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5章~豪華客船爆破テロ事件~
豪華客船爆破テロ事件③
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《21》
「犬島……人違いだったみたいだ」と言って、その場から去っていく不審者。
彼にバレないようにひっそりと付けていく。
探偵業で培ったスキルが尾行に気付かせない。まるで忍者のように、足音は海原に消えた。
三階にある自室へと入っていく。
それを見送った後、胸ポケットからシャーペンを取り出した。シャーペンの蓋を外すと、そこからカメラが現れる。それをドア付近の場所に設置した。
自室へと戻り、アイパッドを起動する。
早送りで確認しながら、怪しい動きがあるかどうかを確認する。その日は怪しい物を持っている形跡はどこにもなかった。
次の日。金太に呼ばれ終えた先、三階の部屋へと移動する。部屋の荷降ろしが終えたら、すぐにアイパッドを確認した。やはり、怪しい動きはないようだ。
時間の余った午後。
船先にある船長室に直談判しに行った。
船長の名は駱駝岩スフィア。パンフレットにもそう書いてあった。実際に会うと男勝りな、けど女性らしさもある女性だった。
信じて貰えるか分からないが、一か八かで客を避難させるようお願いする。
「馬鹿か。俺らは客を楽しませるのが仕事だ。意味のわからない理由で、途中で降船しりゃあ、人生で一度きりかも知れない最高の船旅を味わえることができんのか? デート、慰安旅行、老後の楽しみ、いずれにせよ、この船に乗ったからには最高の思い出を求めてるってこと。それに応えず何になる。」
白い帽子がズッと睨む。
俺っ子の彼女は手をしっしっと動かした。
「こっちも忙しいんだ。戻って、頭パーにして、最高の思い出を作りやがれ。」
門前払いをくらってしまった。
仕方なく自室へと戻る。
戻った後、再びカメラを確認するも目立った行動はしていなかった。
その日もまた、何事もなく時間だけが過ぎていった。
そして、ついに三日目。
船に乗り込んだアトムの警備員が悲鳴をあげていた。不審物をチェックするセンサーが発動したようだ。
憔悴しきった彼が「本当なんだよぉ。見るかい、この画面」と言い、スマホに映る画面を見せようとする。
「それは何処か分かりますか。」
「レストラン会場と厨房の間にある検査装置だぁ。そこから北に向かって三階へと向かって反応しているよぉ。」
つまり、厨房のある廊下から爆弾が持ち運ばれたと思われる。そこを中心に探していけば爆弾が見つかる可能性が出てきた。
そのまま三階の部屋へと向かっていく。
その合間にアイパッドで盗み撮っている映像を確認していく。不審者の男は何も持たずに部屋から出ていった。
つまり、爆弾は部屋にあると考えていいだろう。
階段を登っていく。
そこに階段を降っていく黒フードの男。
目の前に追ってきた男がいる。以前同様に見過ごして、モタローに追わせるべきか。それとも――。
体が勝手に動いていた。
階段上、つま先で押し出して飛び出す。飛び出た手がその男のフードに掴み離さない。
バランスを崩した二人は段差に衝突しながら転げ落ちていく。床は波に揺られて低い位置となり、少し高い位置から揺らめく床へと衝突した。偶然の産物で、怪しい男が下になったお陰で、最初の衝突の被害を部屋しながら少しだけ床を転がっていった。
「痛ってぇなぁ。」その男が口元を抑えながら立ち上がる。やはり、何処かで聞いたことがある声だった。
ルインもまた立ち上がった。
その男がマスクを外す。横に向かって口から唾を吐き出した。少しだけ赤い血が混ざっている。
