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鳥に
しおりを挟む宿に帰ってご飯を食べたあと俺のステータスを見た。
ステータス
名 リュンヌ
種族 精霊
Lv.10
MP 42/50
skill 《雷魔法 Lv.1》
仮契約主 ベルン=シュタイン
「うにゃあ!
(やった!やっとレベル10にいった!)」
「ああ、良かったなリュン」
ベルが微笑みながら俺を撫でた。
「ウォンウォン
(これなら明日から森の入り口付近の魔物と渡り合えるだろうな
リュンヌは戦いの飲み込みも早いから教えがいがある)」
「ああ、そうだな
今日の戦いぶりを見てずいぶん成長したことがわかった」
ふわあ
俺、すげー誉められてる
それにアンバーにも!
むず痒い気持ちが沸き上がり、ベルのお腹に頭をグリグリと擦り付けた。
「どうした?
眠たいのか?」
「にゃー(そういう訳じゃないけど、)」
でもやっぱり眠いかも
「ふにゃあ(ふわあ)」
「ふっ、そろそろ寝よう」
俺の欠伸を見て少し笑った後、俺を抱き込んでベッドに入り、俺もベルの温もりを感じながら自然と瞼が落ちた。
朝、バングさんのご飯を食べて、冒険者ギルドに来ている。
冒険者ギルドでは相変わらず視線が絶えなかったけど、話しかけてくる人は1人もおらず、なんとなく疑問に思った。
冒険者ギルドを出て門に行くまでの道中に疑問に思ったことを聞いてみた。
「にゃにゃう?
(なあ、ベル
親しい人っていないの?)」
「ん?
親しい人?
それは友か?」
「にゃにゃあ
(うん
ちなみにダルクとネル以外で)」
「ダルクとネル以外でか?
そうだな
冒険者に1人いるが、今は護衛として他の国に行っている」
「にゃ(あ、そうなんだ)」
3人だけなのか
まあ人の事言えないか
「どうした?突然」
「にゃにゃあ
(ううん
冒険者ギルドで人がいっぱいいるのに、誰も話しかけてこないから疑問に思って)」
「ああ、そういうことか
今はまだリュンが環境に慣れていないのと邪な考えをする者が話しかけてこないように、俺とアンバーが周りを威嚇しているからだ」
「にゃっ(えっ、そんな事してたんだ!)」
「ああ
だが、もうすぐそれも通じなくなるかもしれんな」
「にゃう?(ん?どういうこと?)」
「ワウ(あいつらか)」
「ああ
どちらももうすぐ帰ってくると報告があった」
「ワウ(最悪だな)」
「そうだな」
「にゃう?
(そんなにヤバい人達が帰ってくるの?)」
「ああ、リュンを見たら飛んでくるだろうな」
「ワウワウグルル
(それでなくても鬱陶しい
だが今回はリュンヌもいる
今以上に警戒しとかねーと本気でヤバいぞ)」
「ああ、そうだな」
アンバーとベルがこんなに怒ってる、っていうか嫌悪している姿を見て、まだ見ぬ人達を警戒した。
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