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しおりを挟む「にゃー(そっかー)」
それから、アンバーが狩ってきた魔物はベルの鞄に収納され、門が閉まる前に俺らは宿に帰った。
バングさんが作ってくれたご飯を食べたあと、気になったことを聞いた。
「にゃう?
(そう言えば、冒険者ギルドに行かなかったけど大丈夫なのか?)」
「ああ、この依頼は2日の期間があるから明日のギルドが閉まる前に依頼を達成すれば大丈夫だ」
「にゃ(そっか、よかった)」
「ああ
それより、リュンのステータスを見ておこうか
それによって、明日の予定を考えよう」
「にゃっ!
(あっ、それ凄く気になってた!)」
「ははっ、
リュン、ここに」
俺のピンと立った耳と尻尾を見て笑ったあと、足の上をぽんぽんと叩き、来るように促した。
俺はそれに従い、駆け足でベルの足の上に乗ったのを見て、俺のステータスを出した。
ステータス
名 リュンヌ
年齢 26歳
種族 精霊
Lv.5
MP 25/25
skill 《雷魔法 Lv.1》
仮契約主 ベルン=シュタイン
「うむ、レベルが上がっているな」
「にゃ!(おおっ!やった!)」
レベル1からかな?
それなら5つも上がっている事になるじゃん!
「これなら明日は少し移動して、トゥリーランプ以外も討伐しに行こうか」
「にゃう?
(トゥリーランプ以外?)」
「ああ
ランプの魔物なのだが、他にもファイアランプ、ウォーターランプ、リイルランプ、ウィンドランプ、サンダーランプ、ライトランプ、ダークランプ、そしてトゥリーランプと合わせて全部で8種類いるんだ
それで、今日行った所は主にトゥリーランプが生息しているが、少し場所を変えるとウォーターランプとリイルランプ、ウィンドランプも生息している
明日はトゥリーランプと合わせて、ウォーターランプ、リイルランプ、ウィンドランプも討伐してもらおうと思っている」
「にゃ!?
(え、いきなり!?)」
「大丈夫だ、俺も側にいる
トゥリーランプとそれ程変わらないが、初めはよく観察することと、周りの気配にはより一層注意を払わないといけない」
「にゃ(わかった)」
ベルの言葉にしっかりと頷いた。
「そう、気負うことはない
今日の戦いぶりと成長を見て、判断したんだ
飲み込みが早くて凄く驚いた」
「、にゃ(、ありがと)」
物凄く照れる!
あまり褒められることに慣れてないから勘弁して欲しい・・
「にゃう?
(そういえば、ランプの魔物の種類って魔法の種類と一緒?)」
「ん?
ああ、そうだ」
「にゃ(やっぱりそうなんだ)」
「それより、もうそろそろ眠ろう
疲れているだろう」
「にゃふにゃう
(あ、うん
ふわああ)」
ベルに指摘された途端に欠伸がでた。
ベルにベッドに運ばれ、撫でられている内にいつの間にか寝てしまった。
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