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しおりを挟む「それでここから出るのはどうするんだ?
これだと目立つだろ」
「そこは大丈夫よ
ペポクティを用意してあるの」
「は!?」
「いつの間に、」
ダルクとベルは驚いて、目を見開いた。
「うふふ、服を取りに行くときよ
リリスに頼んでおいたの
それと帰りは8つの鐘が鳴る前に同じ場所にペポクティを用意するわ
それとこれはあなた達の身分を証明するものよ」
はいとダルクとベルにカードみたいなのを渡した。
「用意周到で驚きを通り越して、呆れるわ」
「ありがとう」
ダルクはネルにはあーと呆れたようにため息をつきながらカードを受け取っていた。
俺もネルの用意周到さに驚きっぱなしだ。
「ピュイ?
(ネルはこの展開を予想してたのか?
それにペポクティってなんだろう?)」
思わず呟いてしまった。
「確かに、そうだな
ペポクティはそうだな主に貴族や王族が使う、歩かなくても移動できるものなのだが、見た方が分かるだろう」
「ピ(わかった)」
馬車みたいな感じかな?
「どうかしたの?」
「いや、ネルはこうなることをわかっていたのか?」
ベルはネルに聞いた。
「ええ、そうね
だいたいは予想していたわ
でも、用意していたのは身分を証明するものだけよ
後は私の趣味とコネね」
「そうか、何から何までありがとう」
「いいのよ、
リュンヌちゃんにも出会えたし、それにあなた達を私の手でいじることが出来るなんてもう最高だわ!」
うふふと本当に楽しそうにしていて、そんなネルに、ダルクは頭を押さえていて、ベルは苦笑いをしていた。
もしかして、こういう展開がなくてもベル達にこの服とかを着せてたかもしれないと密かに思った。
飛ぶ練習をする時間は8つの鐘が鳴るまでなので、アンバーには精霊界に帰ってもらい、用意が終わったらすぐにネルに冒険者ギルドの裏の出口から出るように案内され、ペポクティに乗り込んだ。
やっぱりペポクティは馬車みたいな感じだった。
でも、馬などはいなくて御者だけがいて、乗るところは少し豪華な装飾品をつけられていて、ふわふわと浮いていた。
「これがペポクティだ
風魔法で浮かし、動かしている」
「ピ(だから浮いてるんだ)」
御者が乗るところを少し低くし、扉を開けて待っていた。
俺らはそれに乗り込み、ネルに見送られながら出発した。
中はふわふわの椅子で広くもなく狭くもなく、それに何より驚いたのは動いているのかもわからないくらいに揺れがなかったことだ。
車より断然いい
本当に座ってるだけって感じだし
「気に入ったか?」
「ピ、ピー
(うん、揺れないのが最高)」
「ははっ、そうだな」
俺の言葉にベルは笑って答えた。
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