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次の日、アリーシャは昨晩思ったことをイザークに告げた。
体を繋げることでロベルトではなくイザークの妻なのだと実感したいこと、愛されていると実感することでイザークを愛したいのだということを。
「ひどく自分勝手なことを言っていると思います。だけど、今あなたに抱いているこの感情だけで夫婦の営みを望むのは駄目なのでしょう?それならいつになるかわからなくて……
私は自分でも押しに弱いのはわかっていて、自分から向かっていくよりも、求められて安心したいって言うか、そういう狡さがあるのだと思います。」
イザークは腕を組んで何か考えているようだった。
「アリーシャは、僕に多少なりとも好意があるってことでいい?」
「はい。それはもちろんです。」
「僕はアリーシャの意思で体を繋げたいと思ってほしいとは伝えたけれど、僕を愛してなければダメだと伝えた覚えはないよ?」
「え!?」
そう言われてみれば、そうかもしれない。
「どんな思いからでもアリーシャが僕に抱かれたいと思ってくれるのなら嬉しいよ。ロベルトのことを忘れたくて利用したいと言うなら喜んで相手をしたいくらいだ。」
「嫌じゃないんですか?初めてじゃないこと。本当に。」
「僕だって初めてじゃない。男はよくて女はダメだというのはおかしいだろう?もちろん、嫁いで来る際に身籠っているかどうかの確認と、結婚後に浮気をして子供が誰の子かわからないなんてことになるのは困るだろうけど。その辺りがはっきりしていれば、純潔が必須なんてどうでもいいんじゃないかな。」
なるほど?
イザークの考えはアリーシャの心を軽くしてくれた。
「僕が重要視したいのは、アリーシャが僕に抱かれたいと思ってくれたことだ。君の言う通り、体を繋げることで思いは深まるというのはよく聞く話だ。その思いの有無によって、時には単なる性欲発散をするだけの行為になってしまうしね。僕は君と愛を深める繋がりにしたいと思っているよ。」
イザークの言葉に、アリーシャは赤面してしまった。
好意はあると答えたのだから、イザークに抱かれるということは愛を深めていくということになる。
「今晩、アリーシャの部屋に行くよ。」
イザークはそう言って、アリーシャの額にキスをしてから仕事に向かった。
額に手を当ててアリーシャは心の中で一人、はしゃいでいた。
そしてその夜、アリーシャはイザークと結ばれた。
彼の愛し方は息も絶え絶えになるほどで、相手によってこんなにも違うものなのかとアリーシャは驚いた。
イザークの重い愛を感じ、それが嬉しいと思ってしまった。
「寝室を一緒にしよう。実はもう用意してあるけどね。」
いつか夫婦として使える日を願って、準備はしてあるのだという。
イザークはアリーシャが求めてくれる時まで、ずっと待つつもりだったのだ。
その深い愛が嬉しく、アリーシャは自分からイザークにキスをした。
やがて、アリーシャは妊娠したことがわかった。
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