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13.
しおりを挟む王宮のある待合室。ここには何組ものソファセットがあり、呼び出されるのを待つところである。
そこに、水晶の判定で親子と認められなかった後継予定だった3名がバラバラに座っている。
ここにいるお互いの理由は知らない。
他にも座っている者がいた。兄弟だと判明した8人のうちの3人だ。
王都にいた彼らに、それらしい理由をつけて来てもらっていた。
ここに聴取が終わった問題の伯爵家現当主が入ったのを確認して、クレアが外の窓から覗いた。
中にいるのは7人。6人は兄弟で、残る1人は血縁者。そうクレアは述べた。
父親との親子判定で血縁ではなかった貴族家も、昔、伯爵家の夜会で泊まったことを認めた。
中にいる1人の血縁者が現伯爵だ。他の6人の伯父にあたる。
つまり、伯爵家の次男か三男が父親。それがほぼ確定した。
伯爵家を除く2家と呼びだした3名に、調査官が事情を説明することにした。
ある匿名の投書で調査をしていると言った。(嘘だが)
『ある伯爵家の夜会で泊まった者は、子の父親が夫ではない子を妊娠する』
何度も来るこの投書を無視することもできず、血縁の魔道具ができた。(嘘だが)
そして、実際に泊まった者からも話を聞き、ここにいる2家も同様の手口だった。
犯人は、夫婦をおそらく薬で眠らせて夫人を妊娠させている。
夫人は寝ていただけで、自分の意志で不貞を犯したわけではない。
今のところ、被害者の数と何人の子が生まれたかは全て把握しきれていない。
こちらの3名は既に爵位を継いでいるが、父親との血縁はないと思われる。
おそらく、伯爵家の関係者が犯人なのは間違いない。
だが、夜会の参加者の可能性もあるので、調査は我々に任せて待っていてほしい。
調査官はそう告げた。
すると、一人が言った。
「つまり、この5人は父が同じ兄弟ってことですか?」
「そうです。」
「他にもいる?」
「はい。他にも6名はそうだと思われます。」
「…今のところ、11人兄弟なのか?」
「そうなりますね。」
「…判定していいか?」
「どうぞ。」
そう言われることを予測して、部屋には判定の魔道具を置いていた。
お互い、代わる代わる判定し、兄弟を示す反応しか出ないので『壊れている』と言い出した。
調査官が代わりに触れると黒く渦巻くので、壊れていないと証明した。
5人は頭を抱えたり上を向いて動かなかったり。
父親2人は呆然としたままだ。夫人も呼んでいたら倒れていただろう。
爵位の後継については、申し訳ないが家族で決めてもらうしかない。
血縁に拘らず、能力で養子にして継がせる場合もある。
夫人にも子供にも罪はないので、不当な扱いはしないでほしい。
国王陛下からの言葉だと伝え、解散となった。
次はあの伯爵家だ。
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