6 / 123
6
しおりを挟む俺は好奇心に勝てず、
アンバーから声を掛けられるまで周りを探索し始めた。
「ワウウォンウォン
(おーい、ベルン
もうそろそろ戻ってこい
俺は腹が減ったんだ、早く済ませよーぜ
それにもうすぐ完全に月になっちまう)」
俺は探索するのに夢中になりすぎて、
ここが何処でなぜここにいるのかをすっかり忘れてしまっていた。
「すまんすまん、アンバー
すっかり夢中になってしまっていた、
だからそんな顔するなって」
俺は呆れ顔のアンバーに謝りながらでかい切り株の上に乗り、
真ん中辺りにいるアンバーに近づいた。
「それでどうすればいいんだ?」
「アウーウォンウォン
(はあー、まあいい
それよりその召喚石をそこの窪みに置いてくれ)」
「ああ、こうか?」
俺はアンバーが手で示した方を見た。
そこには小さな窪みがあり、
このでかい切り株のほぼ中心辺りあった。
俺はそこに手に持っていた召喚石を置いた。
「ワウウォン
(それでいい
ベルン、魔力を回復しておいてくれ)」
「ああ、わかった」
俺はすぐに魔法鞄の中からSランクの魔力回復薬を2本ほど飲み、
魔力を全回復した。
「うぷっ、これでいいか?」
「ウォンウォン
(召喚石に魔力を流す準備をしておけ
太陽から完全に月に変わったら合図をする)」
「・・ああ、わかった」
この召喚石は条件があるのか
だが召喚するのに条件がある召喚石は今まで聞いたことがないな
だからあの冒険者達はこいつを召喚出来なかったのか?
俺は召喚石に手をかざしながら上を見上げた。
まだ完全に月に変わっておらず、
少しだけ太陽が見え隠れしていた。
あと少しか・・・
何故か緊張している
召喚は一度アンバーで経験しているのにな
この場所がそうさせるのだろうか
・・月か、、そうだなこの名でいいか
俺は月から目を離し、召喚石を見つめた。
心なしか召喚石も月の光でキラキラと光輝いていた。
「アウウォン
(ベルン、
召喚術を唱えた際に最後にこいつの名前を呼べ、必ずだ)」
アンバーがじっと月を見つめながら俺に言ってきた。
「ああ、わかった」
「・・ワウ"ッワウ"
(・・今だ!全力で魔力を注げ!)」
『我が名はベルン=シュタイン
我が名の元に召喚する、そなたの名はリュンヌ』
俺はアンバーの合図で即座に召喚石に魔力を注ぎながら召喚術を唱えた。
「・・・くっ、」
魔力が持っていかれる!!
俺が召喚石に魔力を注いでいるというより、
召喚石に魔力を吸いとられているという感覚だっ
太陽神の加護のおかげで魔力が桁違いにあるとはいえ、
この勢いだとすべて持っていかれてしまいそうだ!
「・・・くっ、うっ」
ダメだ、もうすぐ魔力が切れる!
・・・・・
1
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
美形令息の犬はご主人様を救いたい
皮
BL
シエノークは美しき侯爵令息ルスランの忠実なしもべであり、犬だった。ルスランを盲信し、王家に叛逆するルスランを支え、ルスランが王家の騎士に斬られて命を落とすまで傍にいた。その後、シエノークもまた命を落とし、──ベッドの上で目を覚ました。9歳に戻ったシエノークはご主人様であるルスランの破滅を防ぐことを決意する。/美形令息×美形令息の犬
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる