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片想いの勘違いと、拒否されたフレ申請
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「林さん、どの問題を聞きたいんだ?」
夕食を食べ終え、食器を片付けながら葉洲(ようしゅう)がふと問いかける。
「うん、放物線に関する問題なんだけど……答えの解説を読んでも、どうしても理解できなくて。」
そう言って、林浅月(りん・せんげつ)はプリントを差し出した。
問題に目を通した葉洲は、少し眉を寄せた後、ふっと笑みを浮かべる。
「タイミングいいな。これ、ちょうどこの前やった類題と似てるやつだ。正直、俺も理解するのに丸一晩かかったんだよな。」
「最初の2問はそこまで難しくないけど、ややこしいのは3問目。2問目の条件と混同してしまいやすいのがポイントでさ……」
説明しながらペンとノートを取り出し、丁寧に解説を始めた。
さすが学年トップレベルの林浅月。基本はしっかり頭に入っていたため、10分もかからずに解法のポイントを飲み込んでいた。
葉洲はペンを置き、にっこり笑って言った。
「これでOK。あとはこの流れで考えれば、正解に辿り着けるよ。」
「ありがとう。」
林浅月は静かに頷き、プリントを片付けて立ち上がる。
ドアまで歩いたところで、ふと立ち止まり、くるりと振り返った。
その瞬間、柔らかな香りを纏った髪がふわりと葉洲の鼻先をかすめ、思わず心がざわつく。
「……どうかした? まだわからない問題が?」
「明日の試験が終わったら、労働節(ゴールデンウィーク)で三日間休みでしょ? 一緒に《ファイヤーボーイ&ウォーターガール》やらない?」
「この前、もう全ステージクリアしたじゃん。」
浅く微笑みながら、林浅月は唇をつんと尖らせる。
「前回クリアしたのは1.0バージョン。今回は2.0だよ。」
「……。」
FPSやMOBAにハマってる奴はよく見かけるけど……
まさか、昔のフラッシュゲームにここまでハマる人、初めて見た。
彼女を見送ったあと、部屋は再び静けさに包まれる。
ただ、その空気にはまだ彼女の香りがほんのり残っていた。
葉洲はそっと視線を下ろし、彼女が履いていた新品のスリッパを見つめると——
無言でそれを靴箱に戻し、軽く舌打ちした。
その頃、北安一中の女子寮——
机に向かって座る陳汐(ちん・せき)は、どこか沈んだ表情で溜め息をついていた。
タイミングよく洗面所から戻ってきた親友・蘇妙妙(そ・みょうみょう)は、すぐに異変に気づき、心配そうに声をかけた。
「汐汐(しーしー)、どうしたの? 顔色すごく暗いよ?」
「はぁ……さっき、お母さんに電話したの。5月3日のJJのライブ、どうしても行きたくてさ。内側席のチケットが欲しいんだけど、もう正規ルートでは買えないみたいで……」
「え、じゃあ……」
「ダフ屋から買うしかないんだけど、一枚2,000元もするの。」
「で、おばさんは反対したの?」
「ううん、許してくれたけど……条件付きだった。」
「条件?」
「今回の模擬試験で、前回より20点以上アップすること。だって……私、最近ずっと美大の準備で勉強が疎かになってて。正直、前回の点数にすら届くかどうかも怪しい……」
「うぅ、それは辛いね……せっかくJJが北安に来るのに……」
目をうるうるさせながら語る親友の姿を見て、蘇妙妙はふと考え込んだ。そして——
「ねぇ汐汐、今朝試験の座席一覧を見に行ったの覚えてる?」
「うん、覚えてるけど?」
「葉洲って、汐汐の前の席だったよね? だったら……答え、ちょっと見せてもらえばいいじゃん?」
「……は?」
その名前を聞いた瞬間、陳汐の脳裏には数日前の“食堂の屈辱”が蘇る。
「絶っっっ対無理。あいつのせいで、林浅月の前であんなに恥をかいたんだから!」
「いやいや、だからこそだよ。あれってたぶん、わざとだったんだよ。」
「……はぁ?」
「男の子って、自尊心が変に強いじゃん。もしあの腕時計、本当に葉洲が汐汐にプレゼントしたものだったと仮定してみて?」
「……うん。」
「そしたら、あの場で葉洲が否定しまくってたのも全部納得いくの。あのとき熊凯(しゅう・かい)が『あの時計のこと』を話し始めて、汐汐が『どうやら何も言ってないみたいね』って返したよね?」
「うん……言った。」
「それで熊凯にバレそうになって焦ったんだよ、葉洲は。だって、親友に女の子に謝ったことを知られるの、めっちゃ恥ずかしいと思ってるはずだもん。」
「つまり、あのときから葉洲は全力でとぼける作戦に出たってわけ?」
「そうそう! 全部、自尊心のせい。逆に言えば……それくらい、汐汐のこと大事に思ってたんだよ!」
陳汐は、じわじわとその言葉が胸に染み込んでくるのを感じた。
(……もしかして、ほんとに好きだったの?)
「でも、あのときなんで“好きじゃなかった”って言ったのよ?」
「それも自尊心でしょ~。しかもあの場には熊凯だけじゃなくて、林浅月とか野次馬とか、いーっぱい人がいたし。」
「そう考えたら……あの時の態度も全部つじつま合う!」
目の奥に光が戻る陳汐。ぱん、と自分の太ももを叩いて——
「なるほどねっ! 結局は全部、自尊心か!」
「好きな子の前で意地張るなんて……ほんと、男って面倒臭いんだからっ!」
「じゃあ今、試験で答え見せてってお願いしたら……」
蘇妙妙は満面の笑みで、グッと親指を立てた。
「イケる!」
「きっと葉洲、今ごろ後悔で寝られない毎日だよ。QQ追加して、さりげなく“答案見せて”ってお願いすれば、絶対断らないって!」
「うふふ……この私がわざわざ彼を追加してあげるなんて、特別なご褒美よね~」
すぐに、陳汐は葉洲のQQ番号を知人に聞き出し、申請を送る。
「えっ、早っ! もう反応きた!? ……ってことは、ずっと私が追加するの待ってたとか?」
ふんわりと微笑みながら、QQを開いた次の瞬間——
笑顔が凍りついた。
【申請失敗——相手があなたのフレンド申請を拒否しました。】
夕食を食べ終え、食器を片付けながら葉洲(ようしゅう)がふと問いかける。
「うん、放物線に関する問題なんだけど……答えの解説を読んでも、どうしても理解できなくて。」
そう言って、林浅月(りん・せんげつ)はプリントを差し出した。
問題に目を通した葉洲は、少し眉を寄せた後、ふっと笑みを浮かべる。
「タイミングいいな。これ、ちょうどこの前やった類題と似てるやつだ。正直、俺も理解するのに丸一晩かかったんだよな。」
「最初の2問はそこまで難しくないけど、ややこしいのは3問目。2問目の条件と混同してしまいやすいのがポイントでさ……」
説明しながらペンとノートを取り出し、丁寧に解説を始めた。
さすが学年トップレベルの林浅月。基本はしっかり頭に入っていたため、10分もかからずに解法のポイントを飲み込んでいた。
葉洲はペンを置き、にっこり笑って言った。
「これでOK。あとはこの流れで考えれば、正解に辿り着けるよ。」
「ありがとう。」
林浅月は静かに頷き、プリントを片付けて立ち上がる。
ドアまで歩いたところで、ふと立ち止まり、くるりと振り返った。
その瞬間、柔らかな香りを纏った髪がふわりと葉洲の鼻先をかすめ、思わず心がざわつく。
「……どうかした? まだわからない問題が?」
「明日の試験が終わったら、労働節(ゴールデンウィーク)で三日間休みでしょ? 一緒に《ファイヤーボーイ&ウォーターガール》やらない?」
「この前、もう全ステージクリアしたじゃん。」
浅く微笑みながら、林浅月は唇をつんと尖らせる。
「前回クリアしたのは1.0バージョン。今回は2.0だよ。」
「……。」
FPSやMOBAにハマってる奴はよく見かけるけど……
まさか、昔のフラッシュゲームにここまでハマる人、初めて見た。
彼女を見送ったあと、部屋は再び静けさに包まれる。
ただ、その空気にはまだ彼女の香りがほんのり残っていた。
葉洲はそっと視線を下ろし、彼女が履いていた新品のスリッパを見つめると——
無言でそれを靴箱に戻し、軽く舌打ちした。
その頃、北安一中の女子寮——
机に向かって座る陳汐(ちん・せき)は、どこか沈んだ表情で溜め息をついていた。
タイミングよく洗面所から戻ってきた親友・蘇妙妙(そ・みょうみょう)は、すぐに異変に気づき、心配そうに声をかけた。
「汐汐(しーしー)、どうしたの? 顔色すごく暗いよ?」
「はぁ……さっき、お母さんに電話したの。5月3日のJJのライブ、どうしても行きたくてさ。内側席のチケットが欲しいんだけど、もう正規ルートでは買えないみたいで……」
「え、じゃあ……」
「ダフ屋から買うしかないんだけど、一枚2,000元もするの。」
「で、おばさんは反対したの?」
「ううん、許してくれたけど……条件付きだった。」
「条件?」
「今回の模擬試験で、前回より20点以上アップすること。だって……私、最近ずっと美大の準備で勉強が疎かになってて。正直、前回の点数にすら届くかどうかも怪しい……」
「うぅ、それは辛いね……せっかくJJが北安に来るのに……」
目をうるうるさせながら語る親友の姿を見て、蘇妙妙はふと考え込んだ。そして——
「ねぇ汐汐、今朝試験の座席一覧を見に行ったの覚えてる?」
「うん、覚えてるけど?」
「葉洲って、汐汐の前の席だったよね? だったら……答え、ちょっと見せてもらえばいいじゃん?」
「……は?」
その名前を聞いた瞬間、陳汐の脳裏には数日前の“食堂の屈辱”が蘇る。
「絶っっっ対無理。あいつのせいで、林浅月の前であんなに恥をかいたんだから!」
「いやいや、だからこそだよ。あれってたぶん、わざとだったんだよ。」
「……はぁ?」
「男の子って、自尊心が変に強いじゃん。もしあの腕時計、本当に葉洲が汐汐にプレゼントしたものだったと仮定してみて?」
「……うん。」
「そしたら、あの場で葉洲が否定しまくってたのも全部納得いくの。あのとき熊凯(しゅう・かい)が『あの時計のこと』を話し始めて、汐汐が『どうやら何も言ってないみたいね』って返したよね?」
「うん……言った。」
「それで熊凯にバレそうになって焦ったんだよ、葉洲は。だって、親友に女の子に謝ったことを知られるの、めっちゃ恥ずかしいと思ってるはずだもん。」
「つまり、あのときから葉洲は全力でとぼける作戦に出たってわけ?」
「そうそう! 全部、自尊心のせい。逆に言えば……それくらい、汐汐のこと大事に思ってたんだよ!」
陳汐は、じわじわとその言葉が胸に染み込んでくるのを感じた。
(……もしかして、ほんとに好きだったの?)
「でも、あのときなんで“好きじゃなかった”って言ったのよ?」
「それも自尊心でしょ~。しかもあの場には熊凯だけじゃなくて、林浅月とか野次馬とか、いーっぱい人がいたし。」
「そう考えたら……あの時の態度も全部つじつま合う!」
目の奥に光が戻る陳汐。ぱん、と自分の太ももを叩いて——
「なるほどねっ! 結局は全部、自尊心か!」
「好きな子の前で意地張るなんて……ほんと、男って面倒臭いんだからっ!」
「じゃあ今、試験で答え見せてってお願いしたら……」
蘇妙妙は満面の笑みで、グッと親指を立てた。
「イケる!」
「きっと葉洲、今ごろ後悔で寝られない毎日だよ。QQ追加して、さりげなく“答案見せて”ってお願いすれば、絶対断らないって!」
「うふふ……この私がわざわざ彼を追加してあげるなんて、特別なご褒美よね~」
すぐに、陳汐は葉洲のQQ番号を知人に聞き出し、申請を送る。
「えっ、早っ! もう反応きた!? ……ってことは、ずっと私が追加するの待ってたとか?」
ふんわりと微笑みながら、QQを開いた次の瞬間——
笑顔が凍りついた。
【申請失敗——相手があなたのフレンド申請を拒否しました。】
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