80 / 193
二度目のてきとーなキス
3
しおりを挟む
「釣り合いって何?うらが俺のこと気になりますって言ってくれたのを覚えてる。こんなストレートに言う子初めてだなって思ったよ。この子のこととっても気になるって思った。気持ちは釣り合っていると思う」
「一乃の方が釣り合ってたよ。先輩は私とはしないけど、一乃とは出来るから」
かける先輩はしゅんと眉尻をさげた。そして唇を噛みしめたまま左右に動かす。
「あまり言いたくないけど、遊びの子と本気の子は違うじゃん。本気の子にはやりたくても、時期じゃなければ我慢するし」
「え。ひ、ひどい」
「え?」
「本命と遊びの区別ってひどすぎる」
「うらは、本気だから。大切にしてるだけ」
「大切ってそういうもの?」
「そう大切。星井さんは元々遊びだって、そのつもりだって言ってたし」
特別だから、それ以外の子とはしてもいい?
私には本気だからしない?
「特別だから」
遊びと本気を分けて行動する人がいう特別感は、信用できない。
いつ自分がかける先輩にとっての遊びにカテゴライズされるのかなんて、私には分からないから。いつ別のカテゴリーに入れられるのかと、びくびくするのはいやだ。
「一乃の方が釣り合ってたよ。先輩は私とはしないけど、一乃とは出来るから」
かける先輩はしゅんと眉尻をさげた。そして唇を噛みしめたまま左右に動かす。
「あまり言いたくないけど、遊びの子と本気の子は違うじゃん。本気の子にはやりたくても、時期じゃなければ我慢するし」
「え。ひ、ひどい」
「え?」
「本命と遊びの区別ってひどすぎる」
「うらは、本気だから。大切にしてるだけ」
「大切ってそういうもの?」
「そう大切。星井さんは元々遊びだって、そのつもりだって言ってたし」
特別だから、それ以外の子とはしてもいい?
私には本気だからしない?
「特別だから」
遊びと本気を分けて行動する人がいう特別感は、信用できない。
いつ自分がかける先輩にとっての遊びにカテゴライズされるのかなんて、私には分からないから。いつ別のカテゴリーに入れられるのかと、びくびくするのはいやだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる