召使魔女取扱説明書(上) ワタシ・イイナリ・メイド

上原アンヌ

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召使魔女取扱説明書(中) ワタシ・イイナリ・メイド

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第三章 主人の調教と召使魔女の成長

『召使魔女取扱説明書』※本書は召使魔女には読めません。主人のみ読解でき、召使魔女をどう扱えばよいかが分かります。

【魔女の魔法:ナースタイプ】仮契約で名前を知られた主人には召使魔女の魔法は効果を発揮しません。しかしそれ以外の人間、生物、物品には魔女の国のように魔法が働きます。ここにご紹介するのはその一部です。魔法のスキルは多岐に渡るため、列挙ができないのです。また人間界では魔法の使用を極力、避けるため、知っておく必要がないでしょう。どうしても魔法を使用しなければならない場合は魔女自身が判断します。ナースタイプの召使魔女は大別して三種類の魔法を習得しています。
①医学的魔法/フレッシュ:相手の疲労や疾病を回復させ、性交の際には回春させる効果があります。ナース魔女は薬草類のエキスを調合することで同様の飲料を作れますが、瞬時の対応が必要な場合に用います。/サーチ:必要な薬草を見付ける呪文です。薬学を学んだナース魔女は知識があるため、時間のない時にしか使用しません。/アスレ:体に必要な運動を与え、新陳代謝をうながします。視力、聴力、嗅覚も回復します。
②家政的魔法/クック:一瞬で料理を出現させます。魔女はタイプにかかわらず基本的に料理が好きなので滅多に使いません。身の回りに道具も材料もないときに使用されます。/ウェスト:室内を掃除したり、衣類を洗ったりする洗浄の魔法です。通常、掃除は相棒のホウキと魔女が分担しますが、疲れていたり、道具がなかったり、遠隔地から対象を清潔に保つ際に用います。/エコノ:自動的に金銭が手に入りますがナース魔女は経済感覚に優れているため、資金があれば収益をあげられます。また経済バランスに影響を与えるため、資産がゼロの緊急事態以外は使用を避けるべき魔法です。/スタート:あらゆる機械、電化製品を自在に操れる魔法ですが、そもそもナース魔女は操作能力にたけているためにほとんど必要ありません。破損、故障など応急処置の対応として使われます。
③共通魔法/フリーズ:敵対する相手を硬直させる呪文です。相手の動きを封じることで作戦を立て直したり、逃走が図れます。/ディレート:敵対する相手の記憶を消去する効果があります。記憶をなくした相手は敵対者が誰か、なぜ敵対していたなどを忘れ去ります。/アブラカタブラ:閉ざされた空間や離れた場所へ瞬間で移動する呪文です。主に逃走に使われます。/バニッシュ:どうしようもなく追い詰められ、逃れようもないとき、生き恥を晒すよりも死を選ぶために使う最終の魔法です。

 日曜日の朝、ミツキは目覚めると寝室のベッドにいた。全裸で左の太腿にショーツを絡ませ、胸の下にブラジャーがずり落ちている。マコトの精子を飲み、お掃除フェラで最後まで味わい、オーガズムの果てに眠り込んだらしい。だがベッドにいるということは、またマコトが運んでくれたのだ。確かめると首輪もしていなかった。
 目覚ましを見ると午前八時。横ではマコトが寝息を立てている。全裸に近い恰好で下着を乱しているのを自覚するとミツキは昨夜の痴態を思い出し、一気に恥じらいに襲われ、身がよじれるほどだった。一方でマコトから与えられた信じられないほどの快感がよみがえり、ぴくんと股間が勝手に反応した。
 昨夜、自ら口にした恥ずかしい言葉が頭をよぎる。愛撫とペニスをおねだりし、しかも十数度もオーガズムに達してしまった。とても二日前までバージンだったとは思えない。いやオナニーさえ知らなかったのだ。セックスに対して無知そのものだったのが、なんと貪婪な行為に出てしまったのだろう。羞恥で顔が燃えだしそうだ。
 だが体の方は昨夜の快感を覚えているらしく、ミツキの恥じらいなどお構いなしに股間が軽く疼く。ミツキは体の反応を止められず、羞恥の極みだった。今できる唯一の抵抗は昨夜、マコトに覚えさせられた喜びをとぼけておくことだけだ。
 恥じらいと軽い快感に身をよじらせていたミツキは、ふと胸と股間に違和感を覚えた。どちらも腫れぼったい。ミツキは半身を起こし、まずシールが貼られている胸を触って確かめた。乳房が心なしか、ふくらんでいるようだった。幼女のように平坦だったミツキの胸は、わずかながら盛り上がっている。丘と呼べるほどではないが、細い胸板が下部で数センチだけ段差になっていた。うっすらと粘土を盛ったようだ。
 オッパイができ始めている。ミツキは胸の違和感を理解し、嬉しくて仕方なかった。マコトさんの愛撫でオッパイが育ち始めたんだわ。マコトさん、このままミツキの胸を可愛がって、もっとオッパイを大きくしてくださいね。お願いします。
 胸の変化と理由を理解すると、あられもなくミツキは、さらなる愛撫による豊胸を夢想していた。ミツキ自身は意識していなかったが、体はマコトから与えられる快感にすっかり手なずけられてしまったらしい。頭ではなく、肉体での理解だ。それだけに抑制はきかない。露骨なほどはっきりとした欲望がミツキの中に染み込んでいた。
 魔女は環境適応に優れている。魔法でコウモリや黒猫に変身することができる。体組織が柔軟性に富んでいるのだ。それだけにミツキの肉体はマコトのセックス・レッスンにためらいもなく馴化させられる。性に対して奥手だっただけに「これがセックスだ」と教えられると子供のように「正しいんだ」と率直にのみ込んでしまう。
 さらに重要な点としてミツキが性に対して稚児に等しかった理由が関係していた。奥手であるのは無意識ながらセックスに対して自身を遠ざけようとするブレーキともいえた。性に深入りするのを恐れていたからであり、逆に言えば没頭する可能性を秘めていたのだ。
 ミツキが違和感なく豊胸を願ったことからもミツキの性癖が分かる。ミツキは真性のマゾだった。昨夜の痴態からもそれは容易に想像できた。とめどないオーガズムは隷属させられる喜びがもたらしたもの。むろん性に無知なミツキはマゾの実態や自身がそうであるとは知らない。ただミツキがあられもない妄想を違和感なく脳裏に浮かべ、矛盾を感じないのはこんなところからきていた。
 ミツキが豊かな胸を望んだのは男性が大きな胸を好むことを学校で学んだからだ。どのくらいにしていただけるだろう。巨乳といえるほどに育てていただけるだろうか。マコトさんは、どんなオッパイがお好みなのか。ミツキは喜びの中、乳房に対する想像がやまなかった。目に入るタトゥーシールに恥じらいを覚えながら甘い快感が湧いてくる。
 次にミツキは股間を確かめた。淫唇が隆起し始めているのが分かった。股の付け根で、ただの線だった性器はわずかに土手を作っている。ここ二日のマコトの愛撫で性器の括約筋が発達し、腫れぼったさは膣内に脂肪が付いてきたかららしい。恥丘に浮かぶマコトの名前と『専用性器』と綴られたシールが、ことのほか愛おしく思える。マコトがまだ眠っているのをいいことにミツキの脳裏にさらに露骨な妄想が膨らんだ。
『昨日と違うミツキのオマンコ。ここにマコトさんがオチンポ様を入れてくださったら、どんな感じがするんだろう。今までより気持ちいいことは間違いない。このまま股間が育てば、気持ちよさはどんどん強まるに決まっている。マコトさんもその感触を楽しんでくださるはずだ。マコトさん、ミツキのオマンコも育て上げてくださいね。どんな感触がお好みですか。名器と呼べるように仕込んでくださいますか。ミツキとたくさんオマンコして、マコトさん好みのオマンコに仕立ててくださいね』
 ミツキの脳裏に再び昨夜の狂おしいほどの痴態がよぎった。耳まで真っ赤に赤面するが、一方でその恥じらいは昨夜の絶頂による歓喜を思い出させ、胸を甘くときめかせる。ミツキは自身がすっかりオーガズムの虜になってしまったと悟った。はしたなさを忘れ、快感と喜びの方に誘惑されているのが痛いほど分かった。母親が言った『ご主人に仕える幸福感』の本当の意味が把握できた。
『わたし、幼い頃から召使魔女を夢見ていた。それはご主人に仕えることはもちろん、そうすることで魔女の国ではないどこか。ここではないどこかへ行きたい。連れて行ってほしいという願いだったんだ。それが叶い、今ここにいる。そうしてくれた人はマコトさん。だからもっと遠くへ連れて行ってほしい。幸福でいっぱいになる地へ運ばれたい。マコトさんの手で。今はそれが叶う。目を閉じ、マコトさんの言いつけ通りに振る舞えば』
 ミツキは自身の身体の変化に、とぼけておくはずの欲望で胸をときめかせ、マコトに気付かれていないか視線を走らせた。そしてベッドから出た。服を着なければ。いくらなんでも下着姿で過ごすわけにはいかない。マコトさんの召使魔女として、おしとやかでいるのは礼儀だ。いつまた痴態を示してしまうにせよ、今は振りだけでもつくろわねば。
 眠っているとはいえ、さすがにマコトの前で着替えるのは恥ずかしかった。ミツキはマコトが買った下着と服を選び、リビングで昨夜、脱がされた衣類を回収する。そして脱衣所へ。玄関のジェシカはすでに目覚めていたらしく朝の挨拶に柄の上部を左右に振る。
「おはよう、ジェシカ。いい朝ね。今日も一日、楽しく過ごそう」
 ミツキは上機嫌でジェシカに声をかけると身につけていた下着を洗濯ネットに納め、回収した衣類とともに洗濯機を回した。恥じらいとは別に覚えさせられたオーガズムの喜びがミツキの胸をくすぐっていた。ミツキは全裸で着替えを手にして脱衣所に入った。顔を洗い、歯を磨き、バスルームで昨夜の汗を洗い落とす。
 入浴を終えたミツキはドライヤーとヘアスプレーで髪をセットした。満足いく仕上がりになっているはずだ。後でジェシカを通じて確かめよう。ミツキは選んだ下着を取り上げた。黒のTバック。昨日はハーフバックのショーツだったので印象を変えたかった。マコトに可愛がってもらうことになったらと無意識な思いが働いた結果だった。
 ミツキのお尻は大きい。Tバックを穿くと左右でお肉がはみ出てしまう。だが昨日と同じではマコトさんも味気ないはずだ。はみ出たお尻を見られるのは恥ずかしいが挑戦してみよう。すでにミツキはマコトが好みとするきわどい恰好でセックスに臨むことを不自然と受け止めなくなってしまっていた。
 頭ではマコトの命令だから従っているのだと捉えていたが、その実、自覚によるのではなく、肉体がそう反応させるのだった。はしたなさに思いがいたるものの、昨夜の痴態を思い出したとき、マコトがご主人であると強く理解し、そうあることで昨夜のような何度ものオーガズムの歓喜を与えてもらえると肌で学び取っていた。
 Tバックは黒地で白のフリルの縁取りがされている。股ぐりとウェストが白黒のコンビネーションとなって可愛らしい。セットのブラジャーもTバックと同じデザインだ。カップは二分の一サイズ。ミツキはそれを肩紐を外して身につけた。というのも上に着るものに肩が露出するチューブトップを選んだからだ。
 マコトからはブラジャーの肩紐は見せるなと命じられている。確かにストラップがはみ出していたり、ショーツのタグがよじれていたりするのは、みっともないし、だらしなく思える。身だしなみに神経が行き届いていない証拠だ。だが盛り上がったとはいえ、まだまだ平坦なミツキの胸は肩紐を外したブラジャーがすぐにずり下がってしまう。
 カップが二分の一だけに乳首も顔を出す。ミツキは何度もブラを服の上からずり上げた。チューブトップは白。下に付けている黒いブラジャーは模様まで透けている。恥ずかしいが買ってもらったトップスはすべて白なので結果は同じだ。
 ミツキは最後にフェイクレザーのマイクロミニをはいた。着丈30センチのミニスカートはミツキの場合、膝上25センチになる。あまりにも短い。少し屈むだけで下着が見えるし、タイトスカートなので歩くとずり上がってお尻が丸出しになる。
 だがこれがマコトさんの好みなのだ。思い切り淫らで娼婦のようなファッション。マコトさんはわたしをそうさせたがっている。だからそうしよう。ミツキはマコトの好みに従うことに無意識の喜びを覚え、朝というのに露出の多い身支度を整えた。
 キッチンに向かう前にミツキは玄関にいってジェシカのバケツを手に取った。水を入れ替えてやるのだ。オデコをジェシカの柄に寄せ、ヘアセットを確かめた。満足のいく仕上がりだった。顔の左右で豊かに黒髪がウェーブし、巻いている。またマコトさんが褒めてくれるだろうか。期待を胸にキッチンで朝食の準備にかかった。
 朝食はトーストとハムエッグ。自身の分は先にすませた。食事中はマコトの給仕に徹しようと考えたからだ。コーヒーを淹れ、バケツの水をジェシカのいる玄関に運ぶ。
 ジェシカは新しい水に嬉々としてホウキの裾を入れ、おいしそうに飲んでいる。マコトのマンションは東京の郊外にある。部屋にくるまでの旅の途中で勉強したが水道水は奥多摩湖の水だ。その味がジェシカの舌には合っているらしい。
「ミツキ、起きてるのか。こっちへおいで」
 ミツキが玄関でごそごそしていると寝室からマコトが呼んだ。目が覚めたらしい。ミツキはきわどい服に恥じらいで顔を染めながらも、いそいそと寝室へ向かった。
「お目覚めですか。朝食の準備はできています。すぐに召し上がりますか。それともコーヒーをお持ちしましょうか」
 ミツキはにっこりと微笑むとTシャツと下着姿のマコトに召使魔女らしい対応を示した。昨夜の激しい情事など、なかったことのように澄ましている。奥ゆかしく、おしとやかに。あくまでも召使魔女として接することがマコトさんに仕える証なのだ。
 それに昨夜の性交をわずかでも匂わすことは恥ずかしすぎる。言葉はもとより、ちょっとした仕草でも秘め事の記憶が伝われば女らしさなど噴き飛んでしまう。それでも視線はチラリとマコトの股間に走ってしまった。
「今朝の髪型もいいぞ。服もよく似合ってる。可愛いぞ、ミツキ。こっちにおいで」
 ミツキはマコトに褒められて嬉しくて照れくさく、頬が赤らんでくるのが分かった。恋愛は未体験だが恋人に声をかけられる喜びとはこんなのだろうか。ミツキは赤くなった顔を伏せ、もじもじとベッドに寄った。
「食事は後回しにして風呂にする。だがその前にお前の身体測定だ。上の服とブラジャーをずらして胸を出せ。スカートもめくって半脱ぎパンティーでオマンコも見せろ」
 ミツキはベッドで半身を起こしたマコトに腕をつかまれ強引に引き寄せられた。見るとマコトはノギスを握っている。なにを測られるのか、すぐに分かった。ミツキは突然の命令にためらっていたが、やがて言いつけ通りに胸と性器をそっとさらけだした。
「いい子だ。昨夜の調教の結果が出ているみたいだな。少しだが素直になってきたぞ」
「やん。恥ずかしいです」
「どれ。乳首の長さは2・5ミリ、直径は3ミリ。クリトリスは直径2ミリ、長さも1・5ミリか。どちらも小さいが、これからどう変化するか、楽しみだ。それに胸もふくらみ始めたみたいだな。いい兆候だ。どちらも俺好みに育て上げてやるからな」
 ノギスでミツキの部位を計測し終えたマコトがメモしながら告げてくる。ミツキはそそくさと服を元に戻した。消え入りたいほどの恥ずかしさを覚える一方、マコトに体を触られ、好みに育てるという言葉を聞かされ、強い喜びが胸に湧いてしまう。
「ほら、風呂にいくぞ。お前の手で俺を洗うんだ」
 マコトはサイドテーブルに置かれていた首輪をミツキにはめた。途端にぞくりと背骨に何かが走った。それは妖しい快感だった。マコトに隷属することを体が承諾し、与えられる喜悦を待ち望む反応だった。だがまだミツキにはその真の意味が分からない。首輪をはめられたことで今日一日『マコト様専用性器』なのだと自覚したに過ぎなかった。
 マコトが片手をマイクロミニの中に入れてお尻を鷲づかみにしてきた。ミツキは照れくささと喜びで思わずお尻を蠢かせてしまう。乳首と股間がピクンと反応してしまった。マコトはなぜか、もう片方の手にノギスを握ったままだ。
「ほら服を脱がせろ」
 脱衣所入るとそう命じられてミツキはマコトのTシャツに手をかけた。その間もマコトの手がしきりにミツキの胸を揉み、お尻をしごいてくる。朝、起きたばかりというのにマコトの手は容赦ない。だがミツキはそれを拒む気にならなかった。恥ずかしいのは確かだが、どうしても嬉しくなってしまう。
「えと。下もお脱ぎになりますよね?」
「当然だ。膝まづけ」
 マコトの言葉に床に膝まづいてボクサーブリーフに手をかけると前が大きく突き出していた。なにを示しているのか分かったミツキは真っ赤な顔を反らせてしまった。
「おいおい、朝立ちくらい勉強しただろ。なにを恥ずかしがってるんだ。さっさと脱がせろ。昨夜、自分からおねだりして、さんざん舐めたところだろ」
 マコトの強い口調に胸がきゅんと切なくときめいた。ミツキは真っ赤な顔でブリーフを脱がせた。ピンと反り返ったマコトの男根が飛び出した。ミツキの目は思わずしっかりと勃起している男根に釘付けになってしまった。硬く、大きく、太く怒張しているマコトのペニスはピンと尖って下腹部に貼り付いている。
 ミツキにはその逞しい様子が自分を支配しているのだ宣言し、どう抵抗してもねじふせられるのだと感じられた。ミツキは怒張しきった男根が与えてくれる喜悦を思い出し、頭がとろんとしてしまった。その頭をマコトがつかみ、股間にくっつける。
「今さら赤くなっても、お前がどスケベ女なのはお見通しだ。もう欲しいんだろ」
「そんな。朝から。恥ずかしいです。許してください。言わせないで」
「ははは。言わせないでということは、恥ずかしくて口に出せないものの、そう思っている証拠じゃないか。そら風呂に入るぞ」
 確かにミツキは昨夜の激しいセックスを思い出して、もう股間にとろりとした喜悦を覚えていた。マコトに図星を指されて、ミツキは目元を赤く染めながら、風呂という言葉に自身も服を脱ごうとした。そこへマコトの怒声が飛んだ。
「脱ぐな。服は着たままだ。Tバックだけ脱いで俺を洗え」
 マコトは脱衣所のコントロールパネルを押して湯を沸かす。中に入って小椅子に腰かけた。ハンドタオルとノギスを風呂の蓋に置く。ミツキは命じられておずおずとTバックだけ脱ぐと続いた。マコトの前にしゃがむとボディーソープを泡だてる。
 その間もマコトは両手を股間に伸ばしてくる。しゃがむミツキはノーパンのマイクロミニの奧をのぞかせ、スカートの裾がずり上がり、お尻を丸出しにしてしまっている。恥丘の『マコト様専用性器』というシールが露呈し、ミツキを羞恥の極みに駆り立てる。
 マコトが手の平でミツキの太腿を撫で回し始めた。ついミツキは手を止めてしまう。やがてマコトの手が性器に触れた。
「あ。駄目。お風呂ですよ。そんなことしちゃ、駄目です。いたずらしないでください」
 ミツキはマコトの指で淫唇をなで上げられ、思わず甘い声を漏らしてしまった。とろりとした喜悦が股間に生まれる。マコトの的確な愛撫が淫唇に続き、ミツキは性器をすっかり濡らしてしまった。
「ほら、ミツキ。報告することがあるだろ」
「ああ、マコトさん。いやん。まだ朝なのに。恥ずかしいです」
「駄目だ。言え」
「そんな。分かってらっしゃるなら許してください」
「命令だ。言え」
「あ、あん。わ、分かりました。ミツキはオマンコをびちょびちょにしちゃいました。いや。恥ずかしい。もう許してください」
「ふふふ。まだまだ正直にならないな。もっと調教が必要みたいだ。さあ、素手でチンポを洗え。カリの汚れを丁寧に落とすんだ」
 ミツキの膣の奥はじんじんと痺れ始め、とろんとした快感がしこりになってきた。はあはあと甘い吐息が口から漏れる。命じられた通り、ミツキはボディーソープを泡立てた指でマコトの男根を握った。もはや快感を求めてマコトの言いなりだった。
「どうだ。ミツキの大好きなところはどうなってるか言え」
「ああ、熱くてお硬いです。お太くて大きいです。指を回しても握りきません」
 ミツキは泡立つ男根をうっとりと見つめた。催眠にかかったように目が離せない。瞳がとろりと濡れるのが分かった。股間の奧から湧く欲望に突き動かされてミツキはマコトをしごいていった。性器はとろとろした喜悦で溢れ、膣が疼きでひくひくと蠢いている。
 人差し指を立てるとマコトの男根の笠、カリの裏側を丁寧になぞった。恥垢がざらざらとした感触を伝える。ミツキはそれを指の腹で丁寧にこそぎ落とす。マコトのペニスがとても大切で愛おしく、胸が甘く、切ない。ずっとこうして触っていたかった。やがてマコトのカリの裏はつるりと滑らかになった。
「よし、ミツキ。チンポを洗い流せ。石鹸の味がしないかどうか、口で確かめろ」
 ミツキはマコトが命じた恥ずかしい行為に羞恥で喘いだ。身悶えしてしまう。まだ起きたばかりだ。朝なのだ。なのにこれでは愛撫が始まったのと変わらない。しかも明るい中、風呂場で服を着たままだ。だがミツキの体は喜びを求めて疼き、股間がもっと快感を与えろと訴えてやまなかった。とろとろと喜悦を湧かせ続けてミツキを責め立てている。
 ミツキは頭をボウッとさせたまま、言いつけ通り、シャワーでマコトの股間を洗い流した。首にはミツキがマコト専用の性器であることを示す首輪。乳房の下部と恥丘にも同じ言葉のタトゥーシール。そしてなにより召使魔女として従属を示す秘裂のすぐ上のマコトの印。ミツキは甘い声を上げ、吐息を漏らし続けた。
 もはや体の反応に抵抗できる状態ではなかった。ミツキは立っているマコトの前に股間を見せびらかすようにしゃがみこむと、喘ぎながら口をゆっくりと男根に寄せていった。毒々しいほど真っ赤な唇が亀頭を含む。ミツキは視線を上げ、マコトの目を見つめた。昨夜、命じられた恥ずかしい報告を操られるように自ら口にする。
「マコトさんのオチンポ様をくわえて気持ちよくて、たまらなくなっているミツキの顔をじっくりご覧ください。ミツキはこんなに恥ずかしいことも喜んでする女なんです」
 羞恥と昂奮が一気に襲ってきた。ミツキは真っ赤に顔を火照らせ、含み直した亀頭を喉の奥までくわえていく。マコトの男根は勃起が激しく、ミツキの頬の裏はぴったりと密着し、顎が外れそうだ。ミツキはそれをなんとか動かし、しゃぶり続ける。ずちゃっぷ、ずちっぷ。淫靡な音がバスルームに響いた。
「ミツキ。腰を上げろ。もう我慢できないんだろ。なにをどこにどうして欲しいんだ」
「マコトさんのオチンポ様をミツキのオマンコに突き刺していただいて、立ちマンバックでオマンコしてください」
 理性の欠けらもなかった。ミツキは欲望に支配されて、昨夜の羞恥の言葉と痴態を繰り広げ始めてしまった。痛いほどの男根への渇望だった。股間がマコトを求めてひきつっている。ミツキは立ち上がると自らお尻をマコトに向けた。股間を思い切り開いてバスタブに両手をつく。ミツキも、ミツキの性器も、マコトの男根を迎え入れたくてうずうずしている。その思いをミツキはそのまま口にした。
「入れてしまってもいいですか。ミツキはマコトさんのオチンポ様が今すぐほしいです。我慢できません。もう駄目。欲しい。ね、ね? 入れて」
 ミツキはおねだりの言葉を口にしながら、いてもたってもいられず、自ら腰を押し付けてマコトの男根を亀裂の奥へくわえ込んでいった。マコトの許可を得るのさえ忘れていた。襞が熱い鉄の棒に思い切り押し広げられる。性器がひきつり、喜悦が腰全体に広がる。途端にお尻がぶるぶる震えて股間が痙攣した。
「あ、いく。一回目。いく。ミツキ、イっちゃいます」
 男根を入れた途端、絶頂の兆しを覚え、ミツキは背中を反らせ、頭を激しく振った。豊かにカールした髪が嫌々するように揺れる。首輪が音を立てた。下半身に宿った喜悦はミツキの腰をはじけさせ、体が何度ものけぞってしまう。
「いく。二回目、駄目、いや。もう。また、いく。三回目。凄い」
 快感が股間で沸騰する。ミツキは膣口が強く締まり、襞がひきつったままなのが分かった。オーガズムが止めどなく襲ってくる。ミツキは奥深くくわえ込んだマコトの男根に貫かれたまま、腰を動かせなくなった。だがオーガズムは容赦なくミツキを襲った。
「また。いく。また。四回目、すぐ。凄い。感じる。駄目。いや。また。もう。五回目」
「ミツキ、勝手に何度もいっていいと思ってるのか。お仕置きだ。気絶するまでオマンコを思い切り使ってやる。ほら、もっと股を開け」
 マコトに命令されてミツキは広げられるだけ股間を広げた。マコトの男根が奥まで貫いてくると、ミツキの股間は激しく突き上げられる。子宮の入口が男根に叩かれ、音を立ている。淫唇は太いマコトの男根に限界まで押し広げられ、裂けそうなほどだ。ミツキは立て続けにオーガズムを迎え、意識が朦朧とし、体が空中で破裂しそうだった。
「ああ、ああ。気持ちいいです。マコトさん。ミツキ、嬉しい。もっとスケベな女にしてください。いく。いく、いく」
 喜びの声を上げたとき、マコトの男根が膣の奥でどくんと強く脈打つのがミツキには分かった。どろりとした液体で性器の中がいっぱいになる。ミツキは思いきりのけぞった。全身が喜びで痙攣し続ける。歓喜が脳裏で輝くように噴出した。
「お精子をミツキのオマンコに頂戴できて感謝します。ミツキは嬉しいです。マコトさんのお精子はミツキのご褒美です。最後の一滴までミツキのものにさせてください」
 ミツキは絶頂の余韻で痙攣し続けながら欲望が命ずるままに心の底に湧いている思いを口走っていた。そして自らしゃがみ込むとマコトの男根をくわえた。

