込んだらしい」
……神々の舟? レクシオ山?
なにやら、とんでもなく特別そうな名前が出てきた。場所も、先ほどまで話していたレクシオ山とは。
フィロシュネーが目を丸くしていると、ダイロスは「遺跡があって、その奥の扉が神々の舟につながっていた。そこにアーサーとアルブレヒトと思われる二人組がいた」と話すではないか!
「アルが!」
「お兄様が!」
ハルシオンとフィロシュネーが同時に声をあげると、ダイロスは「うむっ」と破顔した。
「わしは不老症であったのじゃが、その舟で生命力を吸い取られ、不老症ではなくなった。体質を普通の人間のように変えてもらったのじゃな。そして、弟子が迎えにきてくれた……出た先はメクシ山であった」
「……不老症が、不老症ではなくなった?」
反応したのは、預言者ダーウッドだった。
こっそり聞いていたらしい。
「いかにも。そんなわけで、わしは弟子のおかげでこちらに戻ってきたのじゃが、舟に関する記憶は失っておったのじゃ」
フィロシュネーは喜んだ。
「素晴らしいですわ。実は、ちょうどわたくしたち、先ほどお兄様やアルブレヒト様についての情報を擦り合わせしていましたの」
先ほどまでの推理を裏付けてくれるダイロスの話に喜びつつ、フィロシュネーとハルシオンはレクシオ山に登る計画を立てた。
普段は白く輝く月がほんのりと赤くなり、暗い影に覆われる『月隠』は、年に二回ある。
「次の月隠は、来月の末頃ですね」
ハルシオンの手紙にあった『急がなくても大丈夫』の意味を理解して、フィロシュネーはにっこりした。
「ダイロスさんは、扉の場所をご存じですのね? それなら、後は準備をして当日、レクシオ山で扉を開けるだけですわ!」
ハルシオンが合図を送って防諜の呪術を解かせ、臣下たちに宣言する。
「我々は、月隠にレクシオ山を登るつもりだ。準備せよ」
フィロシュネーは意気揚々と言葉を添えた。
「アーサーお兄様とアルブレヒト様は、月隠にレクシオ山でお助けできますの。わたくしとハルシオン様は、お二人をお迎えにまいります」
謁見の間に驚愕と喜びの声が満ちる。
こうして、二人の王の主導により、青国と空国はレクシオ山に登る準備を始めた。
* * *
登山の日を控えた夜、フィロシュネーはハルシオンと空国の王都サンドボックスに出かけた。
「『だいすき、ハルシオン様』」
空色の宝石が煌めく指輪に呪文を唱えて王族の瞳を隠し、同じように瞳を隠したハルシオンといたずらをするように笑みを交わして歩く街道では、街路樹の枝に飾られた丸い魔導具がぴかぴかと光っている。綺麗だ。
護衛の騎士や呪術師たちは、距離をあけてこっそりと付いてきている。
「シュネーさん、このお菓子を召し上がったことがありますか? チュロスという南方の揚げ菓子です」
ハルシオンは出店でチュロスを買ってくれた。
「わっ、鳥が……」
周囲が声をあげたのは、サッと青い鳥が近くを飛んでさりげなく浄化の魔法をかけていったから――毒を警戒した預言者ダーウッドだ。
(鳥さんって夜目が利かないイメージがあったけど、変身しているダーウッドは夜も平気なのね)
「ありがとう……美味しいですわ」
小声でお礼を言って、フィロシュネーはチュロスを味わった。
もちもち、さくさくとした生地はあたたかみのある甘い味がする。小麦粉感があって、美味しい。
自分用にホットドッグを買ってぱくりと頬張るハルシオンが「こちらも美味しいですよ」と笑う顔は周囲の誰もが見惚れるような美しさ。
一緒にいるフィロシュネーも、裕福なお嬢様程度に身をやつしているが、どんなに地味な変装をしていても美形は美形。
周囲は自然と二人に注目を寄せて、すぐに正体に思い至るのだった。
「あれって、陛下と隣国の……」
「しっ……」
「お忍び中であらせられる」
「お似合いだなあ」
仲睦まじく話しながら街道を歩く高貴な二人組を、王都の民が好ましく噂して。
緊張感をぴりぴりと張り詰めて、護衛陣がこそこそとついていく。