フードが外れ、マスクも取れた。その顔が顕になる。ボサッとした手入れのされていないような髪。乱雑な髭。そして、少し粗暴な見た目。その姿にピンと来る。
「君は確か……『龍の宮』の幹部の猿渡君ですかい?」
「ああ、そうだよ。まっ、『龍の宮』はもうないけどな。」
彼は猿渡驚輝。元『龍の宮』の幹部だった人間だ。ルインにとって、彼との時間は一週間にも満たず、さらには半年前とのこともあって、頭の中から忘れ去られていたが、何も遮られていない顔を見て思い出させることができたのだ。
「君が爆弾を所持していたのは分かってる。どうして爆弾なんか仕掛けたんです?」
ゆっくりと詰めていく。
彼は少し余裕がないような素振りを見せた。
「指示されたからだ。この仕事の対価がいいんだ。たんまり金が入るんだ。」
「しかし、死んだら意味がないでしょう?」
「いいんだ。生命保険にも入って、死んだら死んだらで金が入る。たんまりだ。」
「なんでそこまでして――。」
彼は少しため息混じりに言った。
「俺には妹がいるんだ、意識不明の重体のな。意識を取り戻すため、アメリカにゃそういう手術ができるらしいが金が沢山いる。俺が例え死んだとしても、報酬金や生命保険料は全て妹の治療のためのお金として使う契約になってんだ。」
その妹の話を聞いたことがあった。つまり、彼は金のために自らの危険を試みずに悪事に染めているのだ。
「金のためなら何だってするさ。俺ァ、守銭奴なんでな。」
彼は落ちたマスクなど気にもくれずに口元を抑えながら走り去っていった。それをモタローが追っていく。
ルインは階段を登っていく。
不審者の正体は猿渡だった。その事実が点と点を繋げていく。
例の部屋へと辿り着いた。
そこには客船クルー二人と竹月の三人が血眼になって爆弾を探していた。
隠された場所がピンと来ているため、その場所へと一直線へと向かう。
縦にも横にも長い机には鏡台が付いている。椅子が入るようなスペースも存在している。そのスペースをチラリと覗けば、何も見当たらない。
「そこには何もないぞ。実はワシ、月下美家具屋の――」なんて声が聞こえる合間に手を伸ばす。
そのまま見れば何も無い。しかし、奥に入れる程、違和感が現れていく。腕が現れていくのだ。
トン、と何も無いはずの空間に壁が現れる。その壁のようなものを思いっきり押し出した。
カゴッ。
それは斜めにズレて、床へと落ちた。その板を取り出した。
「なんと、鏡か。」
そう、鏡が斜めに立てかけられてあったのだ。奥を下に、手前を上側にして斜めにかけることで、鏡の反射によって地面を映し出す。それが何も無いような錯覚させるのだ。それも丁度の幅のため違和感がなく、余計に何も無いように錯覚させられていたのだ。
爆弾を持っていた不審者の正体は猿渡だった。彼は一度、鏡やミラーガラス等の製作を請け負い、同時大火事に一躍買っていた。その事実が鏡を使ったトリックだとルインに気づかせたのだ。
下の中から爆弾だと思われる箱が見つかった。慎重にそれを取り出していく。
それに気付いた三人が近くに来た。
「見つけたんすね。」
箱は物騒な程シンプルな四角形だった。
前方は何やらスマホのカメラみたいな物が付いていた。
「後は解除するだけっすね。」「解除なんてできんのか? 海にでも投げ捨てたらどうだ?」
次は爆弾の処理のフェーズだ。
慎重に触れていく。
そんな時に、箱から声が流れた。
「いやぁ、爆弾見つかったんだね。彼の鏡のトリック、面白いけど実用的ではなかったようだね。」
その声に聞き覚えがあった。『龍の宮』の幹部の一人。夢でも現れた男。嘴平亥の声だった。思わず「亥――」と呟いた。
「ほう。僕のことを知っているようだね。まあ、だからと言って、すぐにこの世とおさらばしなければならないけどね。」
薄暗い声が部屋に響いていく。
