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普通の女の子に戻りたい。
話し合いか殴り合いか
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「直談判……どう思う太一?」
「日本刀持って話し合いとかもはや殴り込み以外の何者でもないと思うがな」
「持ってかないよ!日本刀なんて!!」
あれはちょっとしたジョークに師匠が悪乗りをしただけだ。
決して本気ではない。
「…そうじゃなくて、直に話し合いで解決できると思う?」
「無理だろ」
「即答!?」
ちょっとひどくない、と太一の襟首を掴む明日夢。
それに対して、「よく考えてみろ」とため息混じりに答える太一。
「そもそも、お前がその曽根ってやつに目をつけられた理由はなんだ?」
「なんだ、って…」
事の起こりは、オカマバーで例の名刺を出したことだろうが…。
「その、親分さんとやらに気に入られたのが問題だろ」
「あ」
それは確かに。
「その状態でまたのこのこ出向いていっても、余計他の奴に目をつけられるだけに決まってる」
「ふむ。否定はできんな」
「師匠まで…」
だが、確かにありうる事態だ。
「こっちから喧嘩売りに行くわけにゃいかねぇんだから、どうしたって下手にでることになる。
そうすりゃ、こっちの弱みを握られたも同然だぞ」
「やっぱり日本刀…」
「――――結局殺りに行くのか?お前は」
「……冗談です」
ちょっと洒落が洒落にならなくなってきた。
太一に睨まれ、しゅんと肩を落とす。
「じゃあ、どうすればいいって言うの」
「………」
上目遣いに問いかける明日夢に、太一が黙り込む。
「……その目、絶対にあいつに見せるなよ」
「あいつ?」
「………曽根って奴だよ!」
ヤケクソ気味に叫ぶ太一に、明日夢は首をかしげる。
「弱みを見せるなってこと?」
「違う……けどまぁそれでいいから!」
どうせ意味なんて通じない知りながら、「絶対するなよ!」と顔を赤くして睨む太一。
「まぁ、することはないと思うけど…。どっちにしろ曽根さんは強い女が好きだって話だし」
しおらしくしたところで大して意味があるとも思えない。
「いや、そうとも限らんぞ?」
「師匠?」
「いわゆるそう……ギャップ萌えってやつだな。清楚そうな女が実は腕っ節最強だとかそれはそれでたまらんだろ」
「「………」」
萌え、と真顔で宣う島本に、ふたり揃って沈黙する。
あの曽根さんが……萌え?
似合わない。というかむしろ怖い。
「極道の女ってのは気が強いのが基本だからな。ただの気の弱い女じゃせいぜい愛人どまりがお似合いだ。
だからこそ清楚ってのもあくまで一面だけで、実際には切った張ったでびくともしないような強靭な精神がねぇと…。その点明日夢、お前ならバッチリ正妻間違いなしだろ」
「オヤジさん、少なくとも明日夢は清楚じゃない」
「あ?清楚だろ、そのささやかな胸とか」
「師匠……?」
清楚さの判定はそこか?とじろりと睨みつける。
「そうじゃなくてだな。曽根の奴に近づくような女ってのはみんなゴテゴテ着飾った自分に自信有りまくりの腹黒女ばっかりってことよ。それこそ胸も三割増に盛ってる位のな。それに比べりゃお前なんて清楚もいいところだろ」
「………比較対象が悪すぎる」
ぼそりと呟く太一だが、そう言われれば確かにその意見も最もだ。
「もっと盛っていった方がよかった?」
「――――――絶対やめろ」
「え、なんで」
「いいから変に着飾るのだけはなしだ!!」
「う、うん…」
太一の迫力に負ける形で、なんとなく頷く明日夢。
「どうせ私が着飾ったってオカマに見えるだけだと思うけどさぁ…」
そこまで否定することはないと思う。
オカマバーでは絶賛されたのだが。
「むしろ曽根さんの部下に『オカマ野郎が近づくな!』とかって文句言われるかな…」
ありそう、と考えげんなりした。
そこで島本が「そういえば」と何かを思い出したような顔を見せる。
「部下といえば明日夢、お前曽根の所の若い衆を叩きのめしたそうだな」
「…げ。もうそこまで話が…」
「おうよ。曽根がとうとうその気になったって噂で持切りだぞ。
若い衆が既に「兄貴」と呼んで入れ込んでるってな」
「だからそこでなぜ兄貴」
それこそオカマ疑惑が再噴出しそうなので本当にやめてほしい。
「正直今度大事な就職試験もあるし、できるだけそっち方面とは関わりたくないんですけど…」
「あぁ、そういやぁそんな時期だったなぁ」
「今の時代って、暴力団関係者に相当厳しいじゃないですか…」
関わりがあると知られただけで即座に入社を断られてもおかしくない。
「まぁ、わからんでもないな」
「折角2次面接まで通ったし、絶対このチャンスは逃したくないんですっ!!」
「そんなにいい会社に決まりそうなのか?」
「はい!!!」
元から本命だったこともあるが、一度ダメだと思ったのが案外大丈夫だったことで妙にやる気が出てしまった。
できればこのチャンスをものにしたい。
本気で意気込む明日夢を見て、さすがに思うところがあったのだろうか。
少し考えた後、顎に手を当て、島本が一つ提案を出す。
「ふむ…。なら、こういうのはどうだ」
「?」
「その就職試験とやらが終わるまではちょっかいを出さないように約束させる。
その代わり……そうだな。試験が終わったら親父と一緒に食事に行くってのはどうだ」
「親分さんと…?」
「あぁ。親父はお前のことを気に入ってたからな。事情を話せば多少は曽根の事を抑えてくれんだろ。
お前にもまた会いたがってたから、礼代わりと思って食事の一回くらいつきあってやれよ」
「それは…別にいいけど」
「お前、孫娘にも気にられてるそうじゃねぇか。普段はヤクザの家の娘だなんだと周囲から遠巻きにされてるらしいし、お前みたいな奴は珍しかったんだろ。孫娘と仲良くしてくれるってんなら、親父も張り切って曽根を食い止めにかかるだろ」
「その言い方だと曽根さんの牽制にあの子を使えって言ってる様に聞こえるけど」
「そう言ってんだから当然だろ」
「………」
「明日夢?」
黙り込んだ明日夢に、太一が声をかける。
思い出すのは、あのどこか寂しげだった美咲の顔。
周囲から遠巻きにされているという言葉でその納得がいった。
きっと、精神的にも早く大人にならざるを得ない環境で育ったのだろう。
自分に笑顔を向け、また遊びに行こうと笑ってくれたあの子。
「…美咲お嬢さんは、そういう下心を持って近づく人間はわかると思うよ。
師匠には悪いけど、あの子を裏切るようなことはしたくない」
曽根の事に関係なく、美咲とだけだったら喜んで付き合うのだが…。
「そうかいそうかい……。そりゃ、親父も喜ぶだろうよ…」
「師匠…?」
折角の助言を断ったというのに、どこか嬉しげなその様子。
「お前ならそう言うだろうとは思ったがな。
今のを聞いて、安心して親父に話を通せるってもんだ」
「……?」
にやりと笑った島本に、覚える嫌な予感。
「師匠…?」
訝しげに問いかける明日夢に、島本が言う。
「親父にはこう説明すりゃいいのさ。
明日夢はお嬢さんにとって大切な”お友達”だから、余計な虫を付けないで欲しい…ってな」
「!?」
「あぁ、太一。お前は気をつけろよ。虫扱いされて排除されねぇようにな」
物のついでとばかりにいわれ、呆れる太一。
「ま、何はともあれこっちにまかしとけ。お前はなんだ、その就職試験とやらに集中しろよ。
落ちでもしたらそれこそ曽根の思うツボだぞ」
――――ありうる。
即座に想像が出来てしまった。
「……頑張ります」
「そうそう。んで結婚したきゃ曽根より格上の男を捕まえるか、そこの太一で妥協するかしとけよ。
そいつなら例え相手がヤクザだろうが今更諦めやしねぇだろうし。なぁ、太一?」
