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昔話の復活

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 くるぶしを描こうとすれば宮久土先輩の表情も浮かんでくる。
 浮かんできたまま先輩の顔を描写していったら、のろけもほどほどに、と周りから言われてしまった。

 私の頭に描けるのは、宮久土先輩ばかりだ。考えてみれば、私はここ最近はずっと宮久土先輩と一緒にいたのだった。
 宮久土先輩のことでいっぱいだ。

 みっちり午前中いっぱい、同好会の活動に参加したあとで帰る。今日は陸上部の練習はなかった。

 同好会に出ることを話すタイミングがなかったので、宮久土先輩に話してはいない。

 ただ、夕ご飯は一緒に食べる約束をしていたので、一度家に帰ってから時間になったら宮久土先輩の家に行くつもりだった。

「同好会に出ていたんです、少ししたら行きますね」
 と学校を出た段階で連絡はしている。
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