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ストレスがすごい
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「ユートルディス殿、お気を確かに!」
ランデルが深緑色の液体を持った小瓶を持っている。
俺が大量の汗をかいているから、何か飲み物をくれようとしているのだろうか。
とてもじゃないが今はまだ飲み物を口に出来るような状態ではない。
もう少し落ち着いたら貰うとしよう。
「さあ、飲み込むのです!」
「びゅひぇあっ!」
※ぶふぇあっ!
このジジイ、瓶を俺の口の中に突っ込んできやがった!
息をするのもやっとだというのに。
「お早く、お命に関わりますゆえ!」
こいつ、鼻を塞いできやがった。
お、溺れる。
今がまさにお命の危機なんだが!
「ぎぇひょっ、ぎぇひょぁ、おええええっ!」
※ゲホッ、ゲホァ、おええええっ!
し、死ぬかと思った。
火事場の馬鹿力というやつだろうか。
こんなに早く液体を飲み干したのは初めてだ。
しかも恐ろしく不味かった。
「ふぅ、危ない所でしたな。では先を急ぎましょう!」
危なかったのは完全にお前のせいだけどな!
陸の上で溺死するところだったんだが。
液体が気管に入り込んでしまったのか、咳が止まらない。
椅子に座って背中を丸め、落ち着くのを待つしかない。
シンプルな木製の長椅子なので、座り心地が非常に悪い。
コメ:陸で溺れる勇者w
コメ:ランデル殺す気満々で草
コメ:何を飲んだの?
コメ:食レポよろw
たしかに、俺は一体何を飲まされたのだろうか。
馬車の揺れも相まって吐き気を催している。
勇太:センブリ茶のような苦味と、本格的なインドカレーに似たスパイシーな香りがあった。それを無理やり誤魔化そうとしたのだろうが、気持ちの悪い甘ったるさがあり、なんとも不快な味を作り上げている。
罰ゲームだと言われても納得できるほど不味い液体だった。
コメ:食レポ上手くて草
コメ:ユートルディスは、スキル『絶望的な食レポ』を獲得した。
コメ:要らないスキルばっかり与えるな!w
「りゃんじぇりゅ、おりぇににゃにをにょみゃしぇちゃ?」
※ランデル、俺に何を飲ませた?
「今の液体は、ハイポーションという非常に高価な万能薬です。ほとんどの傷や病はこれで治ります。それと、私の名前はランジェリーではなくランデルです。ランジェリーは下着ですぞユートルディス殿。下ネタはそのへんにして下され。がーっはっはっはっは!」
なるほど、この世界にも薬のような物があるらしい。
四肢の疲労が回復している気がするし、ヘルスメーターの心拍数もいつの間にか落ち着いている。
飲んですぐ効く万能薬だなんて、この薬が地球で作れたら億万長者になれると思う。
ところで、俺が本当に勇者だったら、まずはこのジジイから殺してるってくらいムカツク事を言われた気がする。
コメ:馬鹿にされてて草
コメ:ランデル面白すぎんだろwww
コメ:ハイポーションで殺されかける勇者w
勇太:生まれて初めて殺意を覚えました。
コメ:ブチギレとるやんけw
コメ:ストレスゲージ真っ赤で草
勇太:モンスターとの戦闘以外で死にかけるのは想定外でした。
コメ:今のところ想定内の出来事一つも無いやろ!w
コメ:たしかにw
まさかこんな序盤で命の危険を感じるとは思わなかった。
それに、ランデルと上手くやっていける気がしない。
滑舌に関係なく根本的なところで相性が悪い。
昔、二週間で辞めた居酒屋バイトの店長を思い出した。
「ひゃぁ……。みょちょにょしぇきゃいにきゃえりちゃきゅにゃっちぇきちゃにゃあ」
※はぁ……。元の世界に帰りたくなってきたなあ
「何でしょうかユートルディス殿? 馬車が揺れて聞き取れませんでした」
「みょちょにょしぇきゃいにきゃえりゅちょいっちゃんぢゃ!」
※元の世界に帰ると言ったんだ!
「フォトンセイクリッド、でございますか! 前勇者殿も得意とされていた聖なる魔法でございますな。いやはや、ユートルディス殿の魔法もさぞや強力なのでありましょうな!」
ダメだ、やっぱりこのハゲは耳が腐ってやがる。
殺されかけるわ話は通じないわで流石に疲れてきた。
ヘルスメーターのストレスゲージが真っ赤に振り切れている。
コメ:俺も勇者ユートルディスのフォトンセイクリッドが見てえよw
コメ:やめたれ!w
勇太:一回寝ないとストレスで頭が焼き切れそうです。
コメ:クソワロタwwwwww
コメ:ハイポーションでもストレスは回復しないんですね!w
コメ:おやすみー!
