変な人だけど、面白い

饂飩

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友達

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「う、嘘ぉ……」

SARAから届いたメールの内容、それは

『とても申し訳ないのですが、友達がどうしてもついていきたいという事で友達を連れてきます…。突然の報告ですみません…。』

「と、友達ってSARAくんの友達って事でしょう~?怖い人だったらどうしましょう~~!!!!」

SARAと会うだけでも緊張で潰れそうだったのに、更に友達とも会うなんて床にめり込みそうだわ…と思いつつ、SARAの友達だから悪い人じゃないに決まっている!と思い直し、気合をいれなおし、メールを返した。

ピロンッ

「あ、相変わらず早いわね…え~と内容は…」

「こんにちは、玲央さん…ですよね?」

「へっ?」

背後から聞こえた鈴のような声に私は思わず気の抜けた声を出して、振り返った。

「違っていたらすみません…玲央さん、ですか?」

「え、そ、そうだけど、貴方は?」

動揺を隠しきれず、小柄な女の子相手に気持ち悪い程キョドってしまう。

「俺です。SARA。」

「SARAって掲示板の…?」

「はい。」

男の子じゃなかったの~~!?!?と驚くが、よくよく考えてみれば1度も男ですなんて言ってなかった。

「あ、俺、一人称が"俺"で男だと思ってましたよね…すみません…」

しゅん、と元々小柄なSARAが更に小さくなる。
勿論幻覚だが、私には犬の尻尾と耳が見える。

「だ、大丈夫!私も男のくせに一人称"'私"だし!!」

「そ、それは体だけで…心は…」

「は~いはいはい、そこまで!大丈夫だから!逆に可愛い女の子で嬉しかったりするし!!」

犯罪発言ではないかと疑ってしまうフォローをしてしまって、気に触っちゃったかな?と不安になるが、

「ほ、本当ですか……!?」

ぱぁっとみるみる内に明るくなっている少女を見て、良かったぁと安堵する。

「か、可愛いだなんてそんな……!!」

照れくさそうにもじもじとするSARAを見て、にやけてしまう。
傍から見たら、完全に犯罪者だ。

だが、正直に言って本当に可愛らしい。

「あ、ところでお友達は?」

「はっ、はい!店の外にいるので行きましょう!!」

店の外に行くとSARAの友達がいると分かり、自然と体が強ばる。

「とても個性的な人達なんですけど、悪い人達じゃないので…!」

緊張した面持ちの私に気づき、フォローしてくれるSARA。

「SARAくんの友達だもの…!悪い人達じゃないのは当たり前よ!」

気をかけさせてしまったと反省して、そう明るく返した。

「……!!」

私の言葉に顔を真っ赤にさせるSARA。

何故赤くなったんだろう?と不思議に思い、聞いてみようとするが、もう私達はドアの前に立ってしまったので聞こうにも聞けずそのままドアを開いた。


「この人達が俺の友達です…!」


「晴人です!」
「美空です。」
「のあ…」
「ふぅかでぇす♡」
「……」
「あるとです。宜しくね。」


思ってた以上にいっぱいいる…!!!

「初めまして、玲央です。」

「るぅかぁ?ちゃんと挨拶しなぃと駄目でしょぉ~?」

「うッ…ごめんなさい…お姉様…。」

「ぜ、全然大丈夫だよ!!るぅかくん…?宜しくね…!!」

背の高い髪の長い女の子と背の低い髪の短い男の子という対照的な兄弟をみて、私が最初に思ったことが、


顔整いすぎ。


「は?ボクは男じゃないノ。」

「えぇ!?お、女の子だったの!?ごめんね??」

「男の子ゎふぅかだょぉ~♡るぅかゎ可愛ぃ可愛ぃぅちの妹なのぉ~♡」

「うぇぇ!?ぎゃ、逆だった…!?」

見た目と性別が一致しない為混乱する私の袖を、誰かが引っ張った。

「いちいち驚くのも疲れるでしょうから、すっと受け入れなさい。すっと。」

高く結い上げたポニーテールを揺らしながら、少し偉そうな少女は呆れた様子で私にそう諭した。

「すっと受け入れるなんて無茶なことをいうなよ、美空。」

少女の隣に立っていたこれまた背の高い男の子は、美空ちゃんの頭に手を置き、私にすみません…と言いぺこりとお辞儀をした。

「貴方達も兄弟?」

「見て分かるでしょ。」

「そ、それもそうね。」

話を変えるために振った話題をばっさり切り捨てられて、少し傷つく私。

確かに髪色も同じで、二人ともぱっちりした目だが、つり目で眉もキリッとしている為、凄く強そう(?)

「全く…美空は…折角玲央さんが話題を振ってくれたのに…」

「振ってくれなんて頼んでないわ。」

「そんな事言うなよ…」

優しそうなお兄さんと気の強い妹。アニメでよく見るやつだわ、と頷いていた私にSARAが、

「あの…ここで話すのもなんなんで、場所変えませんか…?」

と提案してきた。

「そうね。ここで話しちゃ迷惑になるし。場所変えるってどこ行く?」

SARAの提案にのり、どこに移動しようかと考えていたら晴人くんが、


「俺の家なんかどうです?」


と提案してきた。

初対面の人を家に呼んでいいの…?と困惑したが特に行くところも決まらなかったので、晴人くんと美空ちゃん、そしてのあちゃんのお家にお邪魔することになった。

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