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二章 勇者誕生
2-06 セカンドキャラ
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「やっべMP切れてきた。アイテム残ってねーし、もう魔法うてね~や」
魔法使いの男がそう言った。そりゃそうだ。何が“ログアウトできない”だ。こんな方法そう長く続けられるわけがない。ゲームをしてる誰にもリアルの生活があるんだ。
俺は根競べとばかりに、ただマンガを読んだりネットを見たりして時間を潰していた。
「な~んてな。回復アイテムくれ~」
「おっけ、ほらよ」
な!?
「じゃあ俺は補給も兼ねてそろそろ交代するか」
盗賊っぽい一人がそう言うと、どこかへ消えてしまった。その少し後に今度は戦士がやってきた。
「なんだよコイツめっちゃ雑魚じゃん。しょーもな」
お前等こそしょもねーだろ! こんな嫌がらせ染みたこと、交代してまでやるっていうのか?
俺は堪らず電源を落としてネカフェを出た。すごすごと逃げ出した俺をあざ笑うかのようにショッピングモール内は人の往来で賑わっていた。うちの学校の生徒もちらほらいる。授業、終わったんだな。つまり、かれこれ数時間は拘束されてたわけだ。アホらしい、付き合ってられるか。
何かが吹っ切れると思ってログインしたのに、余計なしこりができてしまった。
ただフラフラしていると、小金沢と一緒にこの辺を歩いた時のことが思い出された。あの時は凄え楽しかったよな……なのに何やってんだ俺。
「あれ? 田中君」
少し驚いたような声を出してこっちを見ている子がいた。
「あ、白銀……さん」
「珍しいねこんなところでさ。っていうか君、今日、途中で学校サボったでしょ?」
「や……ははは」
そういやそうだった。本当、何やってんだ俺。
「あ、そうだ、白銀さん。前にゲームのことで『何でも聞いて』って言ってくれたよね」
「え? ああー、田中君もファーワールド始めたんだよね。どう、面白いでしょ?」
「あ、ははは、それが……」
俺はもうあれこれ考えるのが面倒で、バカ正直にゲームで起きたことを白銀に話した。
「はあっ!? 何それ、ログアウト不能バグじゃないさ! アッタマくる!」
「ログアウト不能……バグ?」
話を一通り聞いた白銀は突然怒り出した。どうやら知らない話じゃないらしい。ただ、周りを行き交う人達がこっちを見てくるので、思わず白銀に“落ち着いて”ってジェスチャーした。
「それ、元々はネット切断時の救済措置だったのさ」
「ネット切断?」
「そ。オンラインゲームの特性上、どうしても稀にネットが切断されることがあるのさ。それがボス攻略の時だったりしたら、もう最悪。で、ネットが再接続された時にそれを解消しようと導入されたのが“ログアウト回避”なのさ」
ログアウト回避? “不能”じゃなくて“回避”?
