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イソンという名は、「河の熊」が付けた。
その時代、名は特別な能力を持つ者にのみ与えられるものだった。
イソンは幼くして、集落を出たが、それは彼がオペの実子であることが理由ではなかった。
そうすることが、村のためになるからだ。
イソンもまた、人並み外れた能力を持っていた。
彼が森や川に同行すれば、いつも多くの収穫が得られたり、大漁になるのだった。
それだけではない。
漁の技術も抜きん出ていたのだ。
イソンは、ほぼ物心がつくと同時に魚を捕るようになり、少年になったころには、すでに達人の域に達していた。
そういったことはすぐに集落の噂となり、長の耳に入った。
現在の村の長は、イソンの育ての親、チラだ。
チラも川漁の名人だったが、そのチラが、イソンが人並み外れていることを認めたのだ。
時を待たずして、チラはイソンにオペを助けることを命じた。
すぐにオペの住処に居を移したイソンは、即日からオペの戦力となり、オペを驚かした。。
ほどなくして、オペは、イソンを河の熊に引き合わせることを決心した。
かつてオペの父「海の熊」がそうしたように。
その判断が良かった。
イソンはすぐに、「河の熊」の漁法に魅了された。
連日河の熊の特訓を受け、両方の熊の期待をはるかに上回る早さで、舟に寄る漁法を体得していった。
そんな夏のある日。
「河の熊」は、オペにある提案をした。
名付け親になりたいというのだった。
こうして、イソンは、イソンになった。
名付けには村長の承認が必要だったが、チラには何の異存もなかった。
その名には、「狩りの名人になれるように」という「河の熊」の願いが込められていた。
そのイソンも、今ではオペの背丈を越えた。もはや子弟ではなく、片腕である。
朝の湾内での漁で十分な魚や貝を確保してしまうと、イソンは毎日のように物見の木に登って、海を監視する。
その日も、朝の漁で捕った牡蠣や幾匹かの魚を集落に届けると、イソンは湾に戻り、物見の木の定位置に着いた。
物見の木は、ホオノキの大木だった。
だいぶ前に落雷したらしく、上部が折れ、その下から四方に枝を延ばしていた。
その枝の上に、オペが杉の枝を渡し、萱で覆い、人二人が乗れる程度の床を造った。
イソンは、そこにうつ伏せになって、海を眺める。
眺めるといっても、水平の彼方を見ているのではない。
舟を出せる範囲の沖合。
そしてその範囲の漁場に近づきつつあるもの、その他、魚の群れの兆候や異変、といったものに目を配るのだった。
探しているのは、もちろん、フンペ(鯨)だ。
かつて、丸木舟でフンペを獲ろうとした人がいただろうか。
オペは、それを一人で始めた。
「河の熊」ですら、当初、それを止めたほどだ。
危険過ぎる、と。
しかし、実際、オペが一人でフンペの銛漁を始めた頃は、危険なところまで行き着かなかった。
フンペを発見して、舟で追いつくだけが精一杯だからだ。
オペは早晩、一人でのフンペ漁に限界を感じた。
あのオペが、村に助けを求めたのだ。
チラが、村の男達に声を掛けると、オペの信奉者が何人か名乗りを上げた。
フンペの漁師集団ができた。
彼らは皆、川の漁に精通していた。
オペは舟をもう一艘造って、二艘でフンペを追いかける漁法を生み出した。
その漁法によってフンペはようやく穫れるようになったのだ。
オペを含む四人のフンペ漁の漁師は、村の英雄となった。
しかし、もとより危険が伴うフンペ漁。
漁の精度が上がれば上がるほどに、危険は増えていくのだ。
細心の注意をオペが払っていても、怪我はつきものだった。
銛の縄に絡まって、一人が命を落とした。
二人目は、右腕を無くした。
イソンがオペのところに来たのは、その後のことだった。
川での舟漁と、フンペ漁は似ているようで全く違うものだった。
フンペ漁に出るようになって二年。
イソンは未だ、フンペを仕留めたことはなかった。
確かに丸木舟でのフンペ漁は、かなり難易度が高い。
それにしてもだ。
イソンは生まれて初めて挫折を感じていた。
間近に見るフンペの記憶は、浜で解体されるフンペだけだった。
オペは我慢の時だと思っていた。
二人しかいないのである。
イソンがもっとフンペ漁に慣れるしかない。
オペは見守るしかない。
あと、オペにできることは漁法の改良である。
今は、銛に繋いだ縄に付ける浮きの改良をしていた。
素材や形状。
軽くて浮力が大きい物だ。
これまでは長らく、太さ五寸、長さ三尺ほどの丸太だった。
試行錯誤の上、孟宗竹の筏がいいと結論づけた。
それを今、オペは作っている。
合わせて、新たな舟も造っていた。
これまで、五艘の丸木舟をオペは造った。
その間にも何度となく小型の試作を造っては、イソンの意見なども聞いて、改良を重ねていった。
五艘目の製作では、初めてイソンが手伝った。
舟造りも伝えていく必要がある。
集落の歴史の中でも、群を抜いて長寿のオペだったが、いつどうなってもいいようにしておく必要があった。
六艘目は、今、墨入れの段階だった。削る段になったら、イソンも合流することになっている。
夏の強い日差しは、朴(ホオ)の大きな葉っぱが遮ってくれたが、海からの湿った熱風がイソンの顔に汗をかかせた。
うつ伏せで、顎を載せている腕に汗が滴る。
目線は、手前から遠方、左、右、また左、とゆっくりと這うように動かす。
それから、時折、これまでフンペを発見した洋上付近に、視線を止めてみる。
基本的には、それらの繰り返しだった。
ある一点に視線を固定した時だった。
確かに、フンペによる海面の変化が見られた。
二頭のようだった。
久しぶりの発見だったが、到底、丸木舟で追い切れる距離ではなかった。
さらに、彼らが急に進路を変えて、岸に接近するとは思えなかった。
イソンは、見失うまで、二頭を目で追った。
やがて二つの背びれの飛沫は、波のそれと区別が付かなくなった
湾内には子供たちがはしゃぎ回っている声が響いていた。
水浴びをしているらしかった。
いつものことなのだが、その日は、なぜか親近感を覚えて、イソンは物見の木を下り、湾に降りていった。
子供たちと思ったのはイソンの勘違いで、女たちであった。
素潜りで、カキを獲っているらしかった。
「ほう」
イソンが声を掛けると、一人の女が泳いで岸までやってきた。
女たちが捕っているのは、牡蠣の中でも大型のイタボガキだった。
それを見て、イソンも事情がすっかり呑み込めた。
集落の長、チラからイタボガキの貝殻を獲ってくることを命じられたのだろう。
イタボガキの貝殻は、貝輪(かいわ)の原料だ。
貝輪は、特別な装飾品だ。
身分の高いものしか身につけない。
ゆえにそれは時に通貨のような役割を果たした。
イソンの出る幕ではないので、上に戻りかけ、思い直して、舟を出すことにした。
今は、あまり使わなくなった、一番小さい舟だ。
海藻で真っ黒な湾内をゆっくりと漕ぎたして、湾の外まで漕ぎだしてみることにした。
久しぶりの舟をこぐ感触に、イソンの心は晴れやかだった。
太陽は、ジリジリと頭と肩を焦がした。
湾の右側の岸壁から外洋に漕ぎ出ると、視界は一気に広がった。
幾らか波が高くなり、潮の流れも変わった。
イソンは、しばし漕ぐのを止め、彼方に目を遣った。
真夏の太陽に照らされて弱まることを知らない、深く蒼い海がどこまでも続いて、遮るものは全く無い。
イソンは、また、櫂を操り、潮の流れに逆らって、力強く漕ぎ進め湾内に戻った。
ちょうど湾内に入った時だった。
突然、湾の左端の方で、水しぶきが上がった。
どういうことか。
フンペはどこか別の場所で深海まで潜り、その場所に浮上したのだろう。
フンペが起こした波が舟を大きく揺らした。
女たちが、悲鳴を上げた。
フンペはお構いなしに、体勢を立て直し、舟がある方とは逆方向に向きを変え、ゆっくりと北上して行った。
イソンは呆然とフンペを目で追った。
群れていない単独のフンペだ。
突然のことで何フンペかも判断がつかなかった。
イソンが、舟を陸に上げるころには、女たちの姿は無かった。
その噂はすぐに広まった。
その一部始終を目撃した女たちには、イソンがフンペと話していた、としか思えなかったのだ。
フンペと話すためにイソンが舟を漕ぎだした、と。
実際、イソンが自覚する、しないにかかわらず、何かしらの霊力がフンペとの間で交わされたのかも知れなかった。
それは、後にイソンを語る上で、象徴的な逸話となった。