人の悪い笑みを浮かべる島本に、苦虫を噛み潰したように口元を歪める太一。
「このクソ親父…」
ボソリと漏らした言葉には、明日夢ですら思わず反応してしまうほどの殺気が込められていた。
「日本刀持って話し合いとかもはや殴り込み以外の何者でもないと思うがな」
「持ってかないよ!日本刀なんて!!」
あれはちょっとしたジョークに師匠が悪乗りをしただけだ。
決して本気ではない。
「…そうじゃなくて、直に話し合いで解決できると思う?」
「無理だろ」
「即答!?」
ちょっとひどくない、と太一の襟首を掴む明日夢。
それに対して、「よく考えてみろ」とため息混じりに答える太一。
「そもそも、お前がその曽根ってやつに目をつけられた理由はなんだ?」
「なんだ、って…」
事の起こりは、オカマバーで例の名刺を出したことだろうが…。
「その、親分さんとやらに気に入られたのが問題だろ」
「あ」
それは確かに。
「その状態でまたのこのこ出向いていっても、余計他の奴に目をつけられるだけに決まってる」
「ふむ。否定はできんな」
「師匠まで…」
だが、確かにありうる事態だ。
「こっちから喧嘩売りに行くわけにゃいかねぇんだから、どうしたって下手にでることになる。
そうすりゃ、こっちの弱みを握られたも同然だぞ」
「やっぱり日本刀…」
「――――結局殺りに行くのか?お前は」
「……冗談です」
ちょっと洒落が洒落にならなくなってきた。
太一に睨まれ、しゅんと肩を落とす。
「じゃあ、どうすればいいって言うの」
「………」
上目遣いに問いかける明日夢に、太一が黙り込む。
「……その目、絶対にあいつに見せるなよ」
「あいつ?」
「………曽根って奴だよ!」
ヤケクソ気味に叫ぶ太一に、明日夢は首をかしげる。
「弱みを見せるなってこと?」
「違う……けどまぁそれでいいから!」
どうせ意味なんて通じない知りながら、「絶対するなよ!」と顔を赤くして睨む太一。
「まぁ、することはないと思うけど…。どっちにしろ曽根さんは強い女が好きだって話だし」
しおらしくしたところで大して意味があるとも思えない。
「いや、そうとも限らんぞ?」
「師匠?」
「いわゆるそう……ギャップ萌えってやつだな。清楚そうな女が実は腕っ節最強だとかそれはそれでたまらんだろ」
「「………」」
萌え、と真顔で宣う島本に、ふたり揃って沈黙する。
あの曽根さんが……萌え?
似合わない。というかむしろ怖い。
「極道の女ってのは気が強いのが基本だからな。ただの気の弱い女じゃせいぜい愛人どまりがお似合いだ。
だからこそ清楚ってのもあくまで一面だけで、実際には切った張ったでびくともしないような強靭な精神がねぇと…。その点明日夢、お前ならバッチリ正妻間違いなしだろ」
「オヤジさん、少なくとも明日夢は清楚じゃない」
「あ?清楚だろ、そのささやかな胸とか」
「師匠……?」
清楚さの判定はそこか?とじろりと睨みつける。
「そうじゃなくてだな。曽根の奴に近づくような女ってのはみんなゴテゴテ着飾った自分に自信有りまくりの腹黒女ばっかりってことよ。それこそ胸も三割増に盛ってる位のな。それに比べりゃお前なんて清楚もいいところだろ」
「………比較対象が悪すぎる」
ぼそりと呟く太一だが、そう言われれば確かにその意見も最もだ。
「もっと盛っていった方がよかった?」
「――――――絶対やめろ」
「え、なんで」
「いいから変に着飾るのだけはなしだ!!」
「う、うん…」
太一の迫力に負ける形で、なんとなく頷く明日夢。
「どうせ私が着飾ったってオカマに見えるだけだと思うけどさぁ…」
そこまで否定することはないと思う。
オカマバーでは絶賛されたのだが。
「むしろ曽根さんの部下に『オカマ野郎が近づくな!』とかって文句言われるかな…」
ありそう、と考えげんなりした。
そこで島本が「そういえば」と何かを思い出したような顔を見せる。
「部下といえば明日夢、お前曽根の所の若い衆を叩きのめしたそうだな」
