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二章 勇者誕生
2-05 ログアウト不能
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月曜日、俺は朝から機嫌が悪かった。
「おはよカナタ」
「よう」
小金沢からの挨拶を返すと、その後も何か言いたげだったのを無視した。結局、昨日の電話も折り返していない。学校に来ればこうやって顔を合わせるのは分かっていたのに、どうしようもなかった。
お昼は一人だけ教室を抜け、中庭の芝生に寝そべった。今日もネカフェに行くから金がないし飯もない。勿論それは表向きの理由で、俺はまだ昨日のことを引きずったままだった。小金沢のことだけじゃない、昨日見つけたあの記事“ラストワンが引き起こした事件について”が余計に拍車をかけていた。
記事によると、ラストワンに絡んでいると思われる事件は2,517件。ゲーム内でのいざこざまでは事件化されていないので、これは全てリアルの数字だ。
過去4度行われたイベントにしてこの数は、多いのか少ないのか分からない。ただ、窃盗、詐欺、恐喝、ストーカー、暴行と、数が云々以前に、その内容自体が胸くそ悪くなるには十分だった。しかも、ゲームってこともあって犯罪者の年齢層が極端に低く、表沙汰になっていない事件も相当数あると思われた。
唯一の救いは、まだ死者が出ていないってことくらいだ。だけど、このイベントが直接の要因とは書かれていなかったが、プレイヤーの中には半身不随になった者すらいた。
「くそ、なんかイライラする」
なんでこんなに腹が立つんだ? 自分とは何の関係もない事件のはずなのに。
正確にいうとそれは違う……本当は解かっていた。この腹立たしさの理由。今、自分の周りで……自分のクラスで起こっていること、それが記事にある事件と同種のものじゃないかってこと。そして俺は、そのことに……小金沢が絡んでいるんじゃないかと、一瞬でも疑ってしまった自分が許せなかった。
アイツはそんなこと絶対にしない。
たった数日、行動を共にしただけだけど、それくらい判る。なのに……どこかで引っ掛かってしまった。無条件に小金沢を信じられなかった自分が嫌でしょうがない。
「よーう、カナタ」
突然声を掛けられ、はっとして体を起こす。正面には顔馴染みが立っていた。
「……なんだ、三門か」
「なんだとはなんだ。なんか今日、お前、雰囲気わりぃーぞ」
「分かってるよ」
「げ、自覚あんのかよ。余計始末わりーな」
喋りながら三門は俺の隣に座った。
「ほっとけ」
「なんだよ、上手くいってねーのか」
「誰とだよ」
「今さら隠すなよ。微妙なお年頃だもんなー」
「だから違ぇって」
「当事者はそうやって否定すんだよ」
「だーから違ぇっての」
「このこのー」
いくら言っても三門は俺を茶化すのを止めない。次第に相手をするのがバカらしくなってきた。
「……まったく」
「お、やっと笑ったな」
「ばーか、苦笑だろ」
「いいんだよそれでも。ちったぁスッキリしたろ?」
んなことあるか……けど、腹の中のムカムカは少し治まった気がする。
「お前ってバカのクセにたまにいい奴だな」
「あっ、今『バカ』って言いやがったな。最近クラスで俺がバカって噂が立ってんだ。だからマジやめてくれ」
「え、いや、三門、お前は、ちゃんと勉強した方がいいぜ……」
「やめろよ! そんな真剣に言うんじゃねーよ!」
「はははっ」
そうだよ、こうやって直接話して感じたことを素直に信じればいいんだ。勝手に推理して妄想を膨らませたってそんなものはリアルじゃない。俺の周りはみんないい奴ばっかだ。それは信じていいと思う。一人で抱えてる悩みなんて、話してみたら意外とたいしたことないのかもな。
「サンキュな三門。確かにちょっとスッキリしたぜ」