「まずはおめでとう。トリニトロトルエンに、『エメラルドクリスタル』の研究に関わっていた時に見つけたその宝石の元原石。それを組み合わせ、研究と改良をして生まれた結果できた爆弾さ。T・N・T箱と名付けると素朴だし、つまらない。そこで、Nを『エメラルドクリスタル』の原石のMの文字を組み合わせて、その箱を僕はこう呼んでいるよ――T・M・T箱、とね。」
ふふふ、という音声が流れてくる。
この部屋はとてつもなく重かった。
「余談は不必要だったかな。実は、目標地点で爆発させるのが第一のミッションだったんだけど、爆弾を見つけられた時点で爆発させることになっているんだ。第二に、この船を爆発させれば問題なしとのことさ。いやぁ、楽しみだよ。ずっと楽しみにしていたんだ。人生最大の爆弾を爆発させることを。僕にとっての人生最大の花火だ。」
彼の笑い声が部屋に響いた。
後ろから小さく「イカれてるっす」と聞こえた。
「あー、そうそう、そのTMT箱。解除する方法はないんだ。中を開けても解除は不可能。もちろん、赤や青の線を切るといったアナログな仕掛けもない。というのも、これは遠隔操作式なんだ。僕のパソコン一つで簡単に爆発させられるんだよ。今は何でもリモートで事済む時代だからさぁ。」
どうしようもない空気感が息を止めさせる。
時間が止まったかのように動けない。それほどの重い雰囲気に覆われていた。
「この最高の花火を楽しむためのだけにわざわざ高い所を貸し切って貰ったんだ。精々、僕の望む素晴らしい花火を繰り広げてよ。」
笑い声が響いている。
爆弾を持ち上げた。海に向かって投げかけようと試みた。
「無駄なあがきだね。まあ、タイムオーバーにしようか。」
そして、遠距離にいる彼はこう言った。
「残念だったね――。」
その声が頭の中で反芻して響いていく。
箱は拡張し、周りを明るくも黒黒しい光と煙を広げていった。熱波が周りを溶かしていく。
残念だったね、の声が反芻されながら、図書館へと戻されていった。
「犬島……人違いだったみたいだ」と言って、その場から去っていく不審者。
彼にバレないようにひっそりと付けていく。
探偵業で培ったスキルが尾行に気付かせない。まるで忍者のように、足音は海原に消えた。
三階にある自室へと入っていく。
それを見送った後、胸ポケットからシャーペンを取り出した。シャーペンの蓋を外すと、そこからカメラが現れる。それをドア付近の場所に設置した。
自室へと戻り、アイパッドを起動する。
早送りで確認しながら、怪しい動きがあるかどうかを確認する。その日は怪しい物を持っている形跡はどこにもなかった。
次の日。金太に呼ばれ終えた先、三階の部屋へと移動する。部屋の荷降ろしが終えたら、すぐにアイパッドを確認した。やはり、怪しい動きはないようだ。
時間の余った午後。
船先にある船長室に直談判しに行った。
船長の名は駱駝岩スフィア。パンフレットにもそう書いてあった。実際に会うと男勝りな、けど女性らしさもある女性だった。
信じて貰えるか分からないが、一か八かで客を避難させるようお願いする。
「馬鹿か。俺らは客を楽しませるのが仕事だ。意味のわからない理由で、途中で降船しりゃあ、人生で一度きりかも知れない最高の船旅を味わえることができんのか? デート、慰安旅行、老後の楽しみ、いずれにせよ、この船に乗ったからには最高の思い出を求めてるってこと。それに応えず何になる。」
白い帽子がズッと睨む。
俺っ子の彼女は手をしっしっと動かした。
「こっちも忙しいんだ。戻って、頭パーにして、最高の思い出を作りやがれ。」
門前払いをくらってしまった。
仕方なく自室へと戻る。
戻った後、再びカメラを確認するも目立った行動はしていなかった。
その日もまた、何事もなく時間だけが過ぎていった。
そして、ついに三日目。
船に乗り込んだアトムの警備員が悲鳴をあげていた。不審物をチェックするセンサーが発動したようだ。
憔悴しきった彼が「本当なんだよぉ。見るかい、この画面」と言い、スマホに映る画面を見せようとする。
「それは何処か分かりますか。」
「レストラン会場と厨房の間にある検査装置だぁ。そこから北に向かって三階へと向かって反応しているよぉ。」
つまり、厨房のある廊下から爆弾が持ち運ばれたと思われる。そこを中心に探していけば爆弾が見つかる可能性が出てきた。
そのまま三階の部屋へと向かっていく。
その合間にアイパッドで盗み撮っている映像を確認していく。不審者の男は何も持たずに部屋から出ていった。
つまり、爆弾は部屋にあると考えていいだろう。
階段を登っていく。
そこに階段を降っていく黒フードの男。
目の前に追ってきた男がいる。以前同様に見過ごして、モタローに追わせるべきか。それとも――。
体が勝手に動いていた。
階段上、つま先で押し出して飛び出す。飛び出た手がその男のフードに掴み離さない。
バランスを崩した二人は段差に衝突しながら転げ落ちていく。床は波に揺られて低い位置となり、少し高い位置から揺らめく床へと衝突した。偶然の産物で、怪しい男が下になったお陰で、最初の衝突の被害を部屋しながら少しだけ床を転がっていった。
「痛ってぇなぁ。」その男が口元を抑えながら立ち上がる。やはり、何処かで聞いたことがある声だった。
ルインもまた立ち上がった。
その男がマスクを外す。横に向かって口から唾を吐き出した。少しだけ赤い血が混ざっている。
フードが外れ、マスクも取れた。その顔が顕になる。ボサッとした手入れのされていないような髪。乱雑な髭。そして、少し粗暴な見た目。その姿にピンと来る。
「君は確か……『龍の宮』の幹部の猿渡君ですかい?」
「ああ、そうだよ。まっ、『龍の宮』はもうないけどな。」
彼は猿渡驚輝。元『龍の宮』の幹部だった人間だ。ルインにとって、彼との時間は一週間にも満たず、さらには半年前とのこともあって、頭の中から忘れ去られていたが、何も遮られていない顔を見て思い出させることができたのだ。
「君が爆弾を所持していたのは分かってる。どうして爆弾なんか仕掛けたんです?」
ゆっくりと詰めていく。
彼は少し余裕がないような素振りを見せた。
「指示されたからだ。この仕事の対価がいいんだ。たんまり金が入るんだ。」
「しかし、死んだら意味がないでしょう?」
「いいんだ。生命保険にも入って、死んだら死んだらで金が入る。たんまりだ。」
「なんでそこまでして――。」
彼は少しため息混じりに言った。
「俺には妹がいるんだ、意識不明の重体のな。意識を取り戻すため、アメリカにゃそういう手術ができるらしいが金が沢山いる。俺が例え死んだとしても、報酬金や生命保険料は全て妹の治療のためのお金として使う契約になってんだ。」
その妹の話を聞いたことがあった。つまり、彼は金のために自らの危険を試みずに悪事に染めているのだ。
「金のためなら何だってするさ。俺ァ、守銭奴なんでな。」
彼は落ちたマスクなど気にもくれずに口元を抑えながら走り去っていった。それをモタローが追っていく。
ルインは階段を登っていく。
不審者の正体は猿渡だった。その事実が点と点を繋げていく。
例の部屋へと辿り着いた。
そこには客船クルー二人と竹月の三人が血眼になって爆弾を探していた。
隠された場所がピンと来ているため、その場所へと一直線へと向かう。
縦にも横にも長い机には鏡台が付いている。椅子が入るようなスペースも存在している。そのスペースをチラリと覗けば、何も見当たらない。
「そこには何もないぞ。実はワシ、月下美家具屋の――」なんて声が聞こえる合間に手を伸ばす。
そのまま見れば何も無い。しかし、奥に入れる程、違和感が現れていく。腕が現れていくのだ。
トン、と何も無いはずの空間に壁が現れる。その壁のようなものを思いっきり押し出した。
カゴッ。
それは斜めにズレて、床へと落ちた。その板を取り出した。
「なんと、鏡か。」
そう、鏡が斜めに立てかけられてあったのだ。奥を下に、手前を上側にして斜めにかけることで、鏡の反射によって地面を映し出す。それが何も無いような錯覚させるのだ。それも丁度の幅のため違和感がなく、余計に何も無いように錯覚させられていたのだ。
爆弾を持っていた不審者の正体は猿渡だった。彼は一度、鏡やミラーガラス等の製作を請け負い、同時大火事に一躍買っていた。その事実が鏡を使ったトリックだとルインに気づかせたのだ。
下の中から爆弾だと思われる箱が見つかった。慎重にそれを取り出していく。
それに気付いた三人が近くに来た。
「見つけたんすね。」
箱は物騒な程シンプルな四角形だった。
前方は何やらスマホのカメラみたいな物が付いていた。
「後は解除するだけっすね。」「解除なんてできんのか? 海にでも投げ捨てたらどうだ?」
次は爆弾の処理のフェーズだ。
慎重に触れていく。
そんな時に、箱から声が流れた。
「いやぁ、爆弾見つかったんだね。彼の鏡のトリック、面白いけど実用的ではなかったようだね。」
その声に聞き覚えがあった。『龍の宮』の幹部の一人。夢でも現れた男。嘴平亥の声だった。思わず「亥――」と呟いた。
「ほう。僕のことを知っているようだね。まあ、だからと言って、すぐにこの世とおさらばしなければならないけどね。」
薄暗い声が部屋に響いていく。
「まずはおめでとう。トリニトロトルエンに、『エメラルドクリスタル』の研究に関わっていた時に見つけたその宝石の元原石。それを組み合わせ、研究と改良をして生まれた結果できた爆弾さ。T・N・T箱と名付けると素朴だし、つまらない。そこで、Nを『エメラルドクリスタル』の原石のMの文字を組み合わせて、その箱を僕はこう呼んでいるよ――T・M・T箱、とね。」
ふふふ、という音声が流れてくる。
この部屋はとてつもなく重かった。
「余談は不必要だったかな。実は、目標地点で爆発させるのが第一のミッションだったんだけど、爆弾を見つけられた時点で爆発させることになっているんだ。第二に、この船を爆発させれば問題なしとのことさ。いやぁ、楽しみだよ。ずっと楽しみにしていたんだ。人生最大の爆弾を爆発させることを。僕にとっての人生最大の花火だ。」
彼の笑い声が部屋に響いた。
後ろから小さく「イカれてるっす」と聞こえた。
「あー、そうそう、そのTMT箱。解除する方法はないんだ。中を開けても解除は不可能。もちろん、赤や青の線を切るといったアナログな仕掛けもない。というのも、これは遠隔操作式なんだ。僕のパソコン一つで簡単に爆発させられるんだよ。今は何でもリモートで事済む時代だからさぁ。」
どうしようもない空気感が息を止めさせる。
時間が止まったかのように動けない。それほどの重い雰囲気に覆われていた。
「この最高の花火を楽しむためのだけにわざわざ高い所を貸し切って貰ったんだ。精々、僕の望む素晴らしい花火を繰り広げてよ。」
笑い声が響いている。
爆弾を持ち上げた。海に向かって投げかけようと試みた。
「無駄なあがきだね。まあ、タイムオーバーにしようか。」
そして、遠距離にいる彼はこう言った。
「残念だったね――。」
その声が頭の中で反芻して響いていく。
箱は拡張し、周りを明るくも黒黒しい光と煙を広げていった。熱波が周りを溶かしていく。
残念だったね、の声が反芻されながら、図書館へと戻されていった。
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