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林浅月、到着
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葉洲と熊凱は、手早くごはんを盛りつけ、食堂の隅の空いた席に座った。
が、林浅月はまだ配膳の列に並んでいた。
その隙を逃さず、熊凱がすかさず文句を言い出した。
「アシュウ、林校花、配膳おっっっそくない?あのペースじゃ、カレーが冷めちまうぞ」
「まあまあ、初めての学食だしな。勝手がわからなくて、戸惑ってるんだろ」
葉洲は白米をひと口かきこみながら、淡々と返す。
「それにさ、林浅月っていつも登下校と教室以外じゃ、外で見かけることほとんどないだろ?
そんな子が、こんな公共の場に現れたら……そりゃ、野獣共が群がるよな。隙あらばチラ見、行列の進みが遅くなるのも、当然ってわけ」
「確かに……林校花が入ってきた瞬間、周囲の男どもが一斉にそっち向いたもんな……」
熊凱はうなずき、しみじみとため息をついた。
*
──同じ頃、学食の入り口。
腕を組み合って歩いてくるのは、陳汐と蘇妙妙の二人。
「妙妙、今日はどういう風の吹き回し?あんたが学食に来るなんて」
蘇妙妙は頬をほんのり赤らめ、ちょっとだけ視線を泳がせた。
「えっと……その……バスケ部のキャプテン、毎週火曜に学食に来るって聞いて……ちょっと見てみたくなって……」
「おやおや~そういうことねぇ~♪」
陳汐はにやっと笑い、妙妙は恥ずかしさのあまり俯いてしまった。
二人は配膳を終え、空席を探していると──
「汐汐、あそこ見て!葉洲がいる!」
「ん?」
妙妙が指差す方を見れば──
葉洲と熊凱が席について食事中。そのテーブルには、ちょうど空きが二つ。
その光景を見た陳汐の目が、怪しく輝いた。
「妙妙、あそこ座ろっか。ちょっと甘い顔見せれば、またすぐ新しいプレゼントがもらえるかも~」
「でも……汐汐のこと好きな男子、今この食堂にたくさんいるよ?もし葉洲と一緒に食べてるの見られたら……嫉妬されて、追われなくなるんじゃ……」
「男なんてその程度で諦めるような奴、いらないわよ」
陳汐は、まるで陽キャの女王様のように鼻で笑った。
「本気で私を追いたい男なら、他の男と食べてるの見たって、もっと頑張って奪おうとするのが普通じゃない?」
──そう言って、自信満々に髪をかき上げ、トレイを持って歩き出した。
*
「パタンッ」
陳汐がトレイをテーブルに置いた。その瞬間、葉洲と熊凱はびくっと肩を震わせた。
あまりの不意打ちに、箸が止まる。
「……は?」
目の前には陳汐と蘇妙妙。
さっきまで平和だった食卓が、一瞬でごはんテロ(※精神的に食欲が消えること)と化した。
熊凱が真っ先に口を開いた。
「え、またお前ら?この前、商業ビルで言ったよな?葉洲にはもう関わらないって。今度は自分から来るとか、どんな手のひら返しだよ……」
「ふーん。葉洲、あなた何も話してないのね?」
陳汐は熊凱を軽く睨みながら、わざと意味深に言った。
熊凱は困惑のまま、葉洲に振り向く。
「アシュウ、なんか俺に隠してることある?」
「はあ???何もしてねぇし、言ってねぇけど?」
葉洲はガチでポカン顔。
そんな彼の様子を見て、陳汐と蘇妙妙は目を見合わせる。
(……あー、これは絶対「兄弟の前でカッコつけたい系男子」だわ)
陳汐はフッと笑って、わざとらしく手をひらひらさせた。
「ま、詳しいことはどうでもいいでしょ。今日は一緒にご飯食べてあげるわ」
「…………」
葉洲の顔の筋肉がピクリと引きつった。
(この女、なんでこんなに上から目線なんだ?)
葉洲はチラリと、ちょうど配膳を終えた林浅月の方へ目をやる。
そして、淡々とした声で告げた。
「悪いけど、その席、もうすぐ来る人がいるからどいてくれ」
「……は?」
陳汐の表情が止まった。
「ちょ、ちょっと何言ってるの?私は『一緒にご飯食べてあげる』って言ってるんだよ?」
「うん、聞こえてる。でも俺は食べたくないし、そこは林浅月の席」
「…………」
予想外の反応に、陳汐は数秒間フリーズした。
その瞬間、脳内で何かが壊れる音がした。
──ウソでしょ?
「……葉洲。私が、あんたの好きなブランドの時計受け取って、わざわざ許してあげたのに、この態度はなによ!」
「……は?何の話?」
葉洲はさらにポカン顔。
陳汐は勢いそのままに言い放った。
「昨日の昼、あなたがバーバリーの時計買って、恥ずかしくて直接渡せないから、あなたのおばさんに託けたんでしょ?」
「ぷっ……!」
思わず吹き出しかけた葉洲。
ようやくすべてを理解した。
(あー、なるほど。おばさんが勝手に“謝罪”名目で時計送ったんだな)
「残念だったな。俺、あんたに何も渡してない。てか、誰がわざわざそんな高いもんあげるかよ。俺、頭おかしいとでも?」
──スッキリした!!
ずっと心に詰まっていた言葉、ようやく言えて超爽快!
でも、陳汐と蘇妙妙は完全にフリーズ。
「……そんなはずない。絶対、葉洲が送ってきたのに……!」
「じゃなきゃ、なんで朝ごはん受け取ったのよ!」
「……は?」
周囲はすでにザワザワし始めていた。
そして──
そこに現れたのは、右護法・白炫明。
「洲哥、マジで違うんすよね。朝、熊哥と“この飯犬でも食わねぇな”って話してたじゃないすか。で、オレ、犬年なんでw 代わりに昼飯にしようと思って、ありがたく頂きました~」
ニッコリ笑いながら、彼はビニール袋を取り出す。
──中には、今朝のアレ。陳汐が渡した朝ごはん。
まさに証拠品。
その瞬間、陳汐の顔が真っ赤に。
怒りと羞恥のダブルパンチ。ついにプッツン。
「返せぇええええええ!!それは葉洲にあげたものよ!なんでお前が食ってんのよ!!」
「葉洲……アンタなんて大っ嫌い!!!」
白炫明は袋を奪われ、陳汐は怒りと涙でその場に座り込む。
そして最後に、叫んだ。
「いいわよ!時計がどうとか知らないけど、今日は絶対ここで食べるからね!」
葉洲はため息。
「だから、そこは──」
その瞬間。
人ごみの中から、冷静で透き通った声が響いた。
「すみません、そこ、私の席です」
林浅月、到着。
──次回へ続く。
が、林浅月はまだ配膳の列に並んでいた。
その隙を逃さず、熊凱がすかさず文句を言い出した。
「アシュウ、林校花、配膳おっっっそくない?あのペースじゃ、カレーが冷めちまうぞ」
「まあまあ、初めての学食だしな。勝手がわからなくて、戸惑ってるんだろ」
葉洲は白米をひと口かきこみながら、淡々と返す。
「それにさ、林浅月っていつも登下校と教室以外じゃ、外で見かけることほとんどないだろ?
そんな子が、こんな公共の場に現れたら……そりゃ、野獣共が群がるよな。隙あらばチラ見、行列の進みが遅くなるのも、当然ってわけ」
「確かに……林校花が入ってきた瞬間、周囲の男どもが一斉にそっち向いたもんな……」
熊凱はうなずき、しみじみとため息をついた。
*
──同じ頃、学食の入り口。
腕を組み合って歩いてくるのは、陳汐と蘇妙妙の二人。
「妙妙、今日はどういう風の吹き回し?あんたが学食に来るなんて」
蘇妙妙は頬をほんのり赤らめ、ちょっとだけ視線を泳がせた。
「えっと……その……バスケ部のキャプテン、毎週火曜に学食に来るって聞いて……ちょっと見てみたくなって……」
「おやおや~そういうことねぇ~♪」
陳汐はにやっと笑い、妙妙は恥ずかしさのあまり俯いてしまった。
二人は配膳を終え、空席を探していると──
「汐汐、あそこ見て!葉洲がいる!」
「ん?」
妙妙が指差す方を見れば──
葉洲と熊凱が席について食事中。そのテーブルには、ちょうど空きが二つ。
その光景を見た陳汐の目が、怪しく輝いた。
「妙妙、あそこ座ろっか。ちょっと甘い顔見せれば、またすぐ新しいプレゼントがもらえるかも~」
「でも……汐汐のこと好きな男子、今この食堂にたくさんいるよ?もし葉洲と一緒に食べてるの見られたら……嫉妬されて、追われなくなるんじゃ……」
「男なんてその程度で諦めるような奴、いらないわよ」
陳汐は、まるで陽キャの女王様のように鼻で笑った。
「本気で私を追いたい男なら、他の男と食べてるの見たって、もっと頑張って奪おうとするのが普通じゃない?」
──そう言って、自信満々に髪をかき上げ、トレイを持って歩き出した。
*
「パタンッ」
陳汐がトレイをテーブルに置いた。その瞬間、葉洲と熊凱はびくっと肩を震わせた。
あまりの不意打ちに、箸が止まる。
「……は?」
目の前には陳汐と蘇妙妙。
さっきまで平和だった食卓が、一瞬でごはんテロ(※精神的に食欲が消えること)と化した。
熊凱が真っ先に口を開いた。
「え、またお前ら?この前、商業ビルで言ったよな?葉洲にはもう関わらないって。今度は自分から来るとか、どんな手のひら返しだよ……」
「ふーん。葉洲、あなた何も話してないのね?」
陳汐は熊凱を軽く睨みながら、わざと意味深に言った。
熊凱は困惑のまま、葉洲に振り向く。
「アシュウ、なんか俺に隠してることある?」
「はあ???何もしてねぇし、言ってねぇけど?」
葉洲はガチでポカン顔。
そんな彼の様子を見て、陳汐と蘇妙妙は目を見合わせる。
(……あー、これは絶対「兄弟の前でカッコつけたい系男子」だわ)
陳汐はフッと笑って、わざとらしく手をひらひらさせた。
「ま、詳しいことはどうでもいいでしょ。今日は一緒にご飯食べてあげるわ」
「…………」
葉洲の顔の筋肉がピクリと引きつった。
(この女、なんでこんなに上から目線なんだ?)
葉洲はチラリと、ちょうど配膳を終えた林浅月の方へ目をやる。
そして、淡々とした声で告げた。
「悪いけど、その席、もうすぐ来る人がいるからどいてくれ」
「……は?」
陳汐の表情が止まった。
「ちょ、ちょっと何言ってるの?私は『一緒にご飯食べてあげる』って言ってるんだよ?」
「うん、聞こえてる。でも俺は食べたくないし、そこは林浅月の席」
「…………」
予想外の反応に、陳汐は数秒間フリーズした。
その瞬間、脳内で何かが壊れる音がした。
──ウソでしょ?
「……葉洲。私が、あんたの好きなブランドの時計受け取って、わざわざ許してあげたのに、この態度はなによ!」
「……は?何の話?」
葉洲はさらにポカン顔。
陳汐は勢いそのままに言い放った。
「昨日の昼、あなたがバーバリーの時計買って、恥ずかしくて直接渡せないから、あなたのおばさんに託けたんでしょ?」
「ぷっ……!」
思わず吹き出しかけた葉洲。
ようやくすべてを理解した。
(あー、なるほど。おばさんが勝手に“謝罪”名目で時計送ったんだな)
「残念だったな。俺、あんたに何も渡してない。てか、誰がわざわざそんな高いもんあげるかよ。俺、頭おかしいとでも?」
──スッキリした!!
ずっと心に詰まっていた言葉、ようやく言えて超爽快!
でも、陳汐と蘇妙妙は完全にフリーズ。
「……そんなはずない。絶対、葉洲が送ってきたのに……!」
「じゃなきゃ、なんで朝ごはん受け取ったのよ!」
「……は?」
周囲はすでにザワザワし始めていた。
そして──
そこに現れたのは、右護法・白炫明。
「洲哥、マジで違うんすよね。朝、熊哥と“この飯犬でも食わねぇな”って話してたじゃないすか。で、オレ、犬年なんでw 代わりに昼飯にしようと思って、ありがたく頂きました~」
ニッコリ笑いながら、彼はビニール袋を取り出す。
──中には、今朝のアレ。陳汐が渡した朝ごはん。
まさに証拠品。
その瞬間、陳汐の顔が真っ赤に。
怒りと羞恥のダブルパンチ。ついにプッツン。
「返せぇええええええ!!それは葉洲にあげたものよ!なんでお前が食ってんのよ!!」
「葉洲……アンタなんて大っ嫌い!!!」
白炫明は袋を奪われ、陳汐は怒りと涙でその場に座り込む。
そして最後に、叫んだ。
「いいわよ!時計がどうとか知らないけど、今日は絶対ここで食べるからね!」
葉洲はため息。
「だから、そこは──」
その瞬間。
人ごみの中から、冷静で透き通った声が響いた。
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──次回へ続く。
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