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浮気にマナーを求めてはいけない
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「浮気にマナーなんてものはないんだよ、うら。かける先輩が最低な彼氏で一乃が最悪な友達だっただけだよ」
和華奈は諭すような口調で、サクッと現実を突きつけてくる。
「ちょうどいいからって、フツーだからって。私のこと軽く見てるんだな、みんな……」
そのとき、昇降口からちょうどぞろぞろと、三年生の先輩たちがグランドにやって来るのを視界の端に確認した。
兄のクラスではないようだ。
航先輩が手を振って来るので、愛想程度に抱えているコーンを振る。彼もまた私を軽く見ているんだろうな、と思うけれど。
兄の友達なので爪の先ほどの愛想は使う。
高嶺の花にはなれないモテ女でもない。ちょうどいい、付き合ってやってもいい?
なーんか、もう、やめたい。
女なんか、恋愛なんかやめたい。
和華奈は諭すような口調で、サクッと現実を突きつけてくる。
「ちょうどいいからって、フツーだからって。私のこと軽く見てるんだな、みんな……」
そのとき、昇降口からちょうどぞろぞろと、三年生の先輩たちがグランドにやって来るのを視界の端に確認した。
兄のクラスではないようだ。
航先輩が手を振って来るので、愛想程度に抱えているコーンを振る。彼もまた私を軽く見ているんだろうな、と思うけれど。
兄の友達なので爪の先ほどの愛想は使う。
高嶺の花にはなれないモテ女でもない。ちょうどいい、付き合ってやってもいい?
なーんか、もう、やめたい。
女なんか、恋愛なんかやめたい。
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