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華の都へ
大群の進行
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作者より。
本当に数ヶ月失踪してごめんなさい。ネタが思い付いて来たのでこれからは週一くらいなら投稿出来ると思います。
「チッ!最悪ですね!」
「激流さん。どうかされましたか?」
「二時の方向、大群が来てます。凄い量です」
量が多いですね。さて、鬼が出るか蛇が出るか、実物です。まあ、接敵しないに越したことは無いのですけどね。
「どうしますか?接敵しなくても行けるかもしれません。接敵しないに越したことはありませんが」
「戦って勝てますか?」
「やれと言われればやりましょう。しかし、勝てるかはわかりません。ましてや貴方達に傷を付けないという条件なら不可能に近いでしょう」
正確な数と単体の強さがわからないからこれ以上は何も言えない。数で判断するしかない。
「数は、およそどのくらいですか?」
「まあ少なく見積もって千は居るでしょうね」
「千、ですか」
「ええ。ただしその千は少なく見積もって、です。普通に二、三千は居るでしょう。そして敵の個々の正確な強さもわからないので」
「やはりそうですか。個々の正確な強さ、」
「ただし交戦することが悪いとは一言も言っていません。相手が黒豚だったら黒豚は群れで行動する事があるって記載できますからね」
「ならば!」
「ただし、此処で交戦することは愚行も愚行。最悪です」
「ならば何処で!?」
「あるではありませんか?」
そう。あるのです。調べた所あるこのフィールドの一角はダメージゾーンになって居ます。しかしそれはまだらである場所とない場所が混在するやばい場所。其処は敵モンスターも反応する。これは二回目の調査団の調査報告書(その調査団のサイト)に書いてありました。つまりは其処に相手を誘導すれば楽に戦闘を展開できるでしょう。楽に展開できなくても幾分かは体力の減った敵と会戦出来ますからね。
「わかりました。あの、二回目調査団の壊滅の原因の一部を担った灼熱地帯ですね」
「ええ。プレイヤーの調査団を壊滅させる程のダメージゾーンという事でしょう。敵のモンスターの群れが火属性で回復や火無効でなければ有利に立ち回れるでしょう」
しかし、そうしたとしても開戦して勝利出来るかは三割程度でしょうか?
「それで、勝率は?」
「三割あるかないかです。悪い賭けではないです。理由としては此処で観測されたモンスターの中で火属性でダメージが通るのが三割程度。一割程を占める火属性を回復する奴等を引いたら即終了das ende(英訳the end)です」
つまり、神頼みですね。
「あのダメージゾーンは此処から左に曲がれば直進して着きますね。あの中のセーフティエリアで立て籠れば勝てないことはないでしょう。走りましょう!」
「そうか。では君たちは走りな。私はAGL低いからちょっと交戦して急行するよ」
「わっ、わかりました。では、頑張ってください!」
そして私は彼女の声を背中に聞きながら縮地で敵の元に急行します。
「居ましたね」
目の前に居たのは黒く長い毛を持つ牛。とりあえず黒剛毛牛(こくごうもうぎゅう)と名付けましょうか。
タッ。
そして私は戦闘の黒剛毛牛(仮)の背中に降り立ちます。
「とりあえず焔で斬ってみますか」
そして焔を顕現させて焔を鞘から抜きます。
「フンっ!」
焔ふ振るいダメージを確認します。
「通りは悪くない。焔の攻撃力を考慮すれば火属性ダメージは充分通りますね」
先に彼等に連絡しておきましょうか。通信用の魔法具を渡されて居ましたね。
「えーっと、確かコレです!」
そうして魔道具(結晶)を出して破壊、通信を開始します。
『げ、激流さん!どうしましたか!?』
「敵は火属性が有効なことが確認されました」
『えっ!』
「敵の詳細な見た目は黒くて長い毛を持つ牛。炎を纏うなどはして居ないので接触してもダメージは無いかと」
『つまりは?』
「勝機はある!」
『よぉし!これで勝てますかね!?』
「可能性は高い。ところでそっちはどこまで行きましたか?」
『ダメージゾーンに入りました。後少しでセーフティゾーンに入れます』
「わかりました。ならば少し数を減らして急行します」
『ありがとうございます!死なないでくださいね』
私は黒剛毛牛(仮)の背中から飛び焔をしまい三尺刀を持ち一薙ぎします。
タンっ。ザンっ!
結構硬いですね。一薙ぎで半分程度ですか。もう一度振いましょう。
ブンっ!
二薙ぎ目を薙いだ後に私は地面に着地します。
四匹処せましたね。
「使いますか、大海流」
そして私は構えます。
「大海流、水竜・尾!」
やっぱり硬いですね。火点が少し足りないです。
四匹は処せましたが後ろの相手は処せませんでしたね。
「大海流、水竜・逆尾!」
刃を返して逆薙ぎをかまします。
「突進がかなり速いですね。流石は牛と言ったところですか。猛牛の 暴れ止まらず 我一人 止めにかかんと 焼け野の日暮、とでも歌いましょうか」
ヒトラーの電動ノコギリでもあれば結構違ったでしょうに。というか私が頑張る必要無いのでは?
※ヒトラーの電動ノコギリってなんぞ?ヒトラーの電動ノコギリとはナチスドイツのグロスフスMG42というマシンガンです。発泡音が電動ノコギリの起動音のようなのでナチスドイツのヒトラーから名付けられてヒトラーの電動ノコギリと呼ばれました。現在でも改造を加えられたマシンガンがMG3と呼ばれて現役です。発射レートは200発から250発毎秒という高性能を記録して居ます。枢軸の誇る超名銃と言える銃です。
この世界には銃が無いので良いですがこういう時にはマシンガンが欲しくなりますね。
「チッ!」
私は後ろに跳びながら八咫烏を打ちます。
そろそろ引き時でしょうか?そう思って私は縮地を使って其処から離れました。
本当に数ヶ月失踪してごめんなさい。ネタが思い付いて来たのでこれからは週一くらいなら投稿出来ると思います。
「チッ!最悪ですね!」
「激流さん。どうかされましたか?」
「二時の方向、大群が来てます。凄い量です」
量が多いですね。さて、鬼が出るか蛇が出るか、実物です。まあ、接敵しないに越したことは無いのですけどね。
「どうしますか?接敵しなくても行けるかもしれません。接敵しないに越したことはありませんが」
「戦って勝てますか?」
「やれと言われればやりましょう。しかし、勝てるかはわかりません。ましてや貴方達に傷を付けないという条件なら不可能に近いでしょう」
正確な数と単体の強さがわからないからこれ以上は何も言えない。数で判断するしかない。
「数は、およそどのくらいですか?」
「まあ少なく見積もって千は居るでしょうね」
「千、ですか」
「ええ。ただしその千は少なく見積もって、です。普通に二、三千は居るでしょう。そして敵の個々の正確な強さもわからないので」
「やはりそうですか。個々の正確な強さ、」
「ただし交戦することが悪いとは一言も言っていません。相手が黒豚だったら黒豚は群れで行動する事があるって記載できますからね」
「ならば!」
「ただし、此処で交戦することは愚行も愚行。最悪です」
「ならば何処で!?」
「あるではありませんか?」
そう。あるのです。調べた所あるこのフィールドの一角はダメージゾーンになって居ます。しかしそれはまだらである場所とない場所が混在するやばい場所。其処は敵モンスターも反応する。これは二回目の調査団の調査報告書(その調査団のサイト)に書いてありました。つまりは其処に相手を誘導すれば楽に戦闘を展開できるでしょう。楽に展開できなくても幾分かは体力の減った敵と会戦出来ますからね。
「わかりました。あの、二回目調査団の壊滅の原因の一部を担った灼熱地帯ですね」
「ええ。プレイヤーの調査団を壊滅させる程のダメージゾーンという事でしょう。敵のモンスターの群れが火属性で回復や火無効でなければ有利に立ち回れるでしょう」
しかし、そうしたとしても開戦して勝利出来るかは三割程度でしょうか?
