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闘い
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宮久土先輩を撮影して、SNSにアップする人が増えてくる。
宮久土先輩本人は、別にいいよ、と言っていたけれど、妙に気にしていたのは航先輩だ。
「馳、少し気を付けた方がいい。自分であげる分にはいいけどさ、人が投稿をあげると面倒になるかもしんないし。許可制にした方がいい」
妙に慎重だと思う。
航先輩はもっと軽く考えているのかと思った。
「うん、分かった」
宮久土先輩がそう言った矢先に、謎の炎上が起こる。
SNSに投稿された写真に私が写り込んでいたのだ。宮久土馳の彼女、宮久土駆の元カノと書かれた投稿とともに、私の写真がなぜか拡散される。
「よくないなぁ」
とスマートフォンの画面を見つめながら航先輩が言い、それには宮久土先輩も同意していた。
「オレのことはいいけど、芦野さんはダメだね。許可してないのに」
珍しく神妙な言いぶりだ。
「投稿者には削除するようにメッセージ入れてみる」
と航先輩。
ややぼやけ気味に写る私の顔は、分かる人は分かる程度だ。本当なら、夏の大会が迫る中、先輩達や部活のメンバーには余計な問題を抱えてもらいたくはない。
私たちが付き合っていることを知っているのは、学校の人くらいだと思う。
それに、学内では何か嫌がらせを受けたことはない。
宮久土先輩本人は、別にいいよ、と言っていたけれど、妙に気にしていたのは航先輩だ。
「馳、少し気を付けた方がいい。自分であげる分にはいいけどさ、人が投稿をあげると面倒になるかもしんないし。許可制にした方がいい」
妙に慎重だと思う。
航先輩はもっと軽く考えているのかと思った。
「うん、分かった」
宮久土先輩がそう言った矢先に、謎の炎上が起こる。
SNSに投稿された写真に私が写り込んでいたのだ。宮久土馳の彼女、宮久土駆の元カノと書かれた投稿とともに、私の写真がなぜか拡散される。
「よくないなぁ」
とスマートフォンの画面を見つめながら航先輩が言い、それには宮久土先輩も同意していた。
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珍しく神妙な言いぶりだ。
「投稿者には削除するようにメッセージ入れてみる」
と航先輩。
ややぼやけ気味に写る私の顔は、分かる人は分かる程度だ。本当なら、夏の大会が迫る中、先輩達や部活のメンバーには余計な問題を抱えてもらいたくはない。
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