貴方の側にずっと

麻実

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パトリック・バラン

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ロンドンに近付くに連れ視界が悪くなっていく。
あまり良い状態とは言い難いが、もう少しでヒースロー空港だ。
シャルル・ド・ゴール空港に引き返すより着陸した方がリスクは少ない。

機長のパトリック・バランは空港の指示に従い、着陸体勢に入る。

バランの目が見開かれる。片方の車輪が出ていない。
一度上空に戻り旋回する。けれどもいつまでたってもランプは緑色に点灯しない。

仕方ない。このまま着陸するしかない。
バランは祈りの言葉を呟きながら、着陸に向けて操縦缶を握りしめた。


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