ばか狼(いぬ)が迎えに参りました。

12時のトキノカネ

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14. いつもの私の生活。

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まだ薄暗さの残る5時にすみれは目覚める。
目覚めてすぐ制服に着替えるためにシャワーを浴びえるのが日課だ。
弟と同じ部屋のため着替えはもっぱらお風呂場の脱衣所でついでに
朝シャンもして軽くドライヤーもかけてお風呂を出る。

それにだいたい10分から15分。
でてすぐに朝食の用意の前にお弁当作りに入る。
お弁当はすみれの分と父親と弟、三人分。
もともとは帰りの遅い父親との交流を目的にすみれが始めたものだ。

男親と言うのは娘に遠慮がちでただでさえ会話が出来ない。
その橋渡しをしてくれる母親を失ってさらに父親は娘の扱いを目に見えて
困ると言うほどではないが距離を置いたように見えて会話がなくなった。
父親も大変だったろうし年頃へと成長する娘を気安く接して
扱えるほどの器用さもない寡黙な父親に歩み寄ったのは娘のすみれで
毎日、できるだけ時間の合わない父親のためにお弁当を作ると
すみれがはじめたお弁当作りは今年で3年。
すみれと弟はそのおまけで作っているお弁当だ。

手馴れた手つきで次々と3品ほどのおかずを仕上げていく。
それを大きめのお弁当箱2つと小さなお弁当箱一つにつめていく。

そして覚ましている間に朝食に取り掛かる。
その頃になると

「おはよー」

弟が起きだす。父親がおきるのは自分たちが出て行った後だ。
ここでも顔を合わせることはない。

「おはよ。お弁当できてるよ」

「ありがと。朝食、何?」

「今日はなめことしゃけ」

「らじゃ、歯磨きしてくる」


朝練で弟がおきるのが6時。朝食を食べてすみれも7時には家を出る。
特に朝練もないすみれが出るには早い時間だが
まだ人通りの少ない朝の道は空気が澄んでいる気がして気分がいい。
それだけの理由で遅刻しないぎりぎりの時間の電車より45分も早い電車に乗り
学校に着く。

部活動で学校にいるものはいるが教室にはまだ誰もいない教室に入る。
いつもならここで習慣になっている図書室で借りた本を読むか
宿題の確認になるのだが


「はーーーーーーーーーーーーー」

今日はその気分になれず、人に見られていないのを前提に
だらーと机に突っ伏して大きく項垂れる。

「どう言い訳するか考えなきゃ…」

昨日の今日。あの土下座踏みつけ事件。(自分でやらかした)
周囲に同じ学校の生徒が沢山いた。
絶対聞かれないわけがない。


「言い訳…。ノートに書いとこ…。」




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