三尺刀使いの仮想現実戦記

戦士王杯（準備）

開催予告

戦いとは敵、つまりは相手が居なければ行うのは不可能だ。素振りはたたかいではないしな。戦いにおいて重要なのは敵を定める事とその敵を調べる事だ。敵を定め、調べ明確な対策を練り実行する。その過程を準備という。皆は歴史に置いて来てしまった。当たり前だと勘違いしてしまった。準備の尊さを、準備の大切さを。

あの後街の広場でリスポーン地点を固定して宿屋でログアウトした。
現実に戻るとスマホを開く。
出ていた情報によると剣の聖地で大規模な公式ＰｖＰ大会、戦士王杯が開催されるらしい。因みに開催時ログインしていた者は強制参加と書かれている。
大会は予選、最終予選、本戦に分かれているらしい。
予選では全サーバーからの参加者を８エリアに分けて其処で各エリアで最後の３０人になるまでのバトルロワイヤル。最終予選は予選を通過した計２４０名を１エリアに分けてのバトルロワイヤルを行うらしい。
そしてそれで最強の８人を出してその８人で本戦、トーナメント戦を行う様だ。優勝、準優勝には特別景品。優勝者等含め参加した者には参加賞が与えられるらしい。
その優勝を狙って私も参戦しようかなぁ？なんて私は今考えている。開催日は今日から１週間後。
それまでに私は刀を源からそろそろ改めなければいけない。
なので私は攻略情報サイトを覗く。
そうするとガザニアから行けるダンジョンに錆びた探鉱と言うダンジョンがあり、BOSSドロップに錆びた純鉄と言うアイテムがあるらしくその純鉄を錆び取り加工を施すと武器が作れるとのことだ。
しかし殆どのプレイヤーは武器なんて作れない為売却アイテムになってるそうだ。
この純鉄を集めて新たなる三尺刀を生産し、大会に備えようかな？

作者
今章はゲームとリアルが入り混じるので注意してください。