イソンは、フンペと話す、と。
その時代、名は特別な能力を持つ者にのみ与えられるものだった。
イソンは幼くして、集落を出たが、それは彼がオペの実子であることが理由ではなかった。
そうすることが、村のためになるからだ。
イソンもまた、人並み外れた能力を持っていた。
彼が森や川に同行すれば、いつも多くの収穫が得られたり、大漁になるのだった。
それだけではない。
漁の技術も抜きん出ていたのだ。
イソンは、ほぼ物心がつくと同時に魚を捕るようになり、少年になったころには、すでに達人の域に達していた。
そういったことはすぐに集落の噂となり、長の耳に入った。
現在の村の長は、イソンの育ての親、チラだ。
チラも川漁の名人だったが、そのチラが、イソンが人並み外れていることを認めたのだ。
時を待たずして、チラはイソンにオペを助けることを命じた。
すぐにオペの住処に居を移したイソンは、即日からオペの戦力となり、オペを驚かした。。
ほどなくして、オペは、イソンを河の熊に引き合わせることを決心した。
かつてオペの父「海の熊」がそうしたように。
その判断が良かった。
イソンはすぐに、「河の熊」の漁法に魅了された。
連日河の熊の特訓を受け、両方の熊の期待をはるかに上回る早さで、舟に寄る漁法を体得していった。
そんな夏のある日。
「河の熊」は、オペにある提案をした。
名付け親になりたいというのだった。
こうして、イソンは、イソンになった。
名付けには村長の承認が必要だったが、チラには何の異存もなかった。
その名には、「狩りの名人になれるように」という「河の熊」の願いが込められていた。
そのイソンも、今ではオペの背丈を越えた。もはや子弟ではなく、片腕である。
朝の湾内での漁で十分な魚や貝を確保してしまうと、イソンは毎日のように物見の木に登って、海を監視する。
その日も、朝の漁で捕った牡蠣や幾匹かの魚を集落に届けると、イソンは湾に戻り、物見の木の定位置に着いた。
物見の木は、ホオノキの大木だった。
だいぶ前に落雷したらしく、上部が折れ、その下から四方に枝を延ばしていた。
その枝の上に、オペが杉の枝を渡し、萱で覆い、人二人が乗れる程度の床を造った。
イソンは、そこにうつ伏せになって、海を眺める。
眺めるといっても、水平の彼方を見ているのではない。
舟を出せる範囲の沖合。
そしてその範囲の漁場に近づきつつあるもの、その他、魚の群れの兆候や異変、といったものに目を配るのだった。
探しているのは、もちろん、フンペ(鯨)だ。
かつて、丸木舟でフンペを獲ろうとした人がいただろうか。
オペは、それを一人で始めた。
「河の熊」ですら、当初、それを止めたほどだ。
危険過ぎる、と。
しかし、実際、オペが一人でフンペの銛漁を始めた頃は、危険なところまで行き着かなかった。
フンペを発見して、舟で追いつくだけが精一杯だからだ。
オペは早晩、一人でのフンペ漁に限界を感じた。
あのオペが、村に助けを求めたのだ。
チラが、村の男達に声を掛けると、オペの信奉者が何人か名乗りを上げた。
フンペの漁師集団ができた。
彼らは皆、川の漁に精通していた。
オペは舟をもう一艘造って、二艘でフンペを追いかける漁法を生み出した。
その漁法によってフンペはようやく穫れるようになったのだ。
オペを含む四人のフンペ漁の漁師は、村の英雄となった。
しかし、もとより危険が伴うフンペ漁。
漁の精度が上がれば上がるほどに、危険は増えていくのだ。
細心の注意をオペが払っていても、怪我はつきものだった。
銛の縄に絡まって、一人が命を落とした。
二人目は、右腕を無くした。
イソンがオペのところに来たのは、その後のことだった。
川での舟漁と、フンペ漁は似ているようで全く違うものだった。
フンペ漁に出るようになって二年。
イソンは未だ、フンペを仕留めたことはなかった。
確かに丸木舟でのフンペ漁は、かなり難易度が高い。
それにしてもだ。
イソンは生まれて初めて挫折を感じていた。
間近に見るフンペの記憶は、浜で解体されるフンペだけだった。
オペは我慢の時だと思っていた。
二人しかいないのである。
イソンがもっとフンペ漁に慣れるしかない。
オペは見守るしかない。
あと、オペにできることは漁法の改良である。
