三尺刀使いの仮想現実戦記

文字の大きさ
47 / 101
明朝の林

絡まれた

しおりを挟む
私は着いた。ガザニアに。
しかし私には疑問が残っている。何故鬼熊があれ程強かったのか?と言う疑問だ。
理由はゴブリンエリートははっきり言って雑魚だ。
しかし、鬼熊はそのエリートを遥かに超える強さを有していた。
何故なのか?ゴブリンエリートに苦戦する程度では鬼熊は倒せない。
いや、青熊さえも倒せないかもしれない。
なのに何故鬼熊が倒せたのか?と言う疑問だ。しかしその疑問はすぐに解決した。
「皆!レイドを組め!レイドバトルで鬼熊の素材を手に入れよう!」
などと叫んでいる者が低くなった広場にいた。周りには100人程のプレイヤーがいる。
鬼熊を倒すなどと言っていたので恐らく先程の疑問はレイドを組み数の暴力に訴えた、と言った所だろう。
卑怯者め恥ずかしく無いのか?阿呆が。
「卑怯者め」
私は思わずそう溢した。
「んっ、待て!そこの君!」
誰か呼ばれているな。
「おい!無視をするな!無視を!」
誰か呼ばれているぞ。無視するなぁー。
「其処の青い髪の女!」
私は周りを見る。
周りに青い髪の女性など一人もいない。
もう行ったのだろう。
「行ってくれ、カンナ」
「了解です」
何の話し声だ?
足音が近づいて来た。突然肩を掴まれる。
「君、無視は良く無いよねぇ、無視は」
そう言われたので、
「私が、呼ばれていなのですか?」
そう尋ねる。
「当然だろう。事前に掲示板にも流したはずだ。今日これからこのガザニアの街にいるプレイヤー全員で鬼熊を倒しに行くと」
「すいません。私は掲示板も見ていませんし今日この街にきたばかりなのでそんなの知りません」
「今日来たばっかぁ?ならレイドメンバーは?」
「はて?一人でアカンサスを超えてきましたけど・・・」
「馬鹿な事を抜かすな!あの鬼熊を、本当の鬼を一人で倒すだと!馬鹿にするのも大概にしろ!貴様の強さを証明してみろ!」
女は腰にかけたダガーを抜く。
スパンっ!
私は源を抜く。
「抜いたのであれば死ぬ覚悟は出来ているでしょう?仕方ありません。今ここで切り裂いてあげます」
「ふん、馬鹿にするな!そんな刃毀れした長過ぎる刀など叩き折ってやる!」
「間違っていますよ。叩き折られるのは貴方の方でしょう」
「抜かせ!決闘だ!」
決闘を申し込まれました。
引き受ける。
「やってあげます。貴方程度に歌を読みはしません。・・・まあ、私にも慈悲はあります。5秒あげます。やるかやらないかを決めなさい」
「何を!死ね!」
女はダガーを両手に構えて飛び掛かってくる。
「決裂ですね。では参ります」
私はそれを、
スパンっ!
相手の手首と足首を空中で切り落とす。
「があっ!」
そして続いて相手の腹を両断する。
「貴方程度・・・雑魚過ぎます。少々期待していたのですが・・・結果は期待外れも良い所ですね。刃毀れした刀でも楽勝です。では、ご機嫌様」
この出来事はすぐに掲示板に上がった。
現在超上位帯でありプレイヤー間でかなり名を知られている双刃のカンナが赤子を捻るかの様に決闘で虐殺されたからである。

作者
すいません。投稿遅れました。明朝の森は終わりです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...