「だろ」
「人間、少しくらいバカな方がちょうどいいんだな」
「な、そりゃ誰のこと言ってんだ!」
「あはは、お前のことじゃないって、自分のことだ……よっと」
芝生に背中を転がし、反動を付けて起き上がった。
「お、カナタ、戻るのか」
「うんにゃ、なーんか気分いいから今日はフケる。じゃな」
「え、おい、待てよ、おいっ……」
あ、そっか、三門は俺を呼び戻しにきたのか、だったら何か悪いことしたな。けど今は、すぐにでもこのモヤモヤに決着をつけたい気分なんだ。もう少しで何かが吹っ切れる気がする。
学校をフケてネカフェでゲームって、いよいよ俺もバカんなってきたな。けど、宮原や登校拒否の奴らに起きてること、いや、もしかすると何かを起こそうとしているのか。そのどちらにしても、このモヤモヤを取り去るには、俺もその《ラストワン》ってやつに参加するしかないって思った。
個人での参加条件はレベル60以上。今のタナーカーのレベルが19だから、これはほとんど絶望的だ。となるとカニハルの言ってた通り、どこかのギルドに入るしかない。今年から採用されたギルド優遇ルール。ギルドマスターが決めたメンバー5人はイベントに参加できる。しかも、ここで指定できるメンバーはレベル不問だという。どの道、俺はこれに頼るしかないってことだ。
ゲーム内の掲示板を開いて初心者歓迎ギルドを探した。
なんだ、結構あるな。初心者歓迎ってだけに、第一、第二フィールドに根を張ってるギルドが多いみたいだ。ここからだと、港街《キュール》を拠点にしたギルド、“アイスザーク”ってのが一番近いな。よし、ここに当たってみよう。
応募方法は“フレンド申請を使ってご応募下さい”か、この宛先に送ればいいみたいだけど、思ったより体系化されてるんだな。結構大きなギルドなのかもしれない。
お、フレンド申請が返ってきた。
――
ようこそタナーカーさん
私達は貴方を歓迎します。
そのままキュール南西の港に来て下さい。
その間にチャットで二、三、質問させて頂きます。
サザナミ
――
質問?
『ピコン』
おっ、もうきた。画面端にある吹き出しマークをクリックする。
『こんにちはタナーカーさん。今、こちらに向かわれてますか?』
『はい。街は見えてるので、もうじき着くと思います』
『そうですか。では早速ですが、私達のギルドを志望した動機を教えて下さい』
なんか軽い面接みたいだな。
『ええっと、初心者歓迎って書いてあったので』
『何かギルドに入ってやりたいことはありますか?』
『はい。ラストワンに参加したいと思います』
『……ラストワンですか。あのイベントは特殊ですので、若干手続きが異なります』
手続きが違う? なんで?
『はあ、あの、ではどうすれば?』
『南西ではなく南門に向ってください』
げ、面倒くせ。南門ってついさっき通り過ぎたところだ。後ろを振り返る。海に面した港街《キュール》。その入り口は地図で見るだけでも東西南北とさらにその間ごとに全部で八つある。
仕方ない、戻るか。それほど遠くないしな……!
その瞬間、目の前が激しく光った。な……爆発!?
「うっしゃ釣れたぁ!」
「あっはははは! 小物だぁ~」
「雑魚雑魚!」
なっ、なんだ!? 何なんだ?
倒れたタナーカーを三人組が取り囲んで見下ろしている。こんな奴ら見た事ないぞ。それに変な格好の奴ばかり。一人は魔法使いみたいだけど、他の二人は? 戦士じゃない、盗賊? いや、似てるけどちょっと違う。いったい……ん、んん?
おかしい、タナーカーが倒れたまま起き上がらない?
「あっはっは! おい、コイツ、たぶん何が起きたか分かってねーぞ!」
「うっそ? ってか、レベル19かよ。面倒くせぇ、おい誰か説明してやれよ~」
「おーい、何か喋れよお前」
そう言って盗賊っぽい男がタナーカーを足で小突いてきた。こんの……! くそ、なんで動かないんだタナーカー!?
