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誕生日のプレゼントは何がいい、と聞かれても、明義には答えようがなかった。
高校生である。
当然、限られた小遣いから捻出して工面してくれるのだろうから、どういうものでも嬉しい、と答えるしかなかった。
「ふうん、おもしゃぐない」
良子は膨れっ面で言った。
誕生日を一週間前に控えた七月の一週目の週末に、実家に戻っていた明義のところへ、良子から夜電話が掛ってきたのだった。
「んじゃ、私の考えだ案に従うね」
良子は念を押した。
「うん」
誕生日は次の木曜日だった。
二人は、次の日曜日に駅で待ち合わせることを約束し、電話を切った
当日、遠慮する二人を半ば強引に父が車で駅まで送ってくれた。
二人は、十一時過ぎの電車に乗った。
明義たちの最寄りの駅から花山駅までは、約一時間かかる。
「久しぶりだな、花山さ行ぐな」
最後はいつだったか、と窓外の田園風景を眺めながら考えているうちに、明義は、なぜか母が入院していた花山の大学病院の窓から見える風景を思い出していた。
その当時は、ホスピスなどという考え方がまだなく、母はまるで研究施設のような冷たさを漂わせた、大きいだけの不気味な病院の個室で死を待っているしかなかった。
まだ子供の明義は、その建物に入るだけで息苦しくなり、だから、いつも母を見舞いに行っても落ち着かず、エレベーター近くの歓談ルームの窓際に立って、外ばかり眺めていた。
「アキちゃん」
「あ、うう」「ごめん」
「何だずう」
「ごめんごめん」
「今日は、最初に十文字屋に行きます」
「はい、あのデパートの十文字屋な」
「そこで、アキちゃんのスポーツタオル、大っきいやづ、買います」
「うん」
「それから、お昼御飯を食べます」「それも奢りだがら、心配すんな」
「はい、悪いなあ」
「ユー、アンダースタン」
「イエーッス」
「以上」
「オッケー」
十文字屋に着いたのは、昼過ぎだった。
スポーツ用品売り場は異様なほどに客がなく、デパートでの買い物に慣れていない明義は、ひたすら落ち着かなかった。
「ちゃんと、アキちゃん、自分の好みば言ってよお」
結局、良子に任せる形で、真っ白の地に、黄色でブランドロゴが大きく入ったスポーツタオルに決まった。
「これ、かっこいいぞう、アキちゃん」「他の子に逆ナンされだりしてえ、やあだあ」
デパートの最上階のレストランで、塩バターコーンラーメンを啜りながら、良子が言った。
「でも、駄目だがら」「アキちゃんは、私の彼氏」
明義は、突然むせ、味噌コーンラーメンが詰まった口を押さえた。そして、必死に噛んで飲み込んだ。
「危ねえ、笑わせんなずう」
「ごめん ごめん、あはは」
良子は、腹を抱えて笑っている。
「アキちゃん、早く食べでなあ」
何故か良子は急いでる風だった。
他にどこに行くのだろうか、と明義は訝ったが、良子が急いだ先は花山駅だった。
「やった、電車すぐ来る、ちょっと待って」
そういうと、良子は急いで明義の切符を買いに走り、二人は電車に飛び乗った。
「急いでいるみだいだげど、良子なんか予定でもあんながあ」
「いいから、アキちゃんは黙て付いで来て」
二駅目の、天田駅で二人は電車を降りた。
駅の北口に出ると、良子はすぐにタクシー乗り場に向かい、明義を促して、タクシーに乗り込んだ。
良子が地名と大体の場所を説明した。
はたして、タクシーは、加藤食堂という蕎麦屋の前で、止まった。
「今度、蕎麦喰うながあ」
そう言う明義を無視して、良子は蕎麦屋の脇道を入り、歩いて行った。
人家は無く辺りは畑で、遠くに少し大き目の建物が一つ見えた。
その建物は、河川の土手沿いの道路脇に建っていた。
『ホテル ペガサス』
良子は、意を決した目で明義を見つめ頷くと、磨りガラスのエントランスポーチを通り、ホテルの中に入って行った。
明義が不安そうに立ちすくんでいると、良子が耳打ちした。
「大丈夫、先輩がら聞いできたがら」
部屋は概ね空いていたが、良子は迷わず二階の二〇一を選んだ。
