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しおりを挟む「「・・・はあ!?(ええ!?)」」
急な大声にビクッと体が跳ねた。
そんな俺をベルは苦笑いしながら俺の頭を撫でて宥めてくれた。
急に大声を出すのは本当に止めてほしい
ねこになって、音とかも人間だった時より少し敏感になってると思う
まあさっきのはねこじゃなくても2人同時に急に大声出されたら驚くけど
「うるさいぞ」
「は!?いやいや本気で言っているのか!?」
「ベルンちゃんが嘘を言うはずないじゃない!!
でも、本当に!?
リュンヌちゃんが月の女神の加護を持っているって」
「ああ、本当だ
精霊もそう言っている
それにリュンヌの瞳に月の女神の加護を持つ特徴である月のしるしが入っている」
「そうだったの
全く気がつかなかったわ」
「俺もだ」
「ここは少し薄暗いからな
明るいところでじっと見ないと分からない」
「そうなの・・
それなら他の者達にわかることはなさそうね」
「だな
もし知られちまったら、恐ろしいぜ」
ダルクはそう言って、自分の体を抱き締めた。
「そうね
それにしても、太陽神と月の女神の加護を持つ者が一緒にわたしの目の前にいるなんて信じられないわ」
「だな
夢でもみてるのかと思うぜ」
2人はほ~とでも言いたげに俺とベルを見つめた。
「2人とも納得したか?」
「ああ、すまねー
まあ、ベルンが言うことだからな
納得するしかねーな」
「ええ、そうね
疑っているわけではないのだけれど、後でリュンヌちゃんの瞳を見てもいいかしら?」
「あっ、俺も見てえ」
「リュン、こう言っているがいいだろうか?」
ベルは俺の顔を窺いながら聞いてきた。
「に、にゃあ(えっと、見るだけだよな?)」
「ああ、お前の許可がない限り触らせはしない」
「にゃあ(分かった、大丈夫だよ)」
「ありがとう
2人ともリュンヌが見てもいいそうだ」
「ありがとう!リュンヌちゃん、ベルンちゃん」
「ありがとよ!リュンヌ、ベルン」
2人は嬉しそうに俺らにお礼を言った。
「それでだが、先にリュンヌの登録をしてから続きを話したいんだがいいか?」
「ええ、そうね
先にリュンヌちゃんの登録からしましょうか」
「そうだな
属性も気になるし」
「それじゃあリュンヌちゃん、この壇に乗ってくれるかしら?」
ネルは淡く光っている壇を指差し、俺に言ってきた。
ネルのことはいい人だと思うから少しは信用出来るけど、淡く光っている壇が何かわからなくて行くことに戸惑った。
「リュン、大丈夫だ
これは俺のタグにリュンの事を記載するためのものだ
何も怖いことはない」
「にゃあ(そうなんだ、分かった)」
俺はベルの肩から飛び降り、淡く光っている壇に飛び乗った。
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