「それで、勝率は?」
「三割あるかないかです。悪い賭けではないです。理由としては此処で観測されたモンスターの中で火属性でダメージが通るのが三割程度。一割程を占める火属性を回復する奴等を引いたら即終了das ende(英訳the end)です」
つまり、神頼みですね。
「あのダメージゾーンは此処から左に曲がれば直進して着きますね。あの中のセーフティエリアで立て籠れば勝てないことはないでしょう。走りましょう!」
「そうか。では君たちは走りな。私はAGL低いからちょっと交戦して急行するよ」
「わっ、わかりました。では、頑張ってください!」
そして私は彼女の声を背中に聞きながら縮地で敵の元に急行します。
「居ましたね」
目の前に居たのは黒く長い毛を持つ牛。とりあえず黒剛毛牛(こくごうもうぎゅう)と名付けましょうか。
タッ。
そして私は戦闘の黒剛毛牛(仮)の背中に降り立ちます。
「とりあえず焔で斬ってみますか」
そして焔を顕現させて焔を鞘から抜きます。
「フンっ!」
焔ふ振るいダメージを確認します。
「通りは悪くない。焔の攻撃力を考慮すれば火属性ダメージは充分通りますね」
先に彼等に連絡しておきましょうか。通信用の魔法具を渡されて居ましたね。
「えーっと、確かコレです!」
そうして魔道具(結晶)を出して破壊、通信を開始します。
『げ、激流さん!どうしましたか!?』
「敵は火属性が有効なことが確認されました」
『えっ!』
「敵の詳細な見た目は黒くて長い毛を持つ牛。炎を纏うなどはして居ないので接触してもダメージは無いかと」
『つまりは?』
「勝機はある!」
『よぉし!これで勝てますかね!?』
「可能性は高い。ところでそっちはどこまで行きましたか?」
『ダメージゾーンに入りました。後少しでセーフティゾーンに入れます』
「わかりました。ならば少し数を減らして急行します」
『ありがとうございます!死なないでくださいね』
私は黒剛毛牛(仮)の背中から飛び焔をしまい三尺刀を持ち一薙ぎします。
タンっ。ザンっ!
結構硬いですね。一薙ぎで半分程度ですか。もう一度振いましょう。
ブンっ!
二薙ぎ目を薙いだ後に私は地面に着地します。
四匹処せましたね。
「使いますか、大海流」
そして私は構えます。
「大海流、水竜・尾!」
やっぱり硬いですね。火点が少し足りないです。
四匹は処せましたが後ろの相手は処せませんでしたね。
「大海流、水竜・逆尾!」
刃を返して逆薙ぎをかまします。
「突進がかなり速いですね。流石は牛と言ったところですか。猛牛の 暴れ止まらず 我一人 止めにかかんと 焼け野の日暮、とでも歌いましょうか」
ヒトラーの電動ノコギリでもあれば結構違ったでしょうに。というか私が頑張る必要無いのでは?
※ヒトラーの電動ノコギリってなんぞ?ヒトラーの電動ノコギリとはナチスドイツのグロスフスMG42というマシンガンです。発泡音が電動ノコギリの起動音のようなのでナチスドイツのヒトラーから名付けられてヒトラーの電動ノコギリと呼ばれました。現在でも改造を加えられたマシンガンがMG3と呼ばれて現役です。発射レートは200発から250発毎秒という高性能を記録して居ます。枢軸の誇る超名銃と言える銃です。
この世界には銃が無いので良いですがこういう時にはマシンガンが欲しくなりますね。
「チッ!」
私は後ろに跳びながら八咫烏を打ちます。
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