「おっと、そろそろか。ハジャ」
盗賊っぽい男が魔法使いの男に言った。
「あいよ~。“サンシャン・ダル・フォールド”っと」
男の杖が緑色に光る。これはさっきの光り……じゃあ俺が動けないのはこの魔法のせい? ダメージはないけど、タナーカーの体力ゲージが少し減ってるのは? これは始めに突き倒された爆発のダメージか。いったい何考えてんだコイツら?
「たーっく、お前なんか、どのギルドも入れてくんねーよ」
ギルド!?
「ラストワンに出ようって? はんっ! いるんだよたまに、お前みたいにな~んにも知らないバカが」
くそっ、まさかコイツら、さっきのギルドの連中か。カニハルが口うるさく言ってたのはこういうことかよ。
「ほら、なんとか言えよ、アホ面ピエロ」
くっ、俺は音声変換してねーし、名前はまんま田中みたいなの付けちまってるし、中途半端に有名なキャラになっちまってるし、もし喋ってリアル割れすると厄介かもしれない。どうする? ログアウトするにも街に入らないと……そうだ! ゲームの電源落としちまえばいいんだ。
視界が狭い空間に切り替わる。ネカフェの個室の中だ。リクライニングチェアを起こし、バイザーを外した。
「はぁ~ウザかった」
ったく、ゲームの中でもこういう嫌がらせがあるんだな。こっちは早いとこギルドに入らなきゃならないのに。あ、でも《ラストワン》の話を出したら、また似たようなことになるのか?
さっき入れたコーヒーに口をつけると、もう冷え切っていた。
「うえ、まっず」
トイレに寄って、コーヒーを入れ直して、今度は冷める前に一口飲んだ。気持ちを落ち着かせ、バイザーを装着する。そして電源を入れ直した。
目の前の視界が開けた瞬間、俺は自分の目を疑った。
な、んだよ、コレ……さっきのままじゃないか!?
「あっははは! 今、ピクってしたコイツ~」
「あれじゃね、電源落としてみたんじゃね!? で、インしてビックリってやつ!」
「うははは! バァーカ! おめぇはもうログアウトできねぇよ!」
今度は耳を疑った。なんつった? “ログアウトできない”、だと!?
「おはよカナタ」
「よう」
小金沢からの挨拶を返すと、その後も何か言いたげだったのを無視した。結局、昨日の電話も折り返していない。学校に来ればこうやって顔を合わせるのは分かっていたのに、どうしようもなかった。
お昼は一人だけ教室を抜け、中庭の芝生に寝そべった。今日もネカフェに行くから金がないし飯もない。勿論それは表向きの理由で、俺はまだ昨日のことを引きずったままだった。小金沢のことだけじゃない、昨日見つけたあの記事“ラストワンが引き起こした事件について”が余計に拍車をかけていた。
記事によると、ラストワンに絡んでいると思われる事件は2,517件。ゲーム内でのいざこざまでは事件化されていないので、これは全てリアルの数字だ。
過去4度行われたイベントにしてこの数は、多いのか少ないのか分からない。ただ、窃盗、詐欺、恐喝、ストーカー、暴行と、数が云々以前に、その内容自体が胸くそ悪くなるには十分だった。しかも、ゲームってこともあって犯罪者の年齢層が極端に低く、表沙汰になっていない事件も相当数あると思われた。
唯一の救いは、まだ死者が出ていないってことくらいだ。だけど、このイベントが直接の要因とは書かれていなかったが、プレイヤーの中には半身不随になった者すらいた。
「くそ、なんかイライラする」
なんでこんなに腹が立つんだ? 自分とは何の関係もない事件のはずなのに。
正確にいうとそれは違う……本当は解かっていた。この腹立たしさの理由。今、自分の周りで……自分のクラスで起こっていること、それが記事にある事件と同種のものじゃないかってこと。そして俺は、そのことに……小金沢が絡んでいるんじゃないかと、一瞬でも疑ってしまった自分が許せなかった。
アイツはそんなこと絶対にしない。
たった数日、行動を共にしただけだけど、それくらい判る。なのに……どこかで引っ掛かってしまった。無条件に小金沢を信じられなかった自分が嫌でしょうがない。
「よーう、カナタ」
突然声を掛けられ、はっとして体を起こす。正面には顔馴染みが立っていた。
「……なんだ、三門か」
「なんだとはなんだ。なんか今日、お前、雰囲気わりぃーぞ」
「分かってるよ」
「げ、自覚あんのかよ。余計始末わりーな」
喋りながら三門は俺の隣に座った。
「ほっとけ」
「なんだよ、上手くいってねーのか」
「誰とだよ」
「今さら隠すなよ。微妙なお年頃だもんなー」
「だから違ぇって」
「当事者はそうやって否定すんだよ」
「だーから違ぇっての」
「このこのー」
いくら言っても三門は俺を茶化すのを止めない。次第に相手をするのがバカらしくなってきた。
「……まったく」
「お、やっと笑ったな」
「ばーか、苦笑だろ」
「いいんだよそれでも。ちったぁスッキリしたろ?」
んなことあるか……けど、腹の中のムカムカは少し治まった気がする。
「お前ってバカのクセにたまにいい奴だな」
「あっ、今『バカ』って言いやがったな。最近クラスで俺がバカって噂が立ってんだ。だからマジやめてくれ」
「え、いや、三門、お前は、ちゃんと勉強した方がいいぜ……」
「やめろよ! そんな真剣に言うんじゃねーよ!」
「はははっ」
そうだよ、こうやって直接話して感じたことを素直に信じればいいんだ。勝手に推理して妄想を膨らませたってそんなものはリアルじゃない。俺の周りはみんないい奴ばっかだ。それは信じていいと思う。一人で抱えてる悩みなんて、話してみたら意外とたいしたことないのかもな。
「サンキュな三門。確かにちょっとスッキリしたぜ」
「だろ」
「人間、少しくらいバカな方がちょうどいいんだな」
「な、そりゃ誰のこと言ってんだ!」
「あはは、お前のことじゃないって、自分のことだ……よっと」
芝生に背中を転がし、反動を付けて起き上がった。
「お、カナタ、戻るのか」
「うんにゃ、なーんか気分いいから今日はフケる。じゃな」
「え、おい、待てよ、おいっ……」
あ、そっか、三門は俺を呼び戻しにきたのか、だったら何か悪いことしたな。けど今は、すぐにでもこのモヤモヤに決着をつけたい気分なんだ。もう少しで何かが吹っ切れる気がする。
学校をフケてネカフェでゲームって、いよいよ俺もバカんなってきたな。けど、宮原や登校拒否の奴らに起きてること、いや、もしかすると何かを起こそうとしているのか。そのどちらにしても、このモヤモヤを取り去るには、俺もその《ラストワン》ってやつに参加するしかないって思った。
個人での参加条件はレベル60以上。今のタナーカーのレベルが19だから、これはほとんど絶望的だ。となるとカニハルの言ってた通り、どこかのギルドに入るしかない。今年から採用されたギルド優遇ルール。ギルドマスターが決めたメンバー5人はイベントに参加できる。しかも、ここで指定できるメンバーはレベル不問だという。どの道、俺はこれに頼るしかないってことだ。
ゲーム内の掲示板を開いて初心者歓迎ギルドを探した。
なんだ、結構あるな。初心者歓迎ってだけに、第一、第二フィールドに根を張ってるギルドが多いみたいだ。ここからだと、港街《キュール》を拠点にしたギルド、“アイスザーク”ってのが一番近いな。よし、ここに当たってみよう。
応募方法は“フレンド申請を使ってご応募下さい”か、この宛先に送ればいいみたいだけど、思ったより体系化されてるんだな。結構大きなギルドなのかもしれない。
お、フレンド申請が返ってきた。
――
ようこそタナーカーさん
私達は貴方を歓迎します。
そのままキュール南西の港に来て下さい。
その間にチャットで二、三、質問させて頂きます。
サザナミ
――
質問?
『ピコン』
おっ、もうきた。画面端にある吹き出しマークをクリックする。
『こんにちはタナーカーさん。今、こちらに向かわれてますか?』
『はい。街は見えてるので、もうじき着くと思います』
『そうですか。では早速ですが、私達のギルドを志望した動機を教えて下さい』
なんか軽い面接みたいだな。
『ええっと、初心者歓迎って書いてあったので』
『何かギルドに入ってやりたいことはありますか?』
『はい。ラストワンに参加したいと思います』
『……ラストワンですか。あのイベントは特殊ですので、若干手続きが異なります』
手続きが違う? なんで?
『はあ、あの、ではどうすれば?』
『南西ではなく南門に向ってください』
げ、面倒くせ。南門ってついさっき通り過ぎたところだ。後ろを振り返る。海に面した港街《キュール》。その入り口は地図で見るだけでも東西南北とさらにその間ごとに全部で八つある。
仕方ない、戻るか。それほど遠くないしな……!
その瞬間、目の前が激しく光った。な……爆発!?
「うっしゃ釣れたぁ!」
「あっはははは! 小物だぁ~」
「雑魚雑魚!」
なっ、なんだ!? 何なんだ?
倒れたタナーカーを三人組が取り囲んで見下ろしている。こんな奴ら見た事ないぞ。それに変な格好の奴ばかり。一人は魔法使いみたいだけど、他の二人は? 戦士じゃない、盗賊? いや、似てるけどちょっと違う。いったい……ん、んん?
おかしい、タナーカーが倒れたまま起き上がらない?
「あっはっは! おい、コイツ、たぶん何が起きたか分かってねーぞ!」
「うっそ? ってか、レベル19かよ。面倒くせぇ、おい誰か説明してやれよ~」
「おーい、何か喋れよお前」
そう言って盗賊っぽい男がタナーカーを足で小突いてきた。こんの……! くそ、なんで動かないんだタナーカー!?
「おっと、そろそろか。ハジャ」
盗賊っぽい男が魔法使いの男に言った。
「あいよ~。“サンシャン・ダル・フォールド”っと」
男の杖が緑色に光る。これはさっきの光り……じゃあ俺が動けないのはこの魔法のせい? ダメージはないけど、タナーカーの体力ゲージが少し減ってるのは? これは始めに突き倒された爆発のダメージか。いったい何考えてんだコイツら?
「たーっく、お前なんか、どのギルドも入れてくんねーよ」
ギルド!?
「ラストワンに出ようって? はんっ! いるんだよたまに、お前みたいにな~んにも知らないバカが」
くそっ、まさかコイツら、さっきのギルドの連中か。カニハルが口うるさく言ってたのはこういうことかよ。
「ほら、なんとか言えよ、アホ面ピエロ」
くっ、俺は音声変換してねーし、名前はまんま田中みたいなの付けちまってるし、中途半端に有名なキャラになっちまってるし、もし喋ってリアル割れすると厄介かもしれない。どうする? ログアウトするにも街に入らないと……そうだ! ゲームの電源落としちまえばいいんだ。
視界が狭い空間に切り替わる。ネカフェの個室の中だ。リクライニングチェアを起こし、バイザーを外した。
「はぁ~ウザかった」
ったく、ゲームの中でもこういう嫌がらせがあるんだな。こっちは早いとこギルドに入らなきゃならないのに。あ、でも《ラストワン》の話を出したら、また似たようなことになるのか?
さっき入れたコーヒーに口をつけると、もう冷え切っていた。
「うえ、まっず」
トイレに寄って、コーヒーを入れ直して、今度は冷める前に一口飲んだ。気持ちを落ち着かせ、バイザーを装着する。そして電源を入れ直した。
目の前の視界が開けた瞬間、俺は自分の目を疑った。
な、んだよ、コレ……さっきのままじゃないか!?
「あっははは! 今、ピクってしたコイツ~」
「あれじゃね、電源落としてみたんじゃね!? で、インしてビックリってやつ!」
「うははは! バァーカ! おめぇはもうログアウトできねぇよ!」
今度は耳を疑った。なんつった? “ログアウトできない”、だと!?
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