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ダイアナはダニエルの求婚を受けたことを両親に報告した。
「ダニエル、先に話しておくべきだったが、ダイアナの記憶は戻るか戻らないかはわからない。戻ったとしても、今のこの時間の記憶が残るかどうかもわからない。そうなった場合、ダイアナはジルベール殿下ではなく君が隣にいることに驚くだろう。だが、ダイアナの本質は変わっていないと思う。万が一の時もダイアナの側にいてくれるか?」
「もちろんです。僕も以前のダイアナ嬢と今の彼女は大きく違わないと思っています。もしいつか記憶が戻ったとして、僕との記憶が残らなかったとしても、ジルベール殿下ではなく僕と結婚してよかったと思ってもらえるよう、一緒に幸せを築いていきたいと思います。」
「それを聞いて安心したよ。婚約のことはストーンズ侯爵と話をさせてもらう。そうだな。二人の婚約はダイアナの18歳の誕生パーティーで報告することにしようか。」
「それはいいですね!二か月後ですね。」
ダニエルは父とどんどん話を進めていた。
「ダイアナ、あなたが自分の幸せを選んでくれて嬉しいわ。おめでとう。」
「お母様、ありがとうございます。」
「未婚で国のために働くって言い出したらどうしようかと思ったわ。でもそれを言いそうなのは以前のダイアナかしらね。あなたは同じダイアナでも毎日が楽しそうだわ。」
「以前のダイアナも、ジルベール殿下と婚約解消していれば、今と同じだったと思いますわ。」
ジルベール殿下の婚約者として、ダイアナは自分が頑張らなければならない、期待に応えなければならないと思っていたから、忙しい毎日が当たり前になっていた。
両親の心配にも気づかず、いや、気づいていても、理由が理解できなかったかもしれない。
自分が両陛下やジルベールからひどい仕打ちをされていることを客観的に見ることができず、彼らのために働くことが生き甲斐のように感じていたのだろうから。
もしそんなダイアナがジルベールと婚約解消しても、彼女は落ち込むことなく違う楽しみを見つけて生き生きとするのではないかと自分のことなのに、今のダイアナはそう思えた。
「そうね。あなたは前向きな子だから。
ねぇ、パーティーの衣装だけど、ダニエル君とお揃いに仕立てましょう!あなた、またサイズが変わったでしょう?他の服も仕立てましょうね。楽しいわ。あなたに似合うものを着せられるようになって。」
金髪で琥珀色の眼のジルベールの色で仕立てると、ダイアナに似合うとは言えなかった。
ダイアナが記憶をなくして城に行かなくなってからは、ダイアナに似合うものだけを仕立てるようにした。
部屋も、カーテンの色やシーツを今のダイアナの好みに変えた。
「ダニエル君とならダイアナは似合う色を着ることができるわね。」
二人の色は濃淡が違うだけで、ほぼ同系色である。
ダイアナは、青みがかった銀髪に紫色の眼。
ダニエルは、紫がかった銀髪に濃い青の眼。
「お揃い。楽しみだわ。」
ダニエルも嬉しそうにしてくれている。
これって、恋愛結婚になるのよね?なんて思ったりして。
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