三尺刀使いの仮想現実戦記

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始まり

未知なる敵

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買い出しの後買ったものをしまったらゲームを始める。椛はしまったら俺ゲームやるから帰れと言ったらやけに大人しく帰った。その素直さにちょっと気味が悪かったがそんな時もあるだろうと勝手に納得してゲームを始めた。


「ふー。入ったしギルマスのクエストやろーっと」
そう言いながら小屋の中で鎚を握る。火緋色金を出して鎚を振るう。

~少女(少年)奮闘中~

出来た。そう入れる代物か出来た。刀身は
二尺立派な二尺刀が出来た。刀身の燃えるような赤色から銘は焔。
「出来たことですし、ギルマスに報告にいきましょうか」

移動中

コンッコンッとギルドのドアを叩く。
「失礼します。ギルマスは居ますか?」
「おー嬢ちゃん、出来たかの?」
「ええ出来ましたよ。鞘は薪から即席で作りました。銘は焔です。どうぞ受け取ってください」
「ありがとうな嬢ちゃん。じゃあ・・・」
ピコンっ。ギルドマスターのフランクから
アイテムの譲渡があります。承諾しますか?
「ギルマス、私に何を送りました?」
「もらってからのお楽しみじゃ。はよう承諾せい」
「わかりました」
ギルドマスターのフランクからの譲渡を受け入れました。記入済みの地図を3枚手に入れました。鍛冶の鎚を手に入れました。斧を
手に入れました。彫刻刀を手に入れました。二尺刀焔を手に入れました。
ん?不思議に思いながらインベントリを見る。武器ボックスに焔が入って居た。え?
マジ?このおっさん私に焔を持って行かせるために焔を打たせたってこと?え?え?え?えー!?
「ギルマス」
「んっなんじゃ?」
「何故私に焔を打たせたんですか?」
そうそれだ。何故私に焔を打たせたのか?
「そらぁ、嬢ちゃんの腕前を見たかったからじゃよ。嬢ちゃんの行きたいところはどこも化け物達が途中に居るんじゃ。それに嬢ちゃんが勝てるかどうか知りたかったんじゃ」
「ギルマスの結果は?」
「合格じゃな。教えてやるぞ。ホルズまでの途中はトレントの森じゃ。八幡の前は海竜の集会場になっている。ワルゾナへの途中は
大樹海となっていて其処にワーウルフや
森竜、猿賢人なんかがいるぞ。トレントは
A級海竜は平均で大型A級大樹海は皆がS以上のランクの化け物じゃ。比較対象として俺は魔物だとC下位級に入るわい。今の嬢ちゃんは恐らくB下位くらいの実力じゃ。かなり道は遠いぞ、神去までの道のりは。ちなみにこの辺りに住むモンスター達はゴブリンの
指揮官達を除いて皆Eまでのモンスターしか出ないから嬢ちゃんは苦戦することはないじゃろう。んっ、嬢ちゃん?」
なんだと、ゾクゾクする。敵の手に阻まれながらも街まで向かうのがいい。面白い。
「やりますよ。神去を作るまでは私は走り続けますから。ギルマス、情報やらなんやらありがとうございました」
そう言いながらギルドひいてはこの街を去るのであった。
ポロッと涙が溢れているのを激流は気づかなかった。
左には焔がさされていた。
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