「それって普通にプレイしてる状態と何が違うんだ? 強制的に電源落としたら街に戻るだろ普通?」
「うん、そだね。えっと、ボス攻略の時って、だいたい魔法で味方のステータスを上げるのさ。だから、この魔法効果が有効な場合に限って、ネットが切断されたとしても元の場所に戻れるように用意された機能なのさ」
「それだ!! だからアイツら俺に魔法を!」
「たぶん麻痺か何かの魔法だと思う。救済措置を逆手にとったやり方……だから“ログアウト不能バグ”なんて呼ばれてるのさ」
自然と拳に力が入った。本来ならゲームを楽しむ為に導入された機能……それを悪用した手口。要は使い手次第ってことだ。
「でもさ、田中君。駄目だよ《ラストワン》の話を出してギルド探しちゃ。そんなことしたら私でも警戒するさ」
小さい白銀は見上げるようにして俺を睨みつけてくる。けど、愛らしい程のミニサイズなので、“めっ”って感じで拍子抜けするほど気迫がない。
「そ、そうなの?」
「そうよ。それはイベントの中でも最大級規模なのさ。だからゲームの中じゃライバルへの妨害だって珍しくないし、リアルでも被害が出てるくらいさ」
カニハルのことが浮かんだ。
「う……そういや、知り合いに忠告されてた。しかも俺、それに関する事件とかもネットで見て知ってた」
「あっきれた……」
「面目ない」
並んで歩く二人は揃って黙ってしまった。
「はぁ」
横で白銀が小さな溜め息をつく。
「それで、田中君のキャラは今どこにいるの?」
「え?」
「私が助けてあげる」
「マジで!?」
「君とはリアルでも知り合いだからさ、本当ならこんなことしないんだけどね」
それって、相手が俺だから……まさか特別な感情があるとか? 思わず白銀を見つめてしまった。
「まあ、私はセカンドキャラ持ってるからさ」
「は? あ、ああ、セカンドキャラね」
なんだ違った。ははは、さすがはヘビーユーザー。
「私のキャラ名は《ヒールミニ》さ。君のキャラの居場所教えてくれる?」
「今は港町キュールの南門近くにいる。名前は……」
「見れば分かるさ。三人に囲まれてるんでしょ。私、家に帰ってから入るから、一時間後くらいでもいいかな?」
「え、ああ」
「じゃね」
マジか、なんとかなるかもしれない。その時、小走りに去ってゆく彼女が天使に見えた。
もしかしたら白銀とは普通に仲良くできたのかもな。もっと色々ゲームのこと聞いたりとか。だけど、今の彼女は学校で話すことすら難しい。宮原が学校に来なくなったことで、残された可愛いオタ女は一人《オアシス》なんて呼ばれて神格化されていた。下賎な者の接近は天罰が下るとも言われている。前に昼メシを一緒に食った時は大量スパム攻撃に遭ったっけ。まったく悪い冗談だ。
そういえばまたあのこと聞き逃したな。さっきの話だと彼女も《ラストワン》に参加する感じだった。なのになんで白銀は学校に来て、他の奴らは来ないんだろう?
今日、二度目のネットカフェ《ベルベット》。幸いファーワールドの空きはまだあった。まあ今日は平日だからか。
すぐにインすると、未だにあの状態が続いていた。面子も変わっていない。考えてみるとコイツらって、恐ろしいほど暇人だよな。白銀はまだ来てないみたいだし、時間だけは有り余っているので、奴らのステータを確認することにした。
ちょっ……待て! コイツら全員レベル50以上あるぞ! そんなのが三人って、マズイだろ! 逆に返り討ちにされちまう。白銀に知らせなきゃ……ってああ、連絡手段がねぇ!
そんな風に一人テンパっている時だった。
「ホーリー・プリズン!」
白銀の声!?
「おわぁ!」
声を上げた魔法使いの男の体は、白い光りに包まれていた。
「どうしたハジャ!」
「わ、わっかんねぇ、急に体が……」
「お前それ! 僧侶の上位魔法喰らってんぞ! 魔法封じだ!」
さっき来た戦士が叫んだ。確かコイツが一番レベルが高かったはず。奴がそう言うってことは、白銀は僧侶、それもかなりレベルが高いってことか?
「この野郎! 仲間呼びやがったな!」
三人が周りを警戒する。けれど辺りは誰もいない。
「ボット・イー・ゴッド・ハンド!」
また白銀の声! 同時に上空に文様の入った輪が広がった。魔法陣だ、それもかなりデカい。そこから何かが見えたのと同時に、“ドンっ”と衝撃音が起こり、さっきの戦士が大きな掌に押し潰された。
「マ、マイセンっ!!」
混乱する暇すら与えず、“ドンっ”、“ドンっ”っと立て続けに地響きが鳴った。瞬きした時には三人の姿は消えていた。ど、どうなってんだ?
