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しおりを挟む「ワウウォンウォン
(そうだったな、精霊王は8柱だ
火の精霊王、水の精霊王、木の精霊王、土の精霊王、風の精霊王、雷の精霊王、光の精霊王、闇の精霊王がいる)」
「そんなにいるんだ
でも、なんで精霊を増やさなかったんだ?」
たしか、俺のステータスに光と闇以外の属性の魔法が書いてあったような気がする
「ワウウォンウォン
(ああ、その時は増やす必要がなかったからな
当時は初めて意思を持った種族に精霊達の興味は尽きなかった。
だから精霊たちは知らなかったのだ
各人族達には欲という感情があることを
だから精霊樹の事を教えてしまった)」
「そうだったんだ・・・
それから伐られた精霊樹や精霊達と人族達はどうなったんだ?」
「ワフウォンウォン
(そうだな、ここからはリュンヌにも関わってくる話だ
ここで少し待て
すぐに戻る)」
「えっ!?アンバー!?ちょっ、、」
そう言って、アンバーは俺の返事を待たずに何処かに行ってしまった。
「ええー、すぐに戻るって言ってたけど何処に行ったんだよー
・・・はあー」
俺はそのまま寝転がることにした。
「ふわー、きもちー」
俺は目を閉じた。
太陽の光が暖かくて丁度いい気持ちよさだ
このまま寝そう
「・・・スー」
・・・
「ウォン(おい、リュンヌ起きろ)」
「ん?アンバー?、んーっ」
俺はいつの間にか軽く寝ており、アンバーの声が聞こえ伸びをしながら起き上がった。
「ウォンウォン
(すぐに戻ると言っただろ
何を寝ているのだ)」
「ははっ、ごめんごめん
ちょっと寝転がるだけだったんだけど、気持ちよすぎて」
「ワウウォン
(まあ、いい
それよりこれを呼んでみろ
この世界について多少はわかるだろう)」
アンバーは俺に本を渡してきた。
その本は手に取ってみたが表紙や裏表紙もなかったので、取り敢えず1枚ページを捲ってみた。
「ワフ(反対側からだ)」
「あ、そうなんだ」
洋書みたいな感じか
俺は左側からページを捲った。
そこには綺麗だけど独特な絵が描かれており、文字も独特な文字で書かれていた。
「絵本なんだ
でも俺、この世界の文字は読めないぞ?」
「ワウウォンウォン
(大丈夫だ
この本は特殊な魔法が掛けられている
文字を読もうと意識を集中してみろ
読めるはずだ)」
俺はもう一度、本に書かれている文字を見た。
今度は読もうという意識を持って見てみると、文字が頭の中で変換され理解することが出来た。
「すげー、本当に読めるようになった」
「ワウウォン
(ああ、その本の内容で何か分からなければ言ってくれ)」
「分かった」
俺は取り敢えず本を読むことにした。
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