従姉の子を義母から守るために婚約しました。

しゃーりん

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今のこの国の国王陛下はジャクリーンの兄だ。 
そして、子供が3人。全員王子だ。
 
王太子は、昨年隣国の王女と結婚した。
第二王子は17歳で同じ歳の公爵令嬢ブリジットが婚約者。来年結婚する。
第三王子は15歳で同じ歳の侯爵令嬢キンバリーが婚約者だった。

そして、この第三王子が問題を起こした。

公爵令嬢のシャルロッテがいるのだから、侯爵令嬢キンバリーは格下だから婚約破棄する。
シャルロッテと結婚して公爵家を自分が継ぐ。

発言は問題だらけだった。

まず、シャルロッテにはジェットという婚約者がいるままだ。
そして、侯爵家は第三王子の婿入り時に公爵家となる予定だった。
さらに、シャルロッテは跡継ぎではないので結婚しても公爵家には残らない。
しかも、シャルロッテの弟である跡継ぎのルパートは第三王子の従弟でもあるのだ。

キンバリーの父、侯爵は激怒。
王家からの打診で結んでいた婚約を白紙にしてまで第三王子を受け入れた。 
ちなみに、これは現国王ではなく前国王が打診したものだ。
ジャクリーンに引き続き、前国王は婚約を強行していた。

キンバリーとの婚約は破棄され、シャルロッテの公爵家も受け入れるはずもなく、第三王子は幽閉となった。
しかし、侯爵はそれが許せずに、国王に処遇を提案した。

三つ離れた国の前国王の元側妃はまだ25歳。
5年前に亡くなった前国王に気に入られていた女性は好待遇で離宮に住んでいる。
彼女は問題を起こした王子や令息を更生しているという話だ。
そこで更生した者は、その国でそのまま暮らすことを望むので帰っては来ないだろうが。
幽閉などと、ただ飯食らいを置くよりも、その方がいいのではないか?

国王は侯爵の提案を受け入れて、かの国に打診をしたところ喜んでと返事が来た。
そして16歳になったばかりの第三王子はこの国から出て行った。

国王は知らないが、かの国は男色の者が多い。
元側妃は送られて来た王子や令息を、まず自分が味見をしてお互いに楽しむ。
その姿を、男を犯したい者にも男に犯されたい者にも見学させるのだ。
この後、女を抱いて満足した生活が、突如男相手に代わり狼狽えることになる。

そして見学者から希望者を募り、先に男に犯されたい者のところへ順番に届ける。
素質のある王子や令息は、指示に従い男を犯す。素質がなければ薬でソノ気にさせる。
穴が変わるだけで挿入するのは自分なので、まだ受け入れられる。

しばらくすると、男を犯す側だったのが次は犯される側になって順番に届けられる。
中には自分が犯した男の痴態を見て、犯されてみたいと思っている者もいる。
どうしても嫌がる者もいる。だが、それが好みで犯したい男もいるのだ。

たまに、ものすごく好みで専属でさらっていく男もいる。
王子や令息は、どこの国でも見目麗しい者が多いため、大人気なのである。
だが、次々とやってくる男を楽しみに待つ者が多い。
もちろん、専属は専属で屋敷にも置いているのだ。

元側妃はいろんな男と楽しめて、男色の貴族たちはやってくる男と楽しめて、貴族の奥方たちは庶子をつくられるよりも男の愛人の方がいいという国柄で。
酔った貴族が使用人の男や平民の男を襲うという事件がなくなってホッとしたのが国王で。
毎月のように近隣諸国から送られてくる男たちを喜んで受け入れていた。 
 

 


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