「ヒーラカルト! さ、早くこっちに!」
また、白銀の声。しかもタナーカーの麻痺が解かれている。今の「こっちに!」って声がした方は……少し離れた南門を見ると、手を振っているキャラが見えた。あれだ。とにかく理解するのは後だ。俺は急いで南門まで走って街の中に入った。
そこですぐに《ヒールミニ》、いや、小柄な銀髪の少女で眼鏡を掛けた《白銀》を見つけた。驚きのあまり声も出ない。
「なに突っ立ってんの! こっち来て!」
白銀に誘導されるまま、俺は市街地の建物の中に連れて行かれた。
「ここまで来ればもう大丈夫さ」
街の建物の三階、しかも生活感のある部屋だ。つーか、そもそも建物の中って入れたのか?
「ここは?」
「ああ、ここは私の部屋さ」
「『私の』って?」
「そっか、君はまだ始めて間もないから持ってないよね。このゲームは自分の部屋とか家が持てるのさ」
「マジで? ゲームだぜ?」
窓から外を見ると街全体が見渡せた。本当に三階にいるみたいな景観だ。さらに奥には海まで見える。
「いい眺めでしょ」
「ああ、すっげぇ。あ……っていうか、マジで助かった。ありがとう白銀さん」
「ちょっと! ここでリアルネームは止めてよね」
「あっ、ゴメン! あんまりにも本人ソックリだからつい」
「あっはっは、そういう君は全く別人だね。えっと君の名前は……」
彼女の言葉が途中で切れる。
「あっは、ははは!! 《タナーカー》はないでしょ《タナーカー》は! 名前まんまっ、それで何その顔ぉー!?」
ミスリルの時もそうだったけど、リアルでも俺を知ってる人には格段ウケるようだ。まったく失礼この上ない。
「あっはは、あーゴメンゴメン。と、とにかく、もうこんなことしたら駄目だよ。それじゃ私は落ちるからさ」
「あっ、待って、アイツらは?」
「ああ、一時的に地面にめり込ませただけさ。もう復活してるはずだから、君もうろうろせずにログアウトするのよ。はははっ、もー変な顔っ」
「あっ……」
笑うだけ笑って彼女はログアウトしてしまった。またあのことを聞きそびれちまったな。っていうか、笑いだけ取って会話にならないって……マジでこのキャラ、変えた方がいいんじゃないか。それにひきかえ、白銀のキャラ《ヒールミニ》ってのは半端なかったな。
ん……あれでセカンドキャラ!?
魔法使いの男がそう言った。そりゃそうだ。何が“ログアウトできない”だ。こんな方法そう長く続けられるわけがない。ゲームをしてる誰にもリアルの生活があるんだ。
俺は根競べとばかりに、ただマンガを読んだりネットを見たりして時間を潰していた。
「な~んてな。回復アイテムくれ~」
「おっけ、ほらよ」
な!?
「じゃあ俺は補給も兼ねてそろそろ交代するか」
盗賊っぽい一人がそう言うと、どこかへ消えてしまった。その少し後に今度は戦士がやってきた。
「なんだよコイツめっちゃ雑魚じゃん。しょーもな」
お前等こそしょもねーだろ! こんな嫌がらせ染みたこと、交代してまでやるっていうのか?
俺は堪らず電源を落としてネカフェを出た。すごすごと逃げ出した俺をあざ笑うかのようにショッピングモール内は人の往来で賑わっていた。うちの学校の生徒もちらほらいる。授業、終わったんだな。つまり、かれこれ数時間は拘束されてたわけだ。アホらしい、付き合ってられるか。
何かが吹っ切れると思ってログインしたのに、余計なしこりができてしまった。
ただフラフラしていると、小金沢と一緒にこの辺を歩いた時のことが思い出された。あの時は凄え楽しかったよな……なのに何やってんだ俺。
「あれ? 田中君」
少し驚いたような声を出してこっちを見ている子がいた。
「あ、白銀……さん」
「珍しいねこんなところでさ。っていうか君、今日、途中で学校サボったでしょ?」
「や……ははは」
そういやそうだった。本当、何やってんだ俺。
「あ、そうだ、白銀さん。前にゲームのことで『何でも聞いて』って言ってくれたよね」
「え? ああー、田中君もファーワールド始めたんだよね。どう、面白いでしょ?」
「あ、ははは、それが……」
俺はもうあれこれ考えるのが面倒で、バカ正直にゲームで起きたことを白銀に話した。
「はあっ!? 何それ、ログアウト不能バグじゃないさ! アッタマくる!」
「ログアウト不能……バグ?」
話を一通り聞いた白銀は突然怒り出した。どうやら知らない話じゃないらしい。ただ、周りを行き交う人達がこっちを見てくるので、思わず白銀に“落ち着いて”ってジェスチャーした。
「それ、元々はネット切断時の救済措置だったのさ」
「ネット切断?」
「そ。オンラインゲームの特性上、どうしても稀にネットが切断されることがあるのさ。それがボス攻略の時だったりしたら、もう最悪。で、ネットが再接続された時にそれを解消しようと導入されたのが“ログアウト回避”なのさ」
ログアウト回避? “不能”じゃなくて“回避”?
