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23. 機嫌の悪いバイト仲間くん。
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garuuuuuu
なんだか、茶白君の機嫌がすごく悪い。
すみれは茶白の三白眼の目が細まっている眉間に皺の寄った顔を見て、自然とその傍から離れる。
茶白君はやんちゃ系で、でも目つきは鋭いが顔は整っていて話すと実は気さくなので女性のお客さんには人気があるのだが、今日の喫茶店のアルバイトでは、茶白君の不機嫌オーラがお客さんにも伝わるのか腫れ物を触るみたいにお客さんも茶白君を遠巻きにして様子を伺っている。
こんなのお店の雰囲気として良くないのにな。
そう思っていると案の定、茶白君がデコピンされる。180はある茶白君の体格に負けていない
それよりも立派な体格の女性の姿。店長だ。
七色の髪を厨房に入っていたためか、一つに結わえていて女性の顔をしているのに
オーラは男前だ。可愛いエプロンをした店長が手に出来上がったばかりの料理を手にして
茶白君の眉間へ容赦ないデコピンを食らわす。
それに不意打ちだったのか、不機嫌だった茶白君がよろめいた。
「店長」
「うちの店でぐるるる…って犬っころみたいに唸って威嚇するのはやめなさい。お客様が怯えてらっしゃるじゃない。貴方はうちの従業員なのよ。もっとプロ意識持って笑顔で対応しなさい」
笑顔だけどどこかお怒りモードの店長さん。威圧ばりばりで茶白君も店長の威圧に負けて後ろににじり退いている。あ、やっぱ本能的に怖いよね。笑顔って怖いんだよね…。
店長の言っていることは最もで、茶白君も下を向いて考えている様子だ。
これで心を入れ替えて、本来の機嫌はどうしようもなくても、少しは笑顔を出してくれるだろう。
そう思ってちらりと茶白君たちの様子を注文をとりながら伺っていると
ばっちりと視線が合った。ぎろり。まさに擬音がそのままに睨みつけられた。
「GUruuuu…「だから、やめなさいって」」
また店長にデコピンをくらってよろめく茶白君。それが親に叱られるガキ大将っぽくて
今度は忍び笑いが店内に起こる。店長が嘆息している。「うっす」と反省しているんだか
返事を返した茶白君が手を上げたお客様の下へ注文をとりにいく。
店長も手が足りていない時は配膳に外に出てくるから、料理をお客様へと運んでいる。
でも、なんであんなメンチをきるみたいな怖い顔で睨まれたんだろう?
すみれは小首をかしげた。
茶白君とはバイトの僅かな時間しか接点がない。
それであれほど睨まれる覚えなどないのだが。
たぶん、たまたまなのだろう。
怒られているところに視線が合って見んじゃねーよ的な威嚇とか。
「威嚇って、ちょっと動物っぽい」
自分で思ってすみれはその言葉に失笑する。まるいで大型犬か狼みたいだ。
おおかみ…。
はあ、とすみれにも憂いが押し寄せる。表面上は顔を引き締めて笑顔を作るが
その後、すみれのテンションも中々あがらず、そのままバイトが終わってしまった。
garuuuuuu
なんだか、茶白君の機嫌がすごく悪い。
すみれは茶白の三白眼の目が細まっている眉間に皺の寄った顔を見て、自然とその傍から離れる。
茶白君はやんちゃ系で、でも目つきは鋭いが顔は整っていて話すと実は気さくなので女性のお客さんには人気があるのだが、今日の喫茶店のアルバイトでは、茶白君の不機嫌オーラがお客さんにも伝わるのか腫れ物を触るみたいにお客さんも茶白君を遠巻きにして様子を伺っている。
こんなのお店の雰囲気として良くないのにな。
そう思っていると案の定、茶白君がデコピンされる。180はある茶白君の体格に負けていない
それよりも立派な体格の女性の姿。店長だ。
七色の髪を厨房に入っていたためか、一つに結わえていて女性の顔をしているのに
オーラは男前だ。可愛いエプロンをした店長が手に出来上がったばかりの料理を手にして
茶白君の眉間へ容赦ないデコピンを食らわす。
それに不意打ちだったのか、不機嫌だった茶白君がよろめいた。
「店長」
「うちの店でぐるるる…って犬っころみたいに唸って威嚇するのはやめなさい。お客様が怯えてらっしゃるじゃない。貴方はうちの従業員なのよ。もっとプロ意識持って笑顔で対応しなさい」
笑顔だけどどこかお怒りモードの店長さん。威圧ばりばりで茶白君も店長の威圧に負けて後ろににじり退いている。あ、やっぱ本能的に怖いよね。笑顔って怖いんだよね…。
店長の言っていることは最もで、茶白君も下を向いて考えている様子だ。
これで心を入れ替えて、本来の機嫌はどうしようもなくても、少しは笑顔を出してくれるだろう。
そう思ってちらりと茶白君たちの様子を注文をとりながら伺っていると
ばっちりと視線が合った。ぎろり。まさに擬音がそのままに睨みつけられた。
「GUruuuu…「だから、やめなさいって」」
また店長にデコピンをくらってよろめく茶白君。それが親に叱られるガキ大将っぽくて
今度は忍び笑いが店内に起こる。店長が嘆息している。「うっす」と反省しているんだか
返事を返した茶白君が手を上げたお客様の下へ注文をとりにいく。
店長も手が足りていない時は配膳に外に出てくるから、料理をお客様へと運んでいる。
でも、なんであんなメンチをきるみたいな怖い顔で睨まれたんだろう?
すみれは小首をかしげた。
茶白君とはバイトの僅かな時間しか接点がない。
それであれほど睨まれる覚えなどないのだが。
たぶん、たまたまなのだろう。
怒られているところに視線が合って見んじゃねーよ的な威嚇とか。
「威嚇って、ちょっと動物っぽい」
自分で思ってすみれはその言葉に失笑する。まるいで大型犬か狼みたいだ。
おおかみ…。
はあ、とすみれにも憂いが押し寄せる。表面上は顔を引き締めて笑顔を作るが
その後、すみれのテンションも中々あがらず、そのままバイトが終わってしまった。
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