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しおりを挟む親しかった人が傷ついたのかな
ベルのさっきの表情が気になったけど、何となく聞けなかった。
俺はもう一度、トゥリーランプを見てみた。
徐々に俺らの方に近付いてきているのか、緑色の丸い塊にしか見えなかった魔物の姿がはっきりと見える位置まで来ていた。
丸い塊は蔦?みたいなので覆われていて、地面を歩いている訳でなく本当に浮いていた。
プカプカ浮いていてまったく怖くなさそうな魔物でも、何かしらの攻撃をしてくるんだよな
俺、攻撃されたら避けられるかな?
そこまで運動神経は悪くないと思うけど、今はこの姿だしなあ
それに、今はベルに抱かれていて視界が高いから見えてるけど、地面に足を着けた時の視界は草のみだからなあ
「さて、結構近づいてきたな
リュンはアンバーの上からトゥリーランプがどの様に攻撃をするか見ていてほしい」
ベルは俺をアンバーの背中の上に乗せながら言った。
「にゃ!(わかった!)」
俺の返事を聞いたあと、俺の頭をひと撫でしてから、鞘に納めていた背中の剣を抜いた。
トゥリーランプはそれほど遠くない距離まで近づいてきた。
「リュン、ランプの魔物はある程度の距離まで近づくと連続で5回ほど攻撃をしてくる
その攻撃が終わると数秒程その場で停止するのだが、その時に狙うのがいいだろう」
ベルがトゥリーランプを警戒しつつも俺をチラッと見て、戦い方を教えてくれた。
「にゃ!(わかった!)」
トゥリーランプとベルの距離があと数メートルの距離まで近づいたと思ったら、いきなりトゥリーランプがベルに向かって何かを吐き出した。
だがベルはトゥリーランプの連続攻撃を素早く避けた。
「にゃっ!?(ベルっ!?)」
えっ、何!?
そんなに急なの!?
トゥリーランプから出た何かが、ジュウと音をたてて草を溶かしている様子に恐怖した。
「ワウウォン
(落ち着け、リュンヌ
あの程度の魔物はベルンにとっては赤子同然だ)」
「にゃ、にゃう
(それはわかってるけど、トゥリーランプから出たあれは何?)」
ベルがトゥリーランプの次の攻撃を避けたのを見ながら、アンバーに質問をした。
「ウォンウォン
(ああ、トゥリーランプの攻撃はあの様に溶かす液体を放ってくる
威力が弱いから当たっても死にはしないが、まあ見るに絶えない状態にはなるな)」
アンバーが大した事はないとでも言うかのように、教えてくれた。
いやいやっ
見るに絶えない状態って何!?
それってヤバイやつじゃん
草とか溶けるって、いったいどんな液体だよ!
「リュン!今が停止している状態だ
この隙に攻撃をするのだが、確実に倒す方法はこの核を狙うことだ」
「にゃ(わかった)」
ベルは俺の返事を聞くと、核を狙って真っ二つに斬った。
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