「それって普通にプレイしてる状態と何が違うんだ? 強制的に電源落としたら街に戻るだろ普通?」
「うん、そだね。えっと、ボス攻略の時って、だいたい魔法で味方のステータスを上げるのさ。だから、この魔法効果が有効な場合に限って、ネットが切断されたとしても元の場所に戻れるように用意された機能なのさ」
「それだ!! だからアイツら俺に魔法を!」
「たぶん麻痺か何かの魔法だと思う。救済措置を逆手にとったやり方……だから“ログアウト不能バグ”なんて呼ばれてるのさ」
自然と拳に力が入った。本来ならゲームを楽しむ為に導入された機能……それを悪用した手口。要は使い手次第ってことだ。
「でもさ、田中君。駄目だよ《ラストワン》の話を出してギルド探しちゃ。そんなことしたら私でも警戒するさ」
小さい白銀は見上げるようにして俺を睨みつけてくる。けど、愛らしい程のミニサイズなので、“めっ”って感じで拍子抜けするほど気迫がない。
「そ、そうなの?」
「そうよ。それはイベントの中でも最大級規模なのさ。だからゲームの中じゃライバルへの妨害だって珍しくないし、リアルでも被害が出てるくらいさ」
カニハルのことが浮かんだ。
「う……そういや、知り合いに忠告されてた。しかも俺、それに関する事件とかもネットで見て知ってた」
「あっきれた……」
「面目ない」
並んで歩く二人は揃って黙ってしまった。
「はぁ」
横で白銀が小さな溜め息をつく。
「それで、田中君のキャラは今どこにいるの?」
「え?」
「私が助けてあげる」
「マジで!?」
「君とはリアルでも知り合いだからさ、本当ならこんなことしないんだけどね」
それって、相手が俺だから……まさか特別な感情があるとか? 思わず白銀を見つめてしまった。
「まあ、私はセカンドキャラ持ってるからさ」
「は? あ、ああ、セカンドキャラね」
なんだ違った。ははは、さすがはヘビーユーザー。
「私のキャラ名は《ヒールミニ》さ。君のキャラの居場所教えてくれる?」
「今は港町キュールの南門近くにいる。名前は……」
「見れば分かるさ。三人に囲まれてるんでしょ。私、家に帰ってから入るから、一時間後くらいでもいいかな?」
「え、ああ」
「じゃね」
マジか、なんとかなるかもしれない。その時、小走りに去ってゆく彼女が天使に見えた。
もしかしたら白銀とは普通に仲良くできたのかもな。もっと色々ゲームのこと聞いたりとか。だけど、今の彼女は学校で話すことすら難しい。宮原が学校に来なくなったことで、残された可愛いオタ女は一人《オアシス》なんて呼ばれて神格化されていた。下賎な者の接近は天罰が下るとも言われている。前に昼メシを一緒に食った時は大量スパム攻撃に遭ったっけ。まったく悪い冗談だ。
そういえばまたあのこと聞き逃したな。さっきの話だと彼女も《ラストワン》に参加する感じだった。なのになんで白銀は学校に来て、他の奴らは来ないんだろう?
今日、二度目のネットカフェ《ベルベット》。幸いファーワールドの空きはまだあった。まあ今日は平日だからか。
すぐにインすると、未だにあの状態が続いていた。面子も変わっていない。考えてみるとコイツらって、恐ろしいほど暇人だよな。白銀はまだ来てないみたいだし、時間だけは有り余っているので、奴らのステータを確認することにした。
ちょっ……待て! コイツら全員レベル50以上あるぞ! そんなのが三人って、マズイだろ! 逆に返り討ちにされちまう。白銀に知らせなきゃ……ってああ、連絡手段がねぇ!
そんな風に一人テンパっている時だった。
「ホーリー・プリズン!」
白銀の声!?
「おわぁ!」
声を上げた魔法使いの男の体は、白い光りに包まれていた。
「どうしたハジャ!」
「わ、わっかんねぇ、急に体が……」
「お前それ! 僧侶の上位魔法喰らってんぞ! 魔法封じだ!」
さっき来た戦士が叫んだ。確かコイツが一番レベルが高かったはず。奴がそう言うってことは、白銀は僧侶、それもかなりレベルが高いってことか?
「この野郎! 仲間呼びやがったな!」
三人が周りを警戒する。けれど辺りは誰もいない。
「ボット・イー・ゴッド・ハンド!」
また白銀の声! 同時に上空に文様の入った輪が広がった。魔法陣だ、それもかなりデカい。そこから何かが見えたのと同時に、“ドンっ”と衝撃音が起こり、さっきの戦士が大きな掌に押し潰された。
「マ、マイセンっ!!」
混乱する暇すら与えず、“ドンっ”、“ドンっ”っと立て続けに地響きが鳴った。瞬きした時には三人の姿は消えていた。ど、どうなってんだ?
「ヒーラカルト! さ、早くこっちに!」
また、白銀の声。しかもタナーカーの麻痺が解かれている。今の「こっちに!」って声がした方は……少し離れた南門を見ると、手を振っているキャラが見えた。あれだ。とにかく理解するのは後だ。俺は急いで南門まで走って街の中に入った。
そこですぐに《ヒールミニ》、いや、小柄な銀髪の少女で眼鏡を掛けた《白銀》を見つけた。驚きのあまり声も出ない。
「なに突っ立ってんの! こっち来て!」
白銀に誘導されるまま、俺は市街地の建物の中に連れて行かれた。
「ここまで来ればもう大丈夫さ」
街の建物の三階、しかも生活感のある部屋だ。つーか、そもそも建物の中って入れたのか?
「ここは?」
「ああ、ここは私の部屋さ」
「『私の』って?」
「そっか、君はまだ始めて間もないから持ってないよね。このゲームは自分の部屋とか家が持てるのさ」
「マジで? ゲームだぜ?」
窓から外を見ると街全体が見渡せた。本当に三階にいるみたいな景観だ。さらに奥には海まで見える。
「いい眺めでしょ」
「ああ、すっげぇ。あ……っていうか、マジで助かった。ありがとう白銀さん」
「ちょっと! ここでリアルネームは止めてよね」
「あっ、ゴメン! あんまりにも本人ソックリだからつい」
「あっはっは、そういう君は全く別人だね。えっと君の名前は……」
彼女の言葉が途中で切れる。
「あっは、ははは!! 《タナーカー》はないでしょ《タナーカー》は! 名前まんまっ、それで何その顔ぉー!?」
ミスリルの時もそうだったけど、リアルでも俺を知ってる人には格段ウケるようだ。まったく失礼この上ない。
「あっはは、あーゴメンゴメン。と、とにかく、もうこんなことしたら駄目だよ。それじゃ私は落ちるからさ」
「あっ、待って、アイツらは?」
「ああ、一時的に地面にめり込ませただけさ。もう復活してるはずだから、君もうろうろせずにログアウトするのよ。はははっ、もー変な顔っ」
「あっ……」
笑うだけ笑って彼女はログアウトしてしまった。またあのことを聞きそびれちまったな。っていうか、笑いだけ取って会話にならないって……マジでこのキャラ、変えた方がいいんじゃないか。それにひきかえ、白銀のキャラ《ヒールミニ》ってのは半端なかったな。
ん……あれでセカンドキャラ!?
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