「…げ。もうそこまで話が…」
「おうよ。曽根がとうとうその気になったって噂で持切りだぞ。
若い衆が既に「兄貴」と呼んで入れ込んでるってな」
「だからそこでなぜ兄貴」
それこそオカマ疑惑が再噴出しそうなので本当にやめてほしい。
「正直今度大事な就職試験もあるし、できるだけそっち方面とは関わりたくないんですけど…」
「あぁ、そういやぁそんな時期だったなぁ」
「今の時代って、暴力団関係者に相当厳しいじゃないですか…」
関わりがあると知られただけで即座に入社を断られてもおかしくない。
「まぁ、わからんでもないな」
「折角2次面接まで通ったし、絶対このチャンスは逃したくないんですっ!!」
「そんなにいい会社に決まりそうなのか?」
「はい!!!」
元から本命だったこともあるが、一度ダメだと思ったのが案外大丈夫だったことで妙にやる気が出てしまった。
できればこのチャンスをものにしたい。
本気で意気込む明日夢を見て、さすがに思うところがあったのだろうか。
少し考えた後、顎に手を当て、島本が一つ提案を出す。
「ふむ…。なら、こういうのはどうだ」
「?」
「その就職試験とやらが終わるまではちょっかいを出さないように約束させる。
その代わり……そうだな。試験が終わったら親父と一緒に食事に行くってのはどうだ」
「親分さんと…?」
「あぁ。親父はお前のことを気に入ってたからな。事情を話せば多少は曽根の事を抑えてくれんだろ。
お前にもまた会いたがってたから、礼代わりと思って食事の一回くらいつきあってやれよ」
「それは…別にいいけど」
「お前、孫娘にも気にられてるそうじゃねぇか。普段はヤクザの家の娘だなんだと周囲から遠巻きにされてるらしいし、お前みたいな奴は珍しかったんだろ。孫娘と仲良くしてくれるってんなら、親父も張り切って曽根を食い止めにかかるだろ」
「その言い方だと曽根さんの牽制にあの子を使えって言ってる様に聞こえるけど」
「そう言ってんだから当然だろ」
「………」
「明日夢?」
黙り込んだ明日夢に、太一が声をかける。
思い出すのは、あのどこか寂しげだった美咲の顔。
周囲から遠巻きにされているという言葉でその納得がいった。
きっと、精神的にも早く大人にならざるを得ない環境で育ったのだろう。
自分に笑顔を向け、また遊びに行こうと笑ってくれたあの子。
「…美咲お嬢さんは、そういう下心を持って近づく人間はわかると思うよ。
師匠には悪いけど、あの子を裏切るようなことはしたくない」
曽根の事に関係なく、美咲とだけだったら喜んで付き合うのだが…。
「そうかいそうかい……。そりゃ、親父も喜ぶだろうよ…」
「師匠…?」
折角の助言を断ったというのに、どこか嬉しげなその様子。
「お前ならそう言うだろうとは思ったがな。
今のを聞いて、安心して親父に話を通せるってもんだ」
「……?」
にやりと笑った島本に、覚える嫌な予感。
「師匠…?」
訝しげに問いかける明日夢に、島本が言う。
「親父にはこう説明すりゃいいのさ。
明日夢はお嬢さんにとって大切な”お友達”だから、余計な虫を付けないで欲しい…ってな」
「!?」
「あぁ、太一。お前は気をつけろよ。虫扱いされて排除されねぇようにな」
物のついでとばかりにいわれ、呆れる太一。
「ま、何はともあれこっちにまかしとけ。お前はなんだ、その就職試験とやらに集中しろよ。
落ちでもしたらそれこそ曽根の思うツボだぞ」
――――ありうる。
即座に想像が出来てしまった。
「……頑張ります」
「そうそう。んで結婚したきゃ曽根より格上の男を捕まえるか、そこの太一で妥協するかしとけよ。
そいつなら例え相手がヤクザだろうが今更諦めやしねぇだろうし。なぁ、太一?」
人の悪い笑みを浮かべる島本に、苦虫を噛み潰したように口元を歪める太一。
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