突然ねこになった俺

にーにゃ

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「ど、どうしたのアルナイト」


「メエ(何でもない)」


「、そう」


「それで、どうしてリュンヌ達が来ているんだ?
何かあったのか?」


「ベルンちゃんとマラーキーちゃんの事について相談に来たのよ」


「ああ、そういうことか
俺はマラーキーはあまり好かねえからなー」


「ええ、そうね
でも、冒険者ギルドに貢献してくれているわ
それにベルンちゃんのことも」


「ああ、だがベルンの事に関しては下心があるからだろ
純粋な好意だけならいいが、他に何かありそうだからいけすかねえ」


「ええ、そうね
ベルンちゃんもマラーキーちゃんの好意には微かに気がついているかもしれないけれど、特に気にしている風には見えないわね」


「ああ、ベルンはマラーキーに借りがあるからなあ
害がなければ無下にも出来ないんだろうよ」


「にゃ?(借り?)」


「メエ(借り)」


「ああ、借りは先ほど話した恋人のふりの事よ」


「にゃ(ああ、なるほど)」


でも、借りになるほど恋人のふりってありがたかったんだな


「なんだ、もうその話もしたのか」


「ええ
リュンヌちゃんにしたら、突然現れてベルンちゃんを独占しているんだもの
気にならないわけがないわ」


「それもそうだな
だが、ベルンはいつまでマラーキーに付き合うつもりだ?
もう今日で5日目だぞ」


「それは今日で終わりそうよ」


「何故だ?」


「昨日、ベルンちゃんが訪ねてきて言ってたのよ」


「は?何時だよ」


「夜よ
あなたが帰ってくる前」


「あれはベルンだったのかよ!」


「ええ、そうよ
親しい人って言ったでしょ」


「だからって、てめえ!」


「うふふ、言葉が汚いわよダルク」


ネルとダルクの痴話喧嘩が勃発した。

アルナイトは慣れているのか、呑気に欠伸をしていて、アンバーは気にもとめていなかった。

ネルとダルクがよく言いあいをしていたのは、ただの痴話喧嘩だったんだと改めて納得した。

ベルが気にしなくていいってこういうことだったんだ
いいなあ
仲良さそうで

喧嘩するほど仲がいいって本当なんだなって2人を見てそう思った。

それから、アンバーがうるさいと吠えて、やっと終わった言い合いの後に、お詫びとしてご飯を用意すると言ってくれたので、ありがたく貰った。


「にゃふ(ふー、お腹いっぱい)」


「ワウ(ああ、旨かったな)」


「それで、リュンヌちゃんとアンバーちゃんはこれからどうするの?」


「にゃ?(森に行く?)」


「ワウ(ああ、そうだな)」


「メエ(森に行く)」


「そう、森に行くのね
あ、そうそう
魔物を倒すのはいいけれど、持って帰ってきてちょうだい
冒険者が次の日、驚いて報告に来たのよ」


「にゃ(ごめん、ネル)」


「ワウ(それはすまない)」




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