背もたれに体を預けると、精神的な疲れからかすぐに眠ってしまった。
ランデルが深緑色の液体を持った小瓶を持っている。
俺が大量の汗をかいているから、何か飲み物をくれようとしているのだろうか。
とてもじゃないが今はまだ飲み物を口に出来るような状態ではない。
もう少し落ち着いたら貰うとしよう。
「さあ、飲み込むのです!」
「びゅひぇあっ!」
※ぶふぇあっ!
このジジイ、瓶を俺の口の中に突っ込んできやがった!
息をするのもやっとだというのに。
「お早く、お命に関わりますゆえ!」
こいつ、鼻を塞いできやがった。
お、溺れる。
今がまさにお命の危機なんだが!
「ぎぇひょっ、ぎぇひょぁ、おええええっ!」
※ゲホッ、ゲホァ、おええええっ!
し、死ぬかと思った。
火事場の馬鹿力というやつだろうか。
こんなに早く液体を飲み干したのは初めてだ。
しかも恐ろしく不味かった。
「ふぅ、危ない所でしたな。では先を急ぎましょう!」
危なかったのは完全にお前のせいだけどな!
陸の上で溺死するところだったんだが。
液体が気管に入り込んでしまったのか、咳が止まらない。
椅子に座って背中を丸め、落ち着くのを待つしかない。
シンプルな木製の長椅子なので、座り心地が非常に悪い。
コメ:陸で溺れる勇者w
コメ:ランデル殺す気満々で草
コメ:何を飲んだの?
コメ:食レポよろw
たしかに、俺は一体何を飲まされたのだろうか。
馬車の揺れも相まって吐き気を催している。
勇太:センブリ茶のような苦味と、本格的なインドカレーに似たスパイシーな香りがあった。それを無理やり誤魔化そうとしたのだろうが、気持ちの悪い甘ったるさがあり、なんとも不快な味を作り上げている。
罰ゲームだと言われても納得できるほど不味い液体だった。
コメ:食レポ上手くて草
コメ:ユートルディスは、スキル『絶望的な食レポ』を獲得した。
コメ:要らないスキルばっかり与えるな!w
「りゃんじぇりゅ、おりぇににゃにをにょみゃしぇちゃ?」
※ランデル、俺に何を飲ませた?
「今の液体は、ハイポーションという非常に高価な万能薬です。ほとんどの傷や病はこれで治ります。それと、私の名前はランジェリーではなくランデルです。ランジェリーは下着ですぞユートルディス殿。下ネタはそのへんにして下され。がーっはっはっはっは!」
なるほど、この世界にも薬のような物があるらしい。
四肢の疲労が回復している気がするし、ヘルスメーターの心拍数もいつの間にか落ち着いている。
飲んですぐ効く万能薬だなんて、この薬が地球で作れたら億万長者になれると思う。
ところで、俺が本当に勇者だったら、まずはこのジジイから殺してるってくらいムカツク事を言われた気がする。
コメ:馬鹿にされてて草
コメ:ランデル面白すぎんだろwww
コメ:ハイポーションで殺されかける勇者w
勇太:生まれて初めて殺意を覚えました。
コメ:ブチギレとるやんけw
コメ:ストレスゲージ真っ赤で草
勇太:モンスターとの戦闘以外で死にかけるのは想定外でした。
コメ:今のところ想定内の出来事一つも無いやろ!w
コメ:たしかにw
まさかこんな序盤で命の危険を感じるとは思わなかった。
それに、ランデルと上手くやっていける気がしない。
滑舌に関係なく根本的なところで相性が悪い。
昔、二週間で辞めた居酒屋バイトの店長を思い出した。
「ひゃぁ……。みょちょにょしぇきゃいにきゃえりちゃきゅにゃっちぇきちゃにゃあ」
※はぁ……。元の世界に帰りたくなってきたなあ
「何でしょうかユートルディス殿? 馬車が揺れて聞き取れませんでした」
「みょちょにょしぇきゃいにきゃえりゅちょいっちゃんぢゃ!」
※元の世界に帰ると言ったんだ!
「フォトンセイクリッド、でございますか! 前勇者殿も得意とされていた聖なる魔法でございますな。いやはや、ユートルディス殿の魔法もさぞや強力なのでありましょうな!」
ダメだ、やっぱりこのハゲは耳が腐ってやがる。
殺されかけるわ話は通じないわで流石に疲れてきた。
ヘルスメーターのストレスゲージが真っ赤に振り切れている。
コメ:俺も勇者ユートルディスのフォトンセイクリッドが見てえよw
コメ:やめたれ!w
勇太:一回寝ないとストレスで頭が焼き切れそうです。
コメ:クソワロタwwwwww
コメ:ハイポーションでもストレスは回復しないんですね!w
コメ:おやすみー!
背もたれに体を預けると、精神的な疲れからかすぐに眠ってしまった。
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