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26.リアルの世良
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今日も今日とてリハビリだ。
何でこんなにリハビリを頑張るんだろうという問いは自分に何度もした。
別に現役に復帰できるとは思っていない。
これが二十代だったなら復帰も考えて頑張っただろうが、俺は別に復帰を考えている訳では無い。ただ、人に迷惑をかけたくないだけ。それだけだ。
杖をついてると歩きにくいところがどうしても出てくる。階段、エスカレーター、急な坂道。そこを俺は迷惑をかけずに歩きたいのだ。ただそれだけ。
この前のオフ会の時、何だかんだで俺の席を高い椅子の席にしてくれていた。足に負担がないし座るのも立つのも楽だからだと思う。気を使わせたのだ。
それを俺は申し訳なく思ってしまう。気を使わせてごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい。
親は厳格な人だった。野球をやるのだって、成績を残さなきゃすぐに辞めさせる。試験の点数だって悪ければ辞めさせる。そればっかり。
口を開けば、人様に迷惑をかけるな。野球をやってなんの意味がある?生活していけると思っているのか?
そんな問いを俺は何度もされてきた。その度に俺は野球で見返してきた。優勝してプロになって世界一になって。一番上になったら何が残るんだ? 優勝旗、トロフィー。それ以外は?
俺が到達した山の先は真っ暗だった。そんな時事故にあった。俺は内心ホッとしていた。もう野球選手には戻れないと思っていたからだ。
そんな時にゲームの中でであったんだ。辺りを照らすような明るい笑顔で少しタレ目の可愛らしいネムさんに。
「…………とさん?」
「まことさん!?」
目の前にリハビリ助手の佐藤さんのボーズでゴツイ顔があった。
「はっ! すみません! ボーッとしてました」
「はっはっはっ! 珍しいですねぇ。最近何かされてるんですか? 何となく顔が生き生きしている気がして」
顔に出ていたかは不明だが、最近確かにやる気に満ちている気がする。それも全部ネムさんのおかげだろう。
「はははっ! いやぁ、ちょっと最近始めたゲームが面白くて……」
「えっ!? 世良さん、ゲームやってるんですか? 意外ですね。だからかぁ。今までで見たことないくらいここ一週間良い顔してるなぁと思ってたんですよ」
そんなに分かりやすいのもどうなんだと思うが、なんだか安心してくれているみたいで良かった。
「何やってるんですか? 僕もゲームやるんですよ」
「そうなんですか? 現天獄っていうゲーム何ですけど」
「あー。あれ有名ですよね。なかなか高くて手が出せなくて……ギアが必要ですもんね?」
あの頭に被るものの事だろう。
「そうですね。結構値段張りますもんね」
「そうなんですよぉ。さすが世良さんだなぁ。稼いでる人は違いますね」
「そんな事ないですよぉ」
こういうお世辞は謙遜して置いた方がいいんだ。じゃないと図に乗っていると思ってすぐに目をつけられるからな。
日本の人間社会ってもんは本当に面倒くさくて、建前で生きていく様なものだと俺は思っている。
それはラベルを貼られる社会で生きてきた俺だからかもしれない。誰も信用出来ない。誰も本当の俺を見てくれない。本当は弱いやつなんだ。
「もういっちょ行きますか!」
「はい! お願いします!」
後ろで体を支えてもらいながら杖無しで歩行する訓練を行っている。なるべく体を真っ直ぐにして動かない方の足を頑張って上げて前に出す。それの繰り返しだ。
「おっうっ!」
────ドタァァンッ
バランスを崩して足が悪い右足の方に転んでしまった。こういう風に躓いた時にネムさんが体で受け止めてくれたんだったよな。
「すみません! 大丈夫ですか!? 後ろから支えるつもりが引っ張られちゃった。ごめんなさい!」
「いえ! 大丈夫です! 咄嗟に頭は庇いましたから。問題ないですよ。すみません。重くて」
「いやぁ、鍛え抜かれた体は思ったより重いねぇ。参っちゃうよ」
これが、この人しか俺の事を補助できない理由なのだ。俺は鍛えていた分他の人より筋肉量があるから重いのだ。
女の人なんかでは中々難しい。正面からなら何とか受け止められるかもしれない。けれど、転ばないように支えるとなると難しくなる。
俺はこの人に嫌われたらリハビリが出来なくなる。だから、機嫌を損ねないようにやるしかないんだ。リハビリを嫌がっている暇なんてない。
「すみません」
「ううん。僕が悪いから。もう一回いこう!」
「はい!」
気を使いすぎなんだろうか。あんまり人を信じることが出来ないのもリハビリが上手くいってない要因なんだとは思うんだが。病院かえてみようかな。
費用がかかるけど、最新のところに行けばロボ化されていてロボが支えてくれるから転ぶことは一切ないみたい。
「よしっ、今日はここまでにしましょうか」
「ありがとうございました!」
リハビリ室から出ると着替えて病院の外へ出ると電話をかける。
『もしもし? 世良様ですの? どうしました?』
「あのー。いきなりなんですけど、風間病院にリハビリ施設ありましたよね?」
『えぇ、ありますわよ? 世良様が来るなら割引して差し上げますわ。ウチは最新のロボを使ってますのよ?』
「お願いしていいですか? 来週から」
『ふふふっ。いいですわ! 頼ってくれて嬉しいです。ワタクシも様子を見に行きますわね? 実は、事務仕事は病院の事務ですの』
「はははっ。見られるのは恥ずかしいですね」
『ワタクシの所に来るんですもの。よろしいでしょ? 少しは私にも益がなくては!』
「はははっ。そうですね。じゃあ、お願いします」
『手配しておきますわ』
これで俺はここでの気使いをしなくて済む。神経をすり減らす出来事がひとつ減った。これもゲームを勧めてくれた明のおかげだな。
「そういやあいつどうしてっかなぁ」
何でこんなにリハビリを頑張るんだろうという問いは自分に何度もした。
別に現役に復帰できるとは思っていない。
これが二十代だったなら復帰も考えて頑張っただろうが、俺は別に復帰を考えている訳では無い。ただ、人に迷惑をかけたくないだけ。それだけだ。
杖をついてると歩きにくいところがどうしても出てくる。階段、エスカレーター、急な坂道。そこを俺は迷惑をかけずに歩きたいのだ。ただそれだけ。
この前のオフ会の時、何だかんだで俺の席を高い椅子の席にしてくれていた。足に負担がないし座るのも立つのも楽だからだと思う。気を使わせたのだ。
それを俺は申し訳なく思ってしまう。気を使わせてごめんなさい。迷惑かけてごめんなさい。
親は厳格な人だった。野球をやるのだって、成績を残さなきゃすぐに辞めさせる。試験の点数だって悪ければ辞めさせる。そればっかり。
口を開けば、人様に迷惑をかけるな。野球をやってなんの意味がある?生活していけると思っているのか?
そんな問いを俺は何度もされてきた。その度に俺は野球で見返してきた。優勝してプロになって世界一になって。一番上になったら何が残るんだ? 優勝旗、トロフィー。それ以外は?
俺が到達した山の先は真っ暗だった。そんな時事故にあった。俺は内心ホッとしていた。もう野球選手には戻れないと思っていたからだ。
そんな時にゲームの中でであったんだ。辺りを照らすような明るい笑顔で少しタレ目の可愛らしいネムさんに。
「…………とさん?」
「まことさん!?」
目の前にリハビリ助手の佐藤さんのボーズでゴツイ顔があった。
「はっ! すみません! ボーッとしてました」
「はっはっはっ! 珍しいですねぇ。最近何かされてるんですか? 何となく顔が生き生きしている気がして」
顔に出ていたかは不明だが、最近確かにやる気に満ちている気がする。それも全部ネムさんのおかげだろう。
「はははっ! いやぁ、ちょっと最近始めたゲームが面白くて……」
「えっ!? 世良さん、ゲームやってるんですか? 意外ですね。だからかぁ。今までで見たことないくらいここ一週間良い顔してるなぁと思ってたんですよ」
そんなに分かりやすいのもどうなんだと思うが、なんだか安心してくれているみたいで良かった。
「何やってるんですか? 僕もゲームやるんですよ」
「そうなんですか? 現天獄っていうゲーム何ですけど」
「あー。あれ有名ですよね。なかなか高くて手が出せなくて……ギアが必要ですもんね?」
あの頭に被るものの事だろう。
「そうですね。結構値段張りますもんね」
「そうなんですよぉ。さすが世良さんだなぁ。稼いでる人は違いますね」
「そんな事ないですよぉ」
こういうお世辞は謙遜して置いた方がいいんだ。じゃないと図に乗っていると思ってすぐに目をつけられるからな。
日本の人間社会ってもんは本当に面倒くさくて、建前で生きていく様なものだと俺は思っている。
それはラベルを貼られる社会で生きてきた俺だからかもしれない。誰も信用出来ない。誰も本当の俺を見てくれない。本当は弱いやつなんだ。
「もういっちょ行きますか!」
「はい! お願いします!」
後ろで体を支えてもらいながら杖無しで歩行する訓練を行っている。なるべく体を真っ直ぐにして動かない方の足を頑張って上げて前に出す。それの繰り返しだ。
「おっうっ!」
────ドタァァンッ
バランスを崩して足が悪い右足の方に転んでしまった。こういう風に躓いた時にネムさんが体で受け止めてくれたんだったよな。
「すみません! 大丈夫ですか!? 後ろから支えるつもりが引っ張られちゃった。ごめんなさい!」
「いえ! 大丈夫です! 咄嗟に頭は庇いましたから。問題ないですよ。すみません。重くて」
「いやぁ、鍛え抜かれた体は思ったより重いねぇ。参っちゃうよ」
これが、この人しか俺の事を補助できない理由なのだ。俺は鍛えていた分他の人より筋肉量があるから重いのだ。
女の人なんかでは中々難しい。正面からなら何とか受け止められるかもしれない。けれど、転ばないように支えるとなると難しくなる。
俺はこの人に嫌われたらリハビリが出来なくなる。だから、機嫌を損ねないようにやるしかないんだ。リハビリを嫌がっている暇なんてない。
「すみません」
「ううん。僕が悪いから。もう一回いこう!」
「はい!」
気を使いすぎなんだろうか。あんまり人を信じることが出来ないのもリハビリが上手くいってない要因なんだとは思うんだが。病院かえてみようかな。
費用がかかるけど、最新のところに行けばロボ化されていてロボが支えてくれるから転ぶことは一切ないみたい。
「よしっ、今日はここまでにしましょうか」
「ありがとうございました!」
リハビリ室から出ると着替えて病院の外へ出ると電話をかける。
『もしもし? 世良様ですの? どうしました?』
「あのー。いきなりなんですけど、風間病院にリハビリ施設ありましたよね?」
『えぇ、ありますわよ? 世良様が来るなら割引して差し上げますわ。ウチは最新のロボを使ってますのよ?』
「お願いしていいですか? 来週から」
『ふふふっ。いいですわ! 頼ってくれて嬉しいです。ワタクシも様子を見に行きますわね? 実は、事務仕事は病院の事務ですの』
「はははっ。見られるのは恥ずかしいですね」
『ワタクシの所に来るんですもの。よろしいでしょ? 少しは私にも益がなくては!』
「はははっ。そうですね。じゃあ、お願いします」
『手配しておきますわ』
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