夜目の利かぬ鳥の身体能力を魔法で補いながら、青国の預言者ダーウッドは街路樹の枝からそんな現場を見守っていた。
フィロシュネーが理解しかねていると、ダイロスは続きを話してくれた。
「懐かしさ……なにかを思い出せそうで思い出せぬ感覚。わしは、どうも気になって気になって。合流した弟子と一緒に魔法で自分の中の記憶の断片を引き出せぬかと、あれこれと試したのじゃ」
「自分の中の記憶の断片を引き出すとは、興味深いですね。それってつまり、自意識が思い出せない記憶でも、体の中にはあるという理論なのでしょう」
ハルシオンが相槌を打っている。なんだか難しそうなお話だ。
フィロシュネーはこのお話で『前世の記憶』を連想した。
思い出せないだけで、みんなの中には前世の記憶があったりする? ……なんて。
「うむ。試したところ、なんとわしの中には誓約魔法で封印されている記憶層があったのじゃ」
「わあ、それは面白い!」
ダイロスとハルシオンが盛り上がっている。
どういうこと? フィロシュネーはちょっと考えてみた。
「ダイロスさんは魔法で記憶を封印されていて、それに気づいた、ということですの?」
「うむ。それも、恐ろしく腕の立つ魔法使いに」
「まあ」
「全てではないのじゃが、わしは一部の記憶を引きずり出すことに成功したのじゃ」
弟子と一緒に記憶を引きずり出したというダイロスは、びっくりすることを言った。
「わしは以前、レクシオ山から神々の舟に迷い込んだらしい」
……神々の舟? レクシオ山?
なにやら、とんでもなく特別そうな名前が出てきた。場所も、先ほどまで話していたレクシオ山とは。
フィロシュネーが目を丸くしていると、ダイロスは「遺跡があって、その奥の扉が神々の舟につながっていた。そこにアーサーとアルブレヒトと思われる二人組がいた」と話すではないか!
「アルが!」
「お兄様が!」
ハルシオンとフィロシュネーが同時に声をあげると、ダイロスは「うむっ」と破顔した。
「わしは不老症であったのじゃが、その舟で生命力を吸い取られ、不老症ではなくなった。体質を普通の人間のように変えてもらったのじゃな。そして、弟子が迎えにきてくれた……出た先はメクシ山であった」
「……不老症が、不老症ではなくなった?」
反応したのは、預言者ダーウッドだった。
こっそり聞いていたらしい。
「いかにも。そんなわけで、わしは弟子のおかげでこちらに戻ってきたのじゃが、舟に関する記憶は失っておったのじゃ」
フィロシュネーは喜んだ。
「素晴らしいですわ。実は、ちょうどわたくしたち、先ほどお兄様やアルブレヒト様についての情報を擦り合わせしていましたの」
先ほどまでの推理を裏付けてくれるダイロスの話に喜びつつ、フィロシュネーとハルシオンはレクシオ山に登る計画を立てた。
普段は白く輝く月がほんのりと赤くなり、暗い影に覆われる『月隠』は、年に二回ある。
「次の月隠は、来月の末頃ですね」
ハルシオンの手紙にあった『急がなくても大丈夫』の意味を理解して、フィロシュネーはにっこりした。
「ダイロスさんは、扉の場所をご存じですのね? それなら、後は準備をして当日、レクシオ山で扉を開けるだけですわ!」
ハルシオンが合図を送って防諜の呪術を解かせ、臣下たちに宣言する。
「我々は、月隠にレクシオ山を登るつもりだ。準備せよ」
フィロシュネーは意気揚々と言葉を添えた。
「アーサーお兄様とアルブレヒト様は、月隠にレクシオ山でお助けできますの。わたくしとハルシオン様は、お二人をお迎えにまいります」
謁見の間に驚愕と喜びの声が満ちる。
こうして、二人の王の主導により、青国と空国はレクシオ山に登る準備を始めた。
* * *
登山の日を控えた夜、フィロシュネーはハルシオンと空国の王都サンドボックスに出かけた。
「『だいすき、ハルシオン様』」
