突然ねこになった俺

にーにゃ

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「にゃ(美味しい)」


甘辛の肉を食べてる感じ
お肉も脂身が少ないから朝からでも全然食べられる
青色の葉っぱは爽やかな味?がする
ミントまではいかないけどスッキリする感じかな
スープはやっぱりベルが作ってくれたものと一緒だ
スープってこの味しかないのかな?


そんな事を思いながらも、夢中で食べた。


「にゃふ(ふう、お腹いっぱい)」


残したくはなかったけど、お腹がいっぱいであと少し残っているけど入りそうにない


「腹がいっぱいか?」


「にゃう(うん、ベルごめん食べて)」


「ああ」


ベルはぽっこりとお腹が出ている俺に微笑んだあと、俺の残りを食べた。

ベルが食べ終えたのを見て


「にゃ(ごちそうさまでした)」


「そう言えば、食べる前と後に言っているそれはどういう意味だ?」


「にゃ、にゃあにゃあ
(うーん、詳しくは知らないけど
俺らが食べているものは皆生きていただろ?
その命に感謝と料理を作ってくれた人に感謝を込めて言う挨拶かな?
食べる時は、今から食べますよの挨拶で"いただきます"
食べ終わった時は、美味しく食べましたの挨拶で"ごちそうさまでした"って向こうの世界では言ってた)」


「そうか
いい意味だな
俺もこれから言おう」


「ワウ(俺もそうしよう)」


アンバーも俺らのやり取りを黙って聞いていたのか、賛同した。


「にゃ!(うん!)」


なんだかくすぐったい気持ちになった


「さて、そろそろ行くか」


そう言って、俺を抱き上げ肩に乗せた。

ベルは挨拶をするのか、厨房の方に向かった。


「ベルンさん、もう行くのかい?」


「ああ、これを」


ベルは鞄から何かを取り出し、エリダーナに渡した。


「今日の宿代とリュンヌの分の追加のゼンだ」


「まあまあ、ありがとうね」


宿代ってその日だけの分しか払わないんだ
・・それもそうか、冒険者って命のやり取りだもんな


「ベルンさん!
おはよう!」


突然、厨房の奥から声がした。


「ああ、ダーグ
おはよう」


こっちに来たダーグは好青年って感じの人だった。


「あれっ?
新しい仲間ですか?」


「ああ、リュンヌだ
これからよろしく頼む」


「にゃ(よろしく)」


ぴっと片足を上げて挨拶をした。


「おおおお!
可愛い!
それにその毛の色って!」


さっきまでは興奮を抑えていたのか、俺が挨拶をしたのをきっかけに目をキラキラを通り越してギラギラした目で見てきた。


「それに!
2柱を召喚するなんて、やっぱりベルンさんは凄いですね!」


ベルがダーグを宥める隙もなく、続けざまに話した。


「もっと、近くで、」


スパーン

と綺麗な音が鳴ったと思ったら、ダーグがその場にしゃがみこみ頭を抑えて


「いってえええ!!」


と叫んだ。


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