モナ・リザ新たなる出発[2024.02.12完結]

鏡子 (きょうこ)

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第9章 モナ・リザ新たなるタイトルに向けて

絵画において、タイトルはいかに重要であるかを知る

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子供の頃からメトロポリタンミュージアムに憧れ、
私は、遂に、幼い頃から捜し求めていた絵画に出会った。

私が探していた絵は「眠る女」というタイトルの絵、
しかし、本当は眠っていないかもしれないと私なりの結論を出した婦人の絵だ。

女性は、本当に眠っているのだろうか?

テーマは、怠惰を現す居眠りではなく、恋する人に対し、物思いにふけっている様子では?

…だったら、女性は、やはり眠っていないかもしれないと感じる。


失恋し、ワインに酔ってやけ酒という解説を目にしたこともある。


何故に失恋?

しかも、その後、やけ酒なんて……


それにしても、何とも侘しい感性である。


繊細で、深みのある味わいのある作品、
テーマにせよ描写にせよ、拘りを持つ画家が、果たして、そのような婦人をモチーフとして絵を描くであろうか?


ところで、浮世絵で、喜多川歌麿の作品に「物思う恋」というタイトルの絵があるが、個人的にとても好きな絵である。


絵とタイトルがしっくり合っているし、
頬杖をつくポーズが、恋しい誰かを想って物思いにふけっている様を、上手く表現している。


モナリザは、モナリザじゃないと言った小さな子供の頃、モナ・リザと頬杖をつく女は、世界中で知らない人がいないっていうくい有名な作品という認識があった。 


生きているうちに、私はこの二作品の本物を観たいと思っていた。 


年齢を重ねるにつれ、私はモナ・リザに関しては、認識を強めたが、頬杖をつく女に関しては、何の情報も得られないままだった。 


『頬杖をつく女』は、

過去で有名になるのか?

未来で有名になるのか?

はたまた私の感覚そのものが間違いだったのか? 


いづれにせよ私は、フェルメールの『眠る女』という絵画に巡り会った。

私が観たいと思った作品は眠る女というタイトルに変わっていたから、探すのに手間がかかったのも理解した。


眠る女という作品は、ファジィ(曖昧)が重要なテーマだった。


眠っているか?
眠っていないのか?
それを推理するにおいても、面白みを増す作品だったはず。


眠る女(眠っている婦人の絵)と、断定されたら、
絵画に対する、ファジィ(曖昧)の要素は、うち消され、
その絵画が、とても詰まらない物に変化するのだ。


私は、絵画におけるタイトルは、どれだけ重要であるかを、知ることになる。
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