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しおりを挟むいや、だってアンバーが大きすぎて距離感が全然掴めなかったんだって
軽く走る程度だと思ってたのに
それと髪の毛が邪魔過ぎる
俺は顔にかかっている髪の毛を持ち上げて眺めていたら、アンバーに早く立てと促された。
「喉渇いた」
そういえば、ベルがいないから水も飲めない・・・
「ウォン(それならまずは水魔法を修得する必要があるな)」
「おう
っていうかアンバーは水魔法を使えないのか?」
「ウォン
(ああ、俺は風の精霊獣だからな)」
「それって風魔法しか使えないってこと?」
「ワウウォンウォン
(ああ、そういえば俺の事について教えてなかったな
俺は風の精霊王によって生み出された風の上位精霊獣ヴァンウルフだ
だから俺は風魔法しか使えない)」
「そうなんだ
上位精霊獣って事は凄く強いって事だよな?」
「ワウウォンウォン
(あー、そうなるか?
上位っていうのは分かりやすくするためのものでしかないが、まあ何百年と生きているからな、それなりに強いと思うぞ)」
「分かりやすくするため?
何を?
っていうかアンバーって何歳なんだ?」
「ウォン
(俺は生まれてから500年は過ぎたと思うが、細かい数字は数えてねーな)」
「え!?500歳!?」
すげー長生きなんだな
おじいちゃんどころじゃないじゃん
寿命とかってあるのかな?
「ワウ
(お、おお
それほど驚く事か?)」
「え、そりゃそうでしょ
こっちの世界じゃ当たり前なの?」
「ウォンウォン
(まあ、そうだな
俺ら精霊は寿命っていうものはないからな
下位・中位・上位というのは精霊王から生み出された順みたいなものだ
あまり気にしなくていい)」
「なるほど・・・
ん?500歳?」
上位って事はこの世界が出来て少ししてから生み出されたって事になると思ったけど、違うのか?
中位や下位の精霊っていったい何歳なんだ?
そういうものなのか?
「ワフウォンウォン
(ふっ、気がついたか
俺が生み出された時はもう何千年前かも忘れた
だから500という年は適当につけた
まあ、それほど長く生きているということだ
気にするな)」
「わ、わかった」
やっぱりそうだったんだ
それにしても何千年か
果てしないな
それに死ぬことがないって辛くないのかな
話してる限りじゃそんな事感じないけど
「ワウ(もう、落ち着いたか?)」
「ああ、ありがとう」
俺が息を整えるまで待っていてくれたのか
ベルも優しすぎるぐらいなのにアンバーも優しいよな
年齢が全く違うけど、年の離れた兄貴って感じがする
俺長男だから兄貴ってどういう存在なのかそれほどわかんねーけど
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