 朝食後、ミツキの身の回りの品が続々と届き始めた。今朝の露出が激しい服装で宅配便の応対をさせられるのかとミツキはドキドキしていたが、受け取ったのは、すべてマコトだった。
 マコトにいわせるとミツキの肌を他の男に見せるのはもったないらしい。ミツキは自身に対するマコトの支配欲が純粋に嬉しく、意識せずとも自然と笑みが浮かび、照れくささで耳まで真っ赤にしてしまった。
 寝室でマコトのクローゼットの横に組み立て式の衣装戸棚を二人で完成させる。そこに衣類、アクセサリー、化粧品などを収納するのだが、まだパッケージのまま山積みだ。
 マコトの横で段ボールから注文品を出したり、クローゼットをネジ止めする手伝いをしていると新婚夫婦か同棲を始めた恋人のように感じられ、ミツキは幸福感に包まれた。
「おそらくミツキの胸はこの先、俺好みの大きさに変化する。だからブラジャーは数枚だ。成長が終わるまでサイズが決まらないからな。ガーターベルトとストッキングはいつも付けてろ。ハイヒールの靴も一日中だ。化粧も派手にしろ。マニキュアと口紅は必要なかったか。お前の爪と唇は真っ赤だから。衣装は朝、昼、晩で着替えるんだ」
 マコトは下着やその他を指さして命じると書斎へ仕事に向かった。ミツキは寝室で身の回りの品を整理し、クローゼットに収納する作業を続けた。パッケージから出てくる衣類は、どれもマコトがネットで選んだものだ。
『もう。マコトさんたら。短いスカートにエッチな下着ばかり。ミツキのことをふしだらな着せ替え人形にするつもりなんですね。ホントに意地悪なんだから』
 口ごたえのような言葉もマコトの独占欲を知った今は、のろけに過ぎないのだとミツキも理解していた。プラスチックケースに衣類を仕分ける手を止めてミツキが寝室の壁を見るとミツキの処女の血を拭ったマコトのボクサーブリーフが額物で飾られている。
 途端に初夜の激しいセックスと、マコトの執拗な愛撫、オーガズムの快感を思い出し、ミツキはとろりとした喜悦を股間に覚え、恥ずかしさで声を上げてしまった。顔が火照って熱い。喜びを誤魔化すためにミツキは昼の衣装選びに意識を集中することにした。
 いくつかの服と下着をチョイスし、体に当てて見ようとミツキは無意識に姿見の方に向かった。だが魔女の姿は普通の鏡には映らない。改めて思い出してミツキはジェシカを呼んだ。ジェシカはすぐに寝室にくると姿見の横のミツキに寄った。
「ジェシカ、昼の衣装を見て。どれがいいかしら。最初は下着がこれで、服がこれ」
 ミツキはジェシカの前で体に下着と服を当ててみせる。だがジェシカは、なにかの匂いを嗅ぐようにくんくんとホウキの柄をしかめた。すぐ横の姿見が気になるらしい。
 姿見の枠は木製でミツキが鼻を寄せると、かすかになにかの匂いがした。しばらく確かめているとそれが何人かの体臭、人体がかもし出す脂っこい残り香だと分かった。
 考えてみればマコトは服装に無頓着だ。衣装箪笥にはジーンズとパーカーの類しかない。というのになぜ、姿見が必要なのか。見た目をチェックする必要などないはずだ。
 ミツキはジェシカの柄にオデコを寄せた。するとジェシカが姿見の匂いから得た画像が伝わってきた。それは数人の女のシルエット。姿見に前を向き、あるいは横を映し、背中向きになり、体をさらしている。
 この女の人たちはマコトさんと寝室で一緒だったはずだ。この鏡で自分の衣装やスタイルを映し出し、確かめ、マコトさんに披露したはずだ。それはどんな容姿か。どんな仕草か。どんな愛され方だったのか。
 ミツキは眉が吊り上がるのが分かった。険しい視線で鏡をにらむ。胸に嫉妬と怒りが噴きだし、それが燃え上がった。真っ赤な炎が胸に広がり、コントロールがきかない。
 寝室に風が吹いた。突風がミツキの豊かにカールした髪を激しくたなびかせる。室内が嵐に見舞われたように音を立てた。ジェシカが全身を縮小させてサイドテーブルの下へ逃げ込んだ。ジェシカは自在に体を小さくできる。ミツキの憎悪を理解した結果だった。
 ミツキは姿見に指を突きつけ、挑むように心中で叫んだ。許さない。マコトさんが選んだのは、このミツキ。あなたたちは消えなさい。マコトさんの所有物はわたし一人なのよ。
「ディレート」
 ミツキが呪文を唱えた。途端に姿見の鏡面の中に女たちが浮かび上がった。サマードレスの女。スーツ姿の女。ミニのワンピースの女。どれもが鏡に浮かび上がると炎となって燃え、黒く溶け出し、煤となって消えていく。
 姿見はミツキの魔法で魔鏡に変化し、宿していた記憶は消去された。鏡から消えた女自体には影響はない。メモリーが初期化されただけだ。だが魔法を使ったために反動が起こった。
 どんと部屋を突き上げる振動があった。寝室が激しく揺れ、物が鳴り、縦揺れが続いた。魔法を使ったことでエネルギーに歪みが生じて地震となったのだ。
「ミツキ。なんともないか?」
 マコトが寝室に入ってきた。ベッドとクローゼットがずれている。初夜を記念する壁の額縁も傾いていた。しかしミツキの嫉妬は鏡の記憶を消して、おさまった。ただの過去の画像なのだ。それをこんなに妬ましく感じるなんて。冷静になったミツキは恥じらいを強く覚えた。そして身も心もマコトの虜になっていると理解でき、マコトに微笑んだ。
「大丈夫です。もう終わりました」

『東京多摩地区で局地的な地震がありました。震度4、マグニチュード5。震源地は西部、範囲は10キロ四方。地震による家屋の倒壊や怪我人などの被害はありませんでした』
 簡単な昼食を終えたとき、テレビのローカルニュースが地震を報道した。マコトの横に座りながら、それが誰による、何の理由かを把握しているのはミツキ一人だ。
 自分の嫉妬心でつい魔法を使ってしまったが、さいわい大事には至っていない。ミツキは知らんぷりをして、澄ましていることにした。一方で自分の嫉妬心がマコトへの従属と愛情の裏返しだとミツキは痛感していた。
 朝、昼、晩で衣装を変えろと命じられたミツキはホルターネックの黒のボディコンを選び、着替えている。マイクロミニだが下着が透けないし、首元から胸全体を覆うタイプで露出はひどくない。だが背中がウェスト辺りまで露出するベアバックのデザインだった。胸元と腰には丸みを強調するように金のラメが散っている。
 下着はガーターベルトとストッキング、ガーターの上に履けと言われていたショーツだけ。ベアバックのボディコンは背中が丸出しなのでブラをするとベルト部分が見えてしまう。マコトの命じられていたのでミツキはノーブラになるしかなかった。素材がニットのため、胸元はわずかにぽつりと乳首が生地に尖っている。足には10センチもある黒いピンヒールを履いていた。マコトが注文した靴は色は別としてすべてピンヒールだった。
「ごちそうさん。パスタ、うまかったよ」
「おいしかったですか。お口にあってなによりです。じゃ、食器を片づけますね」
 簡単な料理だったがマコトの褒め言葉に胸が切なくなる。ミツキは喜びと照れくささで頬を染めた。クッションから立つ。10センチのピンヒールのせいで太腿から足の甲までが垂直になり、爪先だけで姿勢を保つような感じだ。それがミツキの細い足を際だたせた。
 立った勢いでマイクロミニの裾が持ち上がり、スカートの奥の下着がのぞいた。着替えたショーツはタンガ・タイプの黒。股上が浅く、ウェスト部分が腰骨に添って、ほぼ水平になっている。股間を覆うわずかな布地はレースの刺繍で恥丘が透けていた。
「ミツキ。その衣装と髪型、よくマッチしてるぞ。可愛いじゃないか」
 マコトがカールする髪から足へと視線を走らせた。ミツキはその視線に恥じらいを覚え、そっとミニの裾を戻す。ストッキングは黒。できるだけ太腿まで上げているが、どうしても縁襟が露出してしまう。むろんホックで留められたガーターの細紐も見えている。
 きわどい服装だがマコトに褒められてミツキは単純に嬉しい。マコト好みの衣装でマコト好みの女になれているのだ。わたしはマコトさんの所有物。エッチな着せ替え人形。まだ自覚していないがミツキの脳裏には隷属させられる喜びが無意識に湧いていた。
「よく似合ってるから写真に撮ってやろう。食器を洗ってなさい」
 そう告げたマコトがリビングダイニングから出ていく。ミツキは命じられてシンクへ向かった。マコトはすぐに戻ってきた。デジタルカメラを手にしている。
「洗い終えたら、こっちにおいで。可愛いミツキを記録してやろう」
 マコトの甘い言葉がミツキの胸をときめかす。ミツキはウキウキした足どりで戻った。ソファの手前でマコトが手で制してきた。カメラをミツキに向けている。
「ミツキ。手を横にやって。手の平を裏返して腰に添えるんだ」
 マコトがポーズを指示してくる。言われるままにミツキは華奢な腕を腰に添わせた。ミツキの下半身が腕を添える効果でそれなりにくびれを示す。
「次は横を向いて。腕は背中で組んで胸を反らしてごらん」
 ミツキは横になると胸を反らした。ボディコンの生地が平坦ながら発育を始めた乳房のかたちをはっきりと浮き立たせる。乳首がぽつりと小さく、可愛らしい尖りを示した。
「今度は後ろを向いて。手は前に。顔が見えるように、できるだけこっちを向きなさい」
 ミツキはカメラにお尻を向けた。ぴちぴちのマイクロミニに包まれたヒップは大きく盛り上がっているはずで恥ずかしい。選んだストッキングはバックシームで黒い線が真っ直ぐに太腿から踵まで走るタイプだ。
 シームが足の細さを際ただせ、加えて足首の裏、両方の踵についたリボンが華奢な足首を強調してくれているだろう。ミツキはカメラにお尻を向けながら、できるだけ振り返った。どうかしら。マコトさんはこのファッションに満足してくださるかしら。
「いいぞ。とてもセクシーだ。それじゃ、もっと色っぽくいこう。テーブルに両手をついて、こっちを向いて、お尻を突き出してごらん」
 マコトが新たなポーズを要求してきた。リビングのガラステーブルは低い。両手をつくと、どうしても前屈みの恰好になり、マイクロミニからお尻が丸出しになってしまう。恥ずかしいこと、この上なかった。
「やん。下着が見えちゃいます。恥ずかしい。大丈夫ですか? 見えてないですよね?」
「笑って。尻を丸出しにしたまま、ミツキが誰のなにか、どうされたいか言いなさい」
 マコトが羞恥の言葉を強要してきた。下着とお尻を丸出しにしていることは分かっていた。それを知らんぷりしていたのだ。だがマコトの命令に逆らうことはできない。契約で言いつけには絶対服従なのだ。それに、まだミツキは自覚していなかったが、そうすることがミツキの喜びであり、快感であることは、すでに体に刻み込まれてしまっていた。ミツキは無意識ながら喜びと快感を肌で理解し、股間にトロリと喜悦をにじませた。
 指示通り顔を向けると、恥じらいで頬が染まるが、自然と笑みも浮かんだ。だが次はマコトが強要した羞恥の言葉を述べる番だ。『ミツキが誰のなにか、どうされたいか』とは具体的に体のどの部分かも含んでいる。昼間に口にするには、はしたなさ過ぎる内容だ。しかしマコトの言いつけなのだ。ミツキは切なさで吐息を吐くと小さくつぶやいた。
「ミツキは、マコトさんの所有物です。ミツキのお口も、オッパイも、お尻も、オマンコも、すべてマコトさんのものです。どうぞご自由にお使いください」
「いい子だ。言いつけ通りに口にできたな。それじゃ、ご褒美に大好きな物をやろう」
 マコトがテーブルに手をついていたミツキの横にくると肩を押してミツキをしゃがませた。なにをさせられるかは理解できた。すでに自分がそうしたくなっているのも股間の喜悦から分かった。恥じらいで顔が真っ赤になってくる。息が荒くなり、嗚咽が漏れる。ミツキは膝まづいてマコトの股間に顔を向けた。
「ご褒美がほしけりゃ、自分で出してみろ」
「はい」
 待ち遠しさでミツキは小さくうなづいた。胸をどきどきさせながらマコトのジーンズのボタンを外し、チャックを下ろした。ブリーフから大切な物を扱うようにマコトの男根を外に出す。マコトのペニスはすでに反り返っていた。『マコトさんは私の体を楽しんでくださってる』ミツキは反射的に理解した。マコトの性器がすっかり勃起しているのが嬉しくてミツキは夢中でしゃぶりついてしまった。
「ミツキ。こっちを見ながら、くわえろ」
 カシャリ、カシャリ。ミツキのフェラチオが撮影される。ミツキは言われた通り、素直に視線を上げた。カメラを見つめながらペニスを舐め、くわえ、しゃぶった。シャッター音がシャワーのように響き、快感をエスカレートさせる。とろりとした喜悦がどんどん股間に広がり、なにかを求めて、ひくひくと膣口が蠢いている。
 体の芯が快楽に疼いていた。マコトに男根を与えてもらってミツキの理性は簡単にたがが外れた。喜びが脳裏を貫き、膝まづいた姿勢でマイクロミニから丸出しにしているお尻をもぞもぞと振ってしまう。口の中はおさまりきらないほどマコトの怒張でいっぱいだ。ミツキはそのすべてをご褒美にしてもらおうと、なんとか根本までくわえこもうとした。だがミツキの小さな口では難しい。
 するとミツキの願いを理解したようにマコトがぐっと怒張を口に挿し込んでくれた。音を立てて、太く、熱い男根が喉の奧までねじ込まれた。狭いミツキの喉がマコトのペニスと密着する。窒息しそうなほどの息苦しさが激しい快感を連れてきた。股間の喜悦は止まらない。秘裂の奥、膣の中に愛液がどんどんたまっていくのが分かる。快感に身を悶えさせられながら、ミツキは甘えた声でマコトに命令されていた報告を口にしていた。
「あふ、マコトさん。恥ずかしいですけど、ご報告を聞いてください。ミツキはオマンコを濡らしてしまいました。このままではすぐにびちょびちょにしてしまいます。ショーツを汚さないように半脱ぎになっていいですか」
「ふふふ。ミツキ。すっかりスケベになったな。ミツキは俺のチンポをくわえただけでオマンコをびちょびちょにするのか」
 その通りだった。ミツキは羞恥で答えられず、コクリとうなずいた。マコトが視線でうながす。ミツキはもじもじとショーツに手をやり、右の太腿からずらし、左の腿に絡めた。真珠色の光沢をしたお尻がマイクロミニから剥き出しになる。
 ずれ上がっているミニから股間が露出し、恥丘に刻まれたマコトの名を明らかにしている。『専用性器』であることを示すシールもシャッター音とともに撮影されてしまった。恥じらいと快感でお尻の肉がぶるぶる震え、股間がびくんと痙攣する。愛液が膣の奥から溢れ続け、肉襞がひきつり、クリトリスが硬く尖り始めた。
「もう一度、テーブルに手を付け。スカートもスケベ汁で汚さないように上までめくれ」
「う、上までですか?」
「そうだ。思い切りめくれ。両手で内側からオマンコを開いて見せろ」
「そ、そんな。恥ずかしい」
「駄目だ。やれ」
「あん」
 ミツキはマコトに羞恥のポーズを命じられ、声を漏らした。恥じらいで顔が燃えるほどになる。だが命じられるたびに体は快感を増していった。その欲望にひきづられ、ミツキはおずおずと再びテーブルに手をつくとマイクロミニの裾を思い切りめくる。羞恥で胸が切なくときめき、従属の甘い喜びが勝手に湧いてくる。
「あ、ああ」
 ミツキは思わず喘ぎ声を漏らしてしまった。両手をそろそろと股間の内側に伸ばしたミツキは、喉の奥で嗚咽を続けながら、とうとう淫唇を広げてしまった。
「くふっ。マコトさん。ミツキ、恥ずかしいです。こんな恰好をさせられるなんて」
「嘘を付け。本当は恥ずかしい恰好をさせられたかったんだろ? オマンコを見てもらえるなら誰でもいいんじゃないのか」
「そんな。マコトさんだけですから。ミツキはマコトさんのものだから、こんなふしだらな姿をお見せするのはマコトさんだけです。ああ、凄く恥ずかしいです」
「恥ずかしい? そういいながら感じて硬くしている部分があるだろ。ほら、自分でスケベ豆の皮を剥け。真っ赤にしたクリトリスを見せながらこっちを向いて笑え」
 カシャリ、カシャリ。シャッターの音がリビングに響く。自身の手で淫唇を開いている姿が撮影される。ミツキはマコトの残酷な指示に喜びで体を震わせ続けた。言われるままに股間に伸ばしていた指でクリトリスの包皮を剥く。ミツキはできるだけ頭をねじった。カメラに顔を向けるとうっとりして、つい微笑んでしまう。残酷なシャッター音が再び連続してミツキを襲い、カメラで凌辱される喜びにミツキは震えた。
「やっぱり硬くしてるじゃないか。ミツキは本当にどスケベだ。ちょっと俺のチンポをくわえただけで、小さなオマンコもクリトリスもびちょびちょだぞ。ほら、見ろ」
 マコトがカメラをミツキの目の前に突き出した。強制するようにミツキの顔をカメラに向けさせる。ミツキの魔法はマコトには通じない。マコトの前ではミツキは魔女ではなく、ただの女と同じだ。だから人間界の鏡に映らないとしてもマコトが手にしたデジタルカメラでなら撮影されてしまう。
 液晶モニターにミツキ自身の手で広げた淫唇がアップで表示されていた。愛液に濡れた膣口がてらてらと光り、亀裂の中にピンクの襞が畝となっている。淫唇が合わさる性器の上部で自分の赤い爪にクリトリスが皮を剥かれ、小さいながら鞘から顔を出して精一杯ふくらんでいた。ミツキは羞恥と快感で身悶えしながらマコトに哀願した。
「あん、恥ずかしい。これ以上、撮らないでください。びしょ濡れにしてしまってる汚らしいミツキのオマンコの写真、誰にも見せないでくださいね。お願いします。なんでもマコトさんの言う通りにしますから」
 すでにミツキは今、自身がすっかりマコトの所有物として支配されているのだと理解できていた。もっとも恥ずかしい部分を撮影されてその支配が決定的になった気がした。もはや自分はマコトに逆らえない。マコトの言いなりで、なんでもさせられてしまう。もしもマコトの意思で愛液にまみれた自身の性器を人目にさらされたら。
 自分がどれほど淫乱ではしたない女か、誰もに知られてしまったら。マコトの命令だとしてもあまりに哀しかった。哀しいが自分は所有物に過ぎないのだ。従うしかないのだ。あきらめが快感を一層高める。そのときのことを想像するとぞくぞくとした被虐感が全身を襲い、ミツキは思い切り、とろりとした喜悦を股間に広げてしまった。
「あ、駄目。いや。ミツキ、一回目。いっちゃう。ごめんなさい。マコトさん、ミツキ、一回目、恥ずかしい。いく」
 絶頂の喜びで膣口がきゅっと締まる。ミツキには性器の襞がひきつるのが分かった。お尻がぶるぶると震え、股間ががくんと痙攣した。オーガズムの快感が下半身を走り抜け、ミツキは思わず体を弓なりに反らせて、声を上げていた。全身が強く脈打っている。
「おいおい、ミツキ。お前はどこまで淫乱な女なんだ。びしょ濡れにした自分のオマンコの写真を見て、勝手にスケベな想像をしていっちまうなんてな。ミツキがこんなにいやらしい女だとみんなに知らせてお仕置きしてもらわないとな」
「いや。お願いです。駄目。そんなことしないでください。凄く恥ずかしい。マコトさんだけ。ミツキのいやらしい姿や、恥ずかしいところはマコトさんだけのものにしてください。なんでも言う通りにします。どんな恥ずかしいこともいやらしいこともします」
 マコトの支配を理解したミツキは理性を欠けらまで失っていた。体が求めるままに、ためらいなく羞恥の言葉を伝えた。もはや強要からではなかった。ミツキの願望そのもの。そしてマコトだけのものになりたいという願いもミツキの正直な思いだった。
「だったらミツキ。お前の体のどこをどんな風にしてもらいたいか言え」
「どうかミツキのお口も、オッパイも、お尻も、オマンコも、マコトさんだけにご奉仕する道具にしておいてください。ね、お願いします」
「それだけか? 他にもあるだろ」
「は、はい。ミツキの体はマコトさんが好きなようにお使いください。ミツキのお口にマコトさんのオチンポ様を喉の奥まで突っ込んで、おフェラチオさせてください。心を込めて一生懸命くわえますから、ミツキのおしゃぶりにご満足いただけたら、ミツキのご主人様であるオチンポ様でミツキのオマンコを思い切りいじめてください。オマンコが悲鳴を上げるまでオチンポ様でしごいてください。マコトさんのオチンポ様で、どスケベなミツキが堪忍してといっても許さずに、いつまでもいかせまくってほしいです。ね、ね?」
 一度目のオーガズムを与えられた体は、さらなる絶頂を求めて痛いほど疼いていた。ミツキはありったけの思いを込めて卑猥な願いに髪を振った。自ら股間を大きく開いて腰をかかげる。両手で淫唇を広げ、カメラに向けて思い切り、お尻を突き出した。カシャリ。またシャッターが鳴った。
「ね、ね? もう入れてください」
 ミツキはマコトの男根が待ち遠しくて、甘えた声でおねだりしてしまった。恥ずかしい姿を撮影される喜びで亀裂はわななき、膣の中は愛液で溢れ、膣口が何度も収縮する。するとやっとミツキの股間にマコトが下半身をあてがってくれた。ぐっと音が鳴ってマコトの熱く、硬く、太い男根がミツキの膣口を押し広げて入ってくる。待ち望んでいた感触に性器の中が喜びに沸き立った。
「あくう。オチンポ様が。ミツキのオマンコに。嬉しい。入ってくる。凄く気持ちいいです。く。きつい。オマンコ、裂けちゃう。オチンポ様、凄く大きい。太い。くく」
 カシャリ、カシャリ。テーブルに手をついて立ったまま、股間を広げたミツキの亀裂にマコトの亀頭がねじ込まれている。その挿入シーンが撮影される。
「ほら、ミツキ。こっちを向いて笑ってみせろ。なんて感謝するんだ?」
「オチンポ様をオマンコに入れたいただき、ミツキはとても嬉しいです。気持ちいいです。ありがとうございます。どうかミツキをマコトさんのオチンポ様の奴隷にしてください」
 奴隷と自然に口を突いていた。ミツキは首をできるだけひねって、カメラに向かって微笑んだ。カシャリ。その笑顔が撮影される。シャッター音に膣口がきゅっと締まり、亀頭をくわえて離すまいとする。それをねじふせるように男根がミツキの膣に突き立てられた。
「く、くうう。いく。二回目、すぐ。もう、イっちゃう。凄く気持ちいい。ミツキ、いかされちゃいます。もう駄目です。我慢できないです。いいですか。いってもいいですか。いや、もう、いく。駄目。ね。ね? いかせてください。お願いします」
「なんでも言う通りにするなら、いってもいいぞ」
「はい、します、します。どんな恥ずかしいことも、いやらしいことも、ミツキはマコトさんのいいなりです。あ。ミツキ、いきますね。いくう。二回目」
 マコトにオーガズムを許され、男根を一度、突き入れられただけなのにミツキは絶頂を迎えてしまった。きゅっと膣口が強く締まり、襞がマコトの男根をくわえ込む。快感を与えてくれる相手を離すまいと強く締め付け続ける。性器全体でマコトに密着すると快感を味わい尽くそうとピクピクと蠢いている。
 一拍遅れて強烈な快喜が股間に走った。真っ白な光が全身に砕け散る。お尻がガクガクと痙攣し、膣の奥に喜悦が溢れ返った。激しい絶頂の快感。今まで以上の痺れる到達感。カシャリ。オーガズムに果て、うっとりとしているミツキの表情が撮影される。
「ほら、もっと突っ込んでやるぞ。オマンコが悲鳴を上げるまで痛めつけてやろう」
「くくう。壊れる。ミツキのオマンコ、本当に壊れちゃいます。いい。気持ちいい。凄く。またいく。三回目。いかされちゃう。駄目、いく。いや、もう、我慢できません。いく」
「本性が出始めたな。ど淫乱女の調教開始だ。俺好みのどスケベ女に仕込んでやる」
「ぐく。いく。凄い。オチンポ様。四回目も。すぐに。あ。ミツキ、イっちゃいました。もう。駄目。ミツキ、ね。あ、五回目も、もう。あ、ミツキ、また、いかされちゃった」
「ほら、ミツキ。いつまでも悶えてないで、どこの穴をどんな風にされてるか、感じている通りに報告してみろ」
「は、はい。マコトさんのオチンポ様をミツキのいやらしいオマンコの穴にずぶずぶ入れていただいてます。凄い。きつい。駄目。六回目。いく。はああ、ミツキはオマンコの襞をオチンポ様で、べろんべろんめくり上げてもらってます。もう駄目。七回目。いく、いかされちゃいましたあ。あ、また。八回目、いく、いく」
 ミツキは黒のミニをウェストまでずり上げ、後ろからマコトの男根を股間に含んでいる。ピンヒールの両足は足の甲まで垂直になり、爪先立ちで長く鮮やかに伸びきっている。
 太腿から踵まで黒い線を走らせるバックシームが震える細い足を際だたせ、痛々しいほど華奢な下半身が何度も痙攣する。ミツキはオーガズムの連続に酔いしれてしまった。
「あ、駄目。また。いく。九回目です。凄い。大きい。オチンポ様。太いです。あ、イっちゃった。ミツキ、イっちゃいました。また。すぐ。もう。いや。十回目、きた。いい。いい。いく。駄目、いや。こんなの。初めて。気持ちいい。凄く嬉しい。いく。あ、イっちゃいました。うう、またすぐ。十一回目。いきますね。ね、ね。ミツキをオチンポ様でいかせちゃってください。ね?」
 絶頂の許しを乞うと同時に膣口がマコトの男根を締め付けた。襞がきゅっとすぼまり、深々と挿し込まれたペニスで恥丘が膨れあがる。ミツキは下半身に快感を走らせ続けた。びくんびくんと体が痙攣し、膣の奥から喜びが噴き上がる。ミツキは嬉しさで悲鳴を上げ、大きく腰を突き上げると背を反らせて膣の奥までペニスを受け入れた。
 どくんどくんとマコトの男根が股間で脈打った。ミツキは膣の中に精子が吐き出されるのを感じた。気持ちよさが子宮の入口から噴き出す。喜悦が下半身を襲い続け、ミツキは一際大きく喜びの声を上げた。与えてもらった悦楽で思わず正直になった。
「気持ちいい。ミツキ、マコトさんのお精子をオマンコにたっぷり頂戴しました。凄く嬉しいです。これからもこうやって使ってくださいね。ミツキのオマンコはマコトさんのお精子専用の便所なんです。だから好きなときに好きなだけ、中に出してくださいね」
 ミツキは絶頂の悦楽に浸りながら、とろんとした目でマコトを見た。隷属と被虐の快感から、やすやすと、はしたない思いを願い出た。『マコトの精子専用の便所』とはどこで見知った言葉なのか、先ほどの奴隷と同様、本能的に口走ったものだった。ミツキはしばらくオーガズムの余韻を味わい、やがて思い出したように股間からマコトの男根を抜いた。
 マコトの前に膝まずくと自らマイクロミニを脱いで全裸になった。マコトの手を発育し始めたノーブラの胸に運ぶ。乳首がきりきりと精一杯尖っている。その硬くなった突起をマコトの手の平にこすりつける。そして思い切り口を開くとマコトの男根をくわえた。
『マコトさんのお精子を飲ませてもらえるのはミツキだけ。最後のしずくまで吸い上げて味わい、飲み干せるのはミツキだけ。マコトさんのお精子は誰にも渡さない。ミツキだけのご褒美。そうですよね。マコトさん』
 ミツキはまだ勃起を示しているマコトの男根を唇で強く吸った。鈴口を口に含み、根本まで呑み込むとしゃぶりあげる。頬の裏側をぴったりと密着させてマコトの精子の最後のしずくが上がってくるのを待った。
 とろりとした甘い液体がミツキの口の中に流れ込んだ。ミツキは喜びで胸をいっぱいにし、さらに強くマコトの男根を吸い上げる。両方の瞳が潤んでいるのが分かる。わずかな残滓が口に入った。それだけで喜悦が股間にまた走った。ミツキはびくんと腰を痙攣させてオーガズムを味わった。
「あ、また。マコトさん。ミツキ、十二回目。いっちゃいました。ほんとにスケベなオマンコ。恥ずかしい」
 マコトの尿道はすっかり空っぽになったらしい。それを理解してミツキは名残惜しそうにマコトのペニスを口から離した。まだ硬く反っている男根をうっとりと見つめる。股間が愛液でベトベトなのが分かる。恥じらいと喜びでミツキは頬を染めた。
「あの、もうちょっと。もう少しだけ、おフェラチオしててもいいですか。あと少しだけマコトさんのオチンポ様をミツキにおしゃぶりさせてほしいんです」
 ミツキは潤んだ瞳でマコトを見上げるとおねだりした。目の前のマコトの男根に、にっこりと微笑み、舌でべろりと舐め上げる。ミツキは大きく口を開き、愛おしげにマコトの男根をくわえなおした。

「ミツキは海魚をサンマしか口にしたことがないはずだな。晩飯はこの刺身にするか」
 マコトが鮮魚コーナーのパックを手にすると告げた。ミツキはマコトの横で籠を下げている。夕方、二人で近くのスーパーに買い出しにきたところだった。
 マコトはいつものジーンズ姿。ミツキは外出で着るトレーニングウェアだ。靴もマコトが買ってくれたスニーカー。ただしトレーニングウェアの下は全裸だった。
 まとっているのはガーターベルトとストッキングだけ。というのも昼間、マコトにしてもらった激しいセックスの後、寝室に戻ったミツキは夕方まで裸でまどろんでしまった。
 そこへマコトがタイムセールの買い出しに出かける。早くしろウェアの中は見えないからとせかしたので、全裸にトレーニングウェアで出てしまった。ミツキはウェアの下が裸だとばれないかドギマギしたが、そんな視線を送ってくる者はなかった。
 確かに長袖長ズボンのトレーニングウェアは裸なのを秘密にしてくれているし、スニーカーを履けば踵のシームは隠れる。首輪はさすがにマコトが外してくれた。
 念のためミツキはウェアのジッパーを首の上までしっかりと上げてある。ただ、ときどき乳首が裏地にこすれて硬くなってしまうのには恥ずかしさがこみあげた。
 羞恥はさておき、ミツキは初めての外出にウキウキと胸が弾んでいた。魔女の国を出てからマコトの部屋しか見ていないのだ。人間界がどんな風なのか好奇心が渦巻いている。見るもの聞くものが未体験の連続。しかもマコトと一緒なのだ。楽しくて当たり前だ。
 スーパーの広さには驚いた。品揃えの豊富さにも目を見張った。魔女の国にも商店はあるが、どれも個人経営で商品は近隣の魔女たちによる手作りだ。
 人間界の商品はどれも美しい包装で清潔そのもの。一方、魔女の国の品は壺や瓶に入った量り売りで購入時も自前の鍋などに分けてもらう。ただミツキには魔女の国の売買の方が温もりを感じ、人間界の美しいパッケージがどこか冷たいように思えた。
「ミツキは女だから甘いものが欲しいだろ。どれにする?」
 マコトが洋菓子のコーナーで立ち止まると尋ねてきた。冷蔵ショウケースに色とりどりのスイーツが並んでいる。初めて見るものが大半だった。
「あの、知らないものが多くて。マコトさんはいつもどれを召し上がってるんですか」
「俺はあまり甘いものを食わない。だがモンブランなら間違いないって聞くな」
「えと。これがモンブランケーキですか。うふ。じゃ、これ、いただきますね」
 ミツキはマコトの推薦で黄色いケーキを選ぶことにした。栗は向こうでも口にしたが、カスタードというクリームをあしらったのは初めてだ。マコトが刺身を備え付けの保冷剤と一緒にビニールに入れ、二人でぐるりと売り場を巡り、必要な日用品を買い揃える。
「これでいいな。ミツキは他になにか欲しいものはあるか。もちろん、別にあるよな。ここで買うんじゃなく、帰って裸にしてもらってからオマンコに欲しいものが」
「もう。マコトさん。こんな所で。知りません。エッチなこと言わせないでください。恥ずかしい」
「駄目だ。ちゃんといえ。じゃないとチンポをおあずけだぞ」
 おあずけの言葉でミツキは観念した。帰ったら、オチンポ様が欲しくて体が疼くのは確かだ。今、きわどい会話を少し交わしただけで、もう欲望が股間に芽生えている。
 恥ずかしいと頭では思いながら、ミツキはすばやく周りを見回し、近くに誰もいないのを確かめ、仕方なく小声で「オチンポ様が欲しいです」と告げ、顔を赤くした。
 買い物を終え、スーパーを出る。駐車場を抜け、トートバックを提げたミツキはマコトと帰り道をたどる。どこかで犬の遠吠えが聞こえた。マンションへ戻る裏道はすでに夜のとばりで薄暗い。人通りもなく、閑散としている。マコトの片手がミツキの肩を抱いてくれた。まるで新婚夫婦のようでミツキは幸福感で甘く切なく、胸がきゅんとする。マコトの体温が肩に伝わる。乳首がウェアの裏地にこすれて硬くなって痛い。
 少し歩いて児童公園らしい場所にさしかかった。遊具が薄闇の中に浮かび、芝生に奇妙なシルエットがうかがえた。違和感からミツキは目を凝らした。動物らしい。二匹の犬が不自然な恰好でつながっている。互いが別々の方向を向き、お尻だけを合わせていた。
「ミツキ、見ろ。盛ってるぞ」
 マコトが小声で告げた。その言葉にミツキも二匹が何をやっているのか把握できた。野良犬の交尾だ。雌と雄が性器だけでつながっているのだ。二匹は息を殺すようにじっとしている。その姿は石像を思わせた。おそらく雄の射精を雌が待っているのだ。
 ふと片方に精気がきざした。それを受けてもう片方がクウンと小さく鳴いた。途端に最初の一匹が相手の体から離れる。もう一方は芝生に寝ると自身の股間を舐め始めた。最初のが雄、今のが雌だ。雌は射精を受け、性器の後始末をしているらしい。雄はどこかに消えていた。ミツキは雌の声が耳に残り、なぜかドギマギとしてしまった。
 マコトの片手が沈黙するミツキのトレーニングウェアに伸びてきた。上着のジッパーをお腹まで下げられてしまう。胸と乳首がはだけ出た。マコトが指で乳首をつまみあげると、ぐりぐりとひねった。ミツキは思わず立ち止まったまま、動けなくなった。
 痛く、気持ちよく、乳首が熱い。あっという間に突起が精一杯、尖り切るのがミツキには分かった。気持ちよさがこみあげ、途端に甘い喜びがミツキの股間に生まれる。
「あ、駄目。マコトさん。お外なのに。こんなこと。恥ずかしいです。もう。いや。感じちゃう。やめて。お願いします。乳首がどんどん硬くなっちゃう」
「駄目だ。これは俺の所有物だ。いつでも好きなようにする。ミツキも気持ちいいだろ」
「あん、もう。気持ちはいいです。感じちゃいます。でも。お外だから。恥ずかしい。誰も見てないですよね? 大丈夫ですよね?」
「今はな。だが誰か通ったらミツキが外でオッパイを揉ませてるのを見られるな」
 ミツキはマコトの言葉に恥じらいで目元が赤くなるのが分かった。かっと頬も熱を帯びる。マコトの指先が容赦なく、ミツキの乳首をつまみ、ひねり上げ、乳房を撫で回す。
 ミツキの股間にとろりとした喜悦が湧き、喜びが下半身に生まれる。思わずミツキは喘ぎ声を漏らし、あわてて周りを確かめた。さいわい誰もいない。だが、いつ誰がくるか分からないと思うと恥ずかしさで全身から汗が噴き出しそうだった。
『お外なのに。マコトさんたら。でも気持ちいい。凄く感じちゃいます。ミツキは本当にいけない女の子ですね。マコトさんにお外でオッパイを可愛がってもらってオマンコを濡らすなんて。誰かに見られるかもしれないのに。恥ずかしい。でも日頃澄ましてるけど、ミツキはホントはいやらしいことが大好きな破廉恥で、どスケベな女なんです。マコトさんは、それをよくご存知なので、さからえませんよね。だから観念します』
 マコトに召使魔女として支配される快感にあらがえなかった。ミツキは当たり前のように恥辱の言葉を口にすることにした。それが喜悦をさらに高めると意識できていた。
「マコトさん。ご命令なので恥ずかしいご報告です。ミツキ、オマンコ、濡らしました」
 ミツキは小さな声で告げた。誰かが通らないか、どきどきしながら股間に生まれた快感に酔いしれていく。思わず目を閉じると気持ちよさに意識が集中し、喜悦を堪能する。するとマコトの手がミツキの胸から外された。咄嗟にミツキは片手で胸元を隠していた。
 マコトの手が今度はトレーニングウェアのズホンをずらした。お尻と股間が丸出しになる。下着はつけていないのだ。それにミツキはトートバックを提げている。思わず股間を片手で覆ったが、胸はお留守だ。乳房も乳首もさらけ出してしまった。
 だがマコトの手が容赦なく、ミツキのお尻を鷲づかみにしてきた。ミツキは歩き出すことができず、その場に立ち止まったままだ。マコトの愛撫は的確で執拗だった。ミツキの感じるところを丁寧に可愛がってくれる。ときには性器にも伸びて指を入れてくる。
 ミツキはお尻の肉を揉みしごかれ、股間を撫でられ、膣をえぐられ、喜びに全身が震えだした。立っていられないほどだ。とろりとした喜悦が股間にどんどん溜まり続ける。
「あ、マコトさん。駄目です。もう。感じます。お外なのに。誰かくるかもしれないのに。こんなの。凄く恥ずかしい。止めてください。じゃないとミツキ、一回目、いっちゃいそうです。ね。駄目。もう我慢できません、くく」
 ミツキが懇願したとき、マコトの愛撫が止まった。ミツキが観念してオーガズムを受け入れようとしていた矢先だ。気勢をそがれてミツキはどうしてとマコトに目を向けていた。外だという恥じらいも忘れて絶頂が欲しくて、両目が涙混じりになる。
「おいおい、泣くことないだろ。気持ちいいんだから。ほら、服を元に戻せ。すぐにマンションだ。帰ったらたっぷりオマンコしてやるから今は我慢しろ」
 マコトの言葉にミツキはとろんと両目を潤ませてしまった。そそくさとズホンを戻し、胸元のジッパーを上げる。マコトの意地悪な愛撫に股間の喜悦はとまらない。早くしないと愛液が溢れだしてズボンを汚しそうだった。
「ほら、鍵だ。ミツキが玄関を開けろ」
 マンションに入り、エレベーターで五階に上がる。外廊下に出るとマコトがまたミツキのズボンをずらした。ミツキはお尻と股間を丸出しにされてしまった。マコトの手が再びミツキのお尻を揉む。ミツキは噴き出す快感に玄関の鍵をなかなか開けられなかった。
「ミツキ。早くしないとお隣さんが出てくるかも知れないぞ」
 マコトは面白そうにお尻を揉み続ける。ミツキは慌てて、なんとか玄関を開けると急いで中に入った。ドアが音を立てて閉まる。快感が堰を切るように襲ってきた。トートバックを提げたまま、ミツキはお尻と股間をさらけ出して靴脱ぎに立ち尽くした。
 マコトが三和土に立ったミツキの手からトートバックを取ると上がり框に置く。ミツキは剥き出しにされているお尻を激しく揉み上げられ、すぐに股間を濡らしていった。どんどん愛液が膣に噴き出してくる。
 喜悦が膣の中に湧き続け、襞がひくひくとひきつっている。帰り道で迎えようとしていたオーガズムを今は安心して果たせる。そう思うとミツキは恥じらいを捨て去り、マコトの愛撫に身を委ね、悶え始めた。
「気持ちいいだろ。お前はお尻を揉まれるのが大好きだからな。だが、見られてるぞ」
「えっ。そんな。まさか。今はお家に帰っ昂ぶりらマコトさんと二人きりなはずです」
「ジェシカだよ。さっきから玄関のバケツに入ってじっとミツキを見ているぞ」
 お尻を揉み上げられながら玄関の隅に視線をやるとジェシカがホウキの柄を真っ赤にして、こちらに視線を注いでいた。ミツキは気持ちよさで放心し、ジェシカのことをつい忘れていた。いくら一心同体とはいえ、マコトに可愛がってもらい、悶えているのを見られるのは羞恥の極みだ。しかも股間はオーガズムに向けてびしょ濡れ。ミツキは耳まで真っ赤にして思わず叫んでいた。
「駄目。ジェシカ、見ないで。恥ずかしいじゃない。あっちへいってなさい」
 ミツキの怒りを含んだ言葉にジェシカがぴょんとバケツから飛び出すと、ちらりと視線をミツキに走らせる。ミツキにはジェシカがにやりと笑ったのが分かった。
 ちょこちょこ廊下を進むジェシカの後ろ姿は、奇妙にお尻を振っている。ついさっきのミツキを真似るように。ジェシカはダイニングに消えたが見られたのか確かだった。
「まったく、もう。ひどいです。マコトさん。こんなところで。凄く恥ずかしいです」
「だったら止めるか。俺はいいぞ。だけどミツキは欲しいんじゃないのか」
 マコトの言葉はその通りだった。ミツキは気勢をそがれていたオーガズムを迎えたくてたまらなかった。今は本当にマコトさんと二人きり。もう誰に見られることはない。だからマコトさん、たっぷりミツキのことを可愛がってください。
「ほら、お前が大好きなものを言え。なにでお前のどこをどうしてもらいたいんだ」
「あん。恥ずかしい。マコトさんのオチンポ様が凄く欲しいです。今すぐ。早く。ね、ね。お願いです。ミツキとたくさんオマンコして」
 ミツキは我慢できずに甘い声で鼻を鳴らして、おねだりしてしまった。マコトがミツキのトレーニングウェアのズボンを足首まで下ろすと靴のまま片足を抜いてくれた。自らもジーンズとブリーフを脱ぎ、ミツキの肩を下へ押す。
 ミツキは玄関にしゃがみ込んだ。おねだりの成果に顔を寄せる。マコトの男根は強く勃起し、反り返っている。ミツキはマコトの怒張が嬉しくてたまらなかった。
『マコトさんもミツキの体を求めてくださってる。ミツキのオッパイも、お尻も、オマンコも、ミツキの体はすべてマコトさんのもの。どうぞ、マコトさんの好きなように玩具にしてください。もっと気持ちよくしてください』
 そう願ってミツキはそのまま夢中でマコトのペニスを口に含んだ。ゆっくりと味わうようにしゃぶる。マコトがトレーニングウェアのジッパーを下げてくれた。ミツキは乳首と胸を露わにされ、喜びに震えてしまった。
 乳首と胸をマコトが丹念に愛撫してくれる。喜悦が股間に走り、とろとろした喜びが膣の奥に湧き続ける。先ほどマコトにお尻を揉み上げられ、ミツキは限界だった。マコトの男根をしゃぶりながらミツキは告げていた。
「あ、駄目。もう。マコトさん。ミツキ、もう。駄目です。嫌。いく。いっちゃう。一回目。凄く恥ずかしい。いく。感じる。オッパイでいかされちゃう。あ、あ、いく」
 ミツキはあっという間にオーガズムを迎えた。激しい喜悦が膣の奥に噴き出す。股間がびくんびくんと痙攣する。ミツキは体を思い切り反らせて玄関だというのに絶頂に果てた。
「ほら、ミツキ。お前が欲しいものを今から恵んでやろうな。玄関で胸もお尻も丸出しで服を着たまま、立ちマンバックでオマンコの調教だ」
 マコトが告げるとミツキは後向きにされた。ズボンは半脱ぎで股間は剥き出しにされている。マコトが下半身をお尻に当てると男根が熱く、硬いのが分かった。
 ミツキの股間は蜜腺が壊れたように止めどなく濡れている。その膣口にマコトの亀頭がぬるりと差し込まれた。あまりの気持ちよさでミツキは豊かにカールした髪を振り乱し、獣のような声を上げてしまった。膣にマコトの男根がずぶずぶと押し込まれる。
 襞がめくり上げられ、恥丘が膨れあがる。怒張の太さに膣口が裂けるほど広がっている。あまりのきつさにミツキの股間はわななき続けた。
「こっちを見ろ。気持ちよくて夢中になってるミツキの顔をしっかり見せろ」
 ミツキはマコトに命じられて首をひねった。とろんと両目が潤み、口が快感で半開きになっているのが分かる。マコトがミツキの股間を容赦なく突き上げ始めた。ミツキは両手を玄関の壁に付けると膣の奥まで男根を迎え入れた。
 マコトの男根は大きく、太い。ミツキはもっと膣の奥深くへ迎え入れたくなって、半身を折ると腰を浮かせた。お尻を自分から突き出すとマコトの下半身に押しつける。マコトのペニスの根本までが股間に埋まった。
「あん、ミツキ、もう。我慢できません。マコトさんのオチンポ様。もっとちょうだい。ミツキのオマンコ、びしょ濡れなのに、マコトさんのオチンポ様で裂けちゃいそう。気持ちいい。凄く恥ずかしい。ああ、凄く突かれてます。オマンコ、壊れる。マコトさんのオチンポ様でミツキのオマンコ、すりむけちゃう。あ、駄目。もう。いく。二回目。凄い。気持ちいい。駄目。いや。もう。いかされちゃいます。ミツキ、いく、いく」
 ミツキは股間を激しく突かれてオーガズムの頂点に達した。マコトの男根を迎え入れて、ものの一分というのに快感が膣の中にはじけ続ける。膣口がきゅっとしまり、マコトの怒張をくわえつけ、襞が竿に密着し、子宮口が亀頭に当たっている。ミツキは快感から逃れられず、三回目のオーガズムに向かい始めた。
 同時にマコトの男根がミツキの膣の中で強く脈打った。どくんどくんと鼓動すると精子が思い切り吐き出される。ミツキもマコトの射精に合わせて絶頂に果てた。三回目のオーガズムは激しく、とどめを刺されるほどの快感で喜びが止まらなかった。
「ふふ。ミツキ、思い切りイったみたいだな。幼いオマンコながら、いくことだけはすっかり覚えたみたいだぞ。本当にミツキは淫乱女だ」
 マコトの言葉にミツキは恥じらいで頬が真っ赤になるのが分かった。だがマコトの言葉は正しい。ミツキはマコトのペニスにかかると、あっという間に絶頂へ向かわされてしまう。ミツキは隷属する喜びに震え、こくんとうなずくしかできなかった。

「刺身、うまかったな。腹いっぱいだ。ミツキはどうだ?」
 夕食を終え、ビールを口に運びながらマコトが満腹の声を上げる。ミツキも刺身と呼ばれる生魚を初めて口にして、脂の淡泊な甘さとぷりぷりとした歯ごたえを堪能していた。
「はい。凄くおいしかったです。さっきの赤くてとろりとしたのは、なんですか」
「あれはマグロ。中トロだ。日本人の大好物だな。ま、ミツキの大好物は別だろうが」
「もう。いやん。エッチなこといわないでください。恥ずかしいです」
「だが本当だろ。ミツキ、告白しろ」
「あん。もう。ミツキはマコトさんのオチンポ様が大好きです。いやん。恥ずかしい」
 ミツキは今、黒のジーンズのマイクロミニに白のタンクトップを着ている。だがこれは普段着のつもりだ。というのも届いた宅配便の衣類に昼間の雰囲気とはミスマッチなものがあった。マコトがいうにはキャバ嬢用の衣装だそうだ。
 いずれもスカートがマイクロミニできわどいのは他と変わらないが、デザインが派手なドレスやスーツなので、日中に着るとオーバーな印象がする。だが夜は逆に色っぽく映えるだろう。これからミツキはその中のどれかに着替えるつもりだった。
「えと。あの、マコトさん。それじゃ、ミツキはお洋服を着替えてまいりますね。しばらくお相手できなくてごめんなさい」
 口先だけの謝罪ではなかった。ミツキはかたときもマコトと離れたくなかった。ミツキのマコトに対する愛情は、わずかな日数で自分でも驚くほど強くなっていた。できれば一日中、マコトに抱かれていたいとさえ思っていた。
 ミツキは寝室に入ると化粧品を取り出し、姿見の前に座った。魔鏡に変化した姿見に嬉しそうな顔が映っている。マコトのために着飾るのがミツキには喜びになっていた。
 うきうきとしながらミツキはまず髪をいつもよりも大きく豊かに、回数も多くカールさせた。次に肌を華やかにするためにパールが混ざったファンデーションを塗る。眉毛も細く黒く、くっきりとアイブロウで染める。
 アイシャドウで目を丸く大きく見せ、アイラインで下マツゲにボリュームを描き足した。マツゲをビューラーでぴんと跳ね上げ、たっぷりのマスカラで長く分厚く作ると最後に目尻にラメを散らし、頬をピンクのチークで広めに丸く、愛らしく仕上げた。
 魔鏡に映る変身ぶりにミツキ自身も驚かされた。魔女の仲間から幼い面立ちといわれていたミツキが大人の女の色気をたたえている。試みに微笑むと毒々しいほど淫靡ななまめかしさが溢れ出た。リップなしで赤く濡れたように光る唇が男を誘っている。
 化粧は百点満点だ。この妖艶さに負けないようにミツキは下着も大胆にした。黒のガーターベルトに合わせたストッキングは薔薇の蕾と絡みあう蔓の柄。曲線が何本も膝の上を這い、太腿を撫で回しているような印象がする。
 ブラジャーはホルターネックの黒。首の後ろでリボンを結ぶ。そしてショーツはGストリングだ。横紐が金のチェーンになっていて局部を覆うわずかな布地はレース。蝶が羽を広げた模様で刺繍の下に恥丘が透けている。
 ミツキは踵に細いリングになったゴールドのアンクレットを留める。手首にも同じゴールドのブレスレット。ミツキの華奢な関節が強調され、自由を奪われているようで痛々しい。マニキュアなしでも真っ赤な爪が哀しげに光っている。
 最後にミツキが衣装として選んだのはメタリックシルバーのボディコン・スーツだった。ジャケットの襟が紺の縁取りで細く、胸元が大きくV字に開いている。胸の下でボタンを留めると、なんとか胸元が合わさるが、姿勢を少し変えるとブラジャーが顔を出した。
 やや発育したとはいえ、ミツキの子供みたいな平坦な乳房ではブラのカップが浮いて上からのぞくと乳首が丸見えだ。さすがにこれ見よがしなのでミツキはできるだけ胸元に手を添えるようにした。だがマコトに体を捧げる準備はできた。
 セットになっているマイクロミニを身に付け、ピンヒールを履く。太腿から爪先までが真っ直ぐでミツキの足の細さを際だたせてくれる。欲望への供物。身支度を整えたミツキは自身がひとつの捧げ物になったような気がしていた。
「お待たせしてごめんなさい。いかがですか。お気に召してくださると嬉しいですけど」
「おお、いいぞ。髪型といい、服といい、よく似合ってる。ゴージャスでセクシーだ。夜の娼婦ミツキの誕生だな。よく見えるようにそこで回ってごらん」
 マコトの褒め言葉が純粋に嬉しくてミツキはにっこりと微笑んでしまった。言われたようにゆっくりとターンする。マイクロミニの裾がずれて少しお尻がのぞいた。ミツキは指先で裾を戻すと照れくさくて視線を伏せた。
「よし、ミツキ。合格だ。横へおいで」
 クッションに座るマコトが自分の右側を叩いた。ミツキはマコトに満足してもらえた嬉しさに突き動かされ、主人に呼ばれたペットのように、ぱっとそばにいった。
「ミツキ。これからなにをどうしてほしいか、自分で手を動かしておねだりしなさい」
 言われてミツキはそろそろと指を伸ばしてマコトの股間に当てた。小さな掌でズボンの前を撫でる。指先でジーンズのボタンを外すとジッパーを下ろしていった。
「あん。マコトさん。ミツキ、恥ずかしいけど我慢できません。今すぐオチンポ様をミツキのお口にほしいです。だからください。ね、ミツキ、オチンポ様をくわえたくてたまらないんです。ねえ、おフェラチオさせて。ね、ちょうだい」
 夜の娼婦となったミツキは積極的に欲望を口にした。自ら羞恥の言葉を口にすることに、もはや違和感はなかった。ミツキはマコトのブリーフをずらすと男根を握りしめて引き出す。マコトのペニスは硬く太く勃起していた。自身の様子に満足してくれているのだ。ミツキは喜びに震えながら、しゃにむに男根を口にくわえながら告げた。
「マコトさん。ミツキの今夜の下着、いかがですか。こんなにいやらしいんですよ。じっくりごらんになってくださいね」
 ミツキは一心にフェラチオしながら、片膝を立てミニの奥をマコトにさらす。ここ数日のマコトの愛撫でミツキの細い足は筋肉が締まり、股間は太腿を合わせても隙間ができてしまう。奥へ続く恥丘はGストリングのレースが透け、亀裂が一筋に刻まれている。
「もう駄目。ね、ね? 凄く恥ずかしいけどオチンポ様が欲しくてたまらないんです」
 ミツキは自らマイクロミニの裾をウェストまでまくり上げると下着から片足を抜いた。もどかしげにマコトのジーンズを剥ぐと腰を浮かせてマコトをまたぐ。うっとりとマコトの男根を確かめ、浮かせた腰をそのまま下ろしていった。
「あふん。勝手にごめんなさい。入っちゃいました。恥ずかしい。マコトさんのオチンポ様がミツキのオマンコに根本まで。凄くきつい。ミツキのオマンコ、もうびちょびちょ」
「ミツキ。自分で腰を使うのか。まったくお前は俺のチンポを欲しがる雌犬だな」
「あん、はい。ミツキはマコトさんのオチンポ様が大好きな淫乱女です。もっと腰を使ってもいいですよね。ふう。ミツキ、オマンコでオチンポ様をおフェラチオしてる。もの凄く恥ずかしいけど、とっても気持ちいいです。あ、もう。一回目、イっちゃう」
 ふしだらな言葉と同時にミツキは座位であっけなくオーガズムを迎えた。乳首がカップでこすれ、硬く勃起して痛い。マコトにジャケットを脱がされ、首の後ろのブラのリボンを外される。露出した乳房と乳首をマコトの手が愛撫してくれた。
「あ、気持ちいい。感じます。ミツキの乳首、カチコチですよね。凄く気持ちいいです。もっといじめてください。いい。あ、二回目、いく。乳首でいっちゃう」
 ミツキはマコトの指で乳首を強くつまみ上げられ、二回目の絶頂をあどけなく迎えた。乳首でオーガズムに達するのは二度目だが快感で背が弓なりになり、喜悦が股間に湧く。まだセックスに対して幼いミツキはたやすく絶頂を迎える反面、その回数は多かった。
「ミツキ、もう二回もいったのか。あっという間に絶頂を迎えるんだな。ほら、立ち上がるぞ。抱きついてろ。駅弁ファックだ」
 マコトが太腿を抱きかかえて立ち上がった。ミツキは手をマコトの肩に絡めているが全体重は男根に支えられている。マコトが抱えているミツキを上下に揺さぶる。
「あ、凄い。オチンポ様が奥まで。感じます。とても気持ちいいです。子宮口がずんずん突かれてます。だめ、もう。いく。ミツキ、三回目、いかされちゃいます。いく」
 ミツキとマコトは膣と男根でしかつながっていない。揺さぶられるたびに、ペニスが襞を容赦なくこすり上げ、膣の奥を突き上げられ、快感がとめどなく股間を駆け抜けた。
「あ、感じる。凄く恥ずかしい。いく。気持ちいい。四回目、もう駄目。いっちゃった。ごめんなさい、マコトさん。ミツキ、重いですよね。お尻もこんなに大きいし」
「ははは、ミツキ。お前は今、俺のチンポに貫かれて体丸ごとオマンコになってるようなもんだ。ただのオマンコになったミツキなんて楽なもんだぞ」
「はい。マコトさんのおっしゃる通りです。ミツキは今、お口も、オッパイも、お尻も、体がぜんぶオマンコ。ただの穴です。あ、気持ちいい。凄いです。嫌、恥ずかしい。もう。五回目。いかされちゃいます。いく」
 はしたない言葉を告げるたびにミツキは自身がマコトの所有物であることを強く意識して隷属感でぞくぞくと昂ぶる。マコトにとって自身は、か弱い存在に過ぎず、逞しいマコトの男根に支配されるしかないと肌で理解し、喜びで喜悦を股間に湧かせ続けた。
「マコトさん。もっとミツキを玩具にしてください。あん、六回目、いっちゃいます。犯して。もっと犯してください。いく。あ、いっちゃった。あっ。また。七回目。いく」
 ミツキを貫くマコトの男根が股間に快感を限りなく湧かせる。ミツキは全身をのけぞらせ、喜びに腰を痙攣させた。オーガズムが連続して襲ってきて、喘ぎ声が止まらない。
「あんっ、あんっ、あっ。いく、八回目。いっちゃいます。ミツキ、凄く恥ずかしい。凄く気持ちいい。八回目、いきますね。いくう。あ、いっちゃった」
 マコトがミツキを貫いたまま床に腰を下ろし、仰向けになった。ミツキはマコトの男根を起点に上半身を起こした。マコトを見下ろす姿勢でガニ股になる。ピンヒールの足がM字で大きく開く。ミツキは自ら腰を動かし始めた。
「うふん。恥ずかしい。腰が勝手に動いちゃいます。気持ちいい。ミツキのオマンコ、オチンポ様をくわえ続けてますね。いやらしい音、立ててる。あっ、あっ。九回目、いっていいですか。いく、だめ、もう。いく」
 ミツキは果てた。マコトが上半身を起こす。ミツキは体を床に寝かされる。腰を抱えられ、両太腿がマコトの肩にかけられた。体が二つに折られ、膣口が思い切り開き、マコトの男根が深々と突き刺さってくる。恥丘が男根で大きく盛り上がると膣口が強く締まった。
「あ、駄目です。深い。オマンコ、これ以上、広がりません。無理です。十回目。いく」
 マコトが容赦なく、男根を出し入れする。足を肩にかけられたまま、ミツキは腰をつかまれている。下半身の自由を奪われたミツキは、なすすべもなく責め立てられる。全身に喜悦が走り抜け、股間で快感が噴き上がり、蜜腺は止めどなく愛液を漏らし続ける。
「だめえ、だめえ。凄いです。恥ずかしい。いく、十一回目、いっちゃう。また。いく。十二回目。もう駄目、どんどんいっちゃう」
 絶頂の連続にミツキは痺れ続けた。膣が痙攣して止まらない。限界まで広がった膣口がマコトの男根をくわえ込み、出し入れされ、強くしごかれていく。ミツキはもはや自身がマコトの男根に奉仕する道具に過ぎないと実感し、欲望に支配される喜びで悶え続けた。
「駄目、もう。感じます。凄く。恥ずかしい。凄い。気持ちいい。もう駄目。限界です。ミツキ、思い切り、イっちゃう。いいですよね。いく。十二回目。あっ」
 ミツキはオーガズムの頂点を迎え入れた。膣が今までで一番、強く締まり、襞がマコトの男根にぴったりと密着して剥がれない。股間が大きく痙攣するとミツキは果てた。絶頂の余韻で体がびくびくと脈打っている。
「マコトさんも。ね、お願いします。ミツキのお口でもオマンコでもいいですから、マコトさんのお精子を発射してください」
 ミツキの絶頂に続いてマコトの男根がどくりと脈打った。どろりとした液体がミツキに流れ込む。膣の中でマコトが果ててくれたのが嬉しくて、ミツキは涙声を上げた。
「ああ、マコトさんのお精子、いっぱい。ミツキのオマンコにたっぷり出してくださった。嬉しい。感じる。また。いく。お精子だしていただいて、ミツキ、十四回目、いく」
「ミツキ、十四回か。新記録だな。いつまでもいくなんて本当にどスケベな女だな。額のホクロがその証明だ。ほら、もっといっちまえ」
 ミツキはマコトの精子を膣にため込み、まだ硬い男根で突いてもらい、快感で再びオーガズムに向かった。痙攣が続き、体の震えが止まらない。恥じらいで顔が真っ赤に染まるのが分かった。ミツキは小さくうなずくと、十五回目いくとマコトに告げた。

第四章 堕ち続ける魔女の器官変化

 翌朝、月曜日。ミツキは胸と股間の腫れぼったさで目を覚ました。全裸だ。横では下着姿のマコトが寝息を立てている。違和感から胸元をまさぐる。すると乳房が明らかにふくらんでいた。ぷるっとオッパイが盛り上がり、ちょんと乳首が突き出ている。
 乳房はミツキの小さな掌で覆えるサイズだった。まだ小皿程度の丸み。だが、ただ平坦だった胸は乳房と呼べる形状に変化し始めている。ミツキはマコトが寝ているのを確かめ、次に股間に指を伸ばした。太腿の隙間に淫唇が畝となり、括約筋が隆起して亀裂が深く刻まれていた。マコトの愛撫でここもまた発育したのだ。
 局部の中にも違和感がある。ミツキは人差し指を唾で濡らし、そっと膣の中へ挿し入れた。すると襞のあちこちに無数の小さな粒ができている。粒は膣の中を覆い尽くし、ざらざらした感触を伝えてくる。まるで膣の内部が小さな突起だらけの袋になったようだ。
 カズノコ天井。ミツキは学校で女性器について習っている。名器といわれる女性器のひとつに内部が小さな粒に覆われたタイプがあるという。内部のざらつきはGスポットと同じ感触だ。つまり膣そのものがGスポットの穴になったようなものだった。
『マコトさん、ミツキのオマンコ、カズノコ天井になっちゃいました。凄く恥ずかしいけど凄く嬉しいです。今のオマンコにオチンポ様を入れてもらうと、どんな感触がいただけるか楽しみです。スケベでごめんなさい。でもきっとマコトさんもミツキも凄く気持ちいいですよね。ミツキ、きっとすぐにいかされちゃいますね』
 ミツキの起床でマコトも目覚めたようだ。大きなあくびをするとおはようとミツキにうなずき、ベッドから出る。デスクに向かったマコトはノギスと巻き尺、デジカメを持ってきた。ミツキは立たされ、すぐに朝の身体測定と撮影が始まった。
「お、ミツキ。オッパイができ始めてるぞ。バストトップが80センチ。乳首は長さが3ミリ、直径が3・5ミリ。クリトリスは長さが2ミリ、直径が2・5ミリだ」
 全裸のミツキは全身と局部のアップを撮影された。マコトがデスクにあった首輪を立っているミツキにはめる。今日も一日、「マコト様専用性器」にしてもらえるのが嬉しくて、ミツキは尻尾を振る代わりにお尻を何度もくねらせてしまった。
「マコトさん、恥ずかしいですけど、おねだりしていいですか。チューしてください」
 ミツキはマコトの愛撫が待ちきれず、自ら舌を突き出した。マコトがその舌を絡め取ると強く吸う。ミツキは頭がぼうっとなる。マコトの手を取り、乳房へあてがってもらう。マコトの両手がミツキの胸を握り込み、ぴったりとおさまると掌の中で揉みしだかれる。
 胸に快感が湧き、とろりとした喜びがミツキの股間に生まれる。可愛らしい小さな乳房がマコトの掌の中でぷるりと潰れては戻り、乳首を指の間で挟まれて刺激される。気持ちよさでぴくんと乳首が精一杯、伸びる。
 まだ小さなミツキの胸のふくらみは、たやすくマコトの掌の中で、もてあそばれてしまう。揉み、しごかれ、絞り込まれ、ひねられ、ミツキの乳房は快感で溢れる。乳暈がぷくりと隆起した。気持ちよさが胸から股間へと伝わり、蜜腺から愛液がとめどない。
「マコトさん、ミツキ、凄く恥ずかしいですけどオマンコ、びちょびちょに濡らしちゃいました。いけないオマンコでごめんなさい。オッパイ、揉んでくださるからミツキ、凄く気持ちいいんです。もうオチンポ様が欲しいです。オチンポ様、駄目ですか」
「ふふふ。ミツキ、首輪をされた途端にスケベな女に変身だな。もう、おねだりか。それじゃ、俺のチンポを口で大きくしろ。心を込めて丁寧にしゃぶるんだぞ」
 ミツキはマコトにフェラチオを命令されて、嬉しさを胸に弾けさせた。マコトの前に膝まづくとブリーフをずらし、夢中でペニスをくわえる。フェラチオの喜びで股間が疼く。膣の中がひくひくと蠢き、襞にびっしりとできている粒がこすれあった。
 ミツキは今までのマコトのフェラチオ・レッスンで口でのご奉仕を上達できていた。なんとか男根を根本まで深くくわえると右や左にねじり、亀頭までしゃぶり上げ、口が与えるきつい感触を楽しんでもらう。オの字の唇と頬をぴったり密着させて吸い続ける。
 口を強く閉ざして男根をゆっくりと喉の奥まで呑み込み、舌をあてがうと強く吸い上げ、出し入れする。股間を起点にぐるぐると回すように吸い上げる。根本から亀頭の先までをきれいにお掃除する。早いスピードでいやらしい音を立てながら激しくしゃぶる。
 ミツキが熱心にくわえ続けるとマコトの男根はみるみる勃起してくれた。ぐんと反り返り、熱く、太く、ミツキの顎が外れてしまうほどの大きさに怒張する。ミツキはマコトが自身の口を楽しんでくれているのが心の底から嬉しかった。
「ミツキ、なかなかしゃぶるのがうまくなってきたぞ。褒美として突っ込んでやろう。どこに何を入れて欲しいか、自分で見せて言ってみろ。どんな風になってるかもだ」
 マコトの言葉にミツキは自ら床で四つん這いになった。後ろを向くとマコトに見てもらえるよう、思い切り両足を広げて腰を反らせた。片手を股間に伸ばしたミツキは二本の指で淫唇を開いた。愛液にまみれた襞と膣口をマコトに丸見えになるようにする。
「ここです。この穴です。マコトさんのオチンポ様が欲しくて、ひくひくいやらしく動いてるミツキのスケベなオマンコの穴。ここにオチンポ様を入れてください」
 ミツキは熱い喘ぎ声を上げながら腰を何度も振り、マコトにおねだりする。マコトが膝を付いて、ぐんと淫唇に男根が突き立ててくれた。ずぶずぶと音を立てて一気にペニスが膣の奥までねじ込まれ、ミツキは喜びと快感で悲鳴を上げてしまった。
「うん? なんだ? ミツキ、お前のオマンコ、中にびっしり粒ができてるぞ。チンポにざらざらこすれて具合がいい。そうか。カズノコ天井になったんだな」
「本当ですか? ミツキのオマンコ、具合がいいですか? よかった。恥ずかしいけど嬉しいです。ミツキもマコトさんのオチンポ様が動くたびに粒々がビリビリとして気持ちいいです。ミツキ、もっと激しく動かして欲しいです。駄目ですか? お願いします」
 ミツキはマコトの出し入れに合わせて腰を使いながらおねだりする。マコトがその願いをかなえるように男根の動きを激しくした。快感がミツキの股間に走り、喜悦が噴き上がる。ミツキはあっという間にオーガズムに達するのが分かった。
「あっ、いく。一回目。ミツキ、イっちゃいます。恥ずかしい。思い切りいくう。イってもいいですか。ご許可、お願いします」
「はは、ミツキ。あっと言う間だな。いく許可がほしいなら、ちゃんとおねだりしろ」
「ミツキのおマンコはマコトさんのオチンポ様専用のお道具です。気持ちよくて我慢できません。どうかいかせてください。お願いします」
「なんでも言う通りにするんだぞ」
「はい。なんでも言う通りにします」
「よし。それじゃ、いかせてやる」
 言葉とともにマコトが男根を激しく突き上げ始めた。ミツキの膣口はマコトの太い男根でこれ以上開き切らないほど歪んでいる。そこへマコトが激しく出し入れする。淫唇が剥き出しになり、男根を追いすがり、吸い付いて伸びる。
 窮屈な膣の襞の粒をこすり上げてもらうと、ざらざらと快感が膣の全体に湧き上がる。電気のような痺れの喜悦。それが股間に湧き続け、ミツキはつたなく絶頂に向かった。
「あ、駄目。もう、すぐ。いく。マコトさん、ミツキ。ごめんなさい。恥ずかしい。いく。一回目、いっていいですか」
「なんでも言う通りにするんだぞ」
「はい。します。駄目、恥ずかしい。イっちゃう。あ、いくいく。いっちゃった」
 ミツキの報告と同時に膣の中でマコトの男根が脈打ち、どろりとした液体が発射された。ミツキはマコトの精子を膣に浴びせられ、くぐもった喜びの嗚咽を上げて果てた。
 股間が痙攣する。腰が抜けたようになりながら、それでもミツキはオーガズムの余韻を吸い尽くすように腰を振り続けておねだりしていた。
「ああ。もっとオマンコしてください」

『召使魔女取扱説明書』※本書は召使魔女には読めません。主人のみ読解でき、召使魔女をどう扱えばよいかが分かります。

【魔女と変身】どの魔女も変身術を心得ています。彼女たちの体細胞は柔軟性に富んだ組織構造で自らの望む対象へ自身の身体を変化させられます。このような能力は彼女らには当たり前なので身体の変化を魔女が特別視することはありません。変身の対象は主に動物ですが、変身後は対象の能力をそのまま発揮できます。魔女の状況適応に優れた能力といえるでしょう。ただし人間界では魔法を固く禁じられているため、何らかの身体変化は魔法ではなく、状況への馴化と考えられます。主な変身の対象と目的は以下です。
①黒猫/密やかに相手を探る場合。②コウモリ/空中で情報収集する場合。③狼/集団で相手に立ち向かう場合。④黒豹/目立たずに素早く行動する場合。⑤ワニ/水中で相手と闘う場合。⑥魚/水中を素早く行動する場合。⑦猿/森林で行動する場合。⑧蜘蛛/小さくなって行動する場合。⑨各種植物/相手に気付かれずにいる場合。

 マコトの男根がミツキの膣を激しく突き上げてくれている。ジュヌップ、ジュヌップと愛液が膣の中で激しく音を立て、ミツキの耳にいやらしく届く。ミツキは蜜腺が切れたように性器を止めどなく濡らしてしまっていた。
 お尻の肉がぱんぱんと音を立てて鳴っている。マコトがバックで膣を突き続けてくれているのだ。膣の中にできている無数の粒をマコトの男根がこすってくれ、びりびりと電気のような快感が股間に走り抜ける。熱く、硬い怒張が膣を限界まで押し広げている。
 膣の喜悦とマコトの男根が自分を支配してくれる喜びにミツキは嗚咽を漏らし続けた。あんあんとむせび泣きが喉から漏れ、うっとりと微笑みながら眉間に縦皺を刻んでしまう。泣き笑いが快感でごっちゃになり、嬉しく、もの哀しく、もどかしい。早くオーガズムで果てたい。もっと激しく突いてください。
 すぼまった膣の中でミツキをねじ伏せるように男根が動く。何度も襞をめくってもらい、無数の粒をざらざらと潰すように撫で回してくれる。強いオーガズムが始まる。喜びと快感が股間に噴き出す。あっという間にミツキは頂点に連れて行ってもらえた。
 一回目、びくんと股間が痙攣して絶頂を迎える。二回目、ぶるぶるとお尻が震えながら全身に喜びを与えてもらう。三回目、喜悦の極みを教えてもらい、体が弓なりになり、ミツキは絶叫する。ミツキのオーガズムは止まらない。いつまでもマコトの男根が絶頂を与え続けてくれている。どくん。ミツキはマコトの精液を膣に溢れるほどもらい、オーガズムをさらに昂めていく。太く、硬い、マコトの男根はミツキの膣で動きを止めない。いつまでもミツキに喜びを与え続けてくれる。

 ミツキはまどろみから目覚めた。寝室で机に頭を預けていた。先ほど、昼食を終え、朝に続いて、お昼の激しいセックスを与えてもらった。その後、ミツキはマコトが用意してくれたパソコンで株の取り引きを始めたのだが、うたた寝してしまったようだ。
 今見た夢にミツキは激しい恥じらいを覚え、顔を真っ赤にした。マコトの愛撫を忘れられず、無意識に体が求めていたのだ。どこまでも淫乱になっていく自身への不安がかすかに走る。羞恥に身悶えするが喜悦の余韻に股間が疼いてもいた。
「ジェシカ、変わった動きはなかった?」
 ミツキはつとめて澄まし顔でデスクの横にいるジェシカに尋ねた。自身の状態を知られるのは恥ずかしい。デスクの情報端末は自動モードに設定され、株式市場の動向を伝えている。儲かりそうな動きがあれば監視役のジェシカの合図で操作する段取りだった。
 画面を目で追うと投資は順調だった。資金90万円で始めた株式売買がすでに30%近くの利潤を上げている。新薬主体の投資が功を奏したらしい。たった数時間でこれだけの儲けなら月で均してかなりの数字に達するだろう。
 廊下から洗濯機の音が響いてくる。ふとミツキは喉の渇きを覚え、テーブルにあった紅茶に手を伸ばした。すると胸がぶるんとたわんだ。手を当てると乳房が朝よりふくらんでいる。わずかなまどろみの合間に、また発育したらしい。乳首もさらに大きくなっているらしく、身に付けているブラジャーの下でねじれているのが分かった。
 胸ばかりではない。股間にも違和感があった。ジェシカに見つからないようにミツキがマイクロミニの裾をまくって盗み見るとクリトリスが勝手に包皮から剥け、ショーツを押しつけている。指先ほどになった突起の形がくっきりと布地越しに分かった。
 なんと淫乱な体になってしまったのだろう。先ほどマコトがたっぷり可愛がってくれ、何度も絶頂を迎えたというのに、その愛撫と快感が忘れられず、引き続き夢の中でも快楽を求めていたのだ。そう理解するとミツキは目覚めた理由が分かった。夢の中だけではない。覚醒した今も自身の肉体はミツキの理性などおかまいなしに愛欲に浸りたいのだ。
 羞恥を覚えると衣服の下で、下着の中で。肥大した乳房、乳首、クリトリスがミツキをもどかしげに責め立ててきた。乳暈がぷくりと膨れ、乳首がつんと硬くなり、クリトリスがずきずき脈打つ。体が悶々として火照った。肉体が喜悦と快感を求め、意識が薄れそうだ。ミツキはどこかに運ばれてしまいそうになった。
 ふうと熱い息を吐いてミツキは努めて意識を別の方へ向けた。このままでは欲望に負けておねだりしかねないほどだった。ついさっき激しく可愛がってもらったばかりなのだ。はしたないにもほどがある。それにマコトさんは執筆中だ。我慢しなければ。あくまでも上品で、おしとやかに。昼間の召使魔女は貞淑であれとマコトさんは望んでいる。
 ミツキは自動モードのデイトレーディングをそのままにスマートフォンを手にした。パソコンとともにマコトが用意してくれた物だ。マコトが小説家であることは聞かされているが、どんな内容か、どんな評判かは聞かされていない。それを知りたかった。ペンネームの『浅野誠』を打ち込み、検索してみる。
 マコトいわく、自分はまったく儲からない小説家とのことだ。だがネットではカルト的な人気を誇るようで、一部に熱狂的なファンがいるらしい。この固定ファンのおかげで本は少ない部数だが確実に売れ、仕事が回っていると理解できた。孤高のファンタジーの紡ぎ手というのがマコトの評価になっている。召使魔女の自身をすんなり受け入れてくれたのは作風と関係していたのかもしれない。
 洗濯機の音が止まった。書斎からマコトの声が漏れてくる。携帯電話で誰かと話しているらしい。楽しげな笑い声が断続して続き、マコトが会話に熱中しているのが分かる。相手は誰だろう。女性だろうか。ミツキは胸に嫉妬の感情が渦巻くのを覚えた。めらめらと炎が燃え、怒りが湧く。相手の性別さえ分からないのに感情がおさまらない。
 マコトが書斎を留守にしたら携帯をのぞいてしまおうか。だが嫉妬に駆られて主人の素行を調べるなんてストーカーと同じだ。ミツキはそんな女になりたくなかった。召使魔女は主人に対して従順であるべきなのだ。独占欲に突き動かされて、なりふり構わずなんて下品きわまりない。あばずれ女もいいところだ。マコトさんを信じよう。
 端末の画面を見守りながら、ミツキは体に覚える欲望を誤魔化すためにチャットをスマホで調べた。ミツキは二人の仲間と日本にきたが、その内の一人が到着後、立ち上げておくと旅の間に告げていた。仲間同士の連絡やおしゃべりのためだ。サイト名は『スクブスの井戸端』。むろん三人とも『夢魔』ではないが、発起人が冗談で名付けたのだ。相手が伝えていたパスワードを打ち込むと画面が開いた。
 見ると仲間の発言がすでに記録されている。日本にきているのは学者魔女のリンダ、戦闘魔女のダフネ。ハンドルネームはいずれもホウキの名前だ。というのも魔女同士でも名前を知られれば魔法が通じなくなる。つまり、この人間界でまさかのときに助けあえなくなるのだ。チャットを立ち上げたリンダが書き込みの口火を切っていた。

リンダ『ハーイ、みんな無事にこっちにきてるかな。さっそくチャットを立ち上げたよ。リンダのご主人は建設会社勤務なんだ。夜は遅いし、出張が多いんだもん。来週も三回あるって。この野郎って感じ。でも週末はたっぷり甘えてるぞ』
ダフネ『こっちも到着した。リンダも無事でなにより。チャットの立ち上げに感謝する。こっちのご主人は公務員なんだ。夜六時には家に帰ってる。休みもしっかり家にいるし、世話が焼けるけど適当に相手してやってる』
リンダ『へえ。ダフネの旦那は公務員なんだ。平日も休みも一緒にいるってこと? 二人きりの時間が多いってことはエッチなことも多いんじゃない? ワクワク』
ダフネ『こらこら、リンダ。いきなり猥談か。こっちのご主人は真面目そのもの。エッチ方面は一回。リンダこそ、甘えてる様子だから、たくさんエッチしてるんだろ? ところでジェシカはまだきてないのかな』
リンダ『ダフネは一回? それは週にってこと? リンダは三回してもらってるよ。疲れてることが多いから時間は短いけど。ジェシカはまだみたいだね。でもしっかり者だからその内くるよ。落ち着いたら三人で会おうね』
ダフネ『実は一日一回のエッチ。キャッ、多くて恥ずかしい。ご主人、むっつりスケベってタイプみたい。でもこれだけ求められるってことは愛されてる証拠だ』
リンダ『いいなあ。一日一回か。リンダもたくさん可愛がってほしいなあ。友達もそうだとおねだりしようかな』

 仲間は無事に人間界にきているようだ。いきなり夜の生活に関して井戸端会議をしている。とはいえバージンを卒業すればセックスに興味津々なのは自身も同じだ。ただセックスが週に三回のリンダと一日一回のダフネ。これぐらいが普通なのだろう。毎日、朝昼晩とセックスしてもらい、なんども絶頂を迎える自分は特別なのだろうか。
 マコトさんの精力が凄いともいえるけど、わたしが淫乱過ぎるようにも思える。それにイク回数もどんどん増えてきた。気持ちよくしてもらえて凄く嬉しいのは確か。でもこのままだと体が変にならないだろうか。
 夢の中でもわたしはオマンコをベトベトにして、オチンポ様を入れてもらうことばかり考えていた。まるで全身をネバネバさせてるナメクジだ。ただ快楽に貪婪な、ヌラヌラした生物。マコトさんのオチンポ様に貼り付いて離れないナメクジ。オマンコしてもらうことしか頭にない愛欲生物。全身がオマンコの淫乱。それがわたしでは。ミツキはチャットの書き込みから自身をそんな風に感じていた。でもやっぱりオチンポ様がほしいとも。

「ミツキ、さすがにメイド服が似合ってるな。髪型も可愛いぞ。だがお前、またオッパイがでかくしただろ。おまけに乳首もカチンコチンじゃないか。オマンコしてもらうたびに体をスケベにしていくとは本物のド淫乱女だな」
 夕食を終えて寝室でマコトが告げた。今夜のミツキは定番のメイド服だった。マイクロミニのヒラヒラの裾から黒のガーターベルトの細紐と黒いシルクのストッキングが見える。ミツキはマコトに衣装と髪型を褒められて思わず笑みがこぼれた。
 マコトの告げた通り、ミツキの乳房は朝よりも発育していた。小皿ほどだった胸はゴムボールほどになり、丸くぷるりと膨れている。ブラジャーがAサイズの1/2カップなので乳房の大半が服の下ではみ出ていた。
 カップの縁からこぼれだした乳首はきゅっと伸びて反り返り、硬く突起してメイド服の胸元をつんと尖らせている。裸で見せているのと変わらないほど、乳首の大きさとかたちが分かり、ミツキはモジモジしてしまう。だが乳房と乳首の肥大はマコトが与えてくれた愛撫の成果と思うと愛液がとろんと股間に湧いてくる。
「ミツキ、乳首が偉そうにくるんと反り返ってるぞ。もしかして下の方もカチコチに腫らしちまってるんじゃないのか」
 マコトが乳首を服の上からぐりぐりとつまみ上げた。鋭い喜悦が胸の芯に走り、ミツキは思わず喘ぎ声を漏らしてしまった。マコトの指先が与えてくれた快感で乳首はさらに弧を描き、小さな三日月形に硬くなる。股間に愛液が、どんどん溜まっていった。
「あの、マコトさん。オッパイだけじゃなくて。えっと。ミツキ、なんだかオマンコも変みたいなんです。虫がついてるみたいな感じで」
「虫? ミツキのオマンコがカズノコ天井なのは分かってる。きっと、粒が増えてるだけじゃないか。どうせ、もうベトベトなんだろ。見せろ」
「あ。はい。ミツキ、もうオマンコ。びちょびちょにしてしまいました。ごめんなさい。恥ずかしい。外に漏らさないように半脱ぎパンティーになりますね」
 ミツキは自ら進んでマイクロミニのメイド服をウェストまでめくると片足を黒いショーツから抜いて太腿に絡ませた。お尻を丸出しにしたミツキは寝室のベッドに両手をついて股間をよく見てもらえるようにマコトの方に突き出す。
「ミツキ、お前。クリトリスもでかくしてるぞ。こんなに腫らして恥ずかしくないのか。たっぷり鞘からはみ出させて、とんがらせて、早くいじってくださいと言ってるようなものだ。おまけに指で開いてやったら、オマンコはどこもかしこもネトネトのベトベトだ」
「ごめんなさい。恥ずかしいです。マコトさんにオマンコを見てもらえると思っただけで、びちょびちょにしちゃいました。早く可愛がって欲しくて、ミツキ。感じちゃって。ミツキのオマンコのくせに生意気ですね。罰として思い切りいじめてしまってください」
 ミツキはマコトの言葉に恥じらいが強く湧き、耳まで真っ赤にしてしまった。早く気持ちよくしてもらいたくて股間が疼いている。思わずミツキはお尻をふってマコトに顔を向け、ね? ね? お願いとおねだりしてしまった。
 マコトはおねだりを理解してくれたようだ。ミツキの口に人差し指を入れて唾液で濡らす。そしてご褒美のように膣の中へそっと挿し込んでくれる。マコトの指が入ってくると、やはりカズノコ天井になった性器の内部がおかしい。襞の表面が絡まった細紐のように、のたくっているのがミツキには分かった。
 まず襞にびっしりと粒がある。その襞が膣のあちこちで無数の筋となって皺を刻んでいるようだ。皺は表面に密集する粒を帯びた細紐のように、ウネウネとマコトの指にまとわりつく。ミツキはマコトに指を挿し入れてもらっただけで一気に快感が昂まり、きゅっと膣口が締まると指をしっかりくわえて股間を痙攣させた。
「ミツキ、これはミミズ千匹じゃないか。オマンコの中が皺だらけだぞ。カズノコ天井に加えてミミズ千匹か。これじゃ、入れた途端にいっちまうんじゃないか。よっぽど俺のチンポで気持ちよくなりたいんだな」
 マコトが説明した膣の変化はミツキも学校で習った。ミミズ千匹は名器のひとつだ。カズノコ天井に加えて、また性器が快感を得るように発達したのだ。淫乱の極みだ。
 ミツキはとどめを知らぬ自身の体に羞恥で思いきり顔を赤くした。だが恥ずかしさなどお構いなしに、股間は愛液を溢れ返らせ、膣が疼きっぱなしになっている。その欲望を理解したのか、マコトがゆっくりと指を動かしてくれた。それだけで股間がとろけて快感が溢れて止まらなくなった。お尻がぶるりと震え、下半身が痙攣を始める。
「あん。駄目。マコトさん、ミツキ。お指を入れてもらっただけでイっちゃいます。恥ずかしい。いかせてください。一回目、いく。あ、もう駄目」
 ミツキはもがくように許しを乞うと、あっという間にオーガズムに達してしまった。喜悦が股間で尾を引き、とろとろした喜びが噴き出す。ミツキは腰を引きつらせ、喘ぎ声を漏らし続けた。喜悦が止む様子はまったくない。むしろ膣口がわなわなと痙攣を始めた。
 ミツキの急激な昂ぶりを理解してマコトが指を抜いた。そして股間に下半身をあてがってくれる。わなないている窮屈な膣の中にマコトの勃起しきった男根がずぶずぶと挿し込まれる。膣の奥までマコトの男根を埋めてもらうと襞にある無数の皺が絡まり、びっしりできている粒がざらざらこすれる。
「おお、これは上等だ。ミツキ、オマンコがかなり調子いいぞ。皺がのたくって絡まるし、粒がざらついてしごいてくる。シラタキのきつい束にチンポを突っ込んだみたいだ」
 ミツキの膣はマコトが挿し込んでくれた男根を待ち望んでいたように、勝手に強く締めつけた。襞がペニスを味わうようにうねって蠢いている。お尻がぶるぶる震えて止まらない。下半身ががくがくと脈打つ。ミツキはすぐに絶頂の昂ぶりを迎えた。
「あっ、駄目。気持ちいい。またイっちゃいます。二回目、ミツキ、いく。恥ずかしい」
 ただ男根を挿入してもらっただけでミツキは、つたなく果てた。しかしオーガズムはとどまるところをしらないようだ。襞が自ら蠢き、マコトに男根を動かしてもらっているのと変わらない感触がする。膣全体がわななくたびにミツキは快感を噴出させた。
「ほら、ミツキ。少し可愛がってやろう」
 マコトが告げるとペニスを動かし始めた。恐ろしいほどの快感が全身に噴き上がってくる。脳髄がフラッシュのように輝く。途端にミツキは絶頂へ運ばれた。男根をわずか数度出し入れしてもらっただけでミツキは三回目の快感を上りつめて果てた。
「あ、ありがとうございます。マコトさん。恥ずかしい。ミツキ、三回目。イっちゃいました。気持ちよかったです。ミツキばかりいってごめんなさい」
 無数にできている皺がマコトの男根にまとわりつき、はがれ、ひきつり、べろりと伸び、きゅっと締まり、動きとともに淫靡な音を立てる。ミツキの性器はミツキとは別の息づく生物になったようだ。その生物が生む快感はミツキが抑制しきれず、予測不能だった。
 マコトが挿入を繰り返してくれる。不意打ちに似た膣の運動が起こる。衝撃に似た快感の波が押し寄せる。ざらついている粒が男根にしごかれ、びりびりと悦楽が股間に湧き続ける。細かに這い回る皺と無数にできた粒。膣の中はマコトの男根でいっぱいだが、襞にできた皺と粒が男根に絡まり、快感が止めどなく湧いてくる。
 膣口はこれ以上は無理というほどいっぱいに広がり、マコトの男根が襞にぴったりと密着している。それをねじふせるようにマコトがペニスを出し入れした。さらに快感と喜悦が増幅した。ミツキの脳髄にフラッシュが瞬き続ける。
「あ、駄目です。裂けちゃう。オマンコ。オチンポ様に壊されちゃう。凄い。ミツキ、いく。四回目。恥ずかしい、いく。あ、いっちゃった」
 マコトの男根は大きく、太く、ミツキの膣の中にいっぱいだ。出し入れするのはとても無理というほどミツキの膣が窮屈になっている。だがマコトはかまわずに男根を突き動かす。細紐のようになった無数の皺がマコトの男根に絡みついて離さない。皺にできている粒はマコトが出し入れするたびに、ざらざらとGスポットそのものの快感を伝えてくる。
「あ。きつい。駄目、ホントに裂ける。あ。凄い。いっちゃう。いいですか。五回目。いきそうです。いっていいですか」
「いきたいのか。だったらちゃんとおねだりしろ」
「ああ、マコトさん。オチンポ様でミツキのことをいかせてください」
「それだけか。おねだりの言葉はもっとあるだろう」
「は。あ。はい。ミツキはマコトさんのオチンポ様専用の道具です。お口も、オッパイも、お尻も、オマンコも。ミツキの体はすべてオチンポ様に奉仕する玩具です。いつでも好きなようにしてください。ああ、もう。我慢できません。お願い。いかせてください」
「なんでも言う通りにするならいいぞ」
「はい。なんでも言う通りにします。いっていいんですね。嬉しい。あ、もういく。すぐ。恥ずかしい。五回目、あ、いく。いっちゃった」
 ミツキは股間を激しく痙攣させて絶頂に身を反らせた。だがオーガズムに酔いしれる余裕もなく、次の波がミツキを襲ってきた。ミミズ千匹とカズノコ天井。ふたつを兼ね備えたミツキの膣は喜悦を股間に湧かせ続けて止まらない。
 お尻がぶるぶる震えっぱなしで、股間も痙攣が続く。ものすごい快感だった。ミツキはあまりの喜悦に叫びを上げた。むせぶような泣き声が喉から漏れる。また絶頂が襲ってくる。マコトが激しく男根を突き上げている。苦しいほど膣が広げられ、皺と粒が伸ばされては元に戻り、絡まり、もつれ、じんじんと喜悦を溢れさせている。
「もう、駄目。また。またいっちゃう。六回目、あ。いく、いっちゃった」
 あん、あん。ミツキはむせび泣いた。絶頂が止まらない。波となって襲ってくるオーガズムは容赦なく、ミツキはその波に溺れていった。強く膣を突かれ、皺を広げられ、子宮の入口まで太く、硬いマコトの男根が挿入される。
「無理。もう無理です。そんな。オマンコ。裂ける。ああ、気持ちいい。オチンポ様、凄い。恥ずかしい。ミツキ。いく。七回目。あ、いった」
 ミツキのお尻が激しく震えた。股間が痙攣する。ミツキが声を上げながら体を反らした時、マコトの男根がびくんと脈打った。同時に精子が膣の中にたっぷりと流れ込んでくる。とどめのようにミツキは全身を硬直させるとガクガクとひきつらせた。
「あ、凄い。マコトさんのお精子、いっぱい。気持ちいい。恥ずかしい。いく。マコトさんが発射してくれて。ミツキ、八回目いく。あ、あ、あ、いっちゃった」
 ミツキもマコトの射精でオーガズムを迎えた。しかしマコトの男根はまだ硬い。そしてまだミツキの膣の中で動いている。裂けそうなほど広がりきった膣にマコトが容赦なく、男根を突き立ててくる。ミツキはまた許されることのない絶頂へ向かい始めた。
「駄目。こんなに。いくの。恥ずかしい。いく。気持ちいい。九回目。いく」
 ミツキは快感の奴隷だった。愛液がとめどなく溢れ続けた。全身が痙攣する。オーガズムが頂点を超えては、さらに昂みへ運んでいく。快楽が全身を縛り、ミツキには喜びを止めようもない。自身の思いとは別に体がむさぼるように絶頂を求め続ける。
「嫌、嫌。いく。こんなに。恥ずかしい。マコトさん。オチンポ様、止めて。もう、許してください。駄目。いく。また。十回目。あ、いっちゃった」
 あっというまにさらに高い絶頂が襲ってきた。それは躊躇なく昇り続ける。続くオーガズムの波を理解しながら、ミツキは自分の性器の変化に戸惑った。あられもなく絶頂を続ける局部は、このままどこまでも欲望を満たそうと暴走する気がする。
「ああ、駄目。どうしたらいいんですか。いくのが止まりません。こんなの凄く恥ずかしい。あ、いく。嫌。十一回目、気持ちいい。いく」
 叫ぶとともにミツキは再び絶頂に果てた。とめどないオーガズムの連続。ミツキは全身で喜悦に溺れながら、さらなる先へ向かっていく。マコトが二度目の射精を終えた。しかし男根は勃起したまま。ミツキの喉から獣のような喜びの声がほとばしる。
 ミツキはマコトの男根がもたらす快感をむさぼり続けるしかなかった。マコトが挿入を終えるまでミツキは快楽に隷属するしかない。ミツキは無我夢中で腰を振り、四肢でりきみ、髪を振り乱した。激しく男根を動かすマコトが三回目の射精へ向かい始めた。

 火曜日の朝がきていた。ミツキは体に違和感を覚えてベッドで目覚めた。昨夜の激しい営みでそのまま眠ったようだ。ガーターストッキングの足はピンヒールを履いたまま、下着がはだけて胸や股間を剥き出している。横ではマコトが寝息を立てていた。
 違和感はまず胸にあった。乳房がさらに大きくなっていた。ゴムボールほどだった胸はサイズをそのままにぷっくりと膨れてまん丸の果実が生えたようになっている。
 乳首も大きくなっていた。昨日より長く伸びた乳首は乳房の中心でクルンと上を向き、鋭く尖っている。そして股間。クリトリスが大きい。こちらも鞘からすっかり顔を出してピンク色に光り、威張ったように反り返っていた。
 ミツキは自分の体のいやらしいほどの変化に顔が真っ赤になった。昨夜の思いが脳裏をよぎる。欲望を求めて自ら淫らになる局部。どこまでわたしはスケベな体になるのかしら。マコトさんは昼間の召使魔女は女らしく、おしとやかにあれと命じているのに。
 だが体はミツキの思いなどお構いなしにセックスの快楽をむさぼり尽くせるように変化していく。敏感な部分がより敏感になるように姿を変える。胸も性器も少し悪戯されるだけで、すぐにオチンポ様が欲しくなるのは目に見えている。恥ずかしい。どうしよう。このままどんどんスケベな女になり続けるのかしら。不安がミツキの脳裏をよぎった。
「ミツキ、起きたか。よし、それじゃ、朝の計測だ。ベッドから出て立つんだ」
「あ、起こしてしまいましたか。ごめんなさい。計測ですね。下着のままでいいですか」
 ミツキの動きに目覚めたマコトはうなづく。ベッドから出ると首輪とノギス、デジカメを持ってくる。ミツキは赤面しながらベッドのかたわらに立ってマコトを待った。
 マコトがまず首輪をはめる。途端にミツキの股間にズキンと快感が走った。『今日も一日、マコトさん専用のオマンコにしてもらえるのだ』と隷属する喜びが脳裏に走る。
「バストトップが90センチになってるぞ。昨日のオッパイはお椀のように半分が盛り上がっていたが、今朝はすっかりまん丸だ。乳房が根本から生えて、残りがぷっくりとはみ出してる。まるで胸にボールを生やしたみたいだ。Cカップの75か」
 そう告げたマコトはサイズをメモするとデスクに向かってランジェリーと衣類をネットで注文している。即日配達だから今日の午後か、明日には届くらしい。
「ミツキ、乳首も長くなったな。3センチもある。小指の半分ほどがCの字に反り返ってる。クリトリスは長さが8ミリ、直径が5ミリだ。こっちもすっかりでかくなってるぞ。小さな勾玉みたいだ。本当にスケベな体になってきた。だが俺好みだ」
 スケベな体と的を射た言葉にぞくぞくとした羞恥の思いが湧く。一方でマコトの好みの体だといわれてミツキは赤面しながらも喜びを胸に湧かせてしまった。マコトの指摘はミツキも理解できていた。乳房も乳首もクリトリスも、輪をかけたような淫乱ぶりだ。その乳首をマコトが指で強くつまむと、ぐりぐりと潰すようにこねてくれた。
 途端にミツキは声を上げていた。電気のような快感が乳首から背筋に走ると長い乳首があっと言う間に硬くなる。セックスのスタートを切る最初の性感帯が自分にとってはここだとミツキは理解した。快感が押し寄せ、マコトの男根が欲しくて身悶えしてしまう。
「ほら、ミツキ。もう乳首が硬くなった。さっきはグミみたいな感触がしてたが、今はちょっとした硬質ゴムみたいだぞ」
 マコトはミツキの乳首を潰しながら告げる。ミツキは尖った突起を愛撫してもらっただけで股間にとろとろと喜悦を湧かせてしまった。反応が早すぎて羞恥もひとしおだ。クリトリスもきゅんと張ると反り返るように膨らんで鞘からほとんどが顔を出した。淫核の根本まで露出しているほどだ。
「ほら、ミツキ。報告があるだろ。どこがどんな風になっている」
「あ、はい。クリトリスが腫れてます。オマンコもびちょびちょにしちゃいました」
「それでどうしてほしいんだ。ちゃんとおねだりしてみろ」
「はい。ミツキはもっと可愛がって欲しいです」
「なにで可愛がって欲しいんだ。どこをなにでどんな風にだ」
「あん、恥ずかしい。あの、ミツキ、マコトさんのオチンポ様が欲しいです。オチンポ様でミツキを可愛がってください。オチンポ様でオマンコしてください」
「駄目だ。そんなおねだりじゃ、入れてやらん。チンポはおあずけだ。入れて欲しかったら、もっとはっきりといえ」
「あん、いじわるしないでください。おあずけしないで。もう。嫌。ミツキのオマンコにマコトさんのオチンポ様を奧まで入れてください」
「奧まで入れてどうするんだ」
「もう、恥ずかしいです。奧まで入れてくださって、いつもみたいに突いてください」
「いつもみたいってどんな風だ」
「もう。いや。恥ずかしい。激しくです。何度も激しく突いて欲しいです」
「じゃ、ちゃんとおねだりしろ」
「あん。はい。ミツキのオマンコにマコトさんのオチンポ様を入れてください。奧まで入れて激しく突いてオマンコしてください」
「ミツキは誰のなにだ」
「ミツキはマコトさんのオチンポ様専用のオマンコ女です。お願いします。もう我慢できません。オマンコして。ね、マコトさん。オマンコ」
 ミツキはマコトのじらすようなセリフで我慢の限界に達して恥じらいを捨てた。自ら恥ずかしい言葉でおねだりする。一方で羞恥の言葉を口にすることが快感を増幅させ、腰が勝手に蠢いて欲望をはっきりと示してしまっていた。
「よし、それじゃ。チンポを口で大きくしろ」
 マコトがやっと許可してくれる。ミツキは喜びに震え、しゃがみ込んだ。マコトの下着をずらすと男根を大切そうに取り出す。そしてそっと唇でくわえた。
「心を込めて丁寧にしゃぶるんだぞ」
 マコトの命令にミツキは嬉しそうにコクンとうなずくと深く男根を喉へとくわえこんだ。ゆっくりとマコトの男根が勃起していく。ミツキは唇をきつく締め、口の中を男根に密着させ、吸い上げるようにフェラチオを始めた。
 ジュツップ、ジュツップとミツキの口が派手でいやらしい音を立てる。ミツキは喜びに震えながら自分がどれだけ淫乱になっているか理解して頬を真っ赤に火照らせてしまった。それでもフェラチオをやめることはできそうもない。
 きつく口を閉じて男根を強くくわえると右へ大きくひねって吸い上げる。深く喉までくわえると今度は左。ミツキは左右でねじるようにフェラチオをしてマコトに楽しんでもらう。それに答えるようにマコトの男根がさらに勃起し、大きく硬くなってくる。
 ミツキはじゅぷじゅぷとスピードをあげて激しく口を動かした。口を強く閉じ、頬の裏を密着させ、喉の奥へくわえると亀頭の先を唇から出す。また深く喉まで。まるでセックスを口でするように、早く、強く、きつく繰り返す。マコトの男根が怒張してくれた。太く、硬く、熱い。ミツキはマコトが自分の口を楽しんでいると嬉しさに胸が高鳴った。
「よし、ミツキ。おしゃぶりがうまくできるようになったな。本当にいやらしいフェラチオだ。自分でも分かってるな」
「あ、はい。心を込めて一生懸命、おしゃぶりしました」
「そうすると今みたいにスケベなフェラチオになるんだな」
「あ、はい。いや、恥ずかしい。もう」
「ようし、これからも、もっといやらしいフェラチオができるようになるんだ」
「あ、はい。かしこまりました」
「じゃ、ご褒美に今度は俺が可愛がってやる。ベッドに仰向けになれ」
 ミツキはマコトの言葉にうなづき、いそいそとベッドに体を横たえた。両腕を体に沿わせ、膝を軽く折る。これから待ち受けていることにドキドキと胸がときめき、顔を真っ赤にして逸らしてしまった。
 ピンヒールを履いた足を折っているが膝小僧は合わせている。しかしマコトの愛撫で細く締まってきたミツキの太腿は股間を塞げず、秘部が丸出しになってしまう。恥ずかしい部分をさらしているのが理解できるが身体の変化はどうしようもない。
 本当に淫乱な私の体。それに起きたばかりなのにセックスを待ち望んでいる。マコトさんは夜と変わらない濃厚な愛撫をしてくれるだろうか。何度もいかせてくれるだろうか。ミツキは心が躍り、下腹部に重いしこりを宿しながら喘ぎ声を漏らしてしまった。
「おいおい、ミツキ。スケベな女だな。もうエッチなことを待ち望んで鼻を鳴らしてるのか。どこをどうしてほしい。ちゃんとおねだりしろ」
「恥ずかしい。マコトさん、あの。ミツキのオマンコを可愛がってくださいますか」
 恥ずかしい言葉を自ら告げてミツキは身をよじった。マコトの愛撫を期待して喘ぎ声が強くなる。おねだりをしたことでミツキは恥じらいながらも、もじもじとマコトの愛撫を受け入れやすいように自分から膝を開いた。
 ミツキのクリトリスは大きく充血して反り返り、愛撫を待ってヒクヒクと震えている。マコトがクリトリスの鞘に指を添えるとぎゅっと包皮をめくった。さらにクリトリスが露出した。つるんと音がするほど大きな肉芽が飛び出してフルフルと揺れる。
「ミツキ、ほら、お前のクリトリスがすっかり丸出しだ」
「あ、きつい。クリトリスの根本が皮から剥き出しでちぎれそうです」
 ミツキのクリトリスは包皮からすっかり露出して反り返っている。根本は突起よりも細く、ツルリと皮から剥かれると元に戻らず、薄皮をめくられ、剥き身にされたピンクの真珠のように愛液でテラテラと光りながら震えている。
 マコトがクリトリスを口に含んでくれた。途端に電気のような快感が走った。驚くほど気持ちよかった。一瞬、脳裏が真っ白になり、すぐに愛液が股間に溢れてくる。陰核がカッと熱くなり、ミツキは思わずビクンと腰を痙攣させてしまった。
 トロトロとした喜悦が膣の奥から湧き出すと襞の中をねっとりと濡らしてしまう。蠢く襞がベチャリと音を立てた。マコトがクリトリスを強く吸い始める。秘芯そのものが根本からもげそうで強い快感をミツキに与えてくれる。
「あ、あん。凄くいいです。マコトさん、もっと」
 アウン。くぐもった喘ぎ声とともにミツキはいきんだ。マコトのクンニに耐えきれずに声を上げると髪を振り、身悶えしてしまった。快感が膣全体に伝わり、それが股間に広がる。膣の奥から喜悦がざわざわと波のように襞に生まれた。
 膣の中で幾重にも絡まり、渦を巻くようにのたうっている皺が濡れてわななき、なにかを求めている。襞に無数にできている粒がぴちっと膨らむ。もっともっと。吸ってください。クリトリスがちぎれるぐらい強く。お願いです。ミツキは恥じらいなど捨てていた。そうしてもらいたいと心から思った。
 マコトがさらにクリトリスを吸い上げてくれた。皮とつながっている根本が強く引っ張られて伸びる。そこにマコトが舌をあてがってこすりあげてくれた。痛いほどの刺激がミツキのクリトリスに伝わる。膣の奥へ、内部へ、襞へ、膣口へ。そうです。嬉しい。こうしてほしいんです。本当にスケベなミツキでごめんなさい。でも凄く気持ちいいです。
 快感がざわつきに変化すると、はっきりした一定の動きを始めた。膣口の近くの襞が膣の奥へと波のように送られる。膣の中で幾重にも絡まり、這っていた皺は無数の粒を帯びて襞とともに膣の奥へとなにかを送り込もうと波を繰り返している。
「あ、く。いい。気持ちいいです。凄く。駄目。ミツキ、もう。一回目。イっちゃう」
 ミツキは早くも自分がオーガズムに向かうことが分かった。しこりきったクリトリスはマコトが舌でネタネタとこするたびにブルブル震えて快感から逃れようとしている。包皮をすっかり剥かれたクリトリスの根本はミツキの弱点だったらしい。
「あ、もう駄目。本当に。ミツキ、一回目、いっちゃいます。いいですか」
「駄目だ。ちゃんと許しをもらえるように丁寧におねだりしろ。ミツキは誰のなにだ」
「あ、はい。ミツキはマコトさん専用のオマンコです」
「だったらどうされるんだ」
「ミツキはいつでもマコトさんのいいなりにされます」
「もっとはっきりいえ」
「ミツキはいつでもどこでもマコトさんにオマンコさせる女です。あ、もう、駄目。お願いです。いかせて。もう、感じる。嫌、本当に。いく、イっちゃう。一回目、いくいく」
 叫びに似たセリフを口にするとミツキは押し寄せる喜悦にお尻をぶるぶると震わせてしまった。黒いストッキングの足がつっぱり、ピンヒールの足の甲が、りきみで真っ直ぐに伸びる。クリトリスを吸い上げてくれるマコトの愛撫が股間全体に喜悦を噴き出させた。
「駄目、そこ。いい。気持ちいいです。ミツキ、もう駄目。あ、イっちゃう」
 オーガズムの快感が股間全体を襲った。ミツキは喜びに震えながらお尻と股をびくんびくんと何度も痙攣させた。膣の内部がきゅっとひきつり、張りつめる。ガーターベルトの腰が弓なりになり、ミツキは快感から逃れようと身を反らせてよじった。
「あ、ん。また、いく。二回目。すぐ。もう駄目。いく。気持ちいい。感じます。いっていいですか。我慢できません」
 声が叫びとなった時、ミツキは嫌々するように髪を振り、二回目のオーガズムを迎えた。絶頂の歓喜が全身を襲う。クリトリスから快感がとめどなく溢れ、ミツキは体を反らせていきみ続けた。膣の中がひどく引きつったと思うと内部の襞が驚くほど痙攣した。
「うくん。あ、また。三回目。また、いく。もう駄目。気持ちいい。いく」
 すでに気をやったはずのミツキは際限ないオーガズムの連続に呑み込まれていく。お尻がブルブルと震え続け、股間がビクンビクンと痙攣し、膣の中が激しく蠢いている。シーツを掴みながら腰が跳ね上げた。逃げ場のない快感がミツキを追いつめてくる。
「四回目、いっちゃう。いっちゃいます。駄目、もう。我慢できない。ごめんなさい。いきまくっちゃっていいですか。お願いです」
 マコトは容赦なくクリトリスを吸い上げてくれる。黒いストッキングの足を突っ張らせ、ミツキは足の指までいきませた。ガーターベルトの腰が浮く。お尻と股間が震えを兆し、がくんと痙攣が襲った。腰全体がびくんびくんと脈打ちながら反り返る。
 膣がきんきんに張りつめてひきつる。大きくなったクリトリスは今までとは違い、快感が激しく噴出する。ミツキのもっとも敏感な部分は性感帯の機能をさらに強めて発育したらしい。大きいクリトリスは痛いほど喜悦を湧き上がらせてくれる。
 クリトリスを吸い上げてくれていたマコトが口を離すと今度は指でいじってくれた。ミツキの弱点となる皮が剥けた根本をずりずりと指でこすり上げる。口よりも直接的な刺激を与えてもらい、ミツキは思わず声を上げた。
「あっ、あっ。もう。凄い。いくの、とまりません。ずっとです。また、いく。五回目。クリトリス、気持ちいい。いくいく」
 高い声を喉から絞り出すとミツキが体をこわばらせた。ガーターベルトの胴が反り身になり、黒いストッキングの足の指が突っ張る。ピンヒールの足の甲に力がこもる。下半身がぐんと跳ねた。びくんびくんと痙攣が立て続けに襲ってきた。
 ミツキの膣の中は愛液が溢れ返り、襞が絡まり、無数に尾を引く皺がのたうっている。襞にある数々の粒がぴちっと膨れるとなにかを求めて疼いていた。早く。何かを。お願いです。ミツキは喉が乾いたようにそう願った。マコトがその膣の中へ指を入れてくれた。
「駄目、あっ。いく。六回目。もう、嫌。気持ちいい。いくいく」
 ミツキの膣が指をキュッと締め付けた。襞が紐のように絡まり、粒が指に貼り付く。それだけでミツキは七回目の絶頂を迎えてしまった。下半身がぶるぶると震えると反り身になってこわばり続ける。ガクンととどめの痙攣があった。
 マコトはミツキの膣に入れた指をくの字に曲げると腹の側に回した。ガクガクと快感が駆けめぐる。股間が勝手に暴走する。とめどない喜悦が膣に湧き続ける。マコトの指がミツキのGスポットを探り当て、1センチにも満たない襞をグリッとえぐってくれる。
「ああ、八回目。またいく。凄い。いくいく、ああ、そこ。変です。なにか、できてます。あっ、駄目。感じる。そこ、凄い。九回目、いく。あっ、あっ、あん。十回目」
 ミツキはマコトに指を入れてもらったGスポットで立て続けにオーガズムを迎えた。激しい快感が襞から伝わる。気持ちよさがあまりにも強い。普通ではないほど感じる。まるで機械のスイッチを入れたように性器が快楽を無軌道に生産している。
 おかしい。Gスポットに違和感があった。膣の襞に何かできているのがミツキには理解できた。マコトの指が問題のGスポットにできている異物を指でぐりぐりとこすってくれた。途端にミツキは喜悦を強く湧かせて十一回目のオーガズムに達してしまった。
「あっ、駄目。十一回目。いっちゃった。ああん、マコトさん。オマンコの中、変です」
「ミツキ。オマンコの中にイボができてるぞ。Gスポットに。ちょうどクリトリスの裏側。小さなネジの頭みたいに突起が膨らんでるぞ」
 マコトはミツキの膣の新たな変化を説明してくれた。今までのGスポットは襞にできた粒と同じように、皺がざらついているだけだった。だが今はその粒がひとつになって突起を作っているらしい。欲望を求める体が膣という直接的な器官を変化させたようだ。
 マコトがそのイボをさらに指でこすってくれる。激しい快感が湧き続け、ミツキの腰がびりびりと震えるとオーガズムが襲ってきた。
「あん、十二回目。いくいく。イっちゃった。凄い。そこ。ものすごく感じます。もの凄く気持ちいいです。なんですか、そこ。あっ、駄目。そんなに指を動かさないでください。あっ、あっ、あっ。いく、十三回目、すぐ。もう、いく」
 クリトリスの裏にできた突起は止めどない快感を湧かせ続ける。ミツキはぐんぐん歓喜の渦に呑み込まれてしまう。マコトが指でこするたびに強い刺激が背筋を駆け抜け、思わずミツキは腰をいきませた。たやすく絶頂に導かれてしまう本能的な反応だった。
「はは、ミツキ。かなり感じるみたいだな。クリトリスの裏にできた突起だから裏クリトリスとでも呼ぶか。もっとこすってやる。思いきりいきたいならちゃんとおねだりしろ」
「あ、あ、思い切りいきたいです。いかせてください。もう十四回目、我慢できません」
「ミツキは誰のなにだ。お前の口と胸、お尻とオマンコはどんな道具だ」
「あ、はい。ミツキはマコトさんのオチンポ様専用のオマンコ女です。ミツキのお口はオチンポ様をおフェラチオするためのお口です。ミツキのオッパイはいつでもマコトさんの好きな時に揉んでもらう玩具です。ミツキのオマンコはマコトさんの好きな時にオチンポ様を入れていただいて射精してもらう穴です。ああ、もう駄目。いくいく、どんどん、いく。十四回目、いく。十五回目、いく。あっ、あっ、十六回目も、いっちゃう」
「いい子だ。よし、思い切りいけ」
 ミツキはマコトに命じられて恥ずかしいおねだりを口にした。マコトが絶頂の許可を与えてくれた。ミツキは恥ずかしさに悶え、堰を切ったようにオーガズムに身を委ねた。
 腰がびくんびくんと痙攣して止まらない。黒いストッキングの足をベッドに突っ張らせ、ガーターベルトの胴で半身を反らす。腰がいきみ、股間がわななく。四肢の指に出鱈目な力がこもる。喜悦が膣から激しく湧き続け、背筋を走り、全身ではじけ散る。
「あ、なに。これ。凄いです。こんなの初めてです。凄く気持ちいい。恥ずかしい。ミツキ、感じまくっちゃう。もう、嫌。いっちゃう。十七回目、いく。どんどん、いくう」
 マコトが親指で膣の外にある本物のクリトリスをとらえてくれた。それをこね回してくれる。膣に入れた指で裏のクリトリスも同時になであげてくれ、二つの指で押し潰すようにふたつの突起をいたぶってもらう。
 ミツキは本物のクリトリスと裏のクリトリスの刺激で快感を激しく噴き上げてしまった。本物と裏側に生えている裏クリトリス。それぞれがマコトの与えてくれる刺激で快感を噴出させ、同時にふたつがひとつになって喜悦が膣の中と外で痛いほど生まれる。
 ふたつのクリトリスの快感でミツキはぐんぐんとオーガズムの高みに運ばれていく。まるで新しい性器ができたようで今まで比べ物にならない喜びが股間にはびこる。局部が壊れるかと思えるほどのエクスタシーだった。
 膣の外と中で芯となったクリトリスはマコトの与えてくれる指の動きで大きく膨れて反り返り、ビクビクと震えている。二つのクリトリスが一本の茎になったようで、ミツキのもっとも敏感な部分は歓喜に貫かれ、ピンク色に濡れて光っているのが分かる。
「いくいく、マコトさん。ミツキ、もう駄目。十八回目、いっちゃう。凄いです。あっ、あんっ。く。いくう。イっちゃった。あ、駄目、またいく。十九回目」
 ミツキは立て続けにオーガズムを迎えながら、まだまだ膣の中から喜悦をほとばしらせ続けた。どこまでも止まらない絶頂。ピンヒールの足がガクガク震え、腰が浮いて反り身になり、いきみ続ける。体の反応は直接的で動物的。淫乱の極みだった。
「十九回もいったのか。新記録だな。そろそろ限界かもな。それじゃ、ミツキの欲しいものをいってみろ。どこになにをどうしてほしいんだ」
「あんっ、あんっ。入れ、て。オチンポ、様。ちょうだい。お願い、します。ミツキの。オマンコに。マコトさんの。オチンポ様。入れて。ください。早く。もう駄目。ミツキと。オマンコ。して。オマンコ、オマンコ。早く。ね、して。して。してください」
 ミツキは絶え絶えのおねだりしかできなかった。オーガズムを迎えるというより、オーガズムのままでずっと喜悦が続いている。言葉を発するのも難しいほどで、激しい快感がミツキの性器に噴き出し続けて絶頂のピークを維持し続けている。
 マコトがベッドに仰向けになって体を反らしているミツキの腰を掴んでくれた。連続して痙攣する下半身にマコトの腰が当たると一気に男根を突っ込んでくれる。
「凄い。駄目、あんっ。いく。二十回目、二十一回目、二十二回目、いくいく。どんどん。恥ずかしい。嫌々、もっと。オマンコ。壊れる。止まらない。うくっ」
 ミツキの性器は壊れた機械のように絶頂を吐き出している。ミツキはピンヒールの足の甲でりきんだ。黒いストッキングの太腿を思い切り広げ、マコトを受け入れる。男根はぎしぎしと音を立てるほど窮屈な感触で膣の奥まで一気に貫いてくれている。
 ミツキはガーターベルトの胴を弓なりにして小刻みに痙攣を続けた。恥丘が快感で膨れあがる。陰毛のない丘に刻まれているマコトの名前がオーガズムで奇妙に歪む。『専用性器』と綴られたシールがひきつったまま戻らない。
 マコトが入れてくれた男根は膣を限界まで広げてくれている。本当に裂けそうだった。襞と皺がきつく男根に薄皮一枚で密着し、細紐の束となってのたうち、渦を作る。襞の表面には無数の粒。ぷりっと膨れた小さな粒を男根が押し潰してくれている。
「駄目、駄目。本当に。こんなの。凄い。いくいく。とまりません。マコトさん。やめて。凄い。気持ちいい。やめて。嫌。凄い。いくいく。うくっ、うくっ。くく」
 マコトが腰を動かし始めた。膣の中で怒張が薄皮一枚の襞や粒をこすりあげてくれ、裏クリトリスをなであげてくれる。ぐんぐんと痛いほどの快感がミツキの股間に噴き出し続け、絶頂が止まらない。脳裏がオーガズムで真っ白に燃え尽き、すぐにピンク色となった快感がよみがえり、四肢の先まで痙攣させる。
 ミツキは大声で叫んでいた。マコトの肩に片腕を回し、別の手がシーツを鷲づかみにし、快感に耐えようといきみ、悶え、手足をでたらめに振る。髪が嫌々するように乱れる。とんでもない快感だった。ミツキが今までしらなかった絶頂の世界だった。
「ああ、いいぞ。ミツキのオマンコ、かなり具合がいいぞ。カズノコがこすれて襞がぴちぴちだ。きついおまんこは相変わらずキンチャクだな。ようし、いくぞ」
「は、はい。ミツキも駄目。いくいく。何度もいく。もう許してください。とどめをさしてください。オチンポ様でやっつけて」
 マコトが突き上げてくれるたびに裏クリトリスがこすり上げられ、襞が伸ばされ、快感はとどまらない。二十二回を越えてからは何回いったのか分からないほどだった。オーガズムとオーガズムの境目がなく、ずっといきっぱなしの絶頂感がミツキを襲っている。
 男根が膣の中で今までよりも、ぐっと勃起し、理由は分からないが怒張がひときわ大きくなった。奧までペニスを押しつけられ、子宮の入口を激しく突いてもらった。どくんとマコトが脈打つと、びゅっと勢いよく精子を発射してくれる。
「うくっ。あんっ。いく。いく。お精子。嬉しい。凄く。オチンポ様、すごい。オマンコ感じる。恥ずかしい。気持ちいい。ミツキ、思い切り、いくいく。ぐくくっ」
 マコトの射精と同時にミツキは絶頂の極みに達した。今までのオーガズムを飛び越えて全身が性器になったような喜悦が襲っている。四肢の身悶えが止まらない。狂ったような快楽の果てだった。限界まで開いた太腿がマコトの腰をぐっとはさんで逃すまいとした。そして立て続けに痙攣。途端に真っ白な意識。虚無と思える白い小さな死。
「ふふふ。凄いな、ミツキ。ここまでいくとはな。本当に俺好みのスケベ女になってきたな。もっともっとド淫乱にしてやろうな」
 マコトがミツキを抱きながら恥ずかしいことを告げている。その言葉も半ば上の空で、ミツキは痴呆のように意識をぼんやりとさせながら快楽の余韻に溺れていた。

『召使魔女取扱説明書』※本書は召使魔女には読めません。主人のみ読解でき、召使魔女をどう扱えばよいかが分かります。

【契約後の魔女との生活】仮契約期間が終了した召使魔女は主人の了承があれば子種を授かるために本契約へ進みます。生理が始まり、受精すれば妊娠を示すサインが体に現れます。サインは魔女それぞれですが、主人との因果関係で把握できるものです。
 むろん妊娠後も性行為は可能で、魔女も懐妊できた安心感から快感が強まります。魔女の妊娠期間はとても短く人間界の二ヶ月ほどです。そのため外見の変化がほとんどなく、主人好みのままのスタイルを保ちます。
 臨月を迎えた魔女は一旦、魔女の国に戻り、出産までの数日を村の仲間の助けを借りながら過ごします。子供を産み終えた魔女は主人の世話をする間は養育を仲間にまかせ、通い妻の状態で魔女の国と人間界を行き来します。
 短い妊娠によって出産する魔女の子供はとても小さく、長い時間をかけて成長していきます。生まれた子供たちは抵抗力が弱いため、魔女たちが集団で育てます。養育班の魔女は母乳が出るようになり、子供の泣き声や仕草で体調が理解可能となります。
 生まれた子供は管理官(村の長老)を通じて国に報告され、魔女として正式に登録されます。その際に名前が女王によって内密に授けられ、一生の相棒としてホウキが下賜されます。魔女の本名は本人だけが読める魔文で書かれ、一読後、紙片は自動的に消滅します。
 子供が生まれた村では祝賀の祭りが催され、魔女であることを確かめるホウキ乗りの儀式を楽しみます。生まれた子供とホウキを布でくるみ、火を灯したロウソクの上に掲げ、熱さから逃げようと子供が空に浮かぶのを確かめるのです。その際に子供が高く浮かべば浮かぶほど無事に育つと言われています。
 魔女の妊娠と出産は一度だけです。子供の死亡は滅多にありませんが、不慮の事故や死産、定められた運命により、世を去ることがあります。村は一定期間の喪の儀式に入り、下賜されたホウキは焼却処分されます。
 一方、本契約ができなかった魔女は魔女の国に戻ります。子種を授けてもらえなかったことは魔女にとって大変な屈辱で、周りも蔑み、からかわれたり笑われたり、ときには鬱憤の解消として暴力を振るわれることもあります。そのため、本契約できなかった魔女は自身が育った村を逃れ、魔女の国の果てで暮らします。
 本来、険しい山が魔女の住処ですが、魔女の国の果ては疎外地のような場所のために侵入する外敵も多く、彼らによって殺されたり、さらわれて奴隷にされたりする危険と背中合わせになります。なんとか暮らしていけても独力の貧しい生活で他の魔女よりも早く亡くなったり、絶望から自殺することもあります。
 一般的に魔女の寿命は人間界にとっての二百から三百歳で、死亡原因の多くは老衰です。それ以外の死亡ケースは滅多にありませんが、戦闘魔女が敵との戦いで倒されたり、学者魔女が実験の失敗で死亡するなど不幸なケースもまれに存在します。
 特殊な例として魔女が人間界で死亡すると、その瞬間に死体は消滅し、本人の記憶は主人や関係者からは消えます。人間界に存在しなかったこととなり、相棒であるホウキだけが国に帰り、焼却処分されます。魔女の国では彼女たちのことを「戻らずの雁」と呼びます。自ら去る場合も魔女の記憶は誰にも残りません。

 昼食後、即日配達の下着や衣類がぞくぞくと届いた。ミツキはやっと乳房にぴったりのブラジャーを身に付けることができた。Cカップ75のオッパイはマコトに言わせるとソフトボールサイズだそうで、手の平で掴むとちょうど握り込めるらしい。
 巨乳ではないが、まん丸の乳房はサイズのあったブラジャーを付けるとボールを二つ寄せたようにくっきりと谷間を作ってくれる。ミツキは平坦な乳房がマコトの好みに変化したことが嬉しかったし、コンプレックスだった幼女のような胸がそれなりになったことを自慢したいほどだった。
「ふふふ、似合うじゃないか。可愛いぞ。髪型もぱっちりだ」
 届いた下着と衣類を試着したミツキはマコトに褒められて嬉しくて笑みが止まらず、一方で恥じらいから赤くなってしまった。ミツキは午前中に髪型をマコトの好みの派手な名古屋巻きにきっちりと仕上げてある。
 衣装はビスチェを思わす黒いジーンズ生地のトップスと、セットだった赤いマイクロミニを身に付けていた。トップスは肩を露出させ、フロントがジッパーになっていて下げればそのまま脱がされてしまう。セパレートのデザインなのでおヘソが見えているがガーターはちゃんと隠れている。このあたりはマコトの好み通り、だらしなくないようにだ。
 ミニはタイトスカートで太腿がほとんど露出し、新しいストッキングを止めているガーターのストラップも見えていた。下着はストラップレスのブラとショーツで黒。
「褒めてくださって嬉しいです。ほんとに似合ってますか」
「ああ、ぱっちりだ。オッパイも小ぶりだが形がきれいで俺好みだぞ」
 ミツキはわざとマコトに尋ね直した。もう一度、褒めてもらいたかったからだがマコトは胸のことまで気に入ってくれた。ミツキは喜びで有頂天になった。
「ミツキ、お前の体型はこれで完成だな。このままが俺の好みだ」
 マコトはそう述べて届いた下着をミツキの体にあてがっては喜んでいる。床に広げた新しいガーターベルトもストッキングもブラもショーツもかなりの数だ。
 ミツキの体は朝のセックスで一旦はすっきりしたが、昼食後、再び股間が疼き始めていた。昼間からムラムラするなんて、あばずれ女もいいところだわ。もっとおしとやかにしないと。頭では分かっているが欲望を求めて変化を続ける体はいうことをきかない。早くマコトの愛撫が欲しくて喜悦が股間に湧き始めようとしていた。
「さてと、ミツキ。俺はこれから出版社と打ち合わせで外出する。夜には帰ってくるが長引くかもしれないから時間は未定だ。お前は帰るまで留守番をしていろ。外へいってもいいが、ジェシカと一緒にだぞ。あんまり遠出をするなよ。それと家から出る時はトレーニングウェアを着るんだぞ。俺以外の男にお前の肌を見せたくないからな」
 いつものように昼のセックスを期待していたミツキは肩すかしをくってしまった。マコトの好みの服と下着ですっかり準備してあったのにと思うと恨めしく、哀しかった。
「ふふふ、どうやらオチンポ様が欲しかったみたいだな。どうなんだ。正直に言え」
「え、あ、えと。はい。ミツキ、いつもみたいに可愛がって欲しかったです」
「悪いが夜までおあずけだ。だがこいつがある。どうしても我慢できないなら使うんだ」
 マコトは謎めいた言葉を告げると届いていた宅配便の包装を破る。
「バイブとローターだ。オマンコが我慢できない時は、これでいけ。使い方は分かるな」
 中に入っていたのは大人の玩具。ピンクローターが四つと透明なバイブレーターだった。ミツキも魔女の国で性具をどう使うかは学んでいた。ただし実際に試したことはない。あくまでも文献による知識だ。というのも魔女の国にはローターもバイブもないからだ。
 魔女の国には機械がない。自動車もなければ小型モーターも乾電池もない。なぜなら必要がないからだ。自力で対応できない行為は魔法でまかなう。ブルドーザーによる掘削も小型モーターのようなバイブレーションも魔法ならお茶の子さいさい。機械が生じるエネルギーロスもなければ、排気ガスも出ず、自然に優しい。
「ふふふ、これはまだ先だな」
 箱の中にあった別の物を取り上げてマコトがつぶやく。持っていたのは麻縄。ミツキはそれを見て真っ赤になってしまった。なにを意味するか理解できたからだ。
 ミツキはマコトによって恥ずかしい言葉をしゃべらされたり、いやらしいフェラチオを教え込んでもらった。ミツキはそれがSM嗜好であるとはうっすらと理解できていた。
 しかし今までのすべてはミツキの体の自由がきく状態でだ。マコトの愛撫から逃げ出したり、やめてもらうように泣いて懇願したりはなかった。つまり暗黙ながら今まで性行為はミツキの承諾であり、意志ともいえる。
 だがマコトは最終的には自分を縛って楽しむ心づもりだったらしい。つまり拒絶できない状態でのセックス。マコトの望みはミツキを抵抗できないようにして絶対的な所有物として楽しもうと考えているのだ。SM用語では確か緊縛といったはずだ。
 麻縄に目を走らせ、ぞくぞくとした恥辱の喜悦が本能的に湧いた。マコトに隷属させられる喜びが股間の疼きとともに体に染み渡る。ミツキは緊縛について詳しくは知らない。学校での男性の性癖学習は多岐に渡ったので通り一遍だった。
 だがまだ幼い頃、人間界のアニメを見ていて(魔女の国では魔法によって人間界の電波を受信できる)アニメの主人公の少女ヒロイン(正義の味方で世界を救う能力を持つ月の使い)が磔にされるシーンがあった。そのシーンがミツキを釘付けにした。ヒロインが美しく、物悲しそうで胸が熱くなったのだ。
 思えばそれはマコトが目指す行為に見合うミツキの秘められた体質だったらしい。意識してなかったが自分には縛られ、体の自由を奪われる被虐への喜びが渦巻いていたのだ。
 緊縛にはいろいろなスタイルがあるらしい。だがミツキが学校で習ったのは、ほんのさわりだけ。しかも画像ではなく、文字でだ。だがどんな手法にせよ、目的は縛った相手の自由をまったくきかなくすることに変わりはない。
 まるでひとつの荷物のように手足をまとめられて体を畳まれた状態でマコトに愛撫されるのはどんなだろうか。どんな快感を与えてもらえるのか。そう考えただけでミツキは恥ずかしさで真っ赤になったままだった。
「玩具には説明書が付いてるから、いろんな使い方を試して、イくんだな。それじゃ、俺は出かける。鍵は忘れずにかけておけ」
 マコトはにやにやとしながら玩具に視線をやると玄関へ向かった。ミツキは悶々とした体を持て余しながらマコトを見送るしかなかった。
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