空色の宝石が煌めく指輪に呪文を唱えて王族の瞳を隠し、同じように瞳を隠したハルシオンといたずらをするように笑みを交わして歩く街道では、街路樹の枝に飾られた丸い魔導具がぴかぴかと光っている。綺麗だ。
護衛の騎士や呪術師たちは、距離をあけてこっそりと付いてきている。
「シュネーさん、このお菓子を召し上がったことがありますか? チュロスという南方の揚げ菓子です」
ハルシオンは出店でチュロスを買ってくれた。
「わっ、鳥が……」
周囲が声をあげたのは、サッと青い鳥が近くを飛んでさりげなく浄化の魔法をかけていったから――毒を警戒した預言者ダーウッドだ。
(鳥さんって夜目が利かないイメージがあったけど、変身しているダーウッドは夜も平気なのね)
「ありがとう……美味しいですわ」
小声でお礼を言って、フィロシュネーはチュロスを味わった。
もちもち、さくさくとした生地はあたたかみのある甘い味がする。小麦粉感があって、美味しい。
自分用にホットドッグを買ってぱくりと頬張るハルシオンが「こちらも美味しいですよ」と笑う顔は周囲の誰もが見惚れるような美しさ。
一緒にいるフィロシュネーも、裕福なお嬢様程度に身をやつしているが、どんなに地味な変装をしていても美形は美形。
周囲は自然と二人に注目を寄せて、すぐに正体に思い至るのだった。
「あれって、陛下と隣国の……」
「しっ……」
「お忍び中であらせられる」
「お似合いだなあ」
仲睦まじく話しながら街道を歩く高貴な二人組を、王都の民が好ましく噂して。
緊張感をぴりぴりと張り詰めて、護衛陣がこそこそとついていく。
夜目の利かぬ鳥の身体能力を魔法で補いながら、青国の預言者ダーウッドは街路樹の枝からそんな現場を見守っていた。
0
あなたにおすすめの小説
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
氷の公爵は、捨てられた私を離さない
空月そらら
恋愛
「魔力がないから不要だ」――長年尽くした王太子にそう告げられ、侯爵令嬢アリアは理不尽に婚約破棄された。
すべてを失い、社交界からも追放同然となった彼女を拾ったのは、「氷の公爵」と畏れられる辺境伯レオルド。
彼は戦の呪いに蝕まれ、常に激痛に苦しんでいたが、偶然触れたアリアにだけ痛みが和らぐことに気づく。
アリアには魔力とは違う、稀有な『浄化の力』が秘められていたのだ。
「君の力が、私には必要だ」
冷徹なはずの公爵は、アリアの価値を見抜き、傍に置くことを決める。
彼の元で力を発揮し、呪いを癒やしていくアリア。
レオルドはいつしか彼女に深く執着し、不器用に溺愛し始める。「お前を誰にも渡さない」と。
一方、アリアを捨てた王太子は聖女に振り回され、国を傾かせ、初めて自分が手放したものの大きさに気づき始める。
「アリア、戻ってきてくれ!」と見苦しく縋る元婚約者に、アリアは毅然と告げる。「もう遅いのです」と。
これは、捨てられた令嬢が、冷徹な公爵の唯一無二の存在となり、真実の愛と幸せを掴むまでの逆転溺愛ストーリー。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
手放したのは、貴方の方です
空月そらら
恋愛
侯爵令嬢アリアナは、第一王子に尽くすも「地味で華がない」と一方的に婚約破棄される。
侮辱と共に隣国の"冷徹公爵"ライオネルへの嫁入りを嘲笑されるが、その公爵本人から才能を見込まれ、本当に縁談が舞い込む。
隣国で、それまで隠してきた類稀なる才能を開花させ、ライオネルからの敬意と不器用な愛を受け、輝き始めるアリアナ。
一方、彼女という宝を手放したことに気づかず、国を傾かせ始めた元婚約者の王子。
彼がその重大な過ちに気づき後悔した時には、もう遅かった。
手放したのは、貴方の方です――アリアナは過去を振り切り、隣国で確かな幸せを掴んでいた。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる