36 / 55
日常
始まりの日-1-A
しおりを挟む
翌朝。アルノシトの傷の具合を確かめた後、ルートヴィヒは「仕事」に戻った。
真っ先に取り掛かったのは、改めて昨晩の騒動の謝罪と、本来するはずだったスピーチの内容をまとめ直したものを新聞社やラジオ局他、必要な場所へと届ける事。
封書は通常の郵送ではなく、各社へ直接届けられ、その日の午後には、すでにニュースとして広く報じられていた。
『ベーレンドルフ財団、“児童向けセラピードッグ基金”設立。初期出資はルートヴィヒ・ベーレンドルフ個人によるもの。初年度は5施設から運営を開始し、3年以内に20拠点への拡大を目指す──』
『発案者であり共同代表は、襲撃事件でルートヴィヒ氏を庇った青年──アルノシト・クベツ氏──』
ラジオから流れるその音声を、アルノシトは祖父とジークと共に、静かな部屋の中で聞いていた。
「……なんだか、くすぐったいね」
肩の痛みは昨夜よりも鋭くなっていた。
医師の言っていた通り、昨日は気が昂ぶっていたのだろう。微妙に熱っぽくもある。少し話すだけで表情が歪み、声にまで痛みが滲む。祖父は無理をするな、と傍について手を貸してくれていた。
「お前が自分で決めたことだろう?」
祖父の声は穏やかだ。床に座り、寝そべるジークの背中を撫でている。
昨日のことでみんなに褒められ、料理長からジャーキーをご褒美にもらった。食べすぎるといけないと、祖父が管理しているが、本人──いや、本犬は満足げに目を細めている。
昨日、今日と普段とは違う時間の流れが負担になってはいないかと祖父とアルノシトは気にしていたが、ジーク自身は背中を撫でる手に心地よさそうにゆったりとした呼吸を繰り返している。
「お前一人でどうこうするわけじゃない。ルートヴィヒ君「も」いる」
微妙な含みのある言い方に、アルノシトは眼を瞬かせた。
「そうだね──」
相変わらず、ベーレンドルフ財閥の新基金の話題を続けているラジオを切った。途端に部屋が静かになる。
外の青空が眩しい。
──今はただ、身体を休めることを第一に考えよう。
ゆっくりと眼を閉じる。痛みと熱の疲れから、すぐに眠りに落ちた。
◇◇◇◇◇◇◇
「……これは?」
その日の夜。アルノシトと夕食をともにしようと様子を見にルートヴィヒが訪れた時に眼に入ったのは、見慣れない品の数々。
ベッド脇にいけられた花、手作りのパンや焼き菓子、ジャムの瓶──どれも質素だが、温かさがあった。
「……全部、君に?」
「はい。爺ちゃんが店に行ったら……何人か来てくれたって」
荷物を受け取るために雑貨店に行ったところ、お見舞いをもって数人が訪ねてきたとのこと。
説明を聞きながら、子供が描いたらしい絵と文字にルートヴィヒは目を伏せた。
そこにあったのは、静かで確かな温もり──アルノシトと祖父の人柄が、町の人々の記憶の中に根付いている証だ。
「──傷は痛まないか?」
ベッドへと近づくと、寝そべっていたジークが顔を上げた。ぱたぱたと尻尾を振る彼の隣で膝をつくと、そっと背を撫でる。
「痛いですけど……我慢できないほどではないので」
大丈夫ですよ、と笑みを浮かべる。夕食をどうするのかと尋ねたら、頂いたパンを食べると言う。ジークから手を離すと、改めてテーブルに近づいた。
それぞれの品の説明を聞いていると、ノックの音が響く。アルノシトの祖父が、ルートヴィヒの姿に、一瞬、動きを止めたが、すぐに笑みを浮かべる。
「良かったらお前さんも一緒に食べるか?」
「よろしいのですか?」
驚いたルートヴィヒに、アルノシトと祖父が顔を見合わせる。
「……ルートヴィヒさんも、もう家族でしょ。だったら、断る理由なんてないよ」
あ、でも。
「ジークと一緒でもいい?」
もちろん、と頷いて返す。家族と言うなら自分よりもよほど彼の方が「家族」であろう。
「料理長が君のためにスープを作っていたから。それを運んでも?」
今度はアルノシトが頷く。
ごはんの言葉に反応したジークが祖父の足元へと。老人は持ってきたジーク用の皿と敷物を床へと。用意された食事に尻尾を振りながらも、三人の顔を見比べて耳を動かしている。
やがて、食堂からスープが届き、夕食が始まる。ハーブの香るそれには細かく刻んだ野菜が混ぜ込まれ、消化のよさと見た目の優しさを兼ねた代物。
ベッドの横に用意されたテーブルには、“お見舞い”のパンとジャムも並べられていた。
「……パン、ちぎってもらってもいいですか?」
アルノシトは少し照れたように頼んだ。
片手ではパンをちぎるのも難しい。器に手を伸ばすだけでも表情がこわばる。
ルートヴィヒは無言で頷き、パンを取り上げた。
その手つきが、妙に慎重で真面目すぎて、思わず笑みが漏れる。
「そんなに丁寧にちぎらなくても大丈夫ですよ」
「……君が口にするものだ。手を抜くわけにはいかない」
ちぎられたパンの大きさに祖父とアルノシトは眼を瞬かせる。一口……どころか、そのまま飲み込んでしまえそうな大きさ。
まるで小鳥に餌を与えているような──とは言わぬまま、祖父は二人のやりとりを見守る。
次はスープ。
スープをすくう手の不慣れな動きを見かねて、祖父が遠慮がちに口を挟んだ。
「儂がやろうか?」
かちゃ、と食器が音を立てる。ルートヴィヒは静かに首を横に振った。
「……不慣れなのは、わかっています。けれど」
視線をアルノシトから外さずに言葉を続ける。
「共に歩こうと決めた以上──こういうことも、できるようになりたい」
穏やかだが強い意志を感じさせる声の響きに、祖父は黙ってうなずいた。
かちゃ、と再びスプーンが持ち上げられる。ゆっくりと運ばれたスプーンに口を寄せて、スープを飲むアルノシトの姿を見て、祖父はそっと席を外した。
気づいたジークに、唇の前に人差し指を立てて、静かに、と。その仕草に、ぱたりと尻尾を振ってこたえた後、丸くなる。
「ルートヴィヒさんにも、苦手なこと……あるんですね」
少しずつ慣れて来た動き。アルノシトの言葉に、スプーンを差し出しながらルートヴィヒは笑った。
「出来ないことばかりだと。君を見ていると思うよ」
そうかな、と首を傾げるアルノシト。
そんなことを話しているうちに、スープの皿が空になった。テーブルへと皿を戻す。
「他に出来ることはあるか?」
「じゃあ──寝るまで、傍にいてください」
そう言って差し出された手を、ルートヴィヒがそっと包む。アルノシトは照れくさそうに笑いながら、体を横たえた。
何を話すでもない。ただ指を握ったままの時間。
いつの間にか、カーテンの隙間から、淡い月光が差し込んでいた。
真っ先に取り掛かったのは、改めて昨晩の騒動の謝罪と、本来するはずだったスピーチの内容をまとめ直したものを新聞社やラジオ局他、必要な場所へと届ける事。
封書は通常の郵送ではなく、各社へ直接届けられ、その日の午後には、すでにニュースとして広く報じられていた。
『ベーレンドルフ財団、“児童向けセラピードッグ基金”設立。初期出資はルートヴィヒ・ベーレンドルフ個人によるもの。初年度は5施設から運営を開始し、3年以内に20拠点への拡大を目指す──』
『発案者であり共同代表は、襲撃事件でルートヴィヒ氏を庇った青年──アルノシト・クベツ氏──』
ラジオから流れるその音声を、アルノシトは祖父とジークと共に、静かな部屋の中で聞いていた。
「……なんだか、くすぐったいね」
肩の痛みは昨夜よりも鋭くなっていた。
医師の言っていた通り、昨日は気が昂ぶっていたのだろう。微妙に熱っぽくもある。少し話すだけで表情が歪み、声にまで痛みが滲む。祖父は無理をするな、と傍について手を貸してくれていた。
「お前が自分で決めたことだろう?」
祖父の声は穏やかだ。床に座り、寝そべるジークの背中を撫でている。
昨日のことでみんなに褒められ、料理長からジャーキーをご褒美にもらった。食べすぎるといけないと、祖父が管理しているが、本人──いや、本犬は満足げに目を細めている。
昨日、今日と普段とは違う時間の流れが負担になってはいないかと祖父とアルノシトは気にしていたが、ジーク自身は背中を撫でる手に心地よさそうにゆったりとした呼吸を繰り返している。
「お前一人でどうこうするわけじゃない。ルートヴィヒ君「も」いる」
微妙な含みのある言い方に、アルノシトは眼を瞬かせた。
「そうだね──」
相変わらず、ベーレンドルフ財閥の新基金の話題を続けているラジオを切った。途端に部屋が静かになる。
外の青空が眩しい。
──今はただ、身体を休めることを第一に考えよう。
ゆっくりと眼を閉じる。痛みと熱の疲れから、すぐに眠りに落ちた。
◇◇◇◇◇◇◇
「……これは?」
その日の夜。アルノシトと夕食をともにしようと様子を見にルートヴィヒが訪れた時に眼に入ったのは、見慣れない品の数々。
ベッド脇にいけられた花、手作りのパンや焼き菓子、ジャムの瓶──どれも質素だが、温かさがあった。
「……全部、君に?」
「はい。爺ちゃんが店に行ったら……何人か来てくれたって」
荷物を受け取るために雑貨店に行ったところ、お見舞いをもって数人が訪ねてきたとのこと。
説明を聞きながら、子供が描いたらしい絵と文字にルートヴィヒは目を伏せた。
そこにあったのは、静かで確かな温もり──アルノシトと祖父の人柄が、町の人々の記憶の中に根付いている証だ。
「──傷は痛まないか?」
ベッドへと近づくと、寝そべっていたジークが顔を上げた。ぱたぱたと尻尾を振る彼の隣で膝をつくと、そっと背を撫でる。
「痛いですけど……我慢できないほどではないので」
大丈夫ですよ、と笑みを浮かべる。夕食をどうするのかと尋ねたら、頂いたパンを食べると言う。ジークから手を離すと、改めてテーブルに近づいた。
それぞれの品の説明を聞いていると、ノックの音が響く。アルノシトの祖父が、ルートヴィヒの姿に、一瞬、動きを止めたが、すぐに笑みを浮かべる。
「良かったらお前さんも一緒に食べるか?」
「よろしいのですか?」
驚いたルートヴィヒに、アルノシトと祖父が顔を見合わせる。
「……ルートヴィヒさんも、もう家族でしょ。だったら、断る理由なんてないよ」
あ、でも。
「ジークと一緒でもいい?」
もちろん、と頷いて返す。家族と言うなら自分よりもよほど彼の方が「家族」であろう。
「料理長が君のためにスープを作っていたから。それを運んでも?」
今度はアルノシトが頷く。
ごはんの言葉に反応したジークが祖父の足元へと。老人は持ってきたジーク用の皿と敷物を床へと。用意された食事に尻尾を振りながらも、三人の顔を見比べて耳を動かしている。
やがて、食堂からスープが届き、夕食が始まる。ハーブの香るそれには細かく刻んだ野菜が混ぜ込まれ、消化のよさと見た目の優しさを兼ねた代物。
ベッドの横に用意されたテーブルには、“お見舞い”のパンとジャムも並べられていた。
「……パン、ちぎってもらってもいいですか?」
アルノシトは少し照れたように頼んだ。
片手ではパンをちぎるのも難しい。器に手を伸ばすだけでも表情がこわばる。
ルートヴィヒは無言で頷き、パンを取り上げた。
その手つきが、妙に慎重で真面目すぎて、思わず笑みが漏れる。
「そんなに丁寧にちぎらなくても大丈夫ですよ」
「……君が口にするものだ。手を抜くわけにはいかない」
ちぎられたパンの大きさに祖父とアルノシトは眼を瞬かせる。一口……どころか、そのまま飲み込んでしまえそうな大きさ。
まるで小鳥に餌を与えているような──とは言わぬまま、祖父は二人のやりとりを見守る。
次はスープ。
スープをすくう手の不慣れな動きを見かねて、祖父が遠慮がちに口を挟んだ。
「儂がやろうか?」
かちゃ、と食器が音を立てる。ルートヴィヒは静かに首を横に振った。
「……不慣れなのは、わかっています。けれど」
視線をアルノシトから外さずに言葉を続ける。
「共に歩こうと決めた以上──こういうことも、できるようになりたい」
穏やかだが強い意志を感じさせる声の響きに、祖父は黙ってうなずいた。
かちゃ、と再びスプーンが持ち上げられる。ゆっくりと運ばれたスプーンに口を寄せて、スープを飲むアルノシトの姿を見て、祖父はそっと席を外した。
気づいたジークに、唇の前に人差し指を立てて、静かに、と。その仕草に、ぱたりと尻尾を振ってこたえた後、丸くなる。
「ルートヴィヒさんにも、苦手なこと……あるんですね」
少しずつ慣れて来た動き。アルノシトの言葉に、スプーンを差し出しながらルートヴィヒは笑った。
「出来ないことばかりだと。君を見ていると思うよ」
そうかな、と首を傾げるアルノシト。
そんなことを話しているうちに、スープの皿が空になった。テーブルへと皿を戻す。
「他に出来ることはあるか?」
「じゃあ──寝るまで、傍にいてください」
そう言って差し出された手を、ルートヴィヒがそっと包む。アルノシトは照れくさそうに笑いながら、体を横たえた。
何を話すでもない。ただ指を握ったままの時間。
いつの間にか、カーテンの隙間から、淡い月光が差し込んでいた。
14
あなたにおすすめの小説
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる