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しおりを挟む「ああ、驚いた
だから魔力の使い方が上手かったんだな」
ベルは興奮気味の俺を宥めるように頭や体を撫でた。
「にゃーにゃう?
(ベルにも見て欲しかったなー
アンバーの驚いた顔とか面白かったんだよ?)」
ベルの撫でる手の気持ちよさに、自然と寝転びながら言った。
「!
それは、俺も見たかったな
アンバーとは十数年も共にいるが、驚いた顔は見たことがない」
「にゃ!?にゃあ
(え!?そうなんだ
じゃあ、貴重な瞬間を見逃しちゃったな)」
「ははっ、そうだな
残念だ」
「ワウ(聞こえているぞ)」
さっきまで寝そべっていたアンバーが立ち上がり、俺の側に来たと思ったら俺の首根っこを咥えた。
「ああ、そうだな
リュン、アンバーとの特訓、頑張ってくれ」
突然の事に目を白黒させていたが、ベルの言葉に納得した。
休憩終わりってことか
首根っこをアンバーに咥えられているので、手足をブラブラさせながら辺りを見渡した。
あ、トゥリーランプがいる
だからかー
正直、もうちょっとのんびりしたかったなあ
そんな事を考えていると徐々に視界が低くなっていき、ぽてっと地面におろされた。
「ワウ(さあ、始めるぞ)」
「にゃ(うん)」
それを合図に俺の特訓は始まった。
やっぱり、ご飯も食べて少しだけ休憩したからかな
調子が凄くいい!
アンバーの攻撃に当たる回数がめっちゃ減った
暫く特訓を続けているとアンバーが
「ウォンウォン
(特訓はこれくらいで十分だろう
今から実戦に切り替えるぞ)」
「にゃー(えー、いきなり!?)」
「ワウウォン
(何を驚いている
その為に戦い方を教えているんだぞ)」
「にゃう(それは分かっているけど)」
「ワフウォン
(大丈夫だ
当たりそうになったら手助けしてやる)」
「・・・にゃ(・・・わかった)」
うはあ、緊張する
「ワウ(行くぞ)」
「にゃ(うん)」
アンバーの後ろについて行き、トゥリーランプに近づいた。
だがトゥリーランプは俺らに興味がないのかわからないが、全く見向きもせずに俺らの横を通り過ぎようとしていた。
「にゃ!?(え、何で!?)」
「ワウ?ウォン
(それは話したことがあるだろ?
あいつらは、攻撃しない限り俺らを敵と認識しない)」
「にゃにゃあ
(あ、そっか
魔物は人族達だけを攻撃するようになってるんだっけ)」
「ワフ(ああ、だから先に攻撃してみろ)」
「にゃー(ええー)」
そりゃ、今トゥリーランプが後ろを(って言うか後ろとか前とかあるのか疑問だけど)向いているから、絶好のチャンスだと思うけど
なんか卑怯じゃね?
攻撃するのに渋っていると、アンバーに早くしろと鼻で体を押された。
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