突然ねこになった俺

にーにゃ

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「きゃああ
可愛い!可愛いわ!
リュンヌちゃん、あたしはリンナよ
よろしくね!」


今度はテーブルに乗り出す勢いで俺を見て自己紹介を始めた。


「に 、にゃ(う、うん、よろしく)」


さっきまでベルに向いていた注目が俺に向けられ、キラキラした目で見られることに慣れていない俺は半分ベルの後ろに隠れ、ベルの髪の毛で顔を若干隠しながら返事をした。


「あらあら
ほら見なさい
リュンヌちゃんが怖がっているじゃないの」


「ええ!?
そんなあ」


「ほら、落ち込んでないで、これをアンバーちゃんに渡してちょうだい」


「はあい
アンバーちゃん、おはよう」


リンナちゃんは少し落ち込みながらも、エリダーナから渡された料理をアンバーに渡し、アンバーに挨拶をしていた。


「リュンヌちゃん、ごめんなさいねえ
悪い子ではないのだけれどねえ」


そう言って、ベルと俺の料理をテーブルに置いた。


「にゃにゃあ
(大丈夫
ちょっと驚いただけだから)」


「少し驚いただけで大丈夫だと言っている」


「そう言ってくれると嬉しいわ
さあ、熱い内に召し上がれ」


エリダーナが持ってきてくれた料理はオレンジ色の肉?と野菜なのかな?青色の葉っぱ?と透明なスープが並んでいた。

俺はベルの肩から降りてテーブルの上に乗り、料理の匂いを嗅いだが、何のにおいもしなくて首を傾げた。


「にゃ(においがしない)」


ボソッと呟いた。


「どうした?
食べないのか?」


ベルが俺の行動に不思議に思ったのか、そう聞いてきた。


「にゃ(匂いが)」


「ああ、そうか
この風魔法を他の者に使うのは初めてだからな
すべてのにおいを消してしまったか
少し待っていてくれ」


そう言えば、ベルの匂いもしなかったかも

もう一度確かめるためにベルに近づいた。


「リュン?
これでどうだ?」


クンクン

あ、料理の匂いがなんとなくしてきた
でも、ベルの匂いがしない・・・


「にゃあ
(ベル、この風魔法、一回やめてもらっていい?)」


「それはいいが、大丈夫か?」


「にゃにゃうにゃあ
(うん
ベルの匂いが感じれなくなる方が嫌だから
でもどうしても無理だったら、また頼んでいい?)」


「?
ああ、わかった」


ベルは少し首を傾げたが、すぐに頷いてくれた。
徐々に風魔法を緩めている?のか一気に匂いが入ってくる事はなかった。

うん
なかなか凄い

思ったよりキツかったので、ベルの手に顔を擦り付けて気合いを入れた。


「本当に大丈夫か?」


「にゃ(うん)」


周りのにおいに慣れてきた俺は、ベルから少し離れ料理の匂いを嗅いだ。

色はアレだけど美味しそう


「にゃ(いただきます)」


エリダーナが持ってきてくれていた布を使っていいかベルに聞いてから前足を拭き、俺が食べ始めたのを見て、ベルも食べ始めた。


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