白を基調とした内装で、金色とピンクの飾りが所々にあしらわれていて、豪華を装うも安っぽさを隠しきれない部屋だった。
明義がキョロキョロしているのをよそに、良子はベッドに腰を降ろし、伸びをしてそのままベッドに倒れこんだ。
ベッドは、やたら大きく、異常なほど柔らかかった。
「ついに来たよお」
明義も、ベッドサイドに腰を降ろした。
「びっくりしたべ、アキちゃん」
「うん、どげしたなやあ」
「嫌んだけがあ」
「いや」「んねげど」
「じゃあ、いいじゃん」「アキちゃん、先シャワー浴びできて」
言われるままに、明義は先にシャワーを浴び、ベッドの中で待った。
シャワールームの中からは、シャワーのお湯が良子の身体を伝って流れ、それが床に落ちる音が聞こえてくる。
明義は性的高揚ではない、ただの緊張感に口がカラカラに乾いていくのが分かった。
ほどなくして、良子は薄いグレーのバスタオルに包まれて出てきた。
天然パーマの襟足が少し濡れてカールしていた。
良子は、明義の右隣に滑りこむように入ってきた。
しばらく、二人は天井を眺めていた。
明義は上半身裸だった。タオル越しだが、良子の柔らかい肌の感じを、明義は肩と太腿に感じていた。
ふと、良子が右足を明義の足に載せてきた。それで、明義のスネに良子の、まだ少し湿ったフクラハギが重なった。
明義は動けなかった。
「アキちゃん」
「う」「うん」
「嫌だったが、こんなの」
「そんなごどないよ」
明義は、左腕を良子の首に回し、右を向いた。
そして一気に、バスタオルの間から右手を差し入れ、良子の胸を探った。
迷っていてもしょうがない、と明義は無理やり意を決したのだった。
ようやく辿り着いた良子の胸は意外に大きく、不自然なくらいに柔らかく、そして弾力があった。
「電気消して」
明義は起き上がり、ヘッドボードを見た。
スイッチやツマミがいっぱい配列されていた。
やっと探したオフのスイッチを切ると、入り口の白熱球以外は全て消灯され、真っ暗になった。
「真っ暗過ぎ」
「いいよ、これで、アキちゃん」
良子の隣に戻ると、彼女はうつ伏せになっていて、上掛は取り除かれていた。
明義もうつ伏せになり、左腕を良子の背中に乗せた。
良子が右を向き、明義が左を向き、二人は見つめ合った。
明義が体を良子に少し近づけて、キスをした。最初、短く、そして長く。
しかし、唇を重ねただけだった。
明義は手を、良子の背中を、首筋から太腿まで、ゆっくりと動かしていった。
腰のあたりを手のひらが通過する時、良子は小さく呻いて、体を動かした。
太腿まで行った手はまた上に上がってきて、おしりで止まり、臀部を撫でた。
一瞬、行き場を失ったかに見えた明義の手は、また下に下がっていき、臀部の割れ目の中に入っていった。
良子が瞬時に体を強ばらせたが、それはほんの一瞬で、次の瞬間からはそれまでにも増して脱力したようになった。
明義は、未開の能力に突き動かされるように、右手の人差指を良子の秘部の茂みの中に滑らせた。
湿った感触が指に伝わってきた。
そして、指が、上下に何度かスライドしていくうちに、割れ目は粘性のある液に満たされていった。
その液は止め処なく溢れてきそうだった。
その動作を続けたい欲望を押さえられない自分を、明義は感じていた。
しかし、なんとか、その気持ちを抑えて、明義は手を一旦離した。
「コンドームは、枕元のティッシュの上だよ」
明義はすぐにコンドームを探し当て、急いで封を切ったが、向きが分からなかった。
入り口の灯りまで、明義は起きていって、それをなんとか装着した。
いつか、同級生たちと、ふざけてした経験がやっといきたのだった。
「アキちゃん、ゆっくりして」
「うん」
明義は、良子の上に重なった。
そして硬くなったものを良子の茂みの中に入れていった。
行き先不安なそれは、しばらく、落ち着き先をを探していたが、なめらかな方向に行くしかなく、意外と早いタイミングで収まるところに収まった。
良子は、一瞬、体を硬くし、身震いをした。
「大丈夫」
「うん」
良子の中は、温かく、柔らかく、そして心地良い束縛があった。
明義は、しばらくして、ゆっくりと体を上下したが、それは何回も続かなかった。