今は、銛に繋いだ縄に付ける浮きの改良をしていた。
素材や形状。
軽くて浮力が大きい物だ。
これまでは長らく、太さ五寸、長さ三尺ほどの丸太だった。
試行錯誤の上、孟宗竹の筏がいいと結論づけた。
それを今、オペは作っている。
合わせて、新たな舟も造っていた。
これまで、五艘の丸木舟をオペは造った。
その間にも何度となく小型の試作を造っては、イソンの意見なども聞いて、改良を重ねていった。
五艘目の製作では、初めてイソンが手伝った。
舟造りも伝えていく必要がある。
集落の歴史の中でも、群を抜いて長寿のオペだったが、いつどうなってもいいようにしておく必要があった。
六艘目は、今、墨入れの段階だった。削る段になったら、イソンも合流することになっている。
夏の強い日差しは、朴(ホオ)の大きな葉っぱが遮ってくれたが、海からの湿った熱風がイソンの顔に汗をかかせた。
うつ伏せで、顎を載せている腕に汗が滴る。
目線は、手前から遠方、左、右、また左、とゆっくりと這うように動かす。
それから、時折、これまでフンペを発見した洋上付近に、視線を止めてみる。
基本的には、それらの繰り返しだった。
ある一点に視線を固定した時だった。
確かに、フンペによる海面の変化が見られた。
二頭のようだった。
久しぶりの発見だったが、到底、丸木舟で追い切れる距離ではなかった。
さらに、彼らが急に進路を変えて、岸に接近するとは思えなかった。
イソンは、見失うまで、二頭を目で追った。
やがて二つの背びれの飛沫は、波のそれと区別が付かなくなった
湾内には子供たちがはしゃぎ回っている声が響いていた。
水浴びをしているらしかった。
いつものことなのだが、その日は、なぜか親近感を覚えて、イソンは物見の木を下り、湾に降りていった。
子供たちと思ったのはイソンの勘違いで、女たちであった。
素潜りで、カキを獲っているらしかった。
「ほう」
イソンが声を掛けると、一人の女が泳いで岸までやってきた。
女たちが捕っているのは、牡蠣の中でも大型のイタボガキだった。
それを見て、イソンも事情がすっかり呑み込めた。
集落の長、チラからイタボガキの貝殻を獲ってくることを命じられたのだろう。
イタボガキの貝殻は、貝輪(かいわ)の原料だ。
貝輪は、特別な装飾品だ。
身分の高いものしか身につけない。
ゆえにそれは時に通貨のような役割を果たした。
イソンの出る幕ではないので、上に戻りかけ、思い直して、舟を出すことにした。
今は、あまり使わなくなった、一番小さい舟だ。
海藻で真っ黒な湾内をゆっくりと漕ぎたして、湾の外まで漕ぎだしてみることにした。
久しぶりの舟をこぐ感触に、イソンの心は晴れやかだった。
太陽は、ジリジリと頭と肩を焦がした。
湾の右側の岸壁から外洋に漕ぎ出ると、視界は一気に広がった。
幾らか波が高くなり、潮の流れも変わった。
イソンは、しばし漕ぐのを止め、彼方に目を遣った。
真夏の太陽に照らされて弱まることを知らない、深く蒼い海がどこまでも続いて、遮るものは全く無い。
イソンは、また、櫂を操り、潮の流れに逆らって、力強く漕ぎ進め湾内に戻った。
ちょうど湾内に入った時だった。
突然、湾の左端の方で、水しぶきが上がった。
どういうことか。
フンペはどこか別の場所で深海まで潜り、その場所に浮上したのだろう。
フンペが起こした波が舟を大きく揺らした。
女たちが、悲鳴を上げた。
フンペはお構いなしに、体勢を立て直し、舟がある方とは逆方向に向きを変え、ゆっくりと北上して行った。
イソンは呆然とフンペを目で追った。
群れていない単独のフンペだ。
突然のことで何フンペかも判断がつかなかった。
イソンが、舟を陸に上げるころには、女たちの姿は無かった。
その噂はすぐに広まった。
その一部始終を目撃した女たちには、イソンがフンペと話していた、としか思えなかったのだ。
フンペと話すためにイソンが舟を漕ぎだした、と。
実際、イソンが自覚する、しないにかかわらず、何かしらの霊力がフンペとの間で交わされたのかも知れなかった。
それは、後にイソンを語る上で、象徴的な逸話となった。
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