高校生である。
当然、限られた小遣いから捻出して工面してくれるのだろうから、どういうものでも嬉しい、と答えるしかなかった。
「ふうん、おもしゃぐない」
良子は膨れっ面で言った。
誕生日を一週間前に控えた七月の一週目の週末に、実家に戻っていた明義のところへ、良子から夜電話が掛ってきたのだった。
「んじゃ、私の考えだ案に従うね」
良子は念を押した。
「うん」
誕生日は次の木曜日だった。
二人は、次の日曜日に駅で待ち合わせることを約束し、電話を切った
当日、遠慮する二人を半ば強引に父が車で駅まで送ってくれた。
二人は、十一時過ぎの電車に乗った。
明義たちの最寄りの駅から花山駅までは、約一時間かかる。
「久しぶりだな、花山さ行ぐな」
最後はいつだったか、と窓外の田園風景を眺めながら考えているうちに、明義は、なぜか母が入院していた花山の大学病院の窓から見える風景を思い出していた。
その当時は、ホスピスなどという考え方がまだなく、母はまるで研究施設のような冷たさを漂わせた、大きいだけの不気味な病院の個室で死を待っているしかなかった。
まだ子供の明義は、その建物に入るだけで息苦しくなり、だから、いつも母を見舞いに行っても落ち着かず、エレベーター近くの歓談ルームの窓際に立って、外ばかり眺めていた。
「アキちゃん」
「あ、うう」「ごめん」
「何だずう」
「ごめんごめん」
「今日は、最初に十文字屋に行きます」
「はい、あのデパートの十文字屋な」
「そこで、アキちゃんのスポーツタオル、大っきいやづ、買います」
「うん」
「それから、お昼御飯を食べます」「それも奢りだがら、心配すんな」
「はい、悪いなあ」
「ユー、アンダースタン」
「イエーッス」
「以上」
「オッケー」
十文字屋に着いたのは、昼過ぎだった。
スポーツ用品売り場は異様なほどに客がなく、デパートでの買い物に慣れていない明義は、ひたすら落ち着かなかった。
「ちゃんと、アキちゃん、自分の好みば言ってよお」
結局、良子に任せる形で、真っ白の地に、黄色でブランドロゴが大きく入ったスポーツタオルに決まった。
「これ、かっこいいぞう、アキちゃん」「他の子に逆ナンされだりしてえ、やあだあ」
デパートの最上階のレストランで、塩バターコーンラーメンを啜りながら、良子が言った。
「でも、駄目だがら」「アキちゃんは、私の彼氏」
明義は、突然むせ、味噌コーンラーメンが詰まった口を押さえた。そして、必死に噛んで飲み込んだ。
「危ねえ、笑わせんなずう」
「ごめん ごめん、あはは」
良子は、腹を抱えて笑っている。
「アキちゃん、早く食べでなあ」
何故か良子は急いでる風だった。
他にどこに行くのだろうか、と明義は訝ったが、良子が急いだ先は花山駅だった。
「やった、電車すぐ来る、ちょっと待って」
そういうと、良子は急いで明義の切符を買いに走り、二人は電車に飛び乗った。
「急いでいるみだいだげど、良子なんか予定でもあんながあ」
「いいから、アキちゃんは黙て付いで来て」
二駅目の、天田駅で二人は電車を降りた。
駅の北口に出ると、良子はすぐにタクシー乗り場に向かい、明義を促して、タクシーに乗り込んだ。
良子が地名と大体の場所を説明した。
はたして、タクシーは、加藤食堂という蕎麦屋の前で、止まった。
「今度、蕎麦喰うながあ」
そう言う明義を無視して、良子は蕎麦屋の脇道を入り、歩いて行った。
人家は無く辺りは畑で、遠くに少し大き目の建物が一つ見えた。
その建物は、河川の土手沿いの道路脇に建っていた。
『ホテル ペガサス』
良子は、意を決した目で明義を見つめ頷くと、磨りガラスのエントランスポーチを通り、ホテルの中に入って行った。
明義が不安そうに立ちすくんでいると、良子が耳打ちした。
「大丈夫、先輩がら聞いできたがら」
部屋は概ね空いていたが、良子は迷わず二階の二〇一を選んだ。
白を基調とした内装で、金色とピンクの飾りが所々にあしらわれていて、豪華を装うも安っぽさを隠しきれない部屋だった。
明義がキョロキョロしているのをよそに、良子はベッドに腰を降ろし、伸びをしてそのままベッドに倒れこんだ。
ベッドは、やたら大きく、異常なほど柔らかかった。
「ついに来たよお」
明義も、ベッドサイドに腰を降ろした。
「びっくりしたべ、アキちゃん」
「うん、どげしたなやあ」
「嫌んだけがあ」
「いや」「んねげど」
「じゃあ、いいじゃん」「アキちゃん、先シャワー浴びできて」
言われるままに、明義は先にシャワーを浴び、ベッドの中で待った。
シャワールームの中からは、シャワーのお湯が良子の身体を伝って流れ、それが床に落ちる音が聞こえてくる。
明義は性的高揚ではない、ただの緊張感に口がカラカラに乾いていくのが分かった。
ほどなくして、良子は薄いグレーのバスタオルに包まれて出てきた。
天然パーマの襟足が少し濡れてカールしていた。
良子は、明義の右隣に滑りこむように入ってきた。
しばらく、二人は天井を眺めていた。
明義は上半身裸だった。タオル越しだが、良子の柔らかい肌の感じを、明義は肩と太腿に感じていた。
ふと、良子が右足を明義の足に載せてきた。それで、明義のスネに良子の、まだ少し湿ったフクラハギが重なった。
明義は動けなかった。
「アキちゃん」
「う」「うん」
「嫌だったが、こんなの」
「そんなごどないよ」
明義は、左腕を良子の首に回し、右を向いた。
そして一気に、バスタオルの間から右手を差し入れ、良子の胸を探った。
迷っていてもしょうがない、と明義は無理やり意を決したのだった。
ようやく辿り着いた良子の胸は意外に大きく、不自然なくらいに柔らかく、そして弾力があった。
「電気消して」
明義は起き上がり、ヘッドボードを見た。
スイッチやツマミがいっぱい配列されていた。
やっと探したオフのスイッチを切ると、入り口の白熱球以外は全て消灯され、真っ暗になった。
「真っ暗過ぎ」
「いいよ、これで、アキちゃん」
良子の隣に戻ると、彼女はうつ伏せになっていて、上掛は取り除かれていた。
明義もうつ伏せになり、左腕を良子の背中に乗せた。
良子が右を向き、明義が左を向き、二人は見つめ合った。
明義が体を良子に少し近づけて、キスをした。最初、短く、そして長く。
しかし、唇を重ねただけだった。
明義は手を、良子の背中を、首筋から太腿まで、ゆっくりと動かしていった。
腰のあたりを手のひらが通過する時、良子は小さく呻いて、体を動かした。
太腿まで行った手はまた上に上がってきて、おしりで止まり、臀部を撫でた。
一瞬、行き場を失ったかに見えた明義の手は、また下に下がっていき、臀部の割れ目の中に入っていった。
良子が瞬時に体を強ばらせたが、それはほんの一瞬で、次の瞬間からはそれまでにも増して脱力したようになった。
明義は、未開の能力に突き動かされるように、右手の人差指を良子の秘部の茂みの中に滑らせた。
湿った感触が指に伝わってきた。
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その液は止め処なく溢れてきそうだった。
その動作を続けたい欲望を押さえられない自分を、明義は感じていた。
しかし、なんとか、その気持ちを抑えて、明義は手を一旦離した。
「コンドームは、枕元のティッシュの上だよ」
明義はすぐにコンドームを探し当て、急いで封を切ったが、向きが分からなかった。
入り口の灯りまで、明義は起きていって、それをなんとか装着した。
いつか、同級生たちと、ふざけてした経験がやっといきたのだった。
「アキちゃん、ゆっくりして」
「うん」
明義は、良子の上に重なった。
そして硬くなったものを良子の茂みの中に入れていった。
行き先不安なそれは、しばらく、落ち着き先をを探していたが、なめらかな方向に行くしかなく、意外と早いタイミングで収まるところに収まった。
良子は、一瞬、体を硬くし、身震いをした。
「大丈夫」
「うん」
良子の中は、温かく、柔らかく、そして心地良い束縛があった。
明義は、しばらくして、ゆっくりと体を上下したが